2003.10.24

カテキンの次は、テアニンがブームに? 太陽化学、睡眠の質を改善する効果を確認

 「体脂肪を減らす」「アレルギー症状を軽くする」といった作用で話題の緑茶成分カテキンだが、緑茶のうま味成分であるアミノ酸の一種「テアニン」がこれから注目を集めそうだ。

 10月25、26日に千葉大学で開催される日本生理人類学会第50回大会で、太陽化学(三重県四日市市)総合研究所主任研究員の小関誠氏は、国立精神・神経センター精神保健研究所と共同で行った、テアニンによる睡眠の質の改善効果を発表する。

 テアニンは、脳に作用してリラックスの指標となるα(アルファー)波を引き出すことが、これまでの研究で確認されている。今回は、10人の健康な男性を対象にテアニン摂取の有無と、1.寝つきの良さ、2.眠りの深さ、3.起きたときの疲労感−−などを検討した。

 対象者は、就寝1時間前に200mgのテアニンかプラセボ(偽薬)を、それぞれ6日間連続して摂取、睡眠と覚醒の状態を計測する機器(アクチグラフ)を装着して寝た。テアニンを摂取した場合は、入眠後の中途覚醒時間が、偽薬をのんだ場合より有意に減少することがわかった。起床時のそう快感が高く、実際に眠った時間よりも長く眠ったように感じていた。

 また、「入眠感評価尺度」という評価法を用いて入眠の良し悪しを評価したところ、10人中7人で、テアニンをのんだ場合の方が良いという結果が出た。

 すでに太陽化学は、テアニンを主成分とするサプリメント「テアニン粒」を商品化、子会社のサンフィールドが今年5月に通信販売を開始している。1粒にテアニン50mgを含み、300粒で5000円。

 このほか、テアニンをメーンとする商品では、日清オイリオ(東京都中央区)の「ピュセラドリンク」(1本にテアニン200mg入り、1本、180円)、「気分やすらぎゼリー」(1本にテアニン200mg入り、180g、200円)などがある。ちなみに、200mgのテアニンを緑茶で摂取するには、せん茶を20杯飲まなくてはならない。

 不眠の悩みを抱えているのは5人に一人という調査結果もあり、不眠解消をサポートする商品に対する消費者のニーズは高い。緑茶人気の追い風もあるだけに、テアニン配合商品の動きは見逃せない。(小山千穂)

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