2003.09.30

【欧州呼吸器学会速報】 睡眠時無呼吸が1時間に14回以上で、心臓血管疾患や高血圧のリスクが約2倍に

 睡眠時無呼吸症候群(SAS)と心臓血管疾患、高血圧の関係について、1000人規模の8年間に及ぶ追跡調査が発表された。「1時間に14回以上、睡眠時無呼吸がある」人は、「無呼吸がない、あるいは1時間に3回までの無呼吸がある」人に比べ、心臓血管疾患になるリスクが約2倍になるという。さらに、同じ研究で160/100mmHg以上の高血圧になるリスクも約2倍だと報告された。オーストリアのウイーンで開かれている欧州呼吸器学会で9月28日、スペインのJoaquin Duran-Cantolla氏(Respiratory Unit of Sleep Disorders,Txagorritxu hospital)が発表した。

 Duran-Cantolla氏率いる研究チームは、30〜70歳までの1050人の一般男性を抽出。聞き取りおよび睡眠ポリグラフ検査で、1時間に何回無呼吸があるかを調べた。その後、追跡できた957人に対し、無呼吸の頻度に応じて、1時間に「0〜2.9回」「3〜6.9回」「7〜13.9回」「14回以上」の4群に分けて分析した。

 その結果、無呼吸の頻度が高いほど、心臓血管疾患が増加。中でも「0〜2.9回」群の心臓血管疾患の割合は3.6%だったが、「14回以上」では、12.6%とおよそ3.5倍になった。年齢、BMI、およびアルコールやタバコ、コーヒー、運動の習慣などを調整して比較したところ、「0〜2.9回」に比べ、「14回以上」群の心臓血管疾患のリスクは1.9倍と約2倍近くになった。

 さらに、高血圧でなかった658人に対して、同様に分析。「0〜2.9回」群に比べると、「14回以上」群では、160/100mmHg以上の高血圧になるリスクは、2.1倍になった。ちなみに、140/90mmHg以上の高血圧になるリスクは、1.3倍だった。

 Duran-Cantolla氏は「さらに長期的に追跡すれば、もっとクリアな結果が出るだろう」と話している。
(白澤淳子、日経ヘルス

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 63歳女性。手指と足首の痛みを伴う皮疹 日経メディクイズ●皮膚 FBシェア数:0
  2. 不安になると救急外来にやってくる認知症患者 はちきんナースの「看護のダイヤを探そう!」 FBシェア数:16
  3. 実態と乖離、ずさんな開業計画書に要注意 その開業、本当に大丈夫ですか? FBシェア数:1
  4. 患者を「監視」していないか? 色平哲郎の「医のふるさと」 FBシェア数:42
  5. まずLAMAから?それともLABAから? プライマリケア医のための喘息・COPD入門 FBシェア数:136
  6. 医師への時間外労働規制の適用は5年後に 政府が「働き方改革実行計画」を決定 FBシェア数:131
  7. なぜ、われわれは手洗いをしないのか?(その2) 忽那賢志の「感染症相談室」 FBシェア数:70
  8. 第102回薬剤師国試の合格率は71.58% 9479人の薬剤師が誕生、新卒合格率は85.06% FBシェア数:619
  9. アブレーション時のダビガトラン継続投与を評価 循環器・糖尿病診療のNew Stage◎REPORT FBシェア数:80
  10. 抗体を持つ研修医が発症した「修飾麻疹」とは? パンデミックに挑む:トピックス FBシェア数:335