2003.09.25

コーヒーが運動中の筋肉痛を防ぐ−−米研究

 コーヒーにはどうやら、運動中の筋肉の痛みを和らげる効果があるらしい。男子大学生16人の協力で行われた米国の実験で、スポーツ中の筋肉の痛みが、カフェイン入りカプセルを飲んだ時に軽くなることが確認された。ただし、普段からコーヒーを飲む習慣がある人では、体がカフェインに慣れているためか効果が薄かったという。研究結果は、the Journal of Pain誌8月号に掲載された。

 この研究を行ったのは、米国Georgia大学運動科学部門のRobert W. Motl氏ら。男子大学生に自転車を、比較的楽なペース(60%VO2peak)で30分こいでもらい、運動中の太ももの痛みを評価してもらった。

 運動の1時間前には、カフェインが入ったカプセル、または外観がそっくりなプラセボ(偽薬)を服用。実験は日を分けて2回行い、学生の半分は1回目にカフェインカプセル、2回目にプラセボを服用した。残りの半分は1回目にプラセボ、2回目にカフェインカプセルを飲んだ。もちろん、本人にも試験者にも、どちらのカプセルを飲んだかはその場でわからないようにした。

 すると、1回目、2回目のどちらで飲んだかには関わらず、カフェインカプセルを飲んだ時の方が、太ももの痛みが軽いことが判明。ただし、普段からコーヒーを良く飲んでいる学生では、痛みの軽減効果は少なかったという。

 「カフェインを摂取すると、自転車こぎのような耐久型運動のパフォーマンスが良くなると報告されているが、今回示された筋肉痛の軽減がその一因となっているのでは」と研究グループはみる。ただし、これはあくまでも「運動中の」筋肉痛に対するもの。運動した後の筋肉痛に対する効果のほどは不明なのでご用心を。

 この論文のタイトルは、「Effect of caffeine on perceptions of leg muscle pain during moderate intensity cycling exercise」。アブストラクトは、こちらまで。(内山郁子)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. まずLAMAから?それともLABAから? プライマリケア医のための喘息・COPD入門 FBシェア数:129
  2. なぜ、われわれは手洗いをしないのか?(その2) 忽那賢志の「感染症相談室」 FBシェア数:57
  3. NCDで変わり始めた外科手術 リポート◎登録開始から5年、800万を超える外科症例データが集積 FBシェア数:35
  4. 抗体を持つ研修医が発症した「修飾麻疹」とは? パンデミックに挑む:トピックス FBシェア数:282
  5. 81歳男性。側腹部の膨隆 日経メディクイズ●救急
  6. 地域枠義務放棄の医師採用は研修補助金を減額 臨床研修病院はマッチング時に「地域枠医師」かどうかの確認を FBシェア数:221
  7. 63歳女性。手指と足首の痛みを伴う皮疹 日経メディクイズ●皮膚
  8. 国主導の『抗微生物薬適正使用の手引き』公表へ 厚生科学審議会感染症部会で了承 FBシェア数:87
  9. 13歳女児。繰り返す嘔吐 日経メディクイズ●小児
  10. 今年の大学医学部入試の問題から(その1) 松原好之の「子どもを医学部に入れよう!」 FBシェア数:1