2003.09.18

欧州各国、3分の2が医療関係者へのインフルエンザワクチン接種を推奨

 欧州の大多数の国では、重症急性呼吸器症候群(SARS)再流行時の混乱を防ぐカギになると見られる医療関係者へのインフルエンザワクチン接種を推奨していることが明らかになった。日本では残念ながら、こうした推奨は国のレベルでは行われない見通しだ。

 欧州版の感染症週報であるEurosurveillance Weekly9月11日号は、各国のインフルエンザワクチン接種の推奨状況を掲載、欧州では既に、少なくとも10カ国が医療関係者に対するインフルエンザワクチン接種を推奨していることが明らかになった。接種を推奨しているのは、オーストリア、ベルギー、フランス、ドイツ、ギリシャ、アイルランド、イタリア、ノルウエイ、スペイン、英国の各国。デンマーク、フィンランド、オランダ、ポルトガル、スウェーデンの5カ国は、調査時点では接種を推奨していなかった。

 厚生労働省は、一般的なインフルエンザワクチン接種キャンペーン以外、医療関係者への接種推奨を行う予定はないという。「副反応があり得るワクチンの任意接種を国として推奨するのは困難」(結核感染症課)というのがその理由だ。今春のSARS流行時に機動的で素早い対応をした東京都健康局でも、「一般的な接種の呼びかけは進めていく」のみで、医療関係者に対する接種推奨を行う予定はないという。当面は、個々の医療機関や地域で自主的に呼びかけて接種を進め、少しでもリスク軽減に努めるしかないようだ。

 Eurosurveillance Weeklyはこちらまで。(中沢真也)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. これだけは知っておきたい「改正道路交通法」 プライマリケア医のための認知症診療講座 FBシェア数:177
  2. 安易な食物除去はNG、湿疹の管理も忘れずに インタビュー◎「食物アレルギー診療ガイドライン」改訂のポイント FBシェア数:539
  3. 国際医療福祉大学医学部の志願者倍率は27.7倍 昨年開学した東北医科薬科大学を大幅に上回る人気 FBシェア数:319
  4. 1日で299人、悪夢のような銃創ラッシュ 国境なき医師団が見た世界の医療現場 FBシェア数:112
  5. 「ネットは仕事に悪影響」と電カル未導入の病院 日経ヘルスケアon the web FBシェア数:65
  6. 往診に行ったら仏壇をチェック!? Dr.西&Dr.宮森の「高齢者診療はエビデンスだけじゃいかんのです」 FBシェア数:152
  7. 意外と知らない看取りの手順 平方眞の「看取りの技術」 FBシェア数:67
  8. 第7次医療計画の作成指針案が了承 シリーズ◎2018診療・介護報酬同時改定 FBシェア数:2
  9. インフルエンザ、推計患者が100万人に迫る インフルエンザ診療Next:トピックス FBシェア数:228
  10. ニボルマブは進行胃癌の3次治療として有効【ASC… 日経メディカルOncologyニュース FBシェア数:31