2003.08.06

胆石症(たんせきしょう)

 近年、食生活の欧米化に伴い胆石症患者が増えています。超音波検査が普及していることもあり、人間ドックでの胆石症の発見率は約3%と高くなっています。自覚症状が無い人が大半ですが、症状の有無にかかわらず、定期的に超音波検査を受けることが大切です。

=== 監修:高森頼雪(帝京大内科)

■どのような病気ですか。

 胆石症は、胆道(肝臓で作られた胆汁を十二指腸に流す管)に石ができる病気です。胆石が発生した部位により、胆嚢(たんのう)結石症、総胆管結石症、肝内結石症に分けられますが、一般に胆石症と言えば胆嚢結石症を指します。

 高脂肪食の摂取や暴飲暴食、過労などが引き金となり、右の上腹部辺りに突然激しい痛みが起こり、腹痛は30分〜2時間ほど続きます。その後も痛みが持続し発熱を伴う場合は、胆嚢炎を起こしている可能性もあります。

 胆嚢結石症であっても、腹痛では無く腹部の不快感などが現れる人もおり、胃や十二指腸などの疾患との鑑別が必要になることがあります。

■治療方法を教えてください。

 腹痛を繰り返すなどの自覚症状があれば、暴飲暴食や高脂肪食を避け、規則正しい食生活を心がけましょう。

 最近は根本的な治療法として、傷口が小さく入院期間も短かくて済む腹腔鏡下での胆嚢摘出術が普及しています。胆石を溶かす内服薬を服用したり、強い超音波を体外から当てて胆石を破砕する治療法もありますが、共に再発の可能性があるため、主治医と良く相談して選択しましょう。

 自覚症状が無い人では、腹痛が出現する確率が年に2%程度と低いため治療は要りませんが、胆嚢癌が合併する可能性も否定できないため、半年から一年に一度は超音波検査を受けてください。



出典:患者さんのページ(日経メディカル2003年3月号)

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医師の方へ

 「胆石症」の患者指導のポイントを解説した記事「患者指導ノート」は、こちら(pdfファイル)からご覧いただけます。患者さんにお渡しいただける「患者さんのページ」(pdfファイル)もあります。ご活用ください(閲覧にはMedWaveへの登録=無料=が必要です。登録はこちらから)。

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