2003.08.04

熱中症(ねっちゅうしょう)

 高温・多湿の環境下で水分を補給せずに長時間スポーツや作業を続けると、体温が上がり脱水を来します。重症化すれば全身の機能も障害されます。熱中症は誰にでも起こり得る危険な病気なので、暑い時にはこまめに水分を取り、自分のペースで活動することが大切です。===== 監修:安岡正蔵(安岡整形外科脳外科クリニック)

■熱中症はどうすれば防げますか。

 炎天下でスポーツなどを行う際は、早めに水分摂取するよう心がけてください。0.2 %程度の塩分(ナトリウムの量なら40〜80mg/100mL)を含んだスポーツドリンクなどを、活動前に250〜500mL、活動中は1時間ごとに500〜1000mL取るとよいでしょう。

 衣服は、風通しが良くて軽い、熱を吸収しにくい白系統のものを着用しましょう。

 梅雨明けなど急に気温が上がった時は、体が高温環境に慣れていません。学校では、新入部員は自分の力を過信しないように注意してください。また、疲労感や発熱、寝不足、食欲不振がある時は、熱中症にかかりやすいため、無理をしないことが大切です。

■対処法について教えてください。

 活動中に、めまいや頭痛、気分不快などの症状が少しでも現れたら、速やかに休息を取り水分補給してください。活動を続けると命にかかわる危険性もあります。

 “FIRE”(Fluid;水分補給、Ice;体の冷却、Rest;運動の休止・休息、Emergency; 緊急事態の認識)に留意しましょう。

 意識が無い場合には、直ちに救急医療機関に運ぶ必要があります。その間の応急処置としては、患者を冷房下(無ければ木陰)に移して衣服を脱がせ、霧吹きで体の表面に水をかけたり、足の付け根や首筋、わきの下、足首など、動脈が触れる部位を氷で冷やし、体をできるだけ冷却します。




患者さんのページ(日経メディカル2003年7月号)

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医師の方へ

 「熱中症」の患者指導のポイントを解説した記事「患者指導ノート」は、こちら(pdfファイル)からご覧いただけます。患者さんにお渡しいただける「患者さんのページ」(pdfファイル)もあります。ご活用ください(閲覧にはMedWaveへの登録=無料=が必要です。登録はこちらから)。

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