2003.07.22

USPSTFが高血圧スクリーニングGLを改訂、18歳以上への全例スクリーニングを強く推奨

 米国予防医療専門委員会(USPSTF)は7月14日、高血圧のスクリーニングに関する改訂ガイドラインを発表した。1996年版ガイドラインと同様、18歳以上の成人に対しては、外来受診などの際に全例、血圧を測定して高血圧をスクリーニングするよう強く推奨。一方、18歳未満の小児や青少年に対しては、全例スクリーニングの実施の可否に関する判断を再度保留した。ガイドラインの全文と、根拠となった臨床研究の解析結果は、American Journal of Preventive Medicine(AJPM)誌8月号に掲載された。

 USPSTFは、米国厚生省(HHS)の下部組織、Agency for Healthcare Research and Quality(AHRQ:医療分野の研究と質向上を支援する部門)の諮問機関。生活習慣病を中心とする各種疾患について、主に外来受診者を対象としたスクリーニング検査の可否や手法に関するガイドラインを作成しており、現在1996年版の改訂作業を進めている。

 成人については、スクリーニングで見付かった無症状の高血圧でも、その段階から治療を始めれば心血管疾患リスクを低減できるというエビデンスが十分にあると判断。ただし、血圧は様々な要因で変動するため、診断には1〜数週間隔で2回以上血圧を測定し、連続して血圧値が高血圧の範疇に入った場合を高血圧と診断すべきとした。適切なスクリーニング間隔については、十分なエビデンスがないとしている。

 一方の小児・青少年については、血圧測定をルーチンに行っても、心血管疾患のハイリスク者の同定につながるとのエビデンスは依然不足しており、降圧治療が心血管疾患を減らすとのエビデンスも少ないと結論。現時点では、ルーチン検査の有益性と有害性のバランスを判断できるだけの材料に乏しいとしている。

 このガイドラインのタイトルは、「Screening for High Blood Pressure: Recommendations and Rationale」。根拠となった網羅的レビューのタイトルは、「Screening for High Blood Pressure: A Review of the Evidence for the U.S. Preventive Services Task Force」。いずれも、AJPM誌8月号ホームページ上で有償公開されている。AHRQホームページ上の「Screening, High Blood Pressure」からは、両論文を無償でダウンロードできる。(内山郁子)

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