2003.07.10

ADAが糖尿病小児の脂質管理ガイドラインを発表

 米国糖尿病協会(ADA)はこのほど、糖尿病に罹患した小児の脂質管理に関するガイドラインを発表した。1型・2型糖尿病の小児・青少年に対し、検査の必要性や管理目標値などを提示するもの。ガイドラインは、ADAの学術誌であるDiabetes Care誌7月号に掲載された。

 ガイドラインでは、1型糖尿病の子供の場合、診断時年齢が12歳超(思春期以降)なら、脂質検査を行うよう推奨。12歳未満の場合は、両親に脂質代謝異常や若年での冠動脈疾患の既往がない限り、脂質検査を行う必要はないとした。

 一方の2型糖尿病では、診断時年齢に関わらず、脂質検査を行うべきとした。ただし、1型・2型糖尿病のいずれも、脂質検査は血糖コントロールが達成された後に行うよう注記している。

 至適脂質値は、米国心臓協会(AHA)などのガイドラインと同様、低比重リポ蛋白(LDL)コレステロール値が100mg/dl未満、高比重リポ蛋白(HDL)コレステロール値が35mg/dl超、トリグリセリド(中性脂肪)値が150mg/dl未満。至適値から外れる場合、脂質値に応じて適切な介入を行うべきとした。

 治療戦略はLDLコレステロール値別に3段階で提示されており、LDLコレステロール値が100〜129mg/dlの場合は、非薬物療法を行う。130〜159mg/dlでは、小児が10歳超なら薬物療法を考慮。160mg/dl以上では薬物療法を開始すべきとした。第一選択薬は陰イオン交換樹脂系の薬剤だが、このクラスの薬剤はコンプライアンス(服薬遵守率)が低いため、スタチン系薬も考慮すべきとしている。

 このガイドラインのタイトルは、「Management of Dyslipidemia in Children and Adolescents With Diabetes」。現在、全文をこちらで閲読できる(リンク先の運営次第で変更になることがあります。ご了承下さい)。(内山郁子)

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