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2003.06.30

ほうじ茶や麦茶に発癌性疑われるアクリルアミド多い、農水省発表

 農林水産省は6月27日、茶類のアクリルアミド含有量の調査結果を発表した。ポテトチップやスナック菓子など、穀類を高温調理した食品に多く含まれるとして世界的な問題になったアクリルアミドの含有量を調査したところ、茶類の中では、ほうじ茶と麦茶に多く含まれることが分かった。スナック菓子などと比べてそれほど多いわけではなく、直ちに健康に影響がある量ではないが、ジュースやコーラを飲むよりはよいと、子ども用に常備する家庭も少なくないだけに、ちょっと気になる調査結果だ。

 既に2002年10月に、国立医薬品食品衛生研究所が各種食品や茶葉について分析結果を報告しているが、今回は、農水省が日本食品分析センターに依頼し、茶葉と茶の浸出液について調査したもの。

 それによると、茶葉では、緑茶(煎茶)と紅茶では不検出〜30ng/gと少なかったのに対し、ほうじ茶では4サンプルで190〜570ng/g、麦茶では3サンプルで180〜320ng/gと多かった。一方、通常飲む方法でいれた浸出液については、緑茶(煎茶、釜炒り茶)、紅茶、ウーロン茶では不検出か3ng/g以内だったのに対し、麦茶では3サンプルで5〜14ng/g、ほうじ茶では4サンプルで4〜11ng/gだった。

 上記サンプルの例で、自動販売機で販売される350ml缶でほうじ茶を2缶分飲んだ場合、アクリルアミドの摂取量は2.8〜9.8μgとなる。これはスナック菓子100g程度を食べたときの摂取量とほぼ同水準に相当する。

 アクリルアミドは土壌改良剤や接着剤などの原料として用いられる物質で、作業者などでの曝露では中枢神経系への影響があるとされる。また、国際癌研究機関(IARC)によると、ベンツピレンやディーゼル排気ガスなどと同じ2A(人に対しておそらく発癌性がある)に分類されている。

 農水省では、国民平均食品摂取量から試算したアクリルアミドの平均摂取量は成人1日当たり69〜118μgであり、「直ちに茶類の摂取方法を変える必要はないと思われる」としている。

 農水省のプレスリリースは、こちらへ。(中沢真也)


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