2003.06.27

東京都、子ども用施設の室内化学物質ガイドラインを発表

 東京都は6月25日、子どもが多く利用する施設における有害な化学物質の低減を目指し、独自に「化学物質のこどもガイドライン(室内空気編)」を作成、併せて、教材・家具メーカーや清掃・殺虫事業者の団体に対し、低減化対策の推進を申し入れたと発表した。

 子ども用施設のガイドラインを提示した理由として、東京都は、体重1kg当たりの呼吸量や食事量では、子どもは成人の2倍と多く、神経系なども急速に発達する時期であり、化学物質の影響をより受けやすいこと、好奇心が旺盛で周囲の土、水などの環境に接触する機会が多く、特に幼児は様々な物を口に入れる危険があることなどを挙げている。対象施設は、主として保育園や学校だが、図書館やデパートなど子どもが利用する機会が多い施設に対しても、同ガイドラインの参照を呼びかけている。

 東京都が2002年6から12月に、保育園・幼稚園、小中学校、児童館などの35施設を対象に実施した調査では、ホルムアルデヒドで指針値の3倍、トルエンやダイアノジン(殺虫剤の成分)で指針値の2倍を超える施設が見つかった。

 ガイドラインでは、家具や建材の低化学物質化とともに、窓明けの徹底など維持管理による化学物質の低減、化学物質に関連した仕様書の作成、子どもの健康状態の観察、保護者に対する十分な情報提供などを呼びかけている。

 東京都では、ガイドラインについての都民向けリーフレット5000部と関係者向けパンフレット3000部を用意し、東京都庁内の都民情報ルームと健康情報館、多摩地区や島部などでは保健所で配布している。ガイドラインの全文はこちらまで。(中沢真也)

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