2003.06.25

冠動脈疾患の予防・治療に運動療法を、医師自らの運動実施も推奨−−AHA声明

 米国心臓協会(AHA)は6月24日、動脈硬化性冠動脈疾患の予防・治療に関する運動療法に対し、同学会の見解を表明する声明を発表した。声明では、1995年に発表、「中等度の運動・1日30分以上」を推奨した米国疾病予防センター(CDC)/米国運動医学会(ACSM)のガイドラインを支持。さらに、運動療法を行う医師自らが活動的な生活習慣を身に付け、患者の規範(positive example for patients)となるべきだとした。声明文は、同日付のCirculation誌に掲載された。

 AHAが冠動脈疾患の予防・治療に関する運動療法について、声明を発表するのは1992年以来11年ぶり。前回の声明は、運動不足(身体活動性が低い)も冠動脈疾患の重要な危険因子の一つであることを強調するものだった。

 今回の声明は、主にその後に得られた種々のエビデンスを総合的に紹介。軽度高血圧の治療や2型糖尿病発症の予防など、運動不足を解消する介入によって様々な健康効果が得られることを示した。心不全患者に対しても、今年3月に発表した声明(関連トピックス参照)を例に挙げ、「治療としての運動療法」の有効性を強調した。

 また、運動処方前に運動負荷試験を行うべきかについては、賛否両論があると前置きしつつも、中等度の運動を行う人全員に負荷試験を行う必要はないとの見解を提示している。

 この声明のタイトルは、「Exercise and Physical Activity in the Prevention and Treatment of Atherosclerotic Cardiovascular Disease」。現在、全文をこちらで閲読できる。この件に関するAHAのニュース・リリースは、こちらまで。CDC-ACSMのガイドラインは、CDC旧ホームページのこちらで全文を閲読できる(リンク先の運営次第で変更になることがあります。ご了承下さい)。(内山郁子)

■ 関連トピックス ■
◆ 2003.3.5 「重症心不全患者にも運動療法を」、AHAが声明

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