2003.05.28

三共、週1回投与タイプのインフルエンザ薬開発で豪Biota社と提携

 三共は5月27日、豪州Biota社と、長時間作用型の抗インフルエンザウイルス薬の共同事業化で合意したと発表した。Biota社は、抗インフルエンザウイルス薬のザナミビル(商品名:リレンザ)を開発、英国GlaxoSmithKline(GSK)社に導出したことで知られる医薬ベンチャー。両社はそれぞれ独自に長時間作用型抗インフルエンザウイルス薬を開発しており、今後は特許の相互ライセンスなどを通し事業化を進める。

 三共が開発した候補薬「R-118958」は、既に欧州で第1相試験を実施しており、Biota社が開発した候補薬「Flunet」は前臨床段階。いずれも、細胞内で増殖したインフルエンザウイルスが体内で拡散する際の鍵酵素、ノイラミニダーゼに対する阻害薬で、1回の投与で効果が1週間持続することが特徴だ。

 ノイラミニダーゼ阻害薬は、既にザナミビルとオセルタミビル(商品名:タミフル)が市販されているが、いずれも1日2回5日間の吸入・服用が必要。週1回の投与で済めば、治療だけでなく予防的な使用にもメリットが大きい。

 三共によると、両社は今後「R-118958」を第一の開発候補化合物、「Flunet」をバックアップ化合物として、開発・商業化を行う導出先選定などを行う。Biota社によると、「R-118958」は2004年にも第2相試験を開始するという。この件に関する三共のニュース・リリースはこちら(PDF形式)、Biota社のニュース・リリースはこちらまで。(内山郁子)

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