2003.05.20

【SARS速報】 厚労省、日本に滞在した台湾医師が帰台後にSARS患者と確認された問題でQ&A

 5月8日から13日にかけて日本に滞在した台湾の医師が帰台後にSARS患者と確認された問題で、厚生労働省は5月18日深夜から、ホームページ上に「関西方面を医師が旅行(5/8〜5/13)した件に関するQ&A」を掲載した。市民の不安や心配を解消することが目的で、こちらの「Q&A重症急性呼吸器症候群(SARS)」に掲載している。同様に帰台後にSARS患者と確認された台湾医師に関するQ&A掲載は、大阪市、高知県などにも広がっており、自治体もホームページを利用した独自情報の提供に積極的に乗り出している。

 厚労省のQ&Aは、23項目からなる。まず「今回の台湾人医師による我が国でのSARS感染の危険性はどの程度なのか」との質問を設け、「今回の台湾人医師の症状は、来日後の5月9日の夕方から発熱した」との事実ものと、以下の六つの理由を挙げて「旅行中に市中の一般の方に感染させるおそれは極めて低いと考えられます」と回答している。

 1.発熱以前、発症早期の有熱前駆期は感染性は低いこと
 2.咳がなかったため、物理的に唾液の飛沫が発生しにくかったこと
 3.Super-spreaderは、これまでの経験上発症後2週間程度で死亡する重症であるが、今回の台湾人医師は発症10日目で状態は安定していること
 4.最も感染性が高いのは、肺炎期の数日間(通常発症後2週間目)であること
 5.最も濃厚な接触があったと考えられるツアー同行者20人からこれまで発症者がいないこと
 6.旅行中の大部分を貸し切りバスで移動していたこと

  「なお、最大潜伏期間は、10日間であることから、最後の接触したと考えられる日から、10日間すぎて問題がなければ、感染しなかったと考えられます」との見解も示している。台湾医師は5月13日に日本を離れているので、今週末の23日が2次感染があったかどうかを判断する目安となる。

 このほかQ&Aでは、帰台後にSARS患者と確認された台湾医師が日本に滞在していた5月8日から13日とそれ以降に分けて構成している。

 滞在期間中については、「5月の8日から13日頃に関西方面に旅行をしたのだが、SARS感染について心配だがどうすればよいのか」という質問を用意。 SARSの感染については、「患者の2m以内での会話で唾液の飛沫を浴びたり、SARS患者の看護・介護、同居、またはその体液や気道分泌物に直接触れる等の濃厚な接触が必要とされている」という見解を紹介。台湾人医師の行程(厚労省ホームページに掲載。関連トピックス参照)を参照の上、同じ日、同じ時間帯に、同じ場所(ホテル、レストラン等)に行ったか確認し、台湾人医師が利用した同じホテル、レストラン、フェリー及びロープウェイを同じ時間帯に利用した場合は、最寄りの保健所に相談するよう求める回答としている(関連トピックス)。

 台湾医師は5月13日に日本を離れた以降については、例えば「台湾人医師が利用した交通機関・宿泊施設は利用しても大丈夫か」との質問を設定し、「いずれの交通機関・宿泊施設も感染者が利用して日数がたっております。また、念のため消毒も終えております。現在は安心してご利用ください」との回答を提示している。(三和護)

■ 関連トピックス ■
◆ 2003.5.19 SARS速報】
厚労省、SARS可能性例となった台湾人医師の関連情報を掲載

◆ 2003.5.19 SARS速報】
台湾医師が宿泊したホテルなどを同じ時間帯に利用した人に、保健所へ相談するよう要請


■ 関連リンク ■
・大阪市のSARSに関するQ&A

・高知県の台湾医師からの感染の不安への対応 ☆感染の不安に関するQ&A

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