2003.05.19

【SARS速報】 大阪市、SARS対策の一環で大阪独自のSARSに関するQ&Aを掲載

 大阪市は5月19日までに、ホームページに、大阪独自のSARSに関するQ&Aを掲載した。5月8日から13日にかけて日本に滞在した台湾の医師が帰台後にSARS患者と確認されたが、大阪もこの医師の滞在先の一つだったため。世界保健機関(WHO)が3月18日に公表したQ&Aを厚生労働省が国内専門家の意見をもとに仮訳し注釈をつけたものを、大阪市が内容を一部更新し、さらに独自の項目を追加している(掲載ページはこちらから)。

 大阪独自のSARSに関するQ&Aは全部で10項目からなる。台湾医師が宿泊したホテルの利用や、医師が立ち寄ったユニバーサルスタジオジャパンへの訪問が大丈夫かという心配・不安に答えるものが目立つ。

 例えば、「5月8日、9日に都ホテル大阪を利用しましたが、心配ないでしょうか?」という質問に対しては、「SARSは感染した人の飛沫、体液を通じて感染すると考えられております。従って5月8日、9日に同ホテルを利用したとしても、濃厚な接触(同じ部屋で長時間話したり、同じテーブルで一緒に食事をするなど)がなければ、感染の心配はまずありません。SARSの潜伏期間は、ほぼ10日以内と考えられているので、5月19日までに症状が発現しなければほとんど心配ないものと思われます」と回答している。

 また、「都ホテル大阪を5月10日以降利用しました。あるいは、これから利用したいのですが安全ですか?」には、「SARSウイルスは体外では、最大3日程度しか生存できませんので、5月13日以降の同ホテル利用者、これからの利用者につきましては、感染のおそれは全くありません。また、同ホテルではこれ以前から毎日、レセプションカウンターや公衆電話等を消毒しておりますので、5月10〜12日の同ホテル利用者につきましても、感染の危険性は非常に少ないと考えられます。大阪市では、同ホテルの消毒指導を実施し、接触のあった従業員の健康調査を行い健康状態に問題ないことを確認するなど万全の体制をとっております」と具体的に回答している。

 ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)については、「当該医師は5月9日にUSJを利用していますが、SARSの発症はUSJを退出して以降のことであり、同日にUSJを利用された方の感染の可能性はないと考えられます」とする厚労省の見解を示している。

 このほか、「これから大阪に遊びに行くのですが大丈夫ですか?」に対しては、「SARSウイルスは体外では、最大3日程度しか生存できません。当該患者は5月13日に日本を離れているので、心配ありません」と明快に回答している。
 
 後半では、「症状がなければ検査の必要はありません。なお、ご心配があれば保健所またはお近くの保健福祉センターでご相談ください」と明記。以下の相談窓口を提示している。

■各自治体の相談電話は次のとおり。
 大阪府(06)6944−1142、6942−9888
 京都市(075)222−3421
 京都府(075)414−4726、414−4734
 兵庫県豊岡健康福祉事務所(0796)26−3671
     三原健康福祉事務所(0799)52−0099
 香川県小豆総合事務所(0879)62−1373
     高松市保健所(087)−839−2870
 大阪市(06)6647−0943、6647−0945、6647−0947、
        6647−0949、6647−0953、6647−0954

 仮に国内でのSARS感染が現実のものとなった場合、自治体が情報をどこまで提供するのかには課題も少なくない。しかし、今回のようにできるだけ具体的な情報を出すことは、パニックを抑える効果が期待できるだけでなく、感染拡大を阻止する上で重要な対応だったはずだ。今後、それぞれの自治体が対策を講じる上で参考にすべき点だろう。(三和護)

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