2003.04.23

【SARS速報】 厚労省SARS対策専門委員会、「可能性例」二人の判定を保留

 国内の重症急性呼吸器症候群(SARS)疑い例・可能性例を検討する厚生労働省のSARS対策専門委員会(委員長:国立感染症研究所所長・吉倉広氏)は4月22日、第4回委員会を開催。疑い例は全員SARSを否定したものの、可能性例のうち二人について判断を保留した。同委員会はこれまで、全ての検討症例についてSARSを否定しており、判断保留は初めて。

 今回の検討対象は、4月14日の前回会議以降に報告された疑い例・可能性例。疑い例7人については全員、SARSが否定されたが、可能性例の5人については3人のみ否定、二人を保留とした。「回復はしているが、SARSの感染を完全に否定するだけのデータがないため、引き続き情報収集を行う必要がある」としている。この二人の渡航歴の有無や渡航先などの詳細は開示していない。

北京への渡航に延期勧告も

 また、中国・北京でSARS患者が多数発生していた事態に対し、外務省は4月22日、北京への渡航を延期するよう勧告する渡航情報(危険情報)を発出した。

 北京における4月21日現在のSARS患者総数が482人、死者25人と、香港及び中国広東省に危険情報を発出した時点での香港の死者数17人を上回っていることに加え、カナダやベトナムとは異なり感染経路が明らかになっていないため。北京からの渡航者に関しては4月21日から、検疫所における対応の強化も行われている。

 SARS対策専門委員会の検討結果に関してはこちら、国内症例の報告状況に関してはこちらまで。北京に関する初の危険情報は、こちらへ。(内山郁子)

■ SARSダイレクト ■
◆ 2003.4.22 緊急情報】 重症急性呼吸器疾患(SARS)ダイレクト
「リバビリンの推奨投与法」が論文化、カナダ医師会雑誌がオンライン公開、ほか

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