2003.04.04

【SARS速報】 中国でSARS対策本格化、香港では流行に歯止めの兆し

 世界保健機関(WHO)は4月3日、中国政府が重症急性呼吸器症候群(SARS)に関する特別チームを編成するなど、その対策を本格化したことを公表した。また香港では、患者数の増え方が減ってきており、政府による徹底した対策が効果を上げつつあるようだ。香港ではまた、これまでに89人の患者が退院したと報告している。

 WHOによると、中国政府は、1.中国厚生省が特別チームを結成し、SARSの対策にあたる。また、複数の省庁が共同していく、2.特別チームがWHOに対して、最新のSARS患者数を報告する、3.近く全国的な体制を整え、SARSの流行を迅速に見つけ報告できるようにする――という。

 また香港では、今日新たに26人の患者が報告された。前日の新たな患者数は23人と、その前の155人に比べ、増え方が減っている。

 一方、ブラジルでは初めてのSARSと考えられる症例が報告され、これで世界の4大陸に感染が広がったことになった。これまでにWHOに報告された各国のSARS患者数の詳細は以下の通り。なお、米国の患者数は、米国疾病対策センター(CDC)による最新情報では、2日現在で100人となっている。

 中国:死亡を含む患者数1190(死亡者46、以下同)
 香港:734(17)
 シンガポール:98(4)
 ベトナム:59(4)
 米国:85(0)
 カナダ:62(6)
 台湾:14(0)
 タイ:7(2)
 ドイツ:5(0)
 英国:3(0)
 イタリア:3(0)
 フランス:3(0)
 スイス:2(0)
 ルーマニア:1(0)
 アイルランド1(0)
 オーストラリア:1(0)
 ベルギー1:(0)
 ブラジル1:(0)

 詳しくは、WHOのDisease Outbreak Reportedへ。(當麻 あづさ、医療ジャーナリスト)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. インフルエンザの早い流行で浮かぶ5つの懸念 リポート◎AH3先行、低年齢でAH1pdmも、外来での重症化… FBシェア数:188
  2. 味方ゼロ? 誰にも言えない病院経営の修羅場 裴 英洙の「今のままでいいんですか?」 FBシェア数:147
  3. インフルエンザ流行入り、A香港型が中心 寄稿◎2016/17シーズンのインフルエンザ診療の要点 FBシェア数:67
  4. 男性医師は何歳で結婚すべきか、ゆるく考えた 独身外科医のこじらせ恋愛論 FBシェア数:158
  5. 心不全による下肢浮腫に悩む87歳女性への対応 青島周一の「これで解決!ポリファーマシー」 FBシェア数:31
  6. わいせつ容疑の外科医、初公判で無罪を主張 「乳腺科医のプライドにかけて無罪を主張します」 FBシェア数:660
  7. ピコ太郎はどこまで世界に通用しているのか? 安部正敏の「肌と皮膚の隅で」 FBシェア数:1
  8. 開業日未定でも開業スタッフ確保の秘術 原田文子の「レッツ ENJOY ライフ」 FBシェア数:93
  9. 梅毒の流行が止まらず、11カ月で4000人を突破 パンデミックに挑む:トピックス FBシェア数:381
  10. 「スマホ老眼」を放置すると近視になる! 記者の眼 FBシェア数:97