2003.04.01

FDAがHPV診断テストの適用拡大、30歳超にパップスミアと併用でスクリーニング

 米国食品医薬品局(FDA)は3月31日、ヒトパピローマウイルス(HPV)診断テスト、「HC2 High-Risk HPV DNA Test」の適用を拡大し、30歳超の子宮頚癌スクリーニングの際、パップスミアと併用することを承認した。これまでの研究結果やFDA諮問機関などの意見を踏まえ、パップスミアと併用することでスクリーニングの精度が高まると判断したもの(関連トピックス)。同診断テストは、子宮頚癌の原因となり得るリスクの高いHPVのうち、13種のタイプについて検出することができる。従来は、パップスミアの結果が陽性の人のみを対象に行われていた。

 FDAによると、パップスミアとHPVの両者が陰性である女性は、子宮頚癌の発症リスクは約0.2%と極めて低いという。一方、両者が陽性の場合には、治療をしないと、同発症リスクは6〜7%またはそれ以上になってしまうという。

 米国では、年間約5000万人の女性がパップスミアを受けている。米国癌学会では、2003年には約1万2200人が子宮頚癌の診断を受け、また4100人が子宮頚癌で死亡すると予測している。子宮頚癌は、適切なスクリーニングを行うことで予防可能であり、また早期であれば完治もできるとしている。

 なお、同診断テストは、パプスミアの代用目的で使ったり、30歳未満でパップスミアが正常な女性に使うのは不適切であるという。

 HC2 High-Risk HPV DNA Testの製造元は、米Digene社(メリーランド州Gaithersburg)詳しくは、FDAによるニュース・リリースまで。(當麻 あづさ、医療ジャーナリスト)

■ 関連トピックス ■
◆ 2003.1.31 USPSTFが子宮頚癌スクリーニングで新GL、21〜65歳の全女性へのパップスミア検査を強く推奨

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 病室でトコジラミ発見!入院患者をどう守る? リポート◎患者への被害を寸前で防いだ信州大学病院の危機対応 FBシェア数:182
  2. 57歳男性。息切れ 日経メディクイズ●胸部X線 FBシェア数:0
  3. 心筋梗塞を自力で治療し搬送された看護師の話 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:163
  4. 7%の減量で本当に脂肪肝が治るか検証してみた 記者の眼 FBシェア数:126
  5. 大人の自閉スペクトラム症は第二の新型うつ病? 宮岡等の「精神科医のひとりごと」 FBシェア数:156
  6. 新専門医制度、期待と不安の中で8400人が船出 特集◎走り出した新専門医制度《プロローグ》 FBシェア数:27
  7. 糖尿病治療のEvidence-Based Med… 糖尿病治療のエビデンス FBシェア数:51
  8. サブスペシャリティー専門医はどう取るの? 特集◎走り出した新専門医制度《どうなる?新制度-1》 FBシェア数:50
  9. 精神科単科病院を取り巻く差別の可視化 その死に誰が寄り添うか−精神科単科病院にて FBシェア数:53
  10. 患者さんの死で気づいた診療所の役割 うさコメント! FBシェア数:27
医師と医学研究者におすすめの英文校正