2003.03.27

【SARS速報】 広東省で流行の異型肺炎がSARSと判明、患者総数は1323人、死亡者数は49人に

 世界保健機関(WHO)は3月26日、中国広東省の7都市で昨年11月に流行した異型肺炎は、重症急性呼吸器症候群(SARS)であるとの判断を示した。また、中国当局は2月14日時点でWHOに報告していた患者数305人、死者5人を訂正し、昨年11月16日から今年2月28日までの患者数は792人、死者31人であると報告した。広東省の件数を合わせると、現時点でWHOに報告されているSARS患者総数は1323人、死亡者数は49人となった。

 これは、先週末にWHOの専門チームが中国広東州を訪れ、異型肺炎とSARSの診断基準などについて比較し、わかったもの。

 病原体についてWHOは、コロナウイルス科である可能性が最も大きいとする一方、パラミクソウイルスや他の科のウイルスである可能性も視野に入れながら、研究を進めているとしている。また、病原は2種のウイルスで、双方に感染することで症状が重症化する可能性もあるとしている。その一方、または両方が、これまでヒトの病原として知られていなかったウイルスである可能性が大きいという。

 なお中国疾病対策センターでは、2月18日、異型肺炎患者二人の肺から摘出した標本から、クラミジアが発見されたと報告。その後WHO研究チームが調べた結果、他国のSARS患者からはクラミジアは検出されなかった。中国の患者は、SARSの病原体と共に、クラミジアにも感染していたようだとしている。

 これまでにWHOに報告された各国のSARS患者数と死亡者数は以下の通り。なお、米国の患者数は、米国疾病対策センター(CDC)による最新情報によると、26日現在で45人となっている。

 香港:死亡を含む患者数316(死亡者10、以下同)
 中国:792(31)
 シンガポール:74(1)
 ベトナム:58(4)
 米国:40(0)
 カナダ:19(3)
 台湾:6(0)
 ドイツ:4(0)
 タイ:3(0)
 英国:3(0)
 イタリア:3(0)
 スイス:2(0)
 アイルランド:2(0)
 フランス:1(0)

 詳しくは、WHOのDisease Outbreak Reportedへ。(當麻 あづさ、医療ジャーナリスト)

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