2003.03.18

【SARS速報】  SARS疑診患者に関する院内感染防止指針、WHOが情報提供

 WHOは3月17日(日本時間)、東南アジアを中心に流行中の重症急性呼吸器症候群(SARS)に感染した可能性がある患者のケア方法に関する指針を公表した。厚生労働省は、この指針の日本版を3月18日中にも公表する予定。以下にWHO指針の概略を示す。

 患者は以下のように隔離・収容すべきである(可能なら1、以下2、3の順)。

1.ドアを閉鎖した陰圧の部屋
2.バスルームを備えた個室
3.独立の換気が可能な収容施設群

 SARS患者のケアに当たっては基本的にディスポーザブル器具を使用する。床面などは、真菌、細菌、ウイルスに対応した消毒薬を使用する。

 患者の移動は極力避ける。移動させる場合は一般的な外科用マスクを装着させ、小滴の分散を防ぐ。患者が使用に耐えうるようであれば、N95マスクを装着させる(写真)。SARS患者の部屋に入る場合、その他、SARS患者に対して接触、飛沫、空気感染の恐れがある場合には、常にN95マスクを装着する。外科用マスクは十分ではない。

 感染防止のため、手洗いの励行が最も重要である。医療従事者は患者を扱う際には手袋、帽子、ガウンを装着すべきである。手袋は患者ごとに交換する。患者の気道分泌物に接触する恐れがある器具などに触れた場合も交換する。また、患者の血液などの飛沫を浴びる可能性がある処置の間は、必ず保護メガネまたはフェイスシールドを装着する。

 医療廃棄物に関しては標準的な感染予防措置をとるべきである。

 本ニュースはWHOが発表した「Hospital Infection Control Guidance:Care for patients with probable SARS」の概略を紹介したものです。全文の内容を含んではいませんのでご注意ください。原文はこちらでご覧になれます。

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 難治性皮膚潰瘍を再生医療で治す リポート◎大リーガー田中将大投手のケガも治したPRP療法とは? FBシェア数:11
  2. トイレにこそ、人間の尊厳がある Dr.西&Dr.宮森の「高齢者診療はエビデンスだけじゃいかんのです」 FBシェア数:470
  3. 輸液の入門書 医学書ソムリエ FBシェア数:0
  4. わいせつ容疑の外科医、初公判で無罪を主張 「乳腺科医のプライドにかけて無罪を主張します」 FBシェア数:568
  5. 医療者は認知症家族との暮らしが分からない 患者と医師の認識ギャップ考 FBシェア数:127
  6. 野菜食べてる? 村川裕二の「ほろよいの循環器病学」 FBシェア数:83
  7. 難治性慢性咳嗽にボツリヌスが効く!? Dr.倉原の呼吸器論文あれこれ FBシェア数:52
  8. 広がる安易な帝王切開、母体死亡率高まる危険性 国境なき医師団が見た世界の医療現場 FBシェア数:27
  9. 金属に対する生体吸収ステントの優位性示せず Lancet誌から FBシェア数:94
  10. 下血? 血便? 赤いの? 赤くないの? 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:132