2003.03.17

【再掲】【SARS速報】  WHO、SARSの診断基準を改定

 WHOは3月17日(日本時間、以下同)、東南アジアを中心に発症が続いている重症急性呼吸器症候群(SARS)の診断基準を以下のように改定した。潜伏期間が4〜7日程度と判明したことに伴う接触時期の判断と、死亡患者の剖検所見に関する診断、随伴症状の追加などが主な変更内容。

 SARSと疑われる場合:2003年2月1日以降に、以下の3条件をいずれも満たすケース。

(1)38度以上の高熱
(2)咳、呼吸の短縮、呼吸困難のうち、少なくとも1以上の症状あり
(3)発症前の10日間以内にSARSと診断された患者に「濃厚な接触(注1)」があったか、または、発症前の10日間以内にSARSの感染者発生が報告された地域(注2)を旅行した履歴がある

 SARSの可能性が高い場合:SARSと疑われる条件を満たし、かつ(1)胸部X線撮影で肺炎、または呼吸困難症候群が確認された場合、または、(2)原因不明の呼吸器疾患で死亡した患者で、剖検の結果、病理学的に呼吸困難症候群の所見を呈しており、かつ原因が不明なケース。

 SARSでは、発熱と呼吸器症状に加え、頭痛、筋肉のこわばり、食欲減退、倦怠感、錯乱、発疹、下痢などを伴うことがある。

注1) 濃厚な接触とは、SARS患者の看護をした場合、同居している場合、呼吸器分泌物や体液に直接触れたことがある場合を指す。

注2)カナダのトロントとバンクーバー、中国の香港と広東州、シンガポールの3国4地域

 なお、診断基準の原文は現在、WHOのホームページ(http://www.who.int/csr/surveillance/casedefinition/en/)でご覧になれます。

■ 訂正 ■
 「SARSであることが確実な場合」は「SARSの可能性が高い場合」と改めました。

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