2003.03.11

米国の喘息有病率は成人3.1%、小児4.4%−−2000年度MEPS調査

 米国厚生省(HHS)の下部組織、Agency for Healthcare Research and Quality(AHRQ:医療分野の研究と質向上を支援する部門)はこのほど、2000年度医療保険受給状況調査(MEPS)の喘息に関する解析結果を発表した。喘息有病率は成人で3.1%、小児(0〜17歳)で4.4%であり、ほぼ9割が薬物治療を受けているが、吸入ステロイドは半数しか使っていないことがわかったという。

 2000年度調査への応答者数は2万3839人で、応答率は65.25%。医師などから喘息との診断を受けており、過去1年間に喘息発作を起こした人を、喘息有病者と定義して解析を行った。喘息との診断は受けているが、過去1年間に発作を起こしていない人は、この解析では喘息患者としては扱っていない。

 その結果、調査応答者全体の3.5%、全米では970万人が、喘息にかかっているとみなせることが判明。有病率・有病者数は小児で4.4%(320万人)、成人で3.1%(650万人)となることがわかった。成人の有病率は女性の方が高い(4.1%対2.8%)が、小児では女児(3.4%)より男児(5.4%)の方が高かった。

 また、喘息の薬物療法は喘息有病者の86.5%が受けており、比率は小児(91.2%)の方が成人(84.3%)より高かった。しかし、長期管理薬(コントローラー)である吸入ステロイドに関しては、小児では6歳以上での使用が推奨されていることもあり、小児(42.3%)よりも成人(53.5%)で多く使われていた。男女別では女性(55.1%)の方が、男性(41.8%)よりも吸入ステロイドの使用率が高かった。

 なお、気道状態を反映するピークフロー(最大呼気流速度)を測定し、喘息の自己管理に役立てる「ピークフローメーター」の使用率は、有病者の31.3%に留まっている。

 喘息に関する解析結果の概要は、こちらからダウンロードできる。MEPS調査の詳細は、「MEPSのホームページ」まで。

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