2003.02.26

「コーヒー愛飲者は日本人でも糖尿病が少ない」、Lancet誌通信欄で紹介

 1日7杯以上コーヒーを飲む人は、1日2杯以下の人よりも、7年間の2型糖尿病発症率が5割少ない−−。このオランダの研究はLancet誌11月9日号に掲載され、大きな話題となったが(関連トピックス参照)、同誌2月22日号の通信(correspondence)欄にはこの研究に対する様々な意見が全世界から寄せられた。

 なかでも目を引くのは、東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科の五十川陽洋氏、朝日生命糖尿病研究所の野田光彦氏、国立がんセンター研究所支所臨床疫学研究部の津金昌一郎氏らが投稿した日本人データだ。厚生労働省多目的コホート研究(JPHC;Japan Public Health Center-based prospective study on cancer and cardiovascular diseases)の参加者解析で、コーヒーを週1回以上飲む人には、空腹時血糖が高いケースが少ないことが判明したという。

 解析対象者は男性1916人、女性2704人で、全員が40歳代。コーヒーをほとんど飲まない(週1回未満の)人を基準とした場合、週1回以上飲む人での高血糖オッズ比は、性別や年齢、体格指数(BMI)、糖尿病の家族歴で補正した後も、0.614(95%信頼区間:0.472〜0.804)と低い水準に留まった。一方、紅茶や緑茶、ウーロン茶については、こうした関連は認められなかった。

 オランダ人だけでなく日本人でも、コーヒーが糖尿病を予防する方向に働くとの結果だが、通信欄にはほかに、フィンランドでは正反対の結果が得られていることも紹介されている。この研究では、20歳以上の男女約2万人(平均年齢:45歳)を20年近く追跡したが、コーヒーを飲む量と2型糖尿病の発症率とには何の関係もみられなかったという。

 また、オランダの研究に関しては、「コーヒーに入れる砂糖などの影響は考慮したか」との質問も出された。これに対し研究グループは、「コーヒーに普段は砂糖を入れない人を除外して解析したが、7杯以上飲む人が2型糖尿病になるリスクは0.50倍(95%信頼区間:0.27〜0.93)となり、結果は変わらない」と回答している。

 通信欄の質疑応答のタイトルは、「Coffee consumption and risk of type 2 diabetes mellitus」。現在、こちらで全文を閲読できる(リンク先の運営次第で変更になることがあります。ご了承下さい)。

■ 関連トピックス ■
◆ 2002.11.11 コーヒー愛飲者は糖尿病になりにくい

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