2003.01.29

「禁煙推進に関する日本医師会宣言」案まとまる、喫煙大国からの脱却目指す

 日本医師会の禁煙推進委員会は1月28日、「禁煙推進に関する日本医師会宣言」案を作成し、日医会長に提出した。日医は4年前に、禁煙運動を積極的に進める方針を示して以降、様々な禁煙推進活動を行ってきており、今回の禁煙日医宣言案の作成もその活動の一環。この中で、「喫煙は、癌・心臓病・肺気腫などの疾病の原因となるなど健康に悪影響を与えることが医学的にわかっている。また、受動喫煙についても、健康被害があるとの研究結果が報告されている」と明記した。その上で、喫煙大国からの脱却を目指して、禁煙運動や受動喫煙の防止に積極的に取り組む姿勢を示している。

 宣言内容は、1.医師および医療関係者の禁煙を推進する、2.全国の病院・診療所および医師会館の全館禁煙を推進する、3.医学生に対する、たばこと健康についての教育をより一層充実させる、4.たばこの健康に及ぼす悪影響について、正しい知識を国民に普及啓発する。特に妊婦、未成年者に対しての喫煙防止を推進する−−など7項目からなる。禁煙日医宣言は、次の代議員会で採択される予定。

 なお、日医会員の喫煙率は、日医雑誌2000年9月1日号によれば、男性が27.1%、女性が6.8%と、一般国民と比べればかなり低い。しかし、喫煙する医師は、患者に対する禁煙指導に消極的な態度を取りやすいこともわかったため、医師が率先して禁煙に取り組むことが重要だとしている。

 また、日医は1月27日付で、世界保健機関(WHO)の「たばこ規制枠組み条約」議長案を、日本政府がその内容を後退させることなく、条約の成立および批准に向けて尽力することを求める旨の要望書を提出している。

 禁煙日医宣言案などの詳細については、日本医師会のホームページまで。

■訂正■
 2段目の「1.医師および医療関係者の喫煙を推進する」は、「1.医師および医療関係者の禁煙を推進する」の誤りでした。訂正します。

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