2002.12.02

割りばし事故の刑事事件で初公判、被告医師は無罪主張

 割りばしが喉に刺さった男児を誤診、死亡させたとして、主治医が業務上過失致死罪に問われた刑事事件で11月29日、初公判が東京地裁で開かれた。被告医師は、死亡は過失でないとして起訴事実を否認した。弁護側も、医師の行為に関わりなく死亡した可能性が高いと無罪を主張した。

 被告は杏林大学耳鼻咽喉科に勤務していた根本英樹医師。死亡したのは、東京都杉並区の杉野隼三ちゃん(当時4歳)。

 検察の冒頭陳述などによると、1999年7月10日、母親と一緒に盆踊り大会に遊びにいった隼三ちゃんは、綿あめを食べながら歩いており、転倒した際に割ばしでのどを刺してしまった。その夜、杏林大学医学部付属病院高度救命救急センターに救急搬送され治療を受けた。診察中もぐったりしており嘔吐もあったことから頭蓋内の損傷が疑われる状態だったが、診療に応じた耳鼻咽喉科の根本医師は、頭部CT検査もせず、また脳神経外科医師への引き継ぎなどもせず、傷口に軟膏を塗るなどをしただけで帰宅させたという。結局、隼三ちゃんは約15時間後の翌朝、死亡した。

 この事件には読者からの投稿(関連トピックス)も相次いだ。隼三ちゃんを救うために、医師をはじめとする関係者は何をすべきだったのか−−。今後の公判で明らかになっていく、あるいは明らかにすべき事実に注目していきたい。第2回公判は、12月17日午後1時半から予定されている。

◆ 2002.9.11 特集◇投稿】割りばし事件の刑事告訴について

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