2002.12.02

ナッツ好き女性には2型糖尿病が少ない

 アーモンドなどの木の実(ナッツ)やピーナツバターを頻繁に食べる女性では、こうしたナッツ類をほとんど食べる習慣が無い女性よりも、2型糖尿病になる人が少ないことがわかった。米国の女性看護師約12万人の協力で行われた大規模コホート研究、「Nurses' Health Study」の参加者解析で判明したもの。解析結果は、Journal of American Medical Association(JAMA)誌11月27日号に掲載された。

 「Nurses' Health Study」は、全米11州から30〜55歳の女性看護師が参加して1976年にスタートした、世界でも数少ない女性対象の大規模コホート研究。食習慣に関する調査が追加されたのは1980年からで、今回はその時点で食習慣調査票への記入にもれや不自然な点がなく、糖尿病や心疾患に罹患していない8万3818人を解析対象とした。

 1980年時点の食習慣調査では、ナッツ類をほとんど食べない人が35%。36%は週1回未満で、24%は週1〜4回であり、週5回以上食べる習慣がある人は5%だった。ナッツ類はいわゆる「高カロリー食品」で、ナッツ類を食べる頻度が多いほど1日当たりの総摂取カロリーも高かったが、意外なことに体格指数(BMI)はナッツ類をたくさん食べる人ほど低かった。1996年までの16年間で、対象者約8万人中3206人が2型糖尿病を発症した。

 研究グループは、年齢やBMI、喫煙・飲酒歴や糖尿病の家族歴、さらにナッツ類以外の食習慣でデータを補正して、2型糖尿病の発症にナッツ類が与える影響を評価した。その結果、ナッツ類をほとんど食べない人の2型糖尿病発症率を1とした場合、週1回未満の人では0.91、週1〜4回では0.81、週5回以上では0.71と、ナッツ類を食べる頻度が高いほど発症率が有意に低くなることがわかった(傾向に対するp<0.001)。

 ナッツ類には糖代謝に影響を与えにくいとされる不飽和脂肪酸が多く、食物繊維やマグネシウムなど糖代謝への好影響が期待される成分も豊富に含まれている。こうした点に加え、ナッツ好きの人では野菜や果物については他の人と変わらなかったものの、赤身の肉や加工肉製品、精製穀物の摂取量が他の人より少ない。研究グループは「(ナッツ類を今の食事に追加するのではなく)赤身肉や精製穀物などの代わりにナッツ類を食べることで、2型糖尿病を予防できる可能性がある」と勧告している。

 この論文のタイトルは、「Nut and Peanut Butter Consumption and Risk of Type 2 Diabetes in Women」。アブストラクトは、こちらまで。

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