2002.11.25

ゾルミトリプタンとエルゴタミン製剤、急性片頭痛治療ではゾルミが好結果

 急性期の片頭痛治療において、ゾルミトリプタンとエルゴタミン製剤(カフェルゴット)の比較対照試験を実施したところ、鎮痛作用の切れ味、副作用、QOL向上などの点でゾルミトリプタンの方が優れていた。西沢クリニックの西澤芳男氏(写真)が23日、日本頭痛学会総会の一般口演で報告した。

 西澤氏らは、約20施設において、片頭痛の確定診断が得られた659人の通院患者に対する性・年齢構成、重症度などをほぼ一致させた2群に分ける多施設ランダマイズ比較試験を行った。

 その結果、鎮痛効果についてはゾルミトリプタンが投与2時間後に68.4%、4時間後に75.3%に改善がみられたのに対し、カフェルゴットでは2時間後に45.1%、4時間後でも47.1%だった。2〜24時間後に再発し追加投薬を要した比率も36.8%対62.9%とゾルミトリプタンが大幅に低かった。片頭痛の随伴症状の改善についても、嘔吐では有意差がみられなかったが、吐き気(投与4時間後で23.0%対55.2%)や光過敏(投与4時間後で33.9%対56.3%などではゾルミトリプタンが優れていた。

 副作用では、ゾルミトリプタンが有意に多かったものとして、疲労感(6.3%対4.0%)、喉の締め付け感(3.3%対0.6%)、胸痛(4.8%対0.9%)などがあった。カフェルゴットの方が多かった副作用としては、吐き気/嘔吐(5.1%対15.0%)、めまい(4.2%対7.9%)腹部不快感(0.6%対3.7%)などだった。

 治療後の患者の印象として、ゾルミトリプタンでは49.1%の患者が「優れている」「良い」としていたのに対し、カフェルゴットでは34.6%だった。鎮痛の早さや副作用の少なさが反映されたようだ。

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. いよいよ始まる「看護師による死亡確認」 トレンド◎厚労省が遠隔死亡診断のガイドライン FBシェア数:863
  2. 新天地を目指すベテラン50代医師たちの事情 トレンド◎増える50歳代のキャリアチェンジ FBシェア数:5
  3. 高齢者対象の高血圧診療ガイドライン完成 NEWS FBシェア数:254
  4. 動かなくなって気付く…左母指の重要性 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:32
  5. 高齢2型糖尿病患者の薬剤選択、どう判断する? 岩岡秀明の「糖尿病診療のここが知りたい!」 FBシェア数:198
  6. 「脱水」は2つに大別して考える カデット特集●シーズン前に押さえよう 脱水の基本 FBシェア数:263
  7. 使い捨て医療機器は「再利用」から「再製造」へ インタビュー◎院内での中途半端な洗浄・滅菌はやめよう FBシェア数:196
  8. 患者指導にとって言葉は聴診器以上に大切だ 追悼◆日野原重明氏《インタビュー再録》 FBシェア数:991
  9. 80歳男性。右胸部に再発を繰り返す結節 日経メディクイズ●皮膚 FBシェア数:0
  10. 予約制で1日40人、念願のきめ細やかな診療実現 ルポ:50代の転職(3)◎完全予約制の小児科を開業 FBシェア数:102