2002.11.25

口腔外科初診患者で、「頭痛、頭蓋神経痛、顔面痛」の患者は2%

 1990年代に入って口腔顔面痛学が発展、歯科領域からの頭痛へのアプローチも進んでいる。その一端を示す研究成果が、清水市立病院口腔外科と静岡赤十字病院神経内科のグループから22日報告された。清水市立病院の井川雅子氏が「清水市立病院口腔外科初診患者における『頭痛、頭蓋神経痛、顔面痛』の割合の検討」と題して発表した。口腔外科初診患者では、「頭痛、頭蓋神経痛、顔面痛」の患者が2%と決して稀ではないことを指摘した。

 研究グループは、「頭痛、頭蓋神経痛、顔面痛」の患者が歯や顎の痛みを訴えて歯科を受診することが少なくないことから、市中病院の歯科おける頭痛患者数や受診理由などを調べた。
 
 対象は、2001年8月1日から2002年7月31日までの1年間に清水市立病院口腔外科を受診した初診患者1859人。5年以内の再初診患者と、問診表記入の必要性から15歳以下は除いている。診断は国際頭痛学会の基準(1988)にそって行った。

 その結果、脱落23人を除く1836人中、歯・顎および関連組織の疾患は1525人で、顎関節の疾患は250人(13.6%)だった。片頭痛は5人(0.3%)、以下、緊張型頭痛12人(0.6%)、群発頭痛2人(0.2%)、三叉神経痛11人(0.5%)、舌咽神経痛5人(0.3%)だった。その他では咬筋ジストニーが1人だった。歯および顎関節症以外の頭痛・顔面痛患者は全対象患者の2%という結論だった。

 受診理由では、たとえば片頭痛患者では、「前兆として歯痛がある」「神経内科の治療で改善しない」「内科の治療で改善しない」「発作時、顎関節部に疼痛」というものだった。

 これらの結果から井川氏らは、口腔外科は、「神経内科や脳神経外科などの隣接領域の診療科との連携体制を整えておくことが重要」と考察している。


Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 医学書を安く買う方法・高く売る方法 Dr.Kの「医師のためのバリュー投資戦術」 FBシェア数:24
  2. ガイドラインではエコー、現場では… 画像診断大国の若手医師へ FBシェア数:148
  3. 「これ以上は無益」と言えない気持ちも伝えよう 国立病院機構東京医療センター倫理サポートチームの尾藤誠司氏に聞く FBシェア数:211
  4. 医師達はいかにして検察を騙してきたか 池田正行の「氾濫する思考停止のワナ」 FBシェア数:0
  5. 訪日外国人が突いた医療保険制度の隙 記者の眼 FBシェア数:221
  6. 成人敗血症患者に対する解熱治療は死亡率を低下させ… Dr.倉原の呼吸器論文あれこれ FBシェア数:68
  7. 認知症700万人時代、数少ない収入アップの道 日経ヘルスケアon the web FBシェア数:21
  8. 医師偏在対策、第7次医療計画への反映目指す 女性医師支援や外来医療の最適化、遠隔診療の推進も課題 FBシェア数:62
  9. 終末期にどこまで抗菌薬を使用すべきか シリーズ◎在宅医療における感染対策(4) FBシェア数:599
  10. 「重症なんだから優先して!」怒る家族の真意は 家族支援CNSの「家族対応」お悩み相談 FBシェア数:19