2002.11.20

FDA、1時間で結果の出る妊婦のB群レンサ球菌検査を承認

 米国食品医薬品局(FDA)は11月18日、1時間で結果の出る妊婦のB群レンサ球菌検査、「IDI-Strep B test」を承認した。同検査を受けずに分娩が始まってしまった場合などには、迅速に検査結果を出し、治療を始めることができるのが利点。

 B群レンサ球菌への感染は、米国の新生児の死亡などの最も大きな原因となっている。通常妊婦は、出産予定日の2〜4週間前に、B群レンサ球菌への感染の有無を調べるスクリーニング試験を行う。感染が認められた場合には、分娩中に4時間の抗生物質投与が行われる。これによって母親から新生児への感染を大幅に防ぐことができる。

 だが、従来の検査法では、結果が出るまでに18〜48時間かかってしまうため、早期に分娩が始まってしまったり、適切な出生前管理を受けていない妊婦のスクリーニングと治療はできないのが現状だった。

 FDAによれば、妊婦の約10〜30%がB群レンサ球菌に感染しているという。先のような妊婦のスクリーニングと治療を行うことで、新生児のB群レンサ球菌への感染は過去10年で約70%減少したという。

 802人の被験者を対象に行った治験では、IDI-Strep B testによって、約94%の妊婦のB群レンサ球菌への感染を検出することができたとしている。

 同検査の製造元は、カナダInfectio Diagnostic社(ケベック州Sainte-Foy)。詳しくは、FDAによる、ニュース・リリースまで。(當麻 あづさ、医療ジャーナリスト)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. ガイドラインにはない認知症の薬物療法のコツ プライマリケア医のための認知症診療講座 FBシェア数:77
  2. 膿のニオイをかぐのはNG? 倉原優の「こちら呼吸器病棟」 FBシェア数:2
  3. インフルエンザの早い流行で浮かぶ5つの懸念 リポート◎AH3先行、低年齢でAH1pdmも、外来での重症化… FBシェア数:244
  4. 医療事故調制度の「目的外使用」が続々明らかに ニュース追跡◎制度開始から1年、現場の理解はいまだ不十分 FBシェア数:35
  5. 救クリが研修先として適切か検証してみた 木川英の「救急クリニック24時」 FBシェア数:1
  6. 45歳男性。胸痛、冷汗 日経メディクイズ●心電図 FBシェア数:0
  7. ニボルマブ薬価50%下げは厚労省判断だった 医療行政の舞台裏◎実は「官邸に押し切られた」のではなく… FBシェア数:1
  8. 医師国家試験を解答するAIの正体教えます トレンド◎人工知能が医療現場にやってくる FBシェア数:221
  9. 腸管アンモニア産生菌に対する肝性脳症治療薬 最新DIピックアップ FBシェア数:8
  10. 「肩や上腕のひどい疼痛」で見逃せない疾患は? 山中克郎の「八ヶ岳から吹く風」 FBシェア数:1