2002.11.07

FDA、心移植不適応の終末期うっ血性心不全患者向けに心臓補助ポンプを承認

 米国食品医薬品局(FDA)は11月6日、心移植が適応にならない終末期うっ血性心不全患者への、心臓補助ポンプ「HeartMate」の永久装着を承認した。これは、1年生存率が約2倍になるという治験結果を受けたもの。HeartMateは、左心室を補助する装置で、これまでは、心移植を待つ患者への一時的装着のみが承認されていた。

 治験では、129人の終末期うっ血性心不全患者に対し、68人にHeartMateを装着、61人は最も望ましい薬剤による治療を継続した。その結果、1年後の生存率は、対照群が28%だったのに対し、HeartMate群は50%に上った。また、2年後の推定生存率は、対照群が10%、HeartMate群は27%としている。

 一方、同器具の装着にあたっては、大手術を要するため、多くの患者で出血があり、再手術を要したのは32%、感染症が41%、脳卒中が10%の患者で起こったという。こうした重篤な副作用を伴うことから、FDAは、同器具の適応を心移植が不適応の症状の重い終末期うっ血性心不全患者に限定しており、その数は全米で2〜3万人だとしている。

 詳しくは、FDAによる、ニュース・リリースまで。(當麻 あづさ、医療ジャーナリスト)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 患者が増えない… 院長が突き止めた原因とは 診療所経営駆け込み寺 FBシェア数:1
  2. 「運転禁止薬」の運転一律規制はおかしい 学会トピック◎第8回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 FBシェア数:389
  3. いつまでも症状が長引く感染性腸炎の正体 田中由佳里の「ハラワタの診かた」 FBシェア数:161
  4. ついに登場!希釈式自己血輸血 リポート◎自己血輸血に3つ目の柱、手術当日でも可能な新手法 FBシェア数:220
  5. 70歳男性。主訴:全身の掻痒感と褐色尿 総合内科BASICドリル FBシェア数:1
  6. オペ室マジック 病院珍百景 FBシェア数:0
  7. 便潜血陽性者は早めに内視鏡検査受けるべき JAMA誌から FBシェア数:100
  8. 「酸味が嫌い」な患者のBMIとHbA1cは高い 学会トピック◎第60回日本糖尿病学会年次学術集会 FBシェア数:9
  9. エレベーター横のモニターが医師の事務負担減 特集◎医師こそ働き方改革を《事例−1》 FBシェア数:165
  10. 一期一会の患者でも経過に注目してみよう! 画像診断大国の若手医師へ FBシェア数:33