2002.09.24

活性型ビタミンDの抗癌薬増強作用をみる二重盲検試験、米でスタート

 米国Oregon健康科学大学はこのほど、活性型ビタミンD製剤と、抗癌薬のドセタキセル(わが国での商品名:タキソテール)とを併用する第2/3相臨床試験を開始すると発表した。対象は進行前立腺癌患者で、全米20カ所の大学病院で患者登録を行う。

 活性型ビタミンD製剤は、ドセタキセルやパクリタキセル、プラチナ製剤などの抗癌薬の効果を増強する作用が報告されている。Oregon健康科学大学では、進行前立腺癌患者を対象とした小規模な臨床試験で、奏効率の高さを前立腺癌特異抗原(PSA)値を指標に確認。今回の拡大試験に踏み切った。

 Oregon健康科学大学が進行前立腺癌患者37人を対象に行った臨床試験では、ドセタキセルと活性型ビタミンD製剤のカルシトリオールとの併用で、PSA値が50%以上低下した患者の比率が81%に達した。ドセタキセル単独を用いた他の臨床試験では、PSA値が50%以上下がる患者の比率は38〜46%程度と報告されており、カルシトリオールの併用で奏効率が2倍になる計算となる。

 臨床試験では、カルシトリオールの高用量製剤であるDN-101(開発コード)を用い、DN-101またはプラセボをドセタキセルに併用するプラセボ対照二重盲検法で効果を比較する。登録患者数は232人を予定している。詳しくは、Oregon健康科学大学のニュース・リリースまで。

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