2002.09.20

日本赤十字社が見解、新鮮凍結血漿の目的外使用を把握したのは7月

 日本赤十字社はこのほど、瀬田クリニックグループへの新鮮凍結血漿の出荷停止に関する取材に対して、3年以上にわたって供給し続けていたにも関わらずここにきて供給停止を打ち出したのは、「輸血用血漿を、癌患者の自己リンパ球を投与する前に増殖させるための培養液として使用していたことが判明したため」と説明。その事実を日赤が把握したのは、7月11日の訪問調査時点だったことを明らかにした。この点については、瀬田クリニックグループが8月17日に公表した見解で、「(培養液としての使用は)当初から日赤の了解のもとだった」旨の説明をしており、両者の言い分は対立している。

 日赤はまた、新鮮凍結血漿を目的外に使用していた医療機関は、瀬田クリニックグループの2施設以外に、4都道府県で5施設あったことも明らかにした。全国の赤十字血液センターを通じて調査したもので、この5医療機関に対しても培養液としての使用中止を申し入れ、その後発注がないことを確認しているという。

 日赤が説明した供給停止に至る経緯によると、神奈川県赤十字血液センター管内にある新横浜メディカルクリニックから、AB型新鮮凍結血漿5単位の発注が2002年3月から毎月増加し、7月には60本に達したという。このため7月11日に同クリニックを訪問調査したところ、目的外使用を把握、同グループの瀬田クリニックでも同様の目的外使用が判明したという。

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 神になりたかった男 徳田虎雄 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:162
  2. 医師の時短に向け直ちに実施すべき事項を明示 「医師の働き方改革に関する検討会」が緊急取り組み案と中間論点整理 FBシェア数:147
  3. 7対1と10対1を「急性期一般入院料」に再編 シリーズ◎2018診療・介護報酬同時改定 FBシェア数:25
  4. 「20年目に給与1500万円」が目安? Cadetto Special●医者の値段 2017 FBシェア数:1
  5. 2040年、医療機関と医師の動きはこう変わる 特集◎「2040年問題」で日本の医療はここまで変わる《5》 FBシェア数:111
  6. 胸背部痛、呼吸苦で救急を受診した60歳代女性 カンファで学ぶ臨床推論 FBシェア数:0
  7. 「ビットコイン」の技術は医療にも トレンド◎ブロックチェーンを電子カルテなどの情報基盤に活用 FBシェア数:40
  8. 胸部や腹部のCT検査が腎切除術を増やす JAMA Intern Med誌から FBシェア数:41
  9. 穏やかな在宅死を望んでいたのに警察沙汰に 医師が知らない介護の話 FBシェア数:27
  10. 「女性医師余り」は進んでいく Cadetto Special●女性医師の婚活事情 FBシェア数:85
医師と医学研究者におすすめの英文校正