2002.09.09

【投稿】 少なくとも頭部CTは撮影すべきであった

 「割りばし事件の刑事告訴について」という投稿を機に、多くの方からメールが届いています。以下は救急の現場に長らく従事された方からで、「少なくとも頭部CTは撮影すべきであった」と指摘される意見です。引き続き、皆さんのご意見をうかがえれば幸いです。編集部までメールでお送りください。送付先は、 medwave@nikkeibp.co.jp です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 読者から ーーー

 割り箸事件につきましては、私も救急に長く従事していまして納得がいかない部分が多いと思います。

 患児の全身状態は泣き疲れているのと、意識が落ちているのは直ぐに見分けがつくと思いますし、母親も通常通りではないと訴えているようですので、少なくとも頭部CTは撮影すべきであったと考えます。

 ただ頭部CTを撮影したとして予後が変わったとは思いませんが、口腔を少し診ただけで処置で帰すのは、最善を尽くすとはほど遠く粗診粗療と思います。

 刑事告訴についてですが、今の制度では刑事告訴もやむえないと考えますが、刑事告訴は必ずしも望ましいことではありません。

 明らかなレベル以下の粗診粗療、陣痛誘発剤の濫用に伴う事故、カルテの改竄、などには医療業務停止等の行政処分を制度化し、適用すべきと考えます。

 医療はわからないことも多いですし、救急業務等は少ない医師で多くの患者を深夜など医師自身のコンディションの悪い時時に行わなければなりません。

 粗診粗療等明らかにレベルを大きく下回る医療行為やカルテの改竄等には厳罰が必要ですが、例えば今回の三次救急施設などには医師が三交代で勤務できるような十分な診療報酬上の手当とある一定年齢以下の医師にはその専門分野に応じた時間外勤務や休日勤務を義務づける等制度上の手当が必要と思います。

 今回訴えられた医師が昼間、医師自身のコンディションの良い状態で、上司に相談できる状態で、同じ判断を行ったのか。結果が違った可能性はあると思います。

 業務停止など行政措置がない現状では、医師の責任を問う為には、刑事告訴はある意味当然と思いますが、救急体制の不備を医師個人のみが責任を問われ、病院管理者や行政がその責任を不問とされるのは釈然としない所があります。

 ペンネーム;汲々医

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 読者から ーーー

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