2002.07.05

米国でバンコマイシン高度耐性のMRSA、「VRSA」発見

 米国疾病対策センター(CDC)は、バンコマイシン高度耐性のMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)である「VRSA」が6月にミシガン州で発見されたことを公表した。これは、CDCが毎週発行する死亡率や罹患率などに関するリポート「Morbidity and Mortality Weekly Report; MMWR」の7月5日号で報告された。バンコマイシンにある程度の耐性を持つMRSAは、1996年に日本でも発見されているが、高度耐性を持つものが確認されたのは今回が初めて。

 今回報告されたVRSAは、ミシガン州に住む40歳で、糖尿病と末梢血管疾患、慢性腎不全を持ち、透析を受けている患者から見つかった。同患者は昨年4月から、足の潰瘍治療のために、バンコマイシンを含む抗生物質を使っていた。その後今年6月、患者の足の潰瘍から、VRSAが確認された。

 CDCによれば、今回報告されたVRSAは、ミノサイクリンやキヌプリスチン/ダルフォプリスチン、スルファメトキサゾール・トリメトプリムなどの抗生物質に感受性が認められている。また、同患者の容態は現時点では安定しており、スルファメトキサゾール・トリメトプリムで治療を受けているという。

 CDCでは、全米の医療機関に対し、黄色ブドウ球菌のバンコマイシン耐性を調べVRSAやVRSAの疑われるケースなどについては、CDCに報告するよう呼びかけている。詳しくは、MMWR7月5日号まで。(當麻あづさ、医療ジャーナリスト)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 医師・医学生の不祥事報道を目にする度に… 東謙二の「“虎”の病院経営日記」 FBシェア数:53
  2. 70歳女性。咽頭痛 日経メディクイズ●救急 FBシェア数:1
  3. 意外と多いナースの更衣室の悩み 小林光恵の「ほのぼのティータイム」 FBシェア数:22
  4. 「102歳Asystole」に思うこと 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:287
  5. 医師免許を失う以外はたいしたリスクじゃない 鈴木裕介の「キャリア迷子」に捧げる処方箋 FBシェア数:0
  6. 子どもにとってトイレやうんちは諸刃の剣 田中由佳里の「ハラワタの診かた」 FBシェア数:90
  7. 麻疹集団感染、医療機関の受診者からも陽性者 パンデミックに挑む:トピックス FBシェア数:244
  8. 地域医療連携推進法人の運用ガイドライン決まる 制度の内容がほぼ確定、4月2日にも第1号認可か FBシェア数:8
  9. 昨年11月時点の7対1病床、半年間で6105床減 シリーズ◎2018診療・介護報酬同時改定 FBシェア数:8
  10. インフルエンザ脳症が58例に、6人死亡 インフルエンザ診療Next:トピックス FBシェア数:385