2002.06.26

【ISH速報】 抗酸化ダイエット、「肥満で高血圧」の人には特にお薦め

 肥満で血圧が高い人が、野菜や果物などを豊富に含む食事を取ると、血中の抗酸化活性が高まり、血圧も下がる−−。ブラジルSao Paulo大学心臓研究所のH. F. Lopes氏らの研究によるもので、6月25日のポスターセッションで発表した。

 肥満の人は高血圧になりやすく、心臓病のリスクも高いことが知られている。それでは、肥満の人とやせている人とでは、体重以外に何が違うのか。こう考えたLopes氏らは、肥満で高血圧の人と、やせていて血圧も正常な人をそれぞれ12人ずつ集め、様々な検査を行った。

 すると、肥満で高血圧の人では、血中の抗酸化活性がかなり低いことが判明。そこでLopes氏らは、野菜や果物を多く含む「高抗酸化食」と、飽和脂肪酸などを多く含む「低抗酸化食」を4週間ずつ食べてもらい、検査値がどのように変わるかを調べた。

 その結果、高抗酸化食を食べた期間に、肥満で高血圧の人では血圧が低下。最高血圧(収縮期血圧)、最低血圧(拡張期血圧)のいずれも、およそ10mmHgずつ下がった。血中の抗酸化活性も、高抗酸化食を食べた期間ではやせて正常血圧の人と同じくらいまで上がった。一方、やせて正常血圧の人では、高抗酸化食を食べた場合でも、血圧や抗酸化活性は変わらなかった。

 Lopes氏は「野菜や果物は“健康に良い”とされる食品だが、理論的な根拠はこれまではっきりしていなかった。今回の研究で、肥満の人では体の抗酸化活性が低く、それが食事で改善されることがわかった」と強調。「特に肥満と高血圧のどちらもある人では、抗酸化ダイエットは予想以上の効果があるだろう」と述べた。

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