2002.06.24

【日本病院学会速報】 4月の診療報酬改定により入院は1.2%減、外来は3.0%減−−日病の調査結果から

 4月に実施された、診療報酬全体で2.7%マイナス改定の影響度が明らかになった。日本病院会統計情報委員会委員を務める東北大学大学院経済学研究科教授の関田康慶氏が6月21日、4月に実施された診療報酬改定の影響度調査の結果(中間報告)について日本病院学会のシンポジウム6「緊急報告フォーラム『診療報酬改定の影響』」で発表した。調査は日本病院会に加入している2550病院を対象に5月1〜31日にかけて行い、610病院の回答を集計したもの。

 その結果、入院の影響率は全病院の中央値が98.8、外来は同97.0で、入院、外来ともに点数が減少したことが明らかとなった。診療報酬改定点数比(影響率)については、「(4月における患者一人1日当たりの点数)÷(2月と3月における患者一人1日当たりの点数)×100」で求めている。なお、一人1日当たりの点数は、1カ月の総点数を延べ日数で割って算出している。

 影響率の中央値を設置者と病床規模の別にみると、公的病院における入院については、200床未満は98.5、200床以上400床未満は99.2、400床以上は99.2で、全体では99.0。また、私的病院における入院については、順に98.6、98.7、99.3で、全体では98.7だった。

 一方、公的病院における外来については、200床未満が97.8、200床以上400床未満が96.5、400床以上が97.4で、全体では97.2だった。また、私的病院における外来については、順に96.1、96.5、97.3で、全体では96.6だった。入院、外来とも、病床規模が大きいほど影響率が小さくなる傾向がうかがえた。また、公的病院の方が私的病院より改定による影響はやや小さかったようだ。

 今回の結果については、「調査に協力した病院の3割弱が、日本医療機能評価機構による病院機能評価の認定を既に受けており、(全国平均では1割にも満たないため)この調査結果はスタンダードではなく、実態はもう少し悪いかもしれない」(関田氏)ことに留意する必要があるようだ。なお、この影響度調査の最終報告は秋にまとめる予定だという。

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. かかりつけ医の普及に本腰、でも1人開業医は… 特集◎2018年度診療・介護報酬改定のインパクト《5》 FBシェア数:2
  2. 手術で体重3割減、合併する糖尿病も高率で寛解 トレンド◎肥満外科治療が日本でも普及の兆し FBシェア数:204
  3. 疼痛治療薬が効果なし…メンタルと思いきや 「こじらせ疼痛」にどう向き合う FBシェア数:0
  4. メジャー疾患のガイドライン改訂が目白押し 総合内科専門医試験 「一発合格」への道 FBシェア数:0
  5. 腎機能を確認せずに造影CTを行うのは罪? 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:134
  6. N95マスクは何度まで使えるのか? 倉原優の「こちら呼吸器病棟」 FBシェア数:0
  7. 悩ましい新・看護必要度、先進病院の対策は? 日経ヘルスケアon the web FBシェア数:0
  8. 7対1看護から降りる病院、現場から反発も 特集◎2018年度診療・介護報酬改定のインパクト《2》 FBシェア数:151
  9. 小児急性中耳炎診療にある小児科と耳鼻咽喉科のギャ… 学会トピック◎第13回日本小児耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会 FBシェア数:10
  10. 眼科専攻医登録数、愛知県の人数はなぜ突然変わった… ニュース追跡◎専門医機構の内部資料から見えてきたこと FBシェア数:47
医師と医学研究者におすすめの英文校正