2002.06.04

米国で開発中の小児用医薬品は194品目、うち4品目は日本企業が開発に関与

 米国の製薬・バイオテクノロジー企業の業界団体、米国研究製薬工業協会(PhRMA)は5月29日、米国で臨床開発中の小児用医薬品が194品目に上るとの調査結果を発表した。うち、日本の製薬企業が関与する医薬品が少なくとも4品目あることがわかった。

 この調査「2002 Survey -- New Medicines in Development for Children」は、PhRMAが米国小児科学会(AAP)、米国国立癌研究所(NCI)など小児医療関連の約50団体の協力を得て実施したもの。2002年4月19日現在、米国内で第1〜4相試験中、あるいは承認申請段階にある医薬品を網羅した。

 領域別にみると、最も多いのは癌の32品目。次いでワクチンの24品目、循環器、感染症、嚢胞性線維症のそれぞれ16品目と続く。既に小児に対する適応があり、適応症の拡大を目指すものや、成人では既承認の医薬品の小児への適応拡大を目指したものが多いが、成人でも未承認の医薬品も含まれる。

 また、わが国の製薬企業では、エーザイが2品目、米国TAP Pharmaceutical Products社(米国Abbott Laboratories社と武田薬品工業との合弁会社)が2品目を、小児用医薬品として米国で開発中であることも明らかになった。

 エーザイはアルツハイマー病治療薬として発売中の塩酸ドネペジル(商品名:アリセプト)を注意欠陥多動性障害(ADHD)の治療薬として、プロトンポンプ阻害薬(PPI)のラベプラゾールナトリウム(商品名:パリエット、米国での商品名:Aciphex)を胃食道逆流症(GERD)の治療薬として臨床開発を行っている。対象年齢は前者が7〜16歳、後者は不明で、開発段階はいずれも第1相だ。

 一方のTAP社は、セフェム系抗菌薬のセフジトレン ピボキシル(商品名:メイアクト、米国での商品名:Spectracef)を急性咽頭炎・扁桃炎の治療薬として、PPIのランソプラゾール(商品名:タケプロン、米国での商品名:Prevacid)をGERDの治療薬として臨床試験を進めている。対象年齢は前者が1カ月〜18歳、後者が1〜17歳で、開発段階は前者が第3相、後者が第1/2/3相となっている。

 この件に関するPhRMAのプレス・リリースは、こちらまで。商品名(一般名)、開発元、適応症、開発段階を一覧表形式にまとめた資料も上記サイトから入手できる。

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