2002.03.31

米国で糖尿病の検査ガイドラインが発表、OGTTを「推奨せず」

 米国臨床化学協会(AACC)はこのほど、糖尿病の検査に関するガイドラインを発表した。糖尿病の診断や管理に用いられる検査値や検査法の、現時点での位置付けをまとめたもの。同ガイドラインは、米国糖尿病協会(ADA)の査読を経て、AACCの学術誌であるClinical Chemistry誌3月号に掲載。ADAの学術誌であるDiabetes Care誌4月号にも転載された。

 同ガイドラインの最大の特徴は、75gブドウ糖負荷試験(OGTT)を、1型・2型糖尿病の診断にルーチンに用いる検査としては「推奨しない」とした点。わが国の医療機関はもちろん、世界保健機関(WHO)もOGTTを糖尿病診断の基本検査として採用しているが、AACCは検査結果の再現性の低さを重く見て、基本検査からは外すとの決定を下した。

 診断の基準となるのは「空腹時血糖」だが、同ガイドラインでは、全血ではなく血清中のグルコースを測定すべきと推奨。試料として、一晩絶食した被験者から、採血後60分以内に単離した血清を用いるべきとした。

 ただし、全血から血糖を測定する携帯型血糖測定器については、糖尿病の診断には不適だが診療の目安としては有用だと結論。しかし、非侵襲的な血糖測定器(関連トピックス参照)は、臨床成績がまだ限定的であるため、患者の自己測定用途としても現時点では推奨できないとした。

 また、長期的な血糖管理状態を反映するヘモグロビンA1c(HbA1c)は、糖尿病患者を診療する際には少なくとも年2回測定すべきと強調。HbA1c値が7%未満となるように管理し、8%を超える場合は治療薬などを見直すよう推奨している。

 このほか、糖尿病性腎症の早期発見のため、蛋白尿が出ていない患者でも、年1回は微量アルブミン値を測定するよう推奨。一方、遺伝子マーカーや自己免疫マーカー、C蛋白やレプチンなどについては、糖尿病の診断・管理目的のルーチン検査は勧められないとし、これらの検査は現時点では臨床研究として行うべきと明記している。

 このガイドラインのタイトルは、「Guidelines and Recommendations for Laboratory Analysis in the Diagnosis and Management of Diabetes Mellitus」。現在、こちらから全文をPDF形式でダウンロードできる(リンク先の運営次第で変更になることがあります。ご了承下さい)。

■ 関連トピックス ■
◆ 2001.12.4 三共の米子会社、腕時計型血糖値測定装置を米国で共同販促

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