2002.02.27

日本動脈硬化学会、高脂血症診療GLの改訂に遅れ

 日本動脈硬化学会は、1997年に策定した高脂血症診療ガイドラインの改訂作業が予定より遅れていることを、このほどホームページ上で明らかにした。同学会は昨年6月の総会でガイドラインの改定案である「動脈硬化性疾患の予防と治療のためのガイドライン(案)」を発表、昨年7月からHP上で学会内外から広く意見を求めていた(関連トピックス参照)。

 同学会診療疫学委員会は、HPに寄せられた意見なども含めて10回の会合を開き、「動脈硬化性疾患の予防と治療のためのガイドライン(案)」の修正案を作成。2月2日の理事会で検討を行ったが、最終的な決定には至らなかったという。今後、さらに理事会レベルで検討を重ね、決定次第HP及び小冊子などで公表する予定だ。

 この修正案はHPには掲載されていないが、昨年9月に米国New York州で開催されたDALM(International Symposium on Drugs Affecting Lipid Metabolism)で発表されている。修正点はガイドラインのステップ2「患者群別治療目標値」に関する部分で、カテゴリーB1(冠動脈疾患がなく、主要冠危険因子が一つある)に属する患者の脂質管理目標値を、総コレステロール値で220mg/dl未満、低比重リポ蛋白(LDL)コレステロール値で140mg/dl未満と、当初の案よりもそれぞれ20mg/dlずつ引き下げるというものだ。

 なお、今回の改訂の根拠となった「J-LIT研究」(関連トピックス参照)は、脂質低下薬であるシンバスタチンの服用者を対象に、調査期間中の平均LDLコレステロール値に基づいて、冠動脈疾患の1次、2次予防効果を評価したもの。対象患者は男性が35〜75歳で、女性は全例が閉経後となっている。

 GLの改訂原案や経緯などの詳細は、日本動脈硬化学会HPの「高脂血症治療ガイドライン」まで。

■ 関連トピックス ■
◆ 2001.7.9 日本動脈硬化学会、高脂血症診療ガイドライン改訂案をホームページに掲載
◆ 2001.9.11 J-LIT一次予防研究と二次予防研究も発表される

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