2001.09.02

「スタチンは安全で有用」、ACCとAHAが患者に向け共同声明

 米国心臓学会(ACC)と米国心臓協会(AHA)は8月30日、脂質低下薬のHMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)が、安全で有用であるとする患者向け声明を共同で発表した。今年8月にスタチンの一つ、セリバスタチンナトリウム(わが国での商品名:バイコール、セルタ)が自主回収され(関連トピックス参照)、スタチン服用者の間に不安が広がっているのを受けたもの。

 声明の中で両学会は、「スタチンの有用性と安全性は実証されており、これまで特に副作用を経験していない服用者は、(自己判断で止めずに)服用を続けるべき」と強調。また、横紋筋融解症はすべてのスタチンで見られる副作用であり、セリバスタチンはその頻度が他のスタチンよりも多かったため自主回収されたが、頻度そのものは極めて少ないと指摘した。

 また、セリバスタチンを単独、またはゲムフィブロジルと併用で服用している患者には、すぐにセリバスタチンの服用を止めて主治医に相談するよう指示。同時に、どの種類のスタチンを服用している患者でも、筋肉痛や褐色尿があったら、すぐに主治医に相談するようアドバイスしている。

 なお、わが国では世界各国での自主回収後もしばらくセリバスタチンの販売は続行されたが、8月16日に厚生労働省が、同薬を国内で販売する2企業を指導(関連トピックス参照)。両社は8月23日に自主回収を開始している(関連トピックス参照)。

 両学会の声明「American College of Cardiology and American Heart Association Advisory -- ACC and AHA Reassure Patients About Statins' Effectiveness, Safety」は、こちらまで。なお、両学会は、ホームページ上でスタチン服用者向けの想定質問集も公開している。

■ 関連トピックス ■
◆ 2001.8.9 続報】 バイエル社の高コレステロール血症治療薬「バイコール」、日本除く世界中で販売中止決定
◆ 2001.8.17 続報】独バイエル社が「バイコール」販売中止
厚労省が用法・用量及び使用上の注意の徹底で国内メーカーを指導

◆ 2001.8.23 続報】 高脂血症治療薬セリバスタチン、日本でも自主的に販売を中止


-->医薬品スペシャルへ
-->循環器スペシャルへ
-->プロフェッショナル・プログラムのトップページへ

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 2018改定で中小病院を「優遇」…病床減らす? 日経ヘルスケアon the web FBシェア数:23
  2. 心筋梗塞を自力で治療し搬送された看護師の話 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:246
  3. 46歳男性。皮下硬結を伴う褐色斑 日経メディクイズ●皮膚 FBシェア数:0
  4. 専門医の更新は?メスを置いた後でもOK? 特集◎走り出した新専門医制度《どうなる?新制度-2》 FBシェア数:14
  5. 「透析中の精神疾患は見捨てる」で良いのですか その死に誰が寄り添うか−精神科単科病院にて FBシェア数:27
  6. 糖尿病治療のEvidence-Based Med… 糖尿病治療のエビデンス FBシェア数:81
  7. 搬送された「意識障害」の年齢別原因と転帰 木川英の「救急クリニック24時」 FBシェア数:16
  8. 7%の減量で本当に脂肪肝が治るか検証してみた 記者の眼 FBシェア数:155
  9. 入局せずPhDも取らなかった12年目消化器外科医… 中山祐次郎の「切って縫うニュース」 FBシェア数:125
  10. IBSの病態自覚を促すアプリを作りました 田中由佳里の「ハラワタの診かた」 FBシェア数:79
医師と医学研究者におすすめの英文校正