日経メディカル処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

フェンタニル3日用テープ12.6mg「テルモ」基本情報

後発品(加算対象)

一般名:フェンタニル貼付剤

製薬会社:帝國製薬

薬価・規格: 6080.2円(12.6mg1枚) 薬価を比較する

添付文書(PDF)

基本情報

薬効分類

オピオイド鎮痛薬(麻薬)詳しく見る

  • 鎮痛作用などに関与するオピオイド受容体に作用することでより強い鎮痛作用をあらわす薬
オピオイド鎮痛薬(麻薬)の代表的な商品名
  • デュロテップMTパッチ,ワンデュロパッチ
  • フェントステープ
  • イーフェンバッカル錠,アブストラル舌下錠
  • オキシコンチン錠
  • オキノーム散
  • オキファスト注
  • MSコンチン錠
  • オプソ内服液
  • ナルサス錠
  • ナルラピド錠

効能・効果詳しく見る

  • 中等度から高度の疼痛を伴う各種癌の鎮痛

注意すべき副作用詳しく見る

痙攣皮膚炎呼吸抑制アナフィラキシー意識障害湿疹眩暈紅斑

用法・用量(主なもの)詳しく見る

  • 本剤は、オピオイド鎮痛剤から切り替えて使用する
  • 胸部、腹部、上腕部、大腿部等に貼付し、3日毎(約72時間)に貼り替えて使用する
  • 初回貼付用量は本剤投与前に使用していたオピオイド鎮痛剤の用法・用量を勘案して、2.1mg(12.5μg/hr)、4.2mg(25μg/hr)、8.4mg(50μg/hr)、12.6mg(75μg/hr)のいずれかの用量を選択する
  • その後の貼付用量は患者の症状や状態により適宜増減する

禁忌・原則禁忌

  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症

副作用

主な副作用

痙攣皮膚炎呼吸抑制

重大な副作用

アナフィラキシー意識障害眩暈紅斑湿疹ショック発疹

上記以外の副作用

アレルギー性皮膚炎総蛋白減少意識消失胃部不快感いらいら感イレウス嘔気嘔吐悪寒肝機能異常記憶障害胸痛胸部不快感錐体外路障害傾眠激越血中尿素窒素上昇結膜炎下痢幻覚倦怠感健忘口渇高血圧口内炎呼吸異常呼吸困難錯乱痔核四肢痛しゃっくり縮瞳筋骨格痛消化不良食欲減退徐脈振戦頭痛接触性皮膚炎意識レベル低下譫妄体重減少退薬症候帯状疱疹体熱感多幸症蛋白尿チアノーゼ低血圧不規則呼吸動悸尿糖陽性呼吸緩慢尿閉排尿困難背部痛発汗白血球数減少発熱皮膚そう痒疲労貧血不安頻脈不穏複視腹痛不眠膀胱炎便秘間代性痙攣末梢性浮腫味覚異常耳鳴霧視無呼吸無力症薬物依存冷感血小板数減少錯感覚白血球数増加汗疹筋痙縮勃起不全感覚鈍麻回転性眩暈不正子宮出血過量投与換気低下注意力障害血中ビリルビン増加白血球増加症無感情異常感インフルエンザ様疾患血中カリウム減少鼻咽頭炎大発作型痙攣体温変動感性機能不全貼付部位湿疹貼付部位反応薬剤離脱症候群貼付部位そう痒感貼付部位小水疱貼付部位発疹貼付部位紅斑貼付部位皮膚炎うつ病

注意事項

病気や症状に応じた注意事項

  • 禁止
    • 過敏症
  • 慎重投与
    • 意識障害
    • 肝機能障害
    • 呼吸機能障害
    • 昏睡
    • 腎機能障害
    • 喘息
    • 脳器質的障害
    • 脳腫瘍
    • 徐脈性不整脈
    • 慢性肺疾患
    • 薬物依存
    • 頭蓋内圧亢進
    • 40℃以上の発熱
    • CYP3A4阻害作用を有する薬剤を併用
  • 注意
    • 発熱
    • CYP3A4阻害作用を有する薬剤を併用

患者の属性に応じた注意事項

  • 相対禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用

薬剤名 影響
ベンゾジアゼピン系化合物 口渇
吸入麻酔剤 口渇
中枢抑制剤 口渇
フェノチアジン系薬剤 口渇
鎮静抗ヒスタミン薬 口渇
オピオイド薬 口渇
モノアミン酸化酵素阻害剤 口渇
バルビツール酸誘導体 口渇
エタノール摂取 口渇
骨格筋弛緩剤 口渇
三環系抗うつ剤 口渇
薬物代謝酵素<CYP3A4>を阻害する薬剤 本剤のAUCの増加・血中半減期の延長
クラリスロマイシン 本剤のAUCの増加・血中半減期の延長
ジルチアゼム 本剤のAUCの増加・血中半減期の延長
リトナビル 本剤のAUCの増加・血中半減期の延長
イトラコナゾール 本剤のAUCの増加・血中半減期の延長
フルボキサミン 本剤のAUCの増加・血中半減期の延長
アミオダロン 本剤のAUCの増加・血中半減期の延長
フェノバルビタール 併用薬剤中止後本剤の血中濃度が上昇し重篤な呼吸抑制等の副作用が発現
フェニトイン 併用薬剤中止後本剤の血中濃度が上昇し重篤な呼吸抑制等の副作用が発現
カルバマゼピン 併用薬剤中止後本剤の血中濃度が上昇し重篤な呼吸抑制等の副作用が発現
肝薬物代謝酵素<CYP3A4>を誘導する薬剤 併用薬剤中止後本剤の血中濃度が上昇し重篤な呼吸抑制等の副作用が発現
リファンピシン類 併用薬剤中止後本剤の血中濃度が上昇し重篤な呼吸抑制等の副作用が発現
薬物代謝酵素<CYP3A4>を阻害する薬剤 血中濃度が高くなる
セロトニン作用薬 発熱
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤 発熱
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 発熱
モノアミン酸化酵素阻害剤 発熱

飲食物との相互作用

  • アルコールを含むもの<ジン、ウオッカ、ラム、ウイスキー、ブランデー など>

処方理由

持効性オピオイド製剤この薬をファーストチョイスする理由(2015年8月更新)もっと見る

  • ・痛みが安定していれば、3日に1回貼り直すだけでよいから。(50代病院勤務医、一般内科)
  • ・他に内服薬が多く、しかも食思が十分でない患者にとって、貼付薬による疼痛コントロールができることは画期的である。レスキュー薬として坐薬を用いている。(50代病院勤務医、一般内科)
  • ・鎮痛持続効果が長く、経口摂取が不能でも処方できるから。(50代病院勤務医、一般内科)
  • ・便秘などの消化器症状が少なく、内服の可否に左右されないで投与量が安定します。3日間用量調整ができないと考えるよりは、72時間血中濃度を維持できると考えています。(50代病院勤務医、泌尿器科)
  • ・吐き気や便秘の頻度・程度が軽いので、導入後しばらくの間は有利。併用薬もあまり要らない。欠点は、発熱した後の昏睡。半日後にとんでもない意識障害を起こす。(50代病院勤務医、放射線科)
  • ・貼付薬のため、患者さんの罪悪感が少ないようなので。(30代病院勤務医、精神科)

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    添付文書

    効果・効能(添付文書全文)

    非オピオイド鎮痛剤及び弱オピオイド鎮痛剤で治療困難な次記疾患における鎮痛(但し、他のオピオイド鎮痛剤から切り替えて使用する場合に限る):中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛。
    <効能・効果に関連する使用上の注意>
    本剤は、他のオピオイド鎮痛剤が一定期間投与され、忍容性が確認された患者で、かつオピオイド鎮痛剤の継続的な投与を必要とする癌性疼痛の管理にのみ使用する。

    用法・用量(添付文書全文)

    本剤は、オピオイド鎮痛剤から切り替えて使用する。
    胸部、腹部、上腕部、大腿部等に貼付し、3日毎(約72時間)に貼り替えて使用する。
    初回貼付用量は本剤投与前に使用していたオピオイド鎮痛剤の用法・用量を勘案して、2.1mg(12.5μg/hr)、4.2mg(25μg/hr)、8.4mg(50μg/hr)、12.6mg(75μg/hr)のいずれかの用量を選択する。
    その後の貼付用量は患者の症状や状態により適宜増減する。
    <用法・用量に関連する使用上の注意>
    1.初回貼付用量:初回貼付用量として、本剤16.8mg(100μg/hr)は推奨されない(本邦において、初回貼付用量として12.6mg(75μg/hr)を超える使用経験はない)。初回貼付用量を選択する換算は、経口モルヒネ量90mg/日(坐剤の場合45mg/日、注射の場合30mg/日)に対して本剤4.2mg(25μg/hr;フェンタニル0.6mg/日)へ切り替えるものとして設定、初回貼付用量を選択する換算は、経口オキシコドン量60mg/日に対して本剤4.2mg(25μg/hr;フェンタニル0.6mg/日)へ切り替えるものとして設定、初回貼付用量を選択する換算は、経口コデイン量270mg/日以上に対して本剤4.2mg(25μg/hr;フェンタニル0.6mg/日)へ切り替えるものとして設定、初回貼付用量を選択する換算は、フェンタニル経皮吸収型製剤(1日貼付型製剤)1.7mg(フェンタニル0.6mg/日)に対して本剤4.2mg(25μg/hr;フェンタニル0.6mg/日)へ切り替えるものとして設定している。なお、初回貼付用量は換算に基づく適切な用量を選択し、過量投与にならないよう注意する。
    <参考>換算(オピオイド鎮痛剤1日使用量に基づく推奨貼付用量):
    モルヒネ経口剤:<45mg/日の場合;本剤3日貼付用量2.1mg、*定常状態における推定平均吸収速度12.5μg/hr、*定常状態における推定平均吸収量0.3mg/日。
    モルヒネ経口剤:45〜134mg/日の場合;本剤3日貼付用量4.2mg、*定常状態における推定平均吸収速度25μg/hr、*定常状態における推定平均吸収量0.6mg/日。
    モルヒネ経口剤:135〜224mg/日の場合;本剤3日貼付用量8.4mg、*定常状態における推定平均吸収速度50μg/hr、*定常状態における推定平均吸収量1.2mg/日。
    モルヒネ経口剤:225〜314mg/日の場合;本剤3日貼付用量12.6mg、*定常状態における推定平均吸収速度75μg/hr、*定常状態における推定平均吸収量1.8mg/日。
    モルヒネ坐剤:<30mg/日の場合;本剤3日貼付用量2.1mg、*定常状態における推定平均吸収速度12.5μg/hr、*定常状態における推定平均吸収量0.3mg/日。
    モルヒネ坐剤:30〜69mg/日の場合;本剤3日貼付用量4.2mg、*定常状態における推定平均吸収速度25μg/hr、*定常状態における推定平均吸収量0.6mg/日。
    モルヒネ坐剤:70〜112mg/日の場合;本剤3日貼付用量8.4mg、*定常状態における推定平均吸収速度50μg/hr、*定常状態における推定平均吸収量1.2mg/日。
    モルヒネ坐剤:113〜157mg/日の場合;本剤3日貼付用量12.6mg、*定常状態における推定平均吸収速度75μg/hr、*定常状態における推定平均吸収量1.8mg/日。
    モルヒネ注射剤:<15mg/日の場合;本剤3日貼付用量2.1mg、*定常状態における推定平均吸収速度12.5μg/hr、*定常状態における推定平均吸収量0.3mg/日。
    モルヒネ注射剤:15〜44mg/日の場合;本剤3日貼付用量4.2mg、*定常状態における推定平均吸収速度25μg/hr、*定常状態における推定平均吸収量0.6mg/日。
    モルヒネ注射剤:45〜74mg/日の場合;本剤3日貼付用量8.4mg、*定常状態における推定平均吸収速度50μg/hr、*定常状態における推定平均吸収量1.2mg/日。
    モルヒネ注射剤:75〜104mg/日の場合;本剤3日貼付用量12.6mg、*定常状態における推定平均吸収速度75μg/hr、*定常状態における推定平均吸収量1.8mg/日。
    オキシコドン経口剤:<30mg/日の場合;本剤3日貼付用量2.1mg、*定常状態における推定平均吸収速度12.5μg/hr、*定常状態における推定平均吸収量0.3mg/日。
    オキシコドン経口剤:30〜89mg/日の場合;本剤3日貼付用量4.2mg、*定常状態における推定平均吸収速度25μg/hr、*定常状態における推定平均吸収量0.6mg/日。
    オキシコドン経口剤:90〜149mg/日の場合;本剤3日貼付用量8.4mg、*定常状態における推定平均吸収速度50μg/hr、*定常状態における推定平均吸収量1.2mg/日。
    オキシコドン経口剤:150〜209mg/日の場合;本剤3日貼付用量12.6mg、*定常状態における推定平均吸収速度75μg/hr、*定常状態における推定平均吸収量1.8mg/日。
    フェンタニル注射剤:<0.3mg/日の場合;本剤3日貼付用量2.1mg、*定常状態における推定平均吸収速度12.5μg/hr、*定常状態における推定平均吸収量0.3mg/日。
    フェンタニル注射剤:0.3〜0.8mg/日の場合;本剤3日貼付用量4.2mg、*定常状態における推定平均吸収速度25μg/hr、*定常状態における推定平均吸収量0.6mg/日。
    フェンタニル注射剤:0.9〜1.4mg/日の場合;本剤3日貼付用量8.4mg、*定常状態における推定平均吸収速度50μg/hr、*定常状態における推定平均吸収量1.2mg/日。
    フェンタニル注射剤:1.5〜2.0mg/日の場合;本剤3日貼付用量12.6mg、*定常状態における推定平均吸収速度75μg/hr、*定常状態における推定平均吸収量1.8mg/日。
    フェンタニル経皮吸収型製剤(1日貼付型製剤;フェンタニルクエン酸塩経皮吸収型製剤を含まない):貼付用量0.84mg[定常状態における推定平均吸収量0.3mg/日]の場合;本剤3日貼付用量2.1mg、*定常状態における推定平均吸収速度12.5μg/hr、*定常状態における推定平均吸収量0.3mg/日。
    フェンタニル経皮吸収型製剤(1日貼付型製剤;フェンタニルクエン酸塩経皮吸収型製剤を含まない):貼付用量1.7mg[定常状態における推定平均吸収量0.6mg/日]の場合;本剤3日貼付用量4.2mg、*定常状態における推定平均吸収速度25μg/hr、*定常状態における推定平均吸収量0.6mg/日。
    フェンタニル経皮吸収型製剤(1日貼付型製剤;フェンタニルクエン酸塩経皮吸収型製剤を含まない):貼付用量3.4mg[定常状態における推定平均吸収量1.2mg/日]の場合;本剤3日貼付用量8.4mg、*定常状態における推定平均吸収速度50μg/hr、*定常状態における推定平均吸収量1.2mg/日。
    フェンタニル経皮吸収型製剤(1日貼付型製剤;フェンタニルクエン酸塩経皮吸収型製剤を含まない):貼付用量5mg[定常状態における推定平均吸収量1.8mg/日]の場合;本剤3日貼付用量12.6mg、*定常状態における推定平均吸収速度75μg/hr、*定常状態における推定平均吸収量1.8mg/日。
    *:本剤16.8mg(100μg/hr)は初回貼付用量としては推奨されないが、定常状態における推定平均吸収量は2.4mg/日に相当する。
    2.初回貼付時:他のオピオイド鎮痛剤から本剤に初めて切り替えた場合、初回貼付24時間後までフェンタニルの血中濃度が徐々に上昇するため、鎮痛効果が得られるまで時間を要するため、次記の[使用方法例]を参考に、切り替え前に使用していたオピオイド鎮痛剤の投与を行うことが望ましい[使用方法例]1)使用していたオピオイド鎮痛剤(経皮吸収型製剤を除く)1日1回投与:投与12時間後に本剤の貼付を開始する、2)使用していたオピオイド鎮痛剤(経皮吸収型製剤を除く)1日2〜3回投与:本剤の貼付開始と同時に1回量を投与する、3)使用していたオピオイド鎮痛剤(経皮吸収型製剤を除く)1日4〜6回投与:本剤の貼付開始と同時及び4〜6時間後に1回量を投与する、4)使用していたオピオイド鎮痛剤(経皮吸収型製剤を除く)持続投与:本剤の貼付開始後6時間まで継続して持続投与する。
    初回貼付時、患者により前記の[使用方法例]では、十分な鎮痛効果が得られない場合があるので、患者の状態を観察し、本剤の鎮痛効果が得られるまで適時オピオイド鎮痛剤の追加(レスキュー)で鎮痛を図る(1回の追加量は本剤の切り替え前に使用したオピオイド鎮痛剤が経口剤・坐剤の場合は1日量の1/6量、注射剤の場合は1/12量を目安とし、速効性のオピオイド鎮痛剤の使用が望ましい)。
    3.用量調整と維持:
    1).疼痛増強時における処置:本剤貼付中に痛みが増強した場合や疼痛が管理されている患者で突出痛(一時的に現れる強い痛み)が発現した場合には、直ちにオピオイド鎮痛剤の追加投与(レスキュー)で鎮痛を図る(1回の追加量は本剤の切り替え前に使用していたオピオイド鎮痛剤が経口剤又は坐剤の場合は1日量の1/6量を、注射剤の場合は1/12量を目安とし、この場合速効性のオピオイド鎮痛剤の使用が望ましい)。
    2).増量:鎮痛効果が得られるまで各患者毎に用量調整を行う。鎮痛効果が十分得られない場合は、追加投与(レスキュー)されたオピオイド鎮痛剤の1日投与量及び疼痛程度を考慮し、2.1mg(12.5μg/hr)から4.2mg(25μg/hr)への増量の場合を除き、貼付用量の25〜50%を目安として貼り替え時に増量する。なお、本剤の1回の貼付用量が50.4mg(300μg/hr)を超える場合で鎮痛効果が十分得られない場合は、他の方法を考慮する。
    3).減量:連用中における急激な減量は、退薬症候が現れることがあるので行わない(副作用等により減量する場合は、十分に観察を行いながら慎重に減量する)。
    4.投与の中止:
    1).本剤の投与を必要としなくなった場合には、退薬症候の発現を防ぐために徐々に減量する。
    2).本剤の投与を中止し、他のオピオイド鎮痛剤に変更する場合は、本剤剥離後の血中フェンタニル濃度が50%に減少するのに17時間以上かかることから、他のオピオイド鎮痛剤の投与は低用量から開始し、患者の状態を観察しながら適切な鎮痛効果が得られるまで漸増する。

    副作用(添付文書全文)簡潔に見る

    本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
    1.重大な副作用
    1).依存性(頻度不明):連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与する。連用中に投与量の急激な減量ないし中止により退薬症候が現れることがある。また、乱用や誤用により過量投与や死亡に至る可能性があるので、これらを防止するため観察を十分行う。
    2).呼吸抑制(頻度不明):呼吸抑制が現れることがあるので、無呼吸、呼吸困難、呼吸異常、呼吸緩慢、不規則呼吸、換気低下等が現れた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う(なお、本剤による呼吸抑制には、麻薬拮抗剤(ナロキソン、レバロルファン等)が有効である)。
    3).意識障害(頻度不明):意識レベル低下、意識消失等の意識障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    4).ショック、アナフィラキシー(頻度不明):ショック、アナフィラキシーが現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    5).痙攣(頻度不明):間代性痙攣、大発作型痙攣等の痙攣が現れることがあるので、このような場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    2.その他の副作用(頻度不明)
    1).循環器:動悸、高血圧、頻脈、低血圧、徐脈、チアノーゼ。
    2).精神神経系:傾眠、眩暈、不眠、不穏、譫妄、いらいら感、不安、うつ病、幻覚、健忘、錯乱、頭痛、味覚異常、振戦、激越、多幸症、記憶障害、回転性眩暈、錯感覚、感覚鈍麻、無感情、注意力障害、錐体外路障害。
    3).皮膚:貼付部位反応(貼付部位そう痒感、貼付部位紅斑、貼付部位発疹、貼付部位湿疹、貼付部位皮膚炎)、皮膚そう痒、紅斑、湿疹、皮膚炎(接触性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎を含む)、発疹、貼付部位小水疱、汗疹。
    4).消化器:嘔気、便秘、嘔吐、下痢、腹痛、イレウス、口渇、口内炎、胃部不快感、消化不良、痔核。
    5).肝臓:肝機能異常。
    6).泌尿器:排尿困難、尿閉。
    7).眼障害:霧視、縮瞳、結膜炎、複視。
    8).感染症:膀胱炎、鼻咽頭炎、帯状疱疹。
    9).臨床検査:血中Al−P増加、AST増加(GOT増加)、ALT増加(GPT増加)、血中尿素窒素上昇、LDH増加、白血球数増加、γ−GTP増加、血小板数減少、総蛋白減少、体重減少、血中ビリルビン増加、血中カリウム減少、蛋白尿、尿糖陽性、白血球数減少。
    10).その他:倦怠感、食欲減退、薬剤離脱症候群、発熱、貧血、末梢性浮腫、筋痙縮、異常感、発汗、無力症、しゃっくり、筋骨格痛、性機能不全、勃起不全、疲労、インフルエンザ様疾患、冷感、体温変動感、体熱感、白血球増加症、耳鳴、背部痛、四肢痛、不正子宮出血、胸部不快感、胸痛、悪寒。

    使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る

    (警告)
    本剤貼付部位の温度が上昇するとフェンタニルの吸収量が増加し、過量投与になり、死に至る恐れがある。本剤貼付中は、外部熱源への接触、熱い温度での入浴等を避ける。発熱時には患者の状態を十分に観察し、副作用の発現に注意する。
    (禁忌)
    本剤の成分に対し過敏症のある患者。
    (慎重投与)
    1.慢性肺疾患等の呼吸機能障害のある患者[呼吸抑制を増強する恐れがある]。
    2.喘息患者[気管支収縮を起こす恐れがある]。
    3.徐脈性不整脈のある患者[徐脈を助長させる恐れがある]。
    4.肝機能障害・腎機能障害のある患者[代謝・排泄が遅延し、副作用が現れやすくなる恐れがある]。
    5.頭蓋内圧亢進、意識障害・昏睡、脳腫瘍等の脳器質的障害のある患者[呼吸抑制を起こす恐れがある]。
    6.40℃以上の発熱が認められる患者[本剤からのフェンタニル放出量の増加により、薬理作用が増強する恐れがある]。
    7.薬物依存の既往歴のある患者[依存性を生じやすい]。
    8.高齢者。
    (重要な基本的注意)
    1.本剤を中等度から高度の癌性疼痛以外の管理に使用しない。
    2.本剤の使用開始にあたっては、主な副作用、具体的な使用方法、使用時の注意点、保管方法等を患者等に対して十分に説明し、理解を得た上で使用を開始する。特に呼吸抑制、意識障害等の症状がみられた場合には速やかに主治医に連絡するよう指導する。また、本剤使用中に本剤が他者に付着しないよう患者等に指導する。
    3.重篤な呼吸抑制が認められた場合には、本剤を剥離し、呼吸管理を行う(呼吸抑制に対しては麻薬拮抗剤(ナロキソン、レバロルファン等)が有効であるが、麻薬拮抗剤の作用持続時間は本剤より短いので、観察を十分に行い麻薬拮抗剤の繰り返し投与を考慮する)。
    4.他のオピオイド鎮痛剤から本剤への切り替え直後に、悪心、嘔吐、傾眠、浮動性眩暈等の副作用が多く認められることがあるため、切り替え時には観察を十分に行い、慎重に投与する(なお、これらの副作用は経時的に減少する傾向がみられる)。
    5.他のオピオイド鎮痛剤から本剤に切り替えた場合には、患者によっては、あくび、悪心、嘔吐、下痢、不安、振戦、悪寒等の退薬症候が現れることがあるので、患者の状態を観察しながら必要に応じ適切な処置を行う。
    6.本剤を増量する場合には、副作用に十分注意する。
    7.連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与する。
    また、乱用や誤用により過量投与や死亡に至る可能性があるので、これらを防止するため観察を十分行う。
    8.連用中における投与量の急激な減量は、退薬症候が現れることがあるので行わない。
    9.重篤な副作用が発現した患者については、本剤剥離後のフェンタニルの血中動態を考慮し、本剤剥離から最低でも24時間観察を継続する。
    10.本剤貼付中に発熱又は激しい運動により体温が上昇した場合、本剤貼付部位の温度が上昇しフェンタニル吸収量が増加するため、過量投与になり、死に至る恐れがあるので、患者の状態に注意する。また、本剤貼付後、貼付部位が電気パッド、電気毛布、加温ウォーターベッド、赤外線灯、集中的な日光浴、サウナ、湯たんぽ等の熱源に接しないようにする。本剤を貼付中に入浴する場合は、熱い温度での入浴は避けさせるようにする。
    11.CYP3A4阻害作用を有する薬剤を併用している患者では、血中濃度が高くなる可能性があるので、観察を十分に行い慎重に投与する。
    12.眠気、眩暈が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意する。
    (相互作用)
    本剤は、主として肝代謝酵素CYP3A4で代謝される。
    併用注意:
    1.中枢神経抑制剤(フェノチアジン系薬剤、ベンゾジアゼピン系薬剤、バルビツール酸系薬剤等)、吸入麻酔剤、モノアミン酸化酵素阻害剤、三環系抗うつ剤、骨格筋弛緩剤、鎮静性抗ヒスタミン剤、アルコール、オピオイド系薬剤[呼吸抑制、低血圧、眩暈、口渇及び顕著な鎮静又は昏睡が起こることがあるので、減量するなど慎重に投与する(相加的に中枢神経抑制作用が増強する)]。
    2.セロトニン作用薬(選択的セロトニン再取り込み阻害剤<SSRI>、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤<SNRI>、モノアミン酸化酵素阻害剤等)[セロトニン症候群(不安、焦燥、興奮、錯乱、発熱、頻脈、振戦、ミオクローヌス等)が現れる恐れがある(相加的にセロトニン作用が増強する恐れがある)]。
    3.CYP3A4阻害作用を有する薬剤(リトナビル、イトラコナゾール、アミオダロン、クラリスロマイシン、ジルチアゼム、フルボキサミン等)[本剤のAUCの増加・血中半減期の延長が認められたとの報告があり、呼吸抑制等の副作用が発現する恐れがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与する(肝CYP3A4に対する阻害作用により、本剤の代謝が阻害される)]。
    4.CYP3A4誘導作用を有する薬剤(リファンピシン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン等)[本剤の血中濃度が低下し治療効果が減弱する恐れがあるので、必要に応じて本剤の用量調整を行う(併用薬剤中止後本剤の血中濃度が上昇し重篤な呼吸抑制等の副作用が発現する恐れがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与する)(肝CYP3A4に対する誘導作用により、本剤の代謝が促進される)]。
    (高齢者への投与)
    高齢者には副作用の発現に注意し、慎重に投与する[高齢者ではフェンタニルのクリアランスが低下し、血中濃度消失半減期の延長がみられ、若年者に比べ感受性が高いことが示唆されている]。
    (妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
    1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[フェンタニルクエン酸塩注射液において、分娩時の投与により新生児に呼吸抑制、フェンタニルクエン酸塩注射液において、分娩時を含む妊娠中の投与により胎児に徐脈が現れたとの報告がある。妊娠中の本剤投与により、新生児に退薬症候がみられることがあり、動物実験(ラット静脈内投与試験)で胎仔死亡が報告されている]。
    2.授乳中の婦人には、本剤投与中は授乳を避けさせる[ヒトで母乳中へ移行することが報告されている]。
    (小児等への投与)
    小児等に対する安全性は確立されていない(使用経験がない)。
    (過量投与)
    1.症状:フェンタニルの過量投与時の症状として、薬理作用の増強により重篤な換気低下を示す。
    2.処置:過量投与時には次の治療を行うことが望ましい。
    1).過量投与時、換気低下が起きたら、直ちに本剤を剥離し、患者をゆり動かしたり、話しかけたりして目をさまさせておく。
    2).過量投与時、麻薬拮抗剤(ナロキソン、レバロルファン等)の投与を行い、患者に退薬症候又は麻薬拮抗剤の副作用が発現しないよう慎重に投与する(なお、麻薬拮抗剤の作用持続時間は本剤の作用時間より短いので、患者のモニタリングを行うか又は患者の反応に応じて、初回投与後は注入速度を調節しながら持続静注する)。
    3).過量投与時、臨床的に処置可能な状況であれば、患者の気道を確保し、酸素吸入し、呼吸を補助又は管理する(必要があれば咽頭エアウェイ又は気管内チューブを使用する)、これらにより、適切な呼吸管理を行う。
    4).過量投与時、適切な体温の維持と水分摂取を行う。
    5).過量投与時、重度かつ持続的低血圧が続けば、循環血液量減少の可能性があるため、適切な輸液療法を行う。
    (適用上の注意)
    1.交付時:
    1).オピオイド鎮痛剤が投与されていた患者であることを確認した上で本剤を交付する。
    2).包装袋を開封せず交付する。
    3).本剤の使用開始にあたっては、患者等に対して具体的な使用方法、使用時の注意点、保管方法等を患者向けの説明書を用いるなどの方法によって指導する。
    4).患者等に対して、本剤を指示された目的以外に使用してはならないことを指導する。
    5).患者等に対して、本剤を他人へ譲渡してはならないことを指導する。
    2.貼付部位:
    1).体毛のない部位に貼付することが望ましいが、体毛のある部位に貼付する場合は、創傷しないようにハサミを用いて除毛する(本剤の吸収に影響を及ぼすため、カミソリや除毛剤等は使用しない)。
    2).貼付部位の皮膚を拭い、清潔にしてから本剤を貼付する(清潔にする場合には、本剤の吸収に影響を及ぼすため、石鹸、アルコール、ローション等は使用しない)。また、貼付部位の水分は十分に取り除く。
    3).皮膚刺激を避けるため、毎回貼付部位を変えることが望ましい。
    4).活動性皮膚疾患、創傷面等がみられる部位及び放射線照射部位は避けて貼付する。
    3.貼付時:
    1).本剤を使用するまでは包装袋を開封せず、開封後は速やかに貼付する。
    2).包装袋は手で破り開封し、本剤を取り出す(手で破ることが困難な場合は、ハサミ等で包装袋の端に切り込みを入れ、そこから手で破り本剤を取り出す)。
    3).本剤をハサミ等で切って使用しない。また、傷ついた本剤は使用しない。
    4).本剤を使用する際には、ライナーを剥がして使用する。
    5).貼付後、約30秒間手のひらでしっかり押え、本剤の縁の部分が皮膚面に完全に接着するようにする。
    4.貼付期間中:
    1).本剤が他者に付着しないよう注意する(本剤の他者への付着に気付いたときは、直ちに剥離し、付着部位を水で洗い流し、異常が認められた場合には受診する)[海外において、オピオイド貼付剤を使用している患者と他者(特に小児)が同じ寝具で就寝するなど身体が接触した際に、誤って他者に付着し有害事象が発現したとの報告がある]。
    2).本剤が皮膚から一部剥離した場合は、再度手で押しつけて剥離部を固定するが、粘着力が弱くなった場合は本剤を剥離し、直ちに同用量の新たな本剤に貼り替えて3日間貼付する。
    3).使用済み製剤は粘着面を内側にして貼り合わせた後、安全に処分する。未使用製剤は病院又は薬局に返却する。
    5.保管方法:本剤を子供の手の届かない、高温にならない所に保管する。
    (取扱い上の注意)
    安定性試験:最終包装製品を用いた加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)の結果、本剤は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

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