日経メディカル処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

テクネシンチ注−10M基本情報
基本情報
効能・効果詳しく見る
- 甲状腺疾患の診断
- 脳血管障害の診断
- 脳腫瘍の診断
- 異所性胃粘膜疾患の診断
- 唾液腺疾患の診断
用法・用量(主なもの)詳しく見る
- 1.脳シンチグラフィ:74〜740MBqを静注し、静注後10〜30分までに(やむを得ず経口投与の場合は1〜2時間後に)被検部のシンチグラムを得る
- 2.甲状腺シンチグラフィ/甲状腺摂取率測定:74〜370MBqを静注し、静注後被検部のシンチグラムを得る
- 同時に甲状腺摂取率を測定する場合には、投与量のカウントと被検部のカウントの比から甲状腺摂取率を測定する
- また、7.4〜74MBqを静注することにより、甲状腺摂取率のみを測定することもできる
- 3.唾液腺シンチグラフィ/RIシアログラフィ:185〜555MBqを静注し、静注後被検部のシンチグラムを得る
- 必要に応じ、唾液分泌刺激物による負荷を行い、負荷後のシンチグラムを得る
- また、時間放射能曲線を作成することにより、RIシアログラムを得ることもできる
- 4.異所性胃粘膜シンチグラフィ:185〜370MBqを静注し、静注後被検部のシンチグラムを得る
- 投与量は、年齢、体重により適宜増減する
禁忌・原則禁忌
- 患者の属性に応じた注意事項
- 妊婦・産婦
- 授乳婦
注意事項
患者の属性に応じた注意事項
- 原則禁止
- 妊婦・産婦
- 授乳婦
- 慎重投与
- 高齢者
年齢や性別に応じた注意事項
- 慎重投与
- 高齢者(65歳〜)
処方理由
添付文書
効果・効能(添付文書全文)
1.脳腫瘍及び脳血管障害の診断。
2.甲状腺疾患の診断。
3.唾液腺疾患の診断。
4.異所性胃粘膜疾患の診断。
用法・用量(添付文書全文)
1.脳シンチグラフィ:74〜740MBqを静注し、静注後10〜30分までに(やむを得ず経口投与の場合は1〜2時間後に)被検部のシンチグラムを得る。
2.甲状腺シンチグラフィ/甲状腺摂取率測定:74〜370MBqを静注し、静注後被検部のシンチグラムを得る。同時に甲状腺摂取率を測定する場合には、投与量のカウントと被検部のカウントの比から甲状腺摂取率を測定する。また、7.4〜74MBqを静注することにより、甲状腺摂取率のみを測定することもできる。
3.唾液腺シンチグラフィ/RIシアログラフィ:185〜555MBqを静注し、静注後被検部のシンチグラムを得る。必要に応じ、唾液分泌刺激物による負荷を行い、負荷後のシンチグラムを得る。また、時間放射能曲線を作成することにより、RIシアログラムを得ることもできる。
4.異所性胃粘膜シンチグラフィ:185〜370MBqを静注し、静注後被検部のシンチグラムを得る。
投与量は、年齢、体重により適宜増減する。
副作用(添付文書全文)簡潔に見る
甲状腺疾患、唾液腺疾患及び異所性胃粘膜疾患に係る臨床試験(112例)において副作用が認められた例はなかった(承認時)。
使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る
(重要な基本的注意)
診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与することとし、投与量は最少限度にとどめる。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人には、原則として投与しないことが望ましいが、診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与する(授乳中の婦人は投与後少なくとも3日間は授乳しない方が良いとの報告がある)。
(小児等への投与)
小児等に対する安全性は確立していない(現在までのところ、十分な臨床成績が得られていない)。
(適用上の注意)
膀胱部の被曝を軽減させるため、撮像前後できるだけ患者に水分を摂取させ、排尿させる。
(その他の注意)
1.脳シンチグラフィを行う場合、脳底部及び後頭蓋窩の腫瘍については、シンチグラム読影が困難な場合がある。
2.(社)日本アイソトープ協会医学・薬学部会放射性医薬品安全性専門委員会の「放射性医薬品副作用事例調査報告」において、まれに血管迷走神経反応、発熱、アレルギー反応(発赤など)などが現れることがあると報告されている。
3.本剤は、医療法その他の放射線防護に関する法令、関連する告示及び通知等を遵守し、適正に使用する。
(保管上の注意)
遮光。