基本情報

薬効分類

分子標的薬(ニボルマブ〔ヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体〕)詳しく見る

  • リンパ球の活性化を抑制する受容体であるPD-1と、がん細胞が作り出すPD-1リガンドの結合を阻害することで、がん細胞への免疫反応を亢進させ抗腫瘍効果をあらわす薬
分子標的薬(ニボルマブ〔ヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体〕)の代表的な商品名
  • オプジーボ

効能・効果詳しく見る

  • 転移性腎細胞癌
  • 根治切除不能腎細胞癌
  • 切除不能な再発非小細胞肺癌
  • 切除不能な進行非小細胞肺癌
  • 遠隔転移を有する頭頚部癌
  • 再発頭頚部癌
  • 根治切除不能な悪性黒色腫
  • 再発古典的ホジキンリンパ腫
  • 難治性古典的ホジキンリンパ腫
  • がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な再発胃癌
  • がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行胃癌

注意すべき副作用詳しく見る

疲労悪心食欲減退発疹下痢発熱甲状腺機能低下症高リパーゼ血症嘔吐間質性肺疾患

用法・用量(主なもの)詳しく見る

  • 1.根治切除不能な悪性黒色腫:1).化学療法未治療の根治切除不能な悪性黒色腫患者の場合:ニボルマブ(遺伝子組換え)として、1回3mg/kg(体重)を2週間間隔で点滴静注する
  • イピリムマブ(遺伝子組換え)との併用において、ニボルマブ(遺伝子組換え)として、1回1mg/kg(体重)を3週間間隔で4回点滴静注する
  • その後、ニボルマブ(遺伝子組換え)として、1回3mg/kg(体重)を2週間間隔で点滴静注する
  • 2).化学療法既治療の根治切除不能な悪性黒色腫患者の場合:ニボルマブ(遺伝子組換え)として、1回3mg/kg(体重)を2週間間隔又は1回2mg/kg(体重)を3週間間隔で点滴静注する
  • 2.切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌、根治切除不能又は転移性の腎細胞癌、再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫、再発又は遠隔転移を有する頭頚部癌、がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の胃癌:ニボルマブ(遺伝子組換え)として、1回3mg/kg(体重)を2週間間隔で点滴静注する

禁忌・原則禁忌

  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
  • 患者の属性に応じた注意事項
    • 妊婦・産婦

副作用

主な副作用

疲労悪心食欲減退発疹下痢高リパーゼ血症嘔吐無力症悪寒下垂体炎口内乾燥

重大な副作用

発熱甲状腺機能低下症間質性肺疾患肺臓炎肺浸潤肺障害咳嗽呼吸困難肺音異常捻髪音大腸炎重度下痢持続する下痢腹痛血便肝機能障害AST増加ALT増加γ−GTP増加Al−P増加ビリルビン増加甲状腺機能障害甲状腺機能亢進症そう痒症筋炎肝炎甲状腺炎末梢性ニューロパチー多発ニューロパチー腎障害腎不全尿細管間質性腎炎副腎障害副腎機能不全多形紅斑静脈血栓塞栓症深部静脈血栓症肺塞栓症Infusion reactionアナフィラキシー高血圧低血圧過敏症重症筋無力症心筋炎横紋筋融解症筋力低下眼瞼下垂嚥下障害CK上昇CPK上昇心電図異常血中ミオグロビン上昇尿中ミオグロビン上昇重症筋無力症によるクリーゼ急速に呼吸不全が進行呼吸状態悪化1型糖尿病劇症1型糖尿病糖尿病性ケトアシドーシス口渇免疫性血小板減少性紫斑病硬化性胆管炎神経障害自己免疫性ニューロパチーギラン・バレー症候群脱髄脳炎中毒性表皮壊死融解症Toxic Epidermal NecrolysisTEN皮膚粘膜眼症候群Stevens−Johnson症候群類天疱瘡重度皮膚障害重度Infusion reaction

上記以外の副作用

高アミラーゼ血症筋肉痛関節痛頭痛皮膚そう痒症丘疹性皮疹尋常性白斑体重減少腸炎糖尿病紅斑貧血リンパ球減少症白血球減少症血小板減少症リンパ節症ヘマトクリット減少単球数増加好中球減少症好酸球増加症ヘモグロビン減少頻脈動悸回転性眩暈難聴下垂体機能低下症血中コルチコトロピン減少リパーゼ増加ぶどう膜炎硝子体浮遊物流涙増加霧視視力障害複視眼乾燥胃腸障害口内炎便秘腹部不快感腹部膨満胃炎膵炎感覚鈍麻胃食道逆流性疾患消化不良放屁口腔知覚不全倦怠感末梢性浮腫浮腫粘膜炎症顔面浮腫注射部位反応末梢腫脹胸部不快感全身健康状態低下疼痛インフルエンザ様疾患胸痛リウマチ因子増加肺感染気管支炎気道感染蜂巣炎歯肉炎鼻咽頭炎高血糖低ナトリウム血症脱水高尿酸血症高カリウム血症低カリウム血症高カルシウム血症低カルシウム血症低マグネシウム血症低リン酸血症低アルブミン血症高コレステロール血症高トリグリセリド血症筋骨格硬直背部痛関節炎筋骨格痛関節腫脹四肢痛筋痙縮頚部痛味覚異常浮動性眩暈不眠症傾眠錯感覚記憶障害不安感情障害リビドー減退うつ病血中クレアチニン増加頻尿蛋白尿血中尿素増加発声障害口腔咽頭痛胸水喉頭痛鼻出血アレルギー性鼻炎喘鳴鼻漏鼻閉喀血低酸素症皮膚乾燥皮膚病変ざ瘡様皮膚炎皮膚炎蕁麻疹中毒性皮疹乾癬多汗症寝汗皮膚色素過剰毛髪変色脱毛症湿疹皮膚色素減少白斑ほてり血中LDH増加CRP増加体重増加血中CK増加血中CPK増加単球増加症好酸球減少症腸管穿孔結膜炎脊椎関節障害嗜眠失神神経炎腓骨神経麻痺紫斑赤血球数減少白血球数増加好中球数増加単球数減少好酸球数減少徐脈心房細動心室性期外収縮伝導障害心電図QT延長不整脈心肥大心不全急性心不全耳不快感尿中ブドウ糖陽性抗甲状腺抗体陽性視力低下角膜障害フォークト・小柳・原田症候群腹水胃潰瘍口の感覚鈍麻口唇炎口腔障害歯肉出血流涎過多消化管出血十二指腸潰瘍抗核抗体増加補体成分C3増加補体成分C4増加補体因子増加抗リン脂質抗体陽性リウマチ因子陽性インターロイキン濃度増加サルコイドーシス爪感染外耳炎中耳炎歯周炎膿疱性皮疹帯状疱疹尿路感染高ナトリウム血症脂質異常症血中リン増加低クロル血症高マグネシウム血症代謝性アシドーシス総蛋白減少筋固縮側腹部痛リウマチ性多発筋痛開口障害シェーグレン症候群関節硬直血尿尿沈渣異常膀胱炎肺出血しゃっくりサーファクタントプロテイン増加気道炎症喉頭浮腫苔癬様角化症爪障害手足症候群皮膚腫瘤酒さ潮紅血管炎硬膜下血腫真珠腫気管出血乳頭痛細胞マーカー増加血中CK減少血中CPK減少組織球性壊死性リンパ節炎十二指腸炎

注意事項

病気や症状に応じた注意事項

  • 禁止
    • 過敏症
  • 慎重投与
    • 自己免疫疾患
    • 臓器移植
    • 造血幹細胞移植
    • 間質性肺疾患
    • 再発性自己免疫疾患
    • 慢性的自己免疫疾患
  • 注意
    • 化学療法未治療
    • サイトカイン製剤のみの治療歴
    • プラチナ製剤を含む化学療法による治療歴のない

患者の属性に応じた注意事項

  • 原則禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用

薬剤名 影響
生ワクチン ワクチンに対する過度な免疫応答に基づく症状
不活化ワクチン ワクチンに対する過度な免疫応答に基づく症状

処方理由

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    添付文書

    効果・効能(添付文書全文)

    1.根治切除不能な悪性黒色腫。
    2.切除不能な進行非小細胞肺癌・切除不能な再発非小細胞肺癌。
    3.根治切除不能腎細胞癌又は転移性腎細胞癌。
    4.再発古典的ホジキンリンパ腫又は難治性古典的ホジキンリンパ腫。
    5.再発頭頚部癌又は遠隔転移を有する頭頚部癌。
    6.がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行胃癌・がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な再発胃癌。
    <効能・効果に関連する使用上の注意>
    1.切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌の場合、化学療法未治療患者における本剤の有効性及び安全性は確立していない。
    2.根治切除不能又は転移性の腎細胞癌の場合、化学療法未治療患者及びサイトカイン製剤のみの治療歴を有する患者に対する本剤の有効性及び安全性は確立していない。
    3.再発又は遠隔転移を有する頭頚部癌の場合、プラチナ製剤を含む化学療法による治療歴のない患者に対する本剤の有効性及び安全性は確立していない。
    4.がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の胃癌の場合、本剤の一次治療及び二次治療における有効性及び安全性は確立していない。
    5.本剤の術後補助化学療法における有効性及び安全性は確立していない。
    6.悪性黒色腫、非小細胞肺癌、腎細胞癌、古典的ホジキンリンパ腫及び頭頚部癌の場合、添付文書の「臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行う。

    用法・用量(添付文書全文)

    1.根治切除不能な悪性黒色腫:
    1).化学療法未治療の根治切除不能な悪性黒色腫患者の場合:ニボルマブ(遺伝子組換え)として、1回3mg/kg(体重)を2週間間隔で点滴静注する。イピリムマブ(遺伝子組換え)との併用において、ニボルマブ(遺伝子組換え)として、1回1mg/kg(体重)を3週間間隔で4回点滴静注する。その後、ニボルマブ(遺伝子組換え)として、1回3mg/kg(体重)を2週間間隔で点滴静注する。
    2).化学療法既治療の根治切除不能な悪性黒色腫患者の場合:ニボルマブ(遺伝子組換え)として、1回3mg/kg(体重)を2週間間隔又は1回2mg/kg(体重)を3週間間隔で点滴静注する。
    2.切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌、根治切除不能又は転移性の腎細胞癌、再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫、再発又は遠隔転移を有する頭頚部癌、がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の胃癌:ニボルマブ(遺伝子組換え)として、1回3mg/kg(体重)を2週間間隔で点滴静注する。
    <用法・用量に関連する使用上の注意>
    1.根治切除不能な悪性黒色腫の場合、本剤の用法・用量は添付文書の「臨床成績」の項の内容を熟知した上で、選択する。
    2.注射液の調製法及び点滴時間:
    1).本剤の投与時には、悪性黒色腫では1回投与量として3mg/kg、2mg/kg又は1mg/kgとなるように、非小細胞肺癌、腎細胞癌、古典的ホジキンリンパ腫、頭頚部癌及び胃癌では1回投与量として3mg/kgとなるように必要量を抜き取る。
    2).本剤は、1時間以上かけて点滴静注する。
    3.本剤の投与にあたっては、インラインフィルター(0.2又は0.22μm)を使用する。
    4.非小細胞肺癌、腎細胞癌、古典的ホジキンリンパ腫、頭頚部癌及び胃癌の場合、他の抗悪性腫瘍剤(サイトカイン製剤を含む)との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
    5.根治切除不能な悪性黒色腫の場合、イピリムマブ(遺伝子組換え)の上乗せによる延命効果は、PD−L1を発現した腫瘍細胞が占める割合(PD−L1発現率)により異なる傾向が示唆されているので、悪性黒色腫でイピリムマブ(遺伝子組換え)との併用投与に際してPD−L1発現率の測定結果が得られ、PD−L1発現率が高いことが確認された患者においては、本剤単独投与の実施についても十分検討し、慎重に判断する。

    副作用(添付文書全文)簡潔に見る

    <単独投与>
    <根治切除不能な悪性黒色腫>に対する国内第2相試験(ONO−4538−02及び08試験:59例)、<切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌>に対する国内第2相試験(ONO−4538−05及び06試験:111例)、<根治切除不能又は転移性の腎細胞癌>に対する国際共同第3相試験(ONO−4538−03/CA209025試験:日本人37例を含む406例)、<再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫>に対する国内第2相試験(ONO−4538−15試験:17例)、<再発又は遠隔転移を有する頭頚部癌>に対する国際共同第3相試験(ONO−4538−11/CA209141試験:日本人18例を含む236例)及び<がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の胃癌>に対する国際共同第3相試験(ONO−4538−12試験:日本人152例を含む330例)の安全性評価対象の計1,159例中、752例(64.9%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。主な副作用(5%以上)は疲労203例(17.5%)、そう痒症132例(11.4%)、悪心108例(9.3%)、食欲減退101例(8.7%)、発疹101例(8.7%)、下痢101例(8.7%)、発熱72例(6.2%)及び甲状腺機能低下症65例(5.6%)であった(<がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の胃癌>効能追加時)。
    <イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与>
    <根治切除不能な悪性黒色腫>に対する国内第2相試験(ONO−4538−17試験:30例)及び海外第3相試験(CA209067試験:313例)の安全性評価対象の計343例中、330例(96.2%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。
    主な副作用(15%以上)は下痢158例(46.1%)、疲労123例(35.9%)、そう痒症122例(35.6%)、発疹109例(31.8%)、悪心92例(26.8%)、発熱72例(21.0%)、ALT(GPT)増加70例(20.4%)、食欲減退68例(19.8%)、AST(GOT)増加62例(18.1%)、甲状腺機能低下症58例(16.9%)、高リパーゼ血症57例(16.6%)及び嘔吐56例(16.3%)であった(<根治切除不能な悪性黒色腫>用法追加時)。
    なお、「重大な副作用」の発現頻度は、単独投与時、併用投与時の順に記載した。
    1.重大な副作用
    1).間質性肺疾患:
    (1).間質性肺疾患<単独投与時>:肺臓炎、肺浸潤、肺障害等の間質性肺疾患(3.6%)が現れることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音異常(捻髪音)等の臨床症状を十分に観察し、異常が認められた場合には、速やかに胸部X線、速やかに胸部CT、速やかに血清マーカー等の検査を実施し、間質性肺疾患が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
    (2).間質性肺疾患<イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与時>:肺臓炎、肺浸潤、肺障害等の間質性肺疾患(7.9%)が現れることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音異常(捻髪音)等の臨床症状を十分に観察し、異常が認められた場合には、速やかに胸部X線、速やかに胸部CT、速やかに血清マーカー等の検査を実施し、間質性肺疾患が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
    2).重症筋無力症、心筋炎、筋炎、横紋筋融解症<単独投与時、イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与時>:重症筋無力症(頻度不明、頻度不明)、心筋炎(頻度不明、頻度不明)、筋炎(0.1%、0.9%)、横紋筋融解症(頻度不明、頻度不明)が現れることがあり、これらを合併したと考えられる症例も報告されているので、筋力低下、眼瞼下垂、呼吸困難、嚥下障害、CK上昇(CPK上昇)、心電図異常、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う(また、重症筋無力症によるクリーゼのため急速に呼吸不全が進行することがあるので、呼吸状態悪化に十分注意する)。
    3).大腸炎、重度の下痢:
    (1).大腸炎、重度の下痢<単独投与時>:大腸炎(0.9%)、重度下痢(0.7%)が現れることがあるので、観察を十分に行い、持続する下痢、腹痛、血便等の症状が現れた場合には、投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    (2).大腸炎、重度の下痢<イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与時>:大腸炎(12.0%)、重度下痢(9.0%)が現れることがあるので、観察を十分に行い、持続する下痢、腹痛、血便等の症状が現れた場合には、投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    4).1型糖尿病:
    (1).1型糖尿病<単独投与時>:1型糖尿病(劇症1型糖尿病を含む)(0.3%)が現れ、糖尿病性ケトアシドーシスに至ることがあるので、口渇、悪心、嘔吐等の症状の発現や血糖値の上昇に十分注意し、1型糖尿病が疑われた場合には投与を中止し、インスリン製剤の投与等の適切な処置を行う。
    (2).1型糖尿病<イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与時>:1型糖尿病(劇症1型糖尿病を含む)(頻度不明)が現れ、糖尿病性ケトアシドーシスに至ることがあるので、口渇、悪心、嘔吐等の症状の発現や血糖値の上昇に十分注意し、1型糖尿病が疑われた場合には投与を中止し、インスリン製剤の投与等の適切な処置を行う。
    5).免疫性血小板減少性紫斑病<単独投与時、イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与時>:免疫性血小板減少性紫斑病(頻度不明、頻度不明)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    6).肝機能障害、肝炎、硬化性胆管炎:
    (1).肝機能障害、肝炎、硬化性胆管炎<単独投与時>:AST増加(GOT増加)、ALT増加(GPT増加)、γ−GTP増加、Al−P増加、ビリルビン増加等を伴う肝機能障害(0.7%)、肝炎(0.2%)、硬化性胆管炎(頻度不明)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    (2).肝機能障害、肝炎、硬化性胆管炎<イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与時>:AST増加(GOT増加)、ALT増加(GPT増加)、γ−GTP増加、Al−P増加、ビリルビン増加等を伴う肝機能障害(9.6%)、肝炎(4.1%)、硬化性胆管炎(頻度不明)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    7).甲状腺機能障害:
    (1).甲状腺機能障害<単独投与時>:甲状腺機能低下症(5.6%)、甲状腺機能亢進症(1.2%)、甲状腺炎(0.8%)等の甲状腺機能障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    (2).甲状腺機能障害<イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与時>:甲状腺機能低下症(16.9%)、甲状腺機能亢進症(10.5%)、甲状腺炎(4.4%)等の甲状腺機能障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    8).神経障害:
    (1).神経障害<単独投与時>:末梢性ニューロパチー(1.4%)、多発ニューロパチー(0.1%)、自己免疫性ニューロパチー(頻度不明)、ギラン・バレー症候群(頻度不明)、脱髄(頻度不明)等の神経障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    (2).神経障害<イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与時>:末梢性ニューロパチー(3.2%)、多発ニューロパチー(0.6%)、自己免疫性ニューロパチー(頻度不明)、ギラン・バレー症候群(0.3%)、脱髄(頻度不明)等の神経障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    9).腎障害<単独投与時、イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与時>:腎不全(0.4%、1.7%)、尿細管間質性腎炎(0.2%、0.3%)等の腎障害が現れることがあるので、本剤の投与中は定期的に腎機能検査を行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    10).副腎障害<単独投与時、イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与時>:副腎機能不全(0.8%、3.5%)等の副腎障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    11).脳炎:
    (1).脳炎<単独投与時>:脳炎(頻度不明)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    (2).脳炎<イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与時>:脳炎(0.3%)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    12).重度の皮膚障害:
    (1).重度の皮膚障害<単独投与時>:中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)(頻度不明)、類天疱瘡(頻度不明)、多形紅斑(0.3%)等の重度皮膚障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    (2).重度の皮膚障害<イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与時>:中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)(頻度不明)、類天疱瘡(0.3%)、多形紅斑(0.3%)等の重度皮膚障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    13).静脈血栓塞栓症<単独投与時、イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与時>:深部静脈血栓症(0.1%、0.6%)、肺塞栓症(0.1%、0.3%)等の静脈血栓塞栓症が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    14).Infusion reaction<単独投与時、イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与時>:アナフィラキシー、発熱、悪寒、そう痒症、発疹、高血圧、低血圧、呼吸困難、過敏症等を含むInfusion reaction(2.7%、4.1%)が現れることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、投与を中止するなど、適切な処置を行う。また、重度Infusion reactionが現れた場合には直ちに投与を中止して適切な処置を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察する。
    2.その他の副作用:次の副作用が認められた場合には、症状にあわせて適切な処置を行う。
    1).単独投与:
    (1).血液及びリンパ系障害<単独投与>:(1〜5%未満)貧血、リンパ球減少症、白血球減少症、血小板減少症、(1%未満)リンパ節症、赤血球数減少、ヘマトクリット減少、白血球数増加、好中球数増加、単球数増加、好中球減少症、好酸球増加症、ヘモグロビン減少、(頻度不明)単球数減少、好酸球数減少。
    (2).心臓障害<単独投与>:(1%未満)徐脈、心房細動、心室性期外収縮、頻脈、動悸、伝導障害、心電図QT延長、(頻度不明)不整脈、心肥大、心不全、急性心不全。
    (3).耳及び迷路障害<単独投与>:(1%未満)回転性眩暈、耳不快感、難聴。
    (4).内分泌障害<単独投与>:(1%未満)下垂体機能低下症、下垂体炎、血中コルチコトロピン減少、尿中ブドウ糖陽性、抗甲状腺抗体陽性、リパーゼ増加。
    (5).眼障害<単独投与>:(1%未満)ぶどう膜炎、視力低下、硝子体浮遊物、流涙増加、霧視、視力障害、複視、眼乾燥、角膜障害、(頻度不明)フォークト・小柳・原田症候群。
    (6).胃腸障害<単独投与>:(5%以上)下痢、悪心、(1〜5%未満)腹痛、口内乾燥、口内炎、嘔吐、便秘、(1%未満)腹部不快感、腹部膨満、腹水、胃潰瘍、胃炎、腸炎、膵炎、口の感覚鈍麻、口唇炎、胃食道逆流性疾患、消化不良、放屁、口腔障害、歯肉出血、嚥下障害、流涎過多、胃腸障害、口腔知覚不全、消化管出血、(頻度不明)十二指腸潰瘍。
    (7).全身障害<単独投与>:(5%以上)疲労、発熱、(1〜5%未満)倦怠感、無力症、悪寒、末梢性浮腫、粘膜炎症、(1%未満)口渇、浮腫、顔面浮腫、注射部位反応、末梢腫脹、胸部不快感、全身健康状態低下、疼痛、インフルエンザ様疾患、胸痛。
    (8).免疫系障害<単独投与>:(1%未満)リウマチ因子増加、抗核抗体増加、補体成分C3増加、補体成分C4増加、補体因子増加、抗リン脂質抗体陽性、(頻度不明)リウマチ因子陽性、インターロイキン濃度増加、サルコイドーシス。
    (9).感染症<単独投与>:(1〜5%未満)肺感染、(1%未満)癰、気管支炎、気道感染、蜂巣炎、爪感染、外耳炎、中耳炎、歯周炎、歯肉炎、鼻咽頭炎、膿疱性皮疹、帯状疱疹、尿路感染。
    (10).代謝及び栄養障害<単独投与>:(5%以上)食欲減退、(1〜5%未満)高血糖、低ナトリウム血症、(1%未満)糖尿病、脱水、高尿酸血症、高カリウム血症、低カリウム血症、高カルシウム血症、低カルシウム血症、高ナトリウム血症、低マグネシウム血症、低リン酸血症、低アルブミン血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、脂質異常症、血中リン増加、低クロル血症、高アミラーゼ血症、(頻度不明)高マグネシウム血症、代謝性アシドーシス、総蛋白減少。
    (11).筋骨格系及び結合組織障害<単独投与>:(1〜5%未満)筋肉痛、関節痛、(1%未満)筋固縮、筋力低下、側腹部痛、筋骨格硬直、リウマチ性多発筋痛、背部痛、関節炎、筋骨格痛、関節腫脹、開口障害、四肢痛、筋痙縮、シェーグレン症候群、頚部痛、(頻度不明)関節硬直。
    (12).精神・神経系障害<単独投与>:(1〜5%未満)味覚異常、浮動性眩暈、頭痛、(1%未満)不眠症、傾眠、錯感覚、記憶障害、感覚鈍麻、不安、感情障害、リビドー減退、うつ病。
    (13).腎及び尿路障害<単独投与>:(1〜5%未満)血中クレアチニン増加、(1%未満)頻尿、蛋白尿、血尿、血中尿素増加、尿沈渣異常、(頻度不明)膀胱炎。
    (14).呼吸器、胸郭及び縦隔障害<単独投与>:(1〜5%未満)発声障害、呼吸困難、咳嗽、(1%未満)口腔咽頭痛、肺出血、胸水、しゃっくり、喉頭痛、鼻出血、アレルギー性鼻炎、喘鳴、鼻漏、鼻閉、喀血、サーファクタントプロテイン増加、低酸素症、気道炎症、喉頭浮腫。
    (15).皮膚及び皮下組織障害<単独投与>:(5%以上)皮膚そう痒症、発疹、(1〜5%未満)皮膚乾燥、皮膚病変、紅斑、ざ瘡様皮膚炎、丘疹性皮疹、(1%未満)蕁麻疹、中毒性皮疹、乾癬、紫斑、多汗症、寝汗、苔癬様角化症、爪障害、手足症候群、皮膚色素過剰、毛髪変色、脱毛症、湿疹、皮膚色素減少、皮膚腫瘤、皮膚炎、白斑、(頻度不明)尋常性白斑、酒さ。
    (16).血管障害<単独投与>:(1〜5%未満)高血圧、(1%未満)潮紅、ほてり、低血圧、血管炎。
    (17).その他<単独投与>:(1〜5%未満)体重減少、(1%未満)硬膜下血腫、真珠腫、気管出血、乳頭痛、細胞マーカー増加、血中CK減少(血中CPK減少)、血中LDH増加、CRP増加、体重増加、血中CK増加(血中CPK増加)、(頻度不明)組織球性壊死性リンパ節炎。
    2).併用投与:
    (1).血液及びリンパ系障害<イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与>:(1〜5%未満)貧血、血小板減少症、好中球減少症、好酸球増加症、(1%未満)リンパ節症、ヘマトクリット減少、リンパ球減少症、白血球減少症、単球増加症、好酸球減少症、ヘモグロビン減少、(頻度不明)白血球数増加、好中球数増加、単球数減少、赤血球数減少。
    (2).心臓障害<イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与>:(1〜5%未満)頻脈、(1%未満)不整脈、心不全、動悸、(頻度不明)心房細動、徐脈、心肥大、急性心不全、心室性期外収縮、伝導障害、心電図QT延長。
    (3).耳及び迷路障害<イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与>:(1%未満)回転性眩暈、難聴、(頻度不明)耳不快感。
    (4).内分泌障害<イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与>:(5%以上)下垂体炎、(1〜5%未満)下垂体機能低下症、(1%未満)血中コルチコトロピン減少、(頻度不明)尿中ブドウ糖陽性、抗甲状腺抗体陽性。
    (5).眼障害<イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与>:(1〜5%未満)ぶどう膜炎、霧視、視力障害、眼乾燥、(1%未満)硝子体浮遊物、流涙増加、複視、(頻度不明)視力低下、フォークト・小柳・原田症候群、角膜障害。
    (6).胃腸障害<イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与>:(5%以上)腹痛、下痢、嘔吐、悪心、口内乾燥、(1〜5%未満)腹部不快感、消化不良、胃食道逆流性疾患、胃炎、便秘、口内炎、(1%未満)腹部膨満、腸炎、膵炎、放屁、嚥下障害、胃腸障害、口腔知覚不全、腸管穿孔、(頻度不明)腹水、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、十二指腸炎、流涎過多、口の感覚鈍麻、口唇炎、口腔障害、歯肉出血、消化管出血。
    (7).全身障害<イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与>:(5%以上)疲労、発熱、無力症、悪寒、(1〜5%未満)倦怠感、口渇、疼痛、浮腫、粘膜炎症、インフルエンザ様疾患、(1%未満)顔面浮腫、注射部位反応、末梢腫脹、胸部不快感、全身健康状態低下、胸痛。
    (8).免疫系障害<イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与>:(1%未満)リウマチ因子増加、サルコイドーシス、(頻度不明)リウマチ因子陽性、抗核抗体増加、補体成分C3増加、補体成分C4増加、補体因子増加、抗リン脂質抗体陽性、インターロイキン濃度増加。
    (9).感染症<イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与>:(1〜5%未満)結膜炎、(1%未満)肺感染、気管支炎、気道感染、蜂巣炎、歯肉炎、鼻咽頭炎、(頻度不明)癰、歯周炎、爪感染、外耳炎、中耳炎、膿疱性皮疹、帯状疱疹、尿路感染。
    (10).代謝及び栄養障害<イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与>:(5%以上)食欲減退、高リパーゼ血症、高アミラーゼ血症、(1〜5%未満)糖尿病、高血糖、低ナトリウム血症、脱水、低カリウム血症、低アルブミン血症、低カルシウム血症、(1%未満)高カリウム血症、高カルシウム血症、低マグネシウム血症、低リン酸血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、高尿酸血症、代謝性アシドーシス、(頻度不明)低クロル血症、高ナトリウム血症、脂質異常症、高マグネシウム血症、総蛋白減少、血中リン増加。
    (11).筋骨格系及び結合組織障害<イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与>:(5%以上)関節痛、筋肉痛、(1〜5%未満)四肢痛、筋痙縮、筋力低下、(1%未満)筋骨格硬直、背部痛、関節炎、筋骨格痛、関節腫脹、頚部痛、脊椎関節障害、(頻度不明)筋固縮、側腹部痛、リウマチ性多発筋痛、関節硬直、シェーグレン症候群、開口障害。
    (12).精神・神経系障害<イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与>:(5%以上)頭痛、(1〜5%未満)味覚異常、浮動性眩暈、嗜眠、失神、不眠症、不安、うつ病、錯感覚、感覚鈍麻、(1%未満)傾眠、記憶障害、感情障害、リビドー減退、神経炎、腓骨神経麻痺。
    (13).腎及び尿路障害<イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与>:(1〜5%未満)血中クレアチニン増加、(1%未満)頻尿、蛋白尿、血中尿素増加、(頻度不明)血尿、尿沈渣異常、膀胱炎。
    (14).呼吸器、胸郭及び縦隔障害<イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与>:(5%以上)咳嗽、呼吸困難、(1〜5%未満)口腔咽頭痛、(1%未満)発声障害、胸水、喉頭痛、鼻出血、アレルギー性鼻炎、喘鳴、鼻漏、鼻閉、喀血、低酸素症、(頻度不明)しゃっくり、肺出血、気道炎症、喉頭浮腫、サーファクタントプロテイン増加。
    (15).皮膚及び皮下組織障害<イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与>:(5%以上)発疹、皮膚そう痒症、丘疹性皮疹、尋常性白斑、(1〜5%未満)皮膚炎、皮膚乾燥、皮膚病変、紅斑、ざ瘡様皮膚炎、脱毛症、湿疹、皮膚色素減少、多汗症、寝汗、毛髪変色、(1%未満)白斑、蕁麻疹、中毒性皮疹、乾癬、皮膚色素過剰、(頻度不明)酒さ、紫斑、苔癬様角化症、爪障害、手足症候群、皮膚腫瘤。
    (16).血管障害<イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与>:(1〜5%未満)高血圧、低血圧、(1%未満)ほてり、(頻度不明)潮紅、血管炎。
    (17).その他<イピリムマブ(遺伝子組換え)併用投与>:(5%以上)体重減少、(1〜5%未満)血中LDH増加、CRP増加、(1%未満)血中CK増加(血中CPK増加)、体重増加、(頻度不明)細胞マーカー増加、血中CK減少(血中CPK減少)、硬膜下血腫、真珠腫、気管出血、乳頭痛、組織球性壊死性リンパ節炎。
    単独投与の発現頻度は国内第2相試験(ONO−4538−02、05、06、08及び15試験)及び国際共同第3相試験(ONO−4538−03/CA209025、ONO−4538−11/CA209141及びONO−4538−12試験)の結果から、併用投与の発現頻度は国内第2相試験(ONO−4538−17試験)及び海外第3相試験(CA209067試験)の結果から集計し、それ以外の臨床試験、自発報告、海外での報告は頻度不明とした。

    使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る

    (警告)
    1.本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の使用が適切と判断される症例についてのみ投与する。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与する。
    2.間質性肺疾患が現れ、死亡に至った症例も報告されているので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、疲労等)の確認及び胸部X線検査の実施等、観察を十分に行い、また、異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
    (禁忌)
    本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
    (慎重投与)
    1.自己免疫疾患の合併又は慢性的自己免疫疾患若しくは再発性自己免疫疾患の既往歴のある患者[自己免疫疾患が増悪する恐れがある]。
    2.間質性肺疾患のある患者又はその既往歴のある患者[間質性肺疾患が増悪する恐れがある]。
    3.臓器移植歴(造血幹細胞移植歴を含む)のある患者[本剤の投与により移植臓器に対する拒絶反応又は移植片対宿主病が発現する恐れがある]。
    (重要な基本的注意)
    1.本剤のT細胞活性化作用により、過度の免疫反応に起因すると考えられる様々な疾患や病態が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、過度の免疫反応による副作用の発現を考慮し、適切な鑑別診断を行い、過度の免疫反応による副作用が疑われる場合には、副腎皮質ホルモン剤の投与等を考慮する(また、本剤投与終了後に重篤な副作用が現れることがあるので、本剤投与終了後も観察を十分に行う)。
    2.間質性肺疾患が現れることがあるので、本剤の投与にあたっては、臨床症状(呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び胸部X線検査の実施等、観察を十分に行い、また、必要に応じて胸部CT、血清マーカー等の検査を実施する。
    3.甲状腺機能障害が現れることがあるので、本剤の投与開始前及び投与期間中は定期的に甲状腺機能検査(TSH、遊離T3、遊離T4等の測定)を実施する。本剤投与中に甲状腺機能障害が認められた場合は、適切な処置を行う。
    4.アナフィラキシー、発熱、悪寒、そう痒症、発疹、高血圧、低血圧、呼吸困難等を含むInfusion reactionが現れることがあるので、本剤の投与は重度Infusion reactionに備えて緊急時に十分な対応のできる準備を行った上で開始する。また、2回目以降の本剤投与時にInfusion reactionが現れることもあるので、本剤投与中及び本剤投与終了後はバイタルサインを測定するなど、患者の状態を十分に観察する。なお、Infusion reactionを発現した場合には、全ての徴候及び症状が完全に回復するまで患者を十分観察する。
    (相互作用)
    併用注意:生ワクチン、弱毒生ワクチン、不活化ワクチン[接種したワクチンに対する過度な免疫応答に基づく症状が発現した場合には適切な処置を行う(本剤のT細胞活性化作用による過度の免疫反応が起こる恐れがある)]。
    (高齢者への投与)
    一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与する。
    (妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
    1.本剤の妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことを原則とするが、やむを得ず投与する場合には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する(また、妊娠する可能性のある婦人には、適切な避妊法を用いるよう指導する)。[妊娠サルを用いた出生前及び出生後の発生に関する試験において、10mg/kgの週2回投与(AUC比較で臨床曝露量の約8〜23倍に相当する)により妊娠末期における胚死亡率増加・胎仔死亡率増加あるいは出生仔死亡率増加が認められたが、催奇形性は認められなかった。また、出生仔の成長及び発達に影響は認められなかった。なお、本剤は出生仔の血清中で認められている]。
    2.授乳中の投与に関する安全性は確立していないので、授乳婦に投与する場合には授乳を中止させる[本剤のヒト乳汁中への移行は検討されていないが、ヒトIgGは乳汁中に移行するので、本剤も移行する可能性がある]。
    (小児等への投与)
    低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
    (適用上の注意)
    1.調製時:
    1).バイアルは振盪せず、激しく撹拌しない。
    2).本剤は日局生理食塩液若しくは5%ブドウ糖注射液に希釈し、総液量は60mL以上を目安とする。
    3).添加後は静かに混和し、急激な振盪は避ける。
    4).希釈後の液は速やかに使用する。また、使用後も残液は、細菌汚染の恐れがあるので使用しない。
    5).希釈後の最終濃度0.35mg/mL未満では、本剤の点滴溶液中の安定性が確認されていない。
    6).他剤<日局生理食塩液若しくは5%ブドウ糖注射液を除く>との混注はしない。
    2.投与経路:必ず静脈内投与とし、皮下、筋肉内には投与しない。
    3.投与時:本剤は点滴静注のみとし、急速静注は行わない。
    (その他の注意)
    1.国内外において本剤に対する抗体産生が報告されている。
    2.サルに本剤50mg/kgを週1回、4週間反復投与した結果、脈絡叢へのリンパ球浸潤及び脈絡叢への形質細胞浸潤が認められたとの報告がある。
    3.海外臨床試験において、本剤による治療後に同種造血幹細胞移植が実施された症例で、重篤な移植片対宿主病等の移植関連合併症が認められた。
    (保管上の注意)
    遮光、2〜8℃保存。

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