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タルセバ錠100mg基本情報

先発品(後発品なし)

一般名:エルロチニブ塩酸塩錠

製薬会社:中外製薬

薬価・規格: 7272.5円(100mg1錠) 薬価を比較する

添付文書(PDF)

基本情報

薬効分類

分子標的薬(チロシンキナーゼ阻害薬〔EGFR-TKI〕)詳しく見る

  • 上皮成長因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼ活性を選択的に阻害することでがん細胞の増殖を抑制する薬
分子標的薬(チロシンキナーゼ阻害薬〔EGFR-TKI〕)の代表的な商品名
  • イレッサ
  • タルセバ
  • ジオトリフ
  • タグリッソ

効能・効果詳しく見る

  • 治癒切除不能な膵癌
  • EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な再発性でがん化学療法未治療非小細胞肺癌
  • 切除不能な再発性でがん化学療法施行後に増悪した非小細胞肺癌
  • 切除不能な進行性でがん化学療法施行後に増悪した非小細胞肺癌
  • EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な進行性でがん化学療法未治療非小細胞肺癌

注意すべき副作用詳しく見る

下痢発疹間質性肺疾患ざ瘡様皮疹紅斑皮膚乾燥食欲不振多形紅斑急性腎不全感染症消化管出血消化管潰瘍消化管穿孔爪囲炎爪障害皮膚そう痒症皮膚亀裂肺臓炎腎不全角膜潰瘍ビリルビン上昇中毒性表皮壊死融解症嘔吐好中球減少悪心白血球減少皮膚粘膜眼症候群肝不全肝炎血小板減少角膜穿孔上気道感染体重減少便秘倦怠感口内炎味覚異常器質化肺炎発熱皮膚潰瘍肺浸潤脱毛貧血間質性肺炎頭痛アミラーゼ増加クレアチニン上昇リンパ球減少不眠症光線過敏症口内乾燥口唇炎呼吸困難咳嗽急性呼吸窮迫症候群放射線性肺臓炎末梢性ニューロパチー浮動性眩暈浮腫疲労白血球増加皮膚剥脱皮膚感染皮膚色素沈着眉毛異常眼乾燥眼瞼炎眼脂睫毛異常結膜炎総蛋白減少肺感染肺線維症胃炎胞隔炎脱水腸炎腹痛血中アルブミン減少血圧上昇血尿血糖値上昇角膜炎重篤な肝機能障害重篤な腎機能障害電解質異常霧視食道炎鼻出血GOT上昇GPT上昇悪寒意識障害角膜糜爛

用法・用量(主なもの)詳しく見る

  • 1.非小細胞肺癌の場合:エルロチニブとして150mgを食事の1時間以上前又は食後2時間以降に1日1回経口投与する
    • なお、患者の状態により適宜減量する
  • 2.治癒切除不能な膵癌の場合:ゲムシタビンとの併用において、エルロチニブとして100mgを食事の1時間以上前又は食後2時間以降に1日1回経口投与する
    • なお、患者の状態により適宜減量する

禁忌・原則禁忌

  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症

副作用

主な副作用

下痢発疹間質性肺疾患ざ瘡様皮疹紅斑皮膚乾燥食欲不振多形紅斑急性腎不全感染症消化管出血消化管潰瘍消化管穿孔爪囲炎爪障害皮膚そう痒症皮膚亀裂肺臓炎腎不全角膜潰瘍ビリルビン上昇中毒性表皮壊死融解症嘔吐好中球減少悪心白血球減少皮膚粘膜眼症候群肝不全肝炎血小板減少角膜穿孔上気道感染体重減少便秘倦怠感口内炎味覚異常器質化肺炎発熱皮膚潰瘍肺浸潤脱毛貧血間質性肺炎頭痛アミラーゼ増加クレアチニン上昇リンパ球減少不眠症光線過敏症口内乾燥口唇炎呼吸困難咳嗽急性呼吸窮迫症候群放射線性肺臓炎末梢性ニューロパチー浮動性眩暈浮腫疲労白血球増加皮膚剥脱皮膚感染皮膚色素沈着眉毛異常眼乾燥眼瞼炎眼脂睫毛異常結膜炎総蛋白減少肺感染肺線維症胃炎胞隔炎脱水腸炎腹痛血中アルブミン減少血圧上昇血尿血糖値上昇角膜炎重篤な肝機能障害重篤な腎機能障害電解質異常霧視食道炎鼻出血

重大な副作用

GOT上昇GPT上昇意識障害悪寒角膜糜爛喀血眼痛筋痙攣筋肉痛血小板増加単球減少血栓好中球増加呼吸困難重篤な肝機能障害手足症候群消化不良咳嗽塞栓脱毛ALT上昇AST上昇尿沈渣異常敗血症蜂巣炎発熱皮下出血腹部膨満胸やけ皮膚血管炎筋痙縮好酸球減少ぶどう膜炎男性型多毛症流涙増加尿中蛋白陽性血中アミラーゼ増加眼そう痒症血中コレステロール減少重篤な剥脱性皮膚障害重篤な水疱性皮膚障害口腔咽頭痛重度下痢重度皮膚障害うつ病

上記以外の副作用

Al−P上昇BUN上昇GOT上昇GPT上昇γ−GTP上昇LDH上昇CRP上昇脱水症状ALT上昇AST上昇INR上昇KL−6増加

注意事項

病気や症状に応じた注意事項

  • 禁止
    • 過敏症
  • 慎重投与
    • 肝機能障害
    • 間質性肺炎
    • 消化管潰瘍
    • 肺線維症
    • 肺臓炎
    • 肺浸潤
    • 急性呼吸窮迫症候群
    • 腸管憩室
    • 間質性肺疾患
    • 放射線性肺臓炎
    • 肺感染症
    • 胞隔炎
    • 器質化肺炎
  • 注意
    • 肺気腫
    • 肺疾患
    • 慢性閉塞性肺疾患
    • 全身状態不良
    • Gilbert症候群
    • グルクロン酸抱合異常
    • 喫煙歴
    • 間質性肺疾患
    • 肺感染症
    • UGT1A1発現量が低下
    • ECOG Performance Status:2−4
    • 原疾患の転移

患者の属性に応じた注意事項

  • 相対禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用

薬剤名 影響
シプロフロキサシン 本剤のAUC<幾何平均値>が39%・Cmax<幾何平均値>が17%上昇
クラリスロマイシン 本剤のAUC<中央値>が86%・Cmax<中央値>が69%上昇
サキナビル 本剤のAUC<中央値>が86%・Cmax<中央値>が69%上昇
ケトコナゾール 本剤のAUC<中央値>が86%・Cmax<中央値>が69%上昇
ネルフィナビル 本剤のAUC<中央値>が86%・Cmax<中央値>が69%上昇
テリスロマイシン 本剤のAUC<中央値>が86%・Cmax<中央値>が69%上昇
イトラコナゾール 本剤のAUC<中央値>が86%・Cmax<中央値>が69%上昇
インジナビル 本剤のAUC<中央値>が86%・Cmax<中央値>が69%上昇
薬物代謝酵素<CYP3A4>を阻害する薬剤 本剤のAUC<中央値>が86%・Cmax<中央値>が69%上昇
リトナビル 本剤のAUC<中央値>が86%・Cmax<中央値>が69%上昇
フェノバルビタール 本剤のAUC<中央値>が69%低下
リファンピシン類 本剤のAUC<中央値>が69%低下
カルバマゼピン 本剤のAUC<中央値>が69%低下
フェニトイン 本剤のAUC<中央値>が69%低下
肝薬物代謝酵素<CYP3A4>を誘導する薬剤 本剤のAUC<中央値>が69%低下
オメプラゾール 本剤のAUC<幾何平均値>が46%低下
プロトンポンプ阻害剤 本剤のAUC<幾何平均値>が46%低下
H2受容体拮抗剤 本剤のAUC<幾何平均値>が33%低下
ラニチジン 本剤のAUC<幾何平均値>が33%低下
血液凝固阻止剤 INR増加
ワルファリン INR増加
非ステロイド系抗炎症剤 胃腸出血

飲食物との相互作用

  • グレープフルーツジュース
  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの
  • 脂肪・カロリーが多い食事

処方理由

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    添付文書

    効果・効能(添付文書全文)

    1.切除不能な再発性でがん化学療法施行後に増悪した非小細胞肺癌・切除不能な進行性でがん化学療法施行後に増悪した非小細胞肺癌。
    2.EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な再発性でがん化学療法未治療非小細胞肺癌・EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な進行性でがん化学療法未治療非小細胞肺癌。
    3.治癒切除不能な膵癌。
    <効能・効果に関連する使用上の注意>
    1.非小細胞肺癌及び膵癌に対する術後補助化学療法として本剤を使用した場合の有効性及び安全性は確立していない。
    2.EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な再発・進行性でがん化学療法未治療の非小細胞肺癌の場合には、臨床試験に組み入れられた患者の遺伝子変異の種類等について、添付文書の【臨床成績】の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行う。
    3.治癒切除不能な膵癌に対して本剤を使用する場合には、添付文書の【臨床成績】の項の内容を熟知し、国内臨床試験に組み入れられた患者背景や本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で適応患者の選択を慎重に行う。

    用法・用量(添付文書全文)

    1.非小細胞肺癌の場合:エルロチニブとして150mgを食事の1時間以上前又は食後2時間以降に1日1回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
    2.治癒切除不能な膵癌の場合:ゲムシタビンとの併用において、エルロチニブとして100mgを食事の1時間以上前又は食後2時間以降に1日1回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
    <用法・用量に関連する使用上の注意>
    1.副作用の発現により用量を変更する場合には、50mgずつ減量する。
    2.高脂肪・高カロリー食の後に本剤を投与した場合、AUCが増加するとの報告がある。食事の影響を避けるため食事の1時間前から食後2時間までの間の服用は避ける。
    3.非小細胞肺癌では、他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
    4.治癒切除不能な膵癌では、本剤をゲムシタビン以外の抗悪性腫瘍剤との併用で使用した場合や本剤を化学放射線療法として使用した場合の有効性及び安全性は確立していない。
    5.治癒切除不能な膵癌に対して本剤を使用する場合には、添付文書の【臨床成績】の項の内容を十分に理解した上で行う。
    6.治癒切除不能な膵癌に対して本剤を使用する場合には、膵癌を対象とした国内第2相臨床試験(JO20302/JO21097試験)の基準を目安として、休薬、減量又は中止を考慮する。
    [膵癌を対象とした国内第2相臨床試験における休薬減量基準(一部改変)]
    1).非血液毒性
    (1).膵癌で間質性肺疾患<Gradeは問わない>の場合:疑われる症状が発現した場合には、直ちに休薬、その後CT検査を含めた適切な検査を実施し、医学的に間質性肺疾患と判断した場合には投与中止(3週間以上の連続した休薬で回復しない場合には、投与を中止する);医学的に間質性肺疾患と判断されなかった場合には、同一用量で投与再開。
    (2).角膜炎:
     ョ拘發燃冕豈蝓Grade2>の場合:2週間以上継続する場合はGrade1以下になるまで休薬(3週間以上の連続した休薬で回復しない場合には、投与を中止する);同一用量で再開(但し、主治医判断で50mgに減量して再開可能)(50mgで再開した後に副作用が再び発現した場合には、投与を中止する)。
    ◆ョ拘發燃冕豈蝓Grade3>の場合:Grade1以下になるまで休薬(3週間以上の連続した休薬で回復しない場合には、投与を中止する);50mgで再開(50mgで再開した後に副作用が再び発現した場合には、投与を中止する)。
    (3).下痢:
     ョ拘發撚捨 Grade2>の場合:その症状が忍容できない場合はGrade1以下に回復するまで休薬(3週間以上の連続した休薬で回復しない場合には、投与を中止する);同一用量で再開(但し、主治医判断で50mgに減量して再開可能)(50mgで再開した後に副作用が再び発現した場合には、投与を中止する)。
    ◆ョ拘發撚捨 Grade3>の場合:Grade1以下になるまで休薬(3週間以上の連続した休薬で回復しない場合には、投与を中止する);50mgで再開(50mgで再開した後に副作用が再び発現した場合には、投与を中止する)。
    (4).発疹(ざ瘡/ざ瘡様):
     ョ拘發波疹<Grade2>(ざ瘡<Grade2>/ざ瘡様発疹<Grade2>)の場合:その症状が忍容できない場合はGrade1以下に回復するまで休薬(3週間以上の連続した休薬で回復しない場合には、投与を中止する);同一用量で再開(但し、主治医判断で50mgに減量して再開可能)(50mgで再開した後に副作用が再び発現した場合には、投与を中止する)。
    ◆ョ拘發波疹<Grade3>(ざ瘡<Grade3>/ざ瘡様発疹<Grade3>)の場合:Grade1以下になるまで休薬(但し、主治医が継続投与可能と判断した場合は同一用量で投与可能)(3週間以上の連続した休薬で回復しない場合には、投与を中止する);50mgで再開(50mgで再開した後に副作用が再び発現した場合には、投与を中止する)。
    (5).膵癌でAST<Grade3>又はALT<Grade3>の場合:Grade2以下になるまで休薬(3週間以上の連続した休薬で回復しない場合には、投与を中止する);50mgで再開(50mgで再開した後に副作用が再び発現した場合には、投与を中止する)。
    (6).前記以外の非血液毒性:
     ョ拘發覗圧以外の非血液毒性<Grade2>の場合:4週間以上継続した場合はGrade1以下になるまで休薬(但し、主治医が継続投与可能と判断した場合は同一用量で投与可能)(3週間以上の連続した休薬で回復しない場合には、投与を中止する);50mgで再開(50mgで再開した後に副作用が再び発現した場合には、投与を中止する)。
    ◆ョ拘發覗圧以外の非血液毒性<Grade3>の場合:Grade1以下になるまで休薬(但し、主治医が継続投与可能と判断した場合は同一用量で投与可能)(3週間以上の連続した休薬で回復しない場合には、投与を中止する);50mgで再開(50mgで再開した後に副作用が再び発現した場合には、投与を中止する)。
    (7).膵癌で全ての非血液毒性<Grade4>の場合:投与の中止(重篤又は致死的となる可能性がないと主治医が判断した場合を除く)。
    2).血液毒性
    膵癌でGrade4の血液毒性の場合:Grade2以下になるまで休薬(3週間以上の連続した休薬で回復しない場合には、投与を中止する);同一用量で再開。
    GradeはCTCAE v3.0により評価。
    本剤減量後の増量は行わない。
    50mgで再開した後に規定された副作用が再び発現した場合には、投与を中止する。

    副作用(添付文書全文)簡潔に見る

    EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺癌の国内第2相臨床試験(一次化学療法)(103例)、国内第1相臨床試験(15例)、国内第1相継続試験及び非小細胞肺癌(二次治療以降)を対象とした国内第2相臨床試験(108例)において本剤単独療法を受けた安全性評価対象例226例中、226例(100.0%)に副作用が認められた。主な副作用は、発疹221例(97.8%)、下痢173例(76.5%)、皮膚乾燥161例(71.2%)、そう痒症143例(63.3%)等であった(非小細胞肺癌一次化学療法効能・効果追加承認時)。
    非小細胞肺癌(二次治療以降)を対象とした特定使用成績調査(全例調査)において、安全性解析対象症例9,909例中7,835例(79.1%)に副作用が認められた。主な副作用は、ざ瘡様皮疹等の発疹6,060例(61.2%)、下痢2,120例(21.4%)等であった。間質性肺疾患は429例(4.3%)に認められ、そのうち死亡に至った症例は153例(1.5%)であった。なお、間質性肺疾患発現症例における死亡例の割合は35.7%(153/429例)であった(2013年2月集計時)。
    膵癌を対象とした国内第2相臨床試験において本剤とゲムシタビンとの併用療法を受けた安全性評価対象例106例中、105例(99.1%)に副作用が認められた。主な副作用は、ざ瘡様皮疹等の発疹99例(93.4%)、白血球減少85例(80.2%)、血小板減少、食欲不振各77例(72.6%)、ヘモグロビン減少76例(71.7%)、ヘマトクリット減少、好中球減少各73例(68.9%)等であった(膵癌効能・効果追加承認時)。
    膵癌を対象とした特定使用成績調査(全例調査)において、安全性解析対象症例843例中、704例(83.5%)に副作用が認められた。主な副作用は、ざ瘡様皮疹等の発疹533例(63.2%)、下痢147例(17.4%)、食欲不振127例(15.1%)等であった。間質性肺疾患は52例(6.2%)に認められ、そのうち死亡に至った症例は2例(0.2%)であった。なお、間質性肺疾患発現症例における死亡例の割合は3.8%(2/52例)であった(2014年8月集計時)。
    1.重大な副作用:非小細胞肺癌における頻度はEGFR遺伝子変異陽性例の国内第2相臨床試験(一次化学療法)、国内第1相臨床試験、国内第1相継続試験及び国内第2相臨床試験(二次治療以降)、特定使用成績調査(全例調査)(二次治療以降)に基づき記載した。膵癌における頻度は、国内第2相臨床試験、特定使用成績調査(全例調査)に基づき記載した。
    1).間質性肺疾患:
    (1).間質性肺疾患(非小細胞肺癌4.4%):間質性肺疾患(間質性肺炎、肺臓炎、放射線性肺臓炎、器質化肺炎、肺線維症、急性呼吸窮迫症候群、肺浸潤、胞隔炎等)が現れることがあり、死亡に至った症例も報告されているので、異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、ステロイド治療等の適切な処置を行う。
    (2).間質性肺疾患(膵癌6.4%):間質性肺疾患(間質性肺炎、肺臓炎、放射線性肺臓炎、器質化肺炎、肺線維症、急性呼吸窮迫症候群、肺浸潤、胞隔炎等)が現れることがあり、死亡に至った症例も報告されているので、異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、ステロイド治療等の適切な処置を行う。
    2).肝炎、肝不全、肝機能障害:
    (1).肝炎(非小細胞肺癌0.1%未満)、肝不全(非小細胞肺癌0.1%未満)、肝機能障害(非小細胞肺癌1.5%):ALT上昇(GPT上昇)、AST上昇(GOT上昇)、ビリルビン上昇等を伴う重篤な肝機能障害が現れることがあり、肝炎、肝不全により死亡に至った症例も報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    (2).肝炎(膵癌頻度不明)、肝不全(膵癌頻度不明)、肝機能障害(膵癌4.7%):ALT上昇(GPT上昇)、AST上昇(GOT上昇)、ビリルビン上昇等を伴う重篤な肝機能障害が現れることがあり、肝炎、肝不全により死亡に至った症例も報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    3).重度下痢(非小細胞肺癌1.1%、膵癌0.6%):下痢が現れることがあるので、患者状態により止瀉薬(ロペラミド等)の投与、補液等の適切な処置を行うとともに、本剤の減量又は休薬を考慮する。なお、重度下痢、悪心、嘔吐、食欲不振により脱水症状を来し、腎不全に至った症例も報告されていることから、必要に応じて電解質や腎機能検査を行う。
    4).急性腎不全:
    (1).急性腎不全(非小細胞肺癌0.1%未満):急性腎不全等の重篤な腎機能障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    (2).急性腎不全(膵癌0.2%):急性腎不全等の重篤な腎機能障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    5).重度の皮膚障害:
    (1).重度の皮膚障害:重度皮膚障害[ざ瘡様皮疹等の発疹(非小細胞肺癌6.5%)、爪囲炎等の爪障害(非小細胞肺癌0.8%)、皮膚乾燥・皮膚亀裂(非小細胞肺癌0.3%)、皮膚潰瘍(非小細胞肺癌0.2%)、皮膚そう痒症(非小細胞肺癌0.1%)等]が現れることがあるので、本剤を減量、休薬するなど、適切な処置を行う(また、重度の皮膚障害発現後に、蜂巣炎、敗血症等の感染症を合併した症例も報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行い、なお、必要に応じて皮膚科を受診するよう患者に指導する)。
    (2).重度の皮膚障害:重度皮膚障害[ざ瘡様皮疹等の発疹(膵癌4.1%)、爪囲炎等の爪障害(膵癌0.9%)、皮膚乾燥・皮膚亀裂(膵癌0.2%)、皮膚潰瘍(膵癌頻度不明)、皮膚そう痒症(膵癌0.1%)等]が現れることがあるので、本剤を減量、休薬するなど、適切な処置を行う(また、重度の皮膚障害発現後に、蜂巣炎、敗血症等の感染症を合併した症例も報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行い、なお、必要に応じて皮膚科を受診するよう患者に指導する)。
    6).皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、多形紅斑:(1).皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)(非小細胞肺癌0.1%未満)、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、多形紅斑(非小細胞肺癌0.1%未満):皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、多形紅斑等の重篤な水疱性皮膚障害・重篤な剥脱性皮膚障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    (2).皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)(膵癌頻度不明)、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、多形紅斑(膵癌0.2%):皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、多形紅斑等の重篤な水疱性皮膚障害・重篤な剥脱性皮膚障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    7).消化管穿孔、消化管潰瘍、消化管出血:
    (1).消化管穿孔(非小細胞肺癌0.1%未満)、消化管潰瘍(非小細胞肺癌0.4%)、消化管出血(非小細胞肺癌0.3%):消化管穿孔、消化管潰瘍、消化管出血が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、内視鏡、腹部X線、CT等の必要な検査を行い、本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    (2).消化管穿孔(膵癌0.2%)、消化管潰瘍(膵癌0.7%)、消化管出血(膵癌1.5%):消化管穿孔、消化管潰瘍、消化管出血が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、内視鏡、腹部X線、CT等の必要な検査を行い、本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    8).角膜穿孔、角膜潰瘍:
    (1).角膜穿孔(非小細胞肺癌0.1%未満)、角膜潰瘍(非小細胞肺癌0.1%未満):角膜穿孔、角膜潰瘍が現れることがあるので、眼痛等の異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    (2).角膜穿孔(膵癌頻度不明)、角膜潰瘍(膵癌0.1%):角膜穿孔、角膜潰瘍が現れることがあるので、眼痛等の異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    2.その他の副作用:次のような副作用が現れた場合には、症状に応じて減量、休薬等の適切な処置を行う(非小細胞肺癌における頻度はEGFR遺伝子変異陽性例の国内第2相臨床試験(一次化学療法)、国内第1相臨床試験、国内第1相継続試験及び国内第2相臨床試験(二次治療以降)、特定使用成績調査(全例調査)(二次治療以降)に基づき記載した。膵癌における頻度は、国内第2相臨床試験、特定使用成績調査(全例調査)に基づき記載した)。
    1).非小細胞肺癌
    (1).皮膚[非小細胞肺癌]:(5%以上)ざ瘡様皮疹等の発疹(62.0%)、皮膚乾燥・皮膚亀裂(9.3%)、爪囲炎等の爪障害(8.7%)、(頻度不明)男性型多毛症、(1%以上5%未満)皮膚そう痒症、(1%未満)皮膚剥脱、紅斑、脱毛、皮膚潰瘍、皮下出血、皮膚色素沈着、皮膚血管炎、光線過敏症[必要に応じて、皮膚科を受診するよう患者を指導する]。
    (2).眼[非小細胞肺癌]:(1%以上5%未満)結膜炎、(1%未満)眼乾燥、角膜炎、眼瞼炎、睫毛異常/眉毛異常、眼そう痒症、角膜糜爛、眼脂、霧視、流涙増加、ぶどう膜炎[眼の異常が現れた場合には、直ちに眼科的検査を行い、適切な処置を行う]。
    (3).肝臓[非小細胞肺癌]:(1%以上5%未満)ビリルビン上昇、ALT上昇(GPT上昇)、AST上昇(GOT上昇)、(1%未満)Al−P上昇、LDH上昇、γ−GTP上昇。
    (4).腎臓[非小細胞肺癌]:(1%未満)クレアチニン上昇、BUN上昇、血尿、尿沈渣異常。
    (5).血液[非小細胞肺癌]:(1%以上5%未満)貧血、(1%未満)血小板減少、白血球増加、白血球減少、好中球減少、リンパ球減少、好中球増加、INR上昇。
    (6).消化器[非小細胞肺癌]:(5%以上)下痢(22.6%)、口内炎(9.5%)、食欲不振(7.0%)、(1%以上5%未満)悪心、嘔吐、口唇炎、(1%未満)便秘、腹痛、胃炎、口内乾燥、胸やけ、腸炎、アミラーゼ増加、食道炎。
    (7).呼吸器[非小細胞肺癌]:(1%未満)鼻出血、呼吸困難、咳嗽、喀血、口腔咽頭痛。
    (8).精神神経系[非小細胞肺癌]:(1%以上5%未満)味覚異常、(1%未満)不眠症、頭痛、浮動性眩暈、末梢性ニューロパチー、意識障害。
    (9).その他[非小細胞肺癌]:(1%以上5%未満)感染症(皮膚感染、肺感染、上気道感染等)、倦怠感、発熱、疲労、(1%未満)電解質異常、体重減少、血中アルブミン減少、CRP上昇、浮腫、血圧上昇、筋肉痛、筋痙縮・筋痙攣、血糖値上昇、総蛋白減少、脱水、血栓・塞栓。
    2).膵癌(ゲムシタビンとの併用療法)
    (1).皮膚[膵癌(ゲムシタビンとの併用療法)]:(5%以上)ざ瘡様皮疹等の発疹(66.6%)、爪囲炎等の爪障害(11.8%)、皮膚乾燥・皮膚亀裂(11.1%)、皮膚そう痒症(8.6%)、脱毛(6.0%)、(頻度不明)男性型多毛症、光線過敏症、(1%以上5%未満)手足症候群、皮膚色素沈着、皮膚剥脱、(1%未満)紅斑[必要に応じて、皮膚科を受診するよう患者を指導する]。
    (2).眼[膵癌(ゲムシタビンとの併用療法)]:(頻度不明)ぶどう膜炎、(1%未満)角膜炎、結膜炎、眼乾燥、眼脂、霧視、眼瞼炎、睫毛異常/眉毛異常[眼の異常が現れた場合には、直ちに眼科的検査を行い、適切な処置を行う]。
    (3).肝臓[膵癌(ゲムシタビンとの併用療法)]:(5%以上)ALT上昇(GPT上昇)(9.5%)、AST上昇(GOT上昇)(8.5%)、(1%以上5%未満)γ−GTP上昇、Al−P上昇、ビリルビン上昇、LDH上昇。
    (4).腎臓[膵癌(ゲムシタビンとの併用療法)]:(1%以上5%未満)血尿、尿中蛋白陽性、クレアチニン上昇、BUN上昇。
    (5).血液[膵癌(ゲムシタビンとの併用療法)]:(5%以上)血小板減少(18.1%)、白血球減少(17.7%)、貧血(17.3%)、好中球減少(16.6%)、(1%以上5%未満)リンパ球減少、血小板増加、単球減少、好酸球減少、(1%未満)白血球増加。
    (6).消化器[膵癌(ゲムシタビンとの併用療法)]:(5%以上)食欲不振(21.5%)、下痢(21.0%)、口内炎(14.3%)、悪心(13.8%)、便秘(6.8%)、嘔吐(5.9%)、(1%以上5%未満)血中アミラーゼ増加、口唇炎、腹痛、(1%未満)腹部膨満、口内乾燥、食道炎、腸炎、胃炎、消化不良。
    (7).呼吸器[膵癌(ゲムシタビンとの併用療法)]:(1%以上5%未満)鼻出血、咳嗽、(1%未満)呼吸困難。
    (8).精神神経系[膵癌(ゲムシタビンとの併用療法)]:(5%以上)味覚異常(8.4%)、(1%以上5%未満)不眠症、(1%未満)浮動性眩暈、末梢性ニューロパチー、うつ病、頭痛。
    (9).その他[膵癌(ゲムシタビンとの併用療法)]:(5%以上)疲労(12.0%)、発熱(8.2%)、血中アルブミン減少(5.8%)、体重減少(5.6%)、倦怠感(5.4%)、感染症(皮膚感染、肺感染、上気道感染等)(5.2%)、(1%以上5%未満)電解質異常、CRP上昇、総蛋白減少、血糖値上昇、浮腫、血圧上昇、(1%未満)KL−6増加、血中コレステロール減少、悪寒。

    使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る

    (警告)
    1.本剤は、緊急時に十分に対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、添付文書を参照して、適切と判断される症例についてのみ投与する。適応患者の選択にあたっては、本剤及び併用薬剤の添付文書を参照して十分に注意する。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に本剤の有効性及び危険性(特に、間質性肺疾患の初期症状、服用中の注意事項、死亡に至った症例等に関する情報)、非小細胞肺癌、膵癌の治療法等を十分に説明し、同意を得て投与する。
    2.本剤の投与により間質性肺疾患が現れることがあるので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び胸部X線検査の実施等、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。また、国内臨床試験において、間質性肺疾患により死亡に至った症例があることから、治療初期は入院又はそれに準ずる管理の下で、間質性肺疾患等の重篤な副作用発現に関する観察を十分に行う。
    3.膵癌を対象とした本剤とゲムシタビンとの併用療法の国内臨床試験における間質性肺疾患の発現率(8.5%)、特定使用成績調査(全例調査)における間質性肺疾患の発現率(6.2%)は、海外第3相試験(3.5%)や、非小細胞肺癌を対象とした本剤単独療法の国内臨床試験(5.3%)及び二次治療以降の特定使用成績調査(全例調査)(4.3%)と比べて高いこと等から、膵癌に使用する場合には、添付文書の【臨床成績】の項の国内臨床試験における対象患者を参照して、本剤の有効性及び危険性を十分に理解した上で、投与の可否を慎重に判断するとともに、次の点も注意する;1)本剤投与開始前に、胸部CT検査及び問診を実施し、間質性肺疾患の合併又は既往歴がないことを確認した上で、膵癌への投与の可否を慎重に判断する、2)本剤投与開始後は、胸部CT検査及び胸部X線検査をそれぞれ定期的に実施し、膵癌に使用する場合には、肺の異常所見の有無を十分に観察する。
    (禁忌)
    本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
    (慎重投与)
    1.非小細胞肺癌患者で、間質性肺疾患(間質性肺炎、肺臓炎、放射線性肺臓炎、器質化肺炎、肺線維症、急性呼吸窮迫症候群、肺浸潤、胞隔炎等)の患者又はその既往歴のある患者[間質性肺疾患が増悪し、死亡に至る可能性がある]。肺感染症等のある患者又はその既往歴のある患者[間質性肺疾患が増悪し、死亡に至る可能性がある]。
    2.肝機能障害のある患者[肝機能障害が増悪することがあり、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある]。
    3.消化管潰瘍、腸管憩室のある患者又はその既往歴のある患者[消化管穿孔が現れることがある]。
    (重要な基本的注意)
    1.本剤を投与するにあたっては、本剤の副作用について患者に十分に説明する。
    2.本剤の投与により、間質性肺疾患、発疹、下痢、角膜穿孔、角膜潰瘍等の副作用が現れることがあるので、これらの発現又は症状の増悪が疑われた場合には、速やかに医療機関を受診するよう患者を指導する。
    3.本剤の投与により間質性肺疾患が現れることがあるので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等の有無)を十分に観察し、胸部X線検査を行い、また、必要に応じて胸部CT検査、動脈血酸素分圧(PaO2)、動脈血酸素飽和度(SpO2)、肺胞気動脈血酸素分圧較差(A−aDO2)、肺拡散能力(DLCO)等の検査を行う。
    4.本剤の投与によりALT上昇(GPT上昇)、AST上昇(GOT上昇)、ビリルビン上昇等を伴う重篤な肝機能障害が現れることがあるので、患者の状態に応じて本剤投与中は定期的に肝機能検査を実施することが望ましい。
    5.膵癌では、ゲムシタビンとの併用により、骨髄抑制等の副作用が高頻度に発現するため、投与中は定期的に臨床検査を行い、異常が認められた場合には適切な処置を行う。
    (相互作用)
    本剤は、肝チトクロームP450(主にCYP3A4、CYP1A2)によって代謝される。また、in vitro試験においてUDP−グルクロノシルトランスフェラーゼ(UGT)1A1の阻害が認められたため、消失過程で主にUGT1A1によるグルクロン酸抱合を受ける薬物との相互作用の可能性がある。
    併用注意:
    1.CYP3A4阻害剤(ケトコナゾール、イトラコナゾール、クラリスロマイシン、テリスロマイシン、インジナビル、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル等)、グレープフルーツジュース[ケトコナゾールと本剤を併用すると、本剤のAUC<中央値>が86%・Cmax<中央値>が69%上昇した(CYP3A4阻害剤との併用により、本剤の代謝が阻害され血漿中濃度が増加する可能性がある)]。
    2.CYP3A4誘導剤(リファンピシン、フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’s Wort)等)[リファンピシンと本剤を併用すると、本剤のAUC<中央値>が69%低下した(CYP3A4誘導剤等との併用により、本剤の代謝が亢進し血漿中濃度が低下する可能性がある)]。
    3.塩酸シプロフロキサシン[塩酸シプロフロキサシンと本剤を併用すると、本剤のAUC<幾何平均値>が39%・Cmax<幾何平均値>が17%上昇した(CYP1A2及びCYP3A4を阻害する薬剤との併用により、本剤の代謝が阻害され血漿中濃度が増加する可能性がある)]。
    4.プロトンポンプ阻害剤(オメプラゾール等)[オメプラゾールと本剤を併用すると、本剤のAUC<幾何平均値>が46%低下した(持続的な胃内pHの上昇により、本剤の溶解度が低下し吸収が低下する可能性がある)]。
    5.H2受容体拮抗剤(ラニチジン等)[ラニチジンと本剤を併用すると、本剤のAUC<幾何平均値>が33%低下した(胃内pHの上昇により、本剤の溶解度が低下し吸収が低下する可能性がある)]。
    6.抗凝血薬(ワルファリン等)[INR増加や胃腸出血等が現れたとの報告があるので、本剤とワルファリンを併用中の患者では、定期的に血液凝固能検査(プロトロンビン時間又はINR等)を行う(機序不明)]。
    7.タバコ(喫煙)[喫煙により本剤のAUC<平均値>が64%低下した(喫煙によるCYP1A2の誘導により、本剤の代謝が亢進し血漿中濃度が低下する可能性がある)]。
    (高齢者への投与)
    一般に高齢者では、生理機能が低下していることが多いので、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
    (妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
    1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与し、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人にやむを得ず投与する場合は、本剤投与による胎児へのリスク、妊娠中断の危険性について患者に十分説明し、また、妊娠する可能性のある婦人には避妊を指導する[妊婦における使用経験はない、動物実験では、流産(ウサギ)、胚致死及び生存胎仔数減少(ウサギ、ラット)が報告されており、また、胎仔中(ラット)に移行することが報告されている]。
    2.授乳婦に投与する場合には、授乳を中止させる[授乳中の投与に関する安全性は確立されていない、また、動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている]。
    (小児等への投与)
    低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。
    (過量投与)
    過量投与時に重度下痢、発疹、ALT上昇(GPT上昇)、AST上昇(GOT上昇)等が発現することがあるので、このような場合には、本剤の投与を休薬し、必要に応じて適切な処置を行う。
    (適用上の注意)
    薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
    (その他の注意)
    1.国内で実施した非小細胞肺癌を対象とした特定使用成績調査(全例調査)における多変量解析の結果、喫煙歴有、全身状態不良(ECOG Performance Status:2−4)、間質性肺疾患の合併又は既往、肺感染症の合併又は既往、肺気腫又は慢性閉塞性肺疾患の合併又は既往が間質性肺疾患発現・間質性肺疾患増悪の危険因子として検出された(2013年2月集計時)。
    国内で実施した膵癌を対象とした特定使用成績調査(全例調査)における多変量解析の結果、肺疾患の合併又は既往、原疾患の転移臓器数が間質性肺疾患発現・間質性肺疾患増悪の危険因子として検出された(2014年8月集計時)。
    2.海外において、EGFR遺伝子変異の有無を問わず実施した化学療法未治療の進行性非小細胞肺癌患者を対象とした2つの第3相臨床試験が実施され、プラチナ製剤を含む化学療法(ゲムシタビン/シスプラチン、及びパクリタキセル/カルボプラチン)と本剤の同時併用にて臨床的な有用性は示されなかったとの報告がある。
    3.海外において、NSAIDsとの併用時に胃腸出血が発現したとの報告がある。
    4.ヒト肝ミクロソーム及びヒト遺伝子組換え型のUGT1A1を用いた試験においてビリルビンのグルクロン酸抱合の阻害が認められていることから、Gilbert症候群等のグルクロン酸抱合異常又はUGT1A1発現量が低下している患者では、血清ビリルビン濃度上昇する恐れがある。また、イリノテカン塩酸塩水和物等の消失過程で主にUGT1A1によるグルクロン酸抱合を受ける薬物との相互作用の可能性がある。
    5.イヌを用いた反復経口投与毒性試験において、高用量の50mg/kg/日群で角膜異常(角膜浮腫、角膜混濁、角膜潰瘍、角膜穿孔)が認められている。
    6.ラット又はイヌを用いた反復経口投与毒性試験において皮膚(毛包変性及び毛包炎症:ラット、発赤及び脱毛:イヌ)、肝臓(肝細胞壊死:ラット)、消化管(下痢:イヌ)、腎臓(腎乳頭壊死及び尿細管拡張:ラット及びイヌ)及び卵巣(卵巣萎縮:ラット)への影響が報告されている。

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