日経メディカル処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

アルケラン静注用50mg基本情報

先発品(後発品なし)

一般名:メルファラン静注用

製薬会社:アスペンジャパン

薬価・規格: 10243円(50mg1瓶(溶解液付)) 薬価を比較する

添付文書(PDF)

基本情報

薬効分類

アルキル化剤詳しく見る

  • 細胞増殖に必要なDNAに作用しDNA複製阻害作用やDNAの破壊作用により抗がん作用をあらわす薬
アルキル化剤の代表的な商品名
  • エンドキサン
  • ダカルバジン
  • テモダール

効能・効果詳しく見る

  • 悪性リンパ腫の造血幹細胞移植時の前処置
  • 多発性骨髄腫の造血幹細胞移植時の前処置
  • 白血病の造血幹細胞移植時の前処置
  • 小児固形腫瘍の造血幹細胞移植時の前処置

注意すべき副作用詳しく見る

感染症下痢口内炎嘔吐悪心粘膜炎心筋症肝機能障害不整脈出血粘膜障害黄疸アナフィラキシーショックビリルビン値上昇皮疹肝中心静脈閉塞間質性肺炎Al−P上昇GOT上昇GPT上昇LDH上昇過敏症

用法・用量(主なもの)詳しく見る

  • 造血幹細胞移植時の前処置として次記のとおり静脈内投与する
    • 但し、移植は本剤の投与終了から24時間以上あけて行うこととする
  • 1.成人(白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫):メルファランとして1日1回60mg/屬3日間投与(メルファラン3日間総量180mg/屐砲垢
  • 多発性骨髄腫に対してはメルファランとして1日1回100mg/屬2日間投与(メルファラン2日間総量200mg/屐砲皺弔箸垢
  • 2.小児(白血病、小児固形腫瘍):メルファランとして1日1回70mg/屬3日間投与(メルファラン3日間総量210mg/屐砲垢
    • なお、メルファラン総量及び1日投与量は、患者の状態、併用する薬剤、全身放射線照射併用により適宜減量する

禁忌・原則禁忌

  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
    • 重症感染症

副作用

主な副作用

感染症下痢口内炎嘔吐悪心粘膜炎心筋症肝機能障害不整脈出血粘膜障害黄疸アナフィラキシーショックビリルビン値上昇皮疹肝中心静脈閉塞間質性肺炎

重大な副作用

Al−P上昇GOT上昇GPT上昇LDH上昇過敏症クレアチニン上昇痙攣月経異常食欲不振腎機能障害蕁麻疹そう痒脱毛ALT上昇AST上昇肺線維症浮腫乏尿急激な体重増加溶血性貧血斑状丘疹性皮疹肝中心静脈閉塞症直腸潰瘍有痛性肝腫大致命的

上記以外の副作用

BUN上昇刺痛感重篤な肝機能障害心停止卵巣機能不全温熱感重度骨髄抑制

注意事項

病気や症状に応じた注意事項

  • 禁止
    • 過敏症
    • 重症感染症
  • 慎重投与
    • 肝機能障害
    • 感染症
    • 心機能障害
    • 腎機能障害
    • 心毒性を有する薬剤による前治療歴
    • アントラサイクリン系薬剤による前治療歴
  • 注意
    • 重症感染症
    • 腎障害
    • 肥満
  • 投与に際する指示
    • 腎障害
    • 肥満

患者の属性に応じた注意事項

  • 相対禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 高齢者
  • 注意
    • 幼児・乳児
    • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

  • 相対禁止
  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)
  • 注意
    • 高齢者(65歳〜)
    • ナリジクス酸服用中の小児(0歳〜14歳)
    • 造血幹細胞移植を施行した小児(0歳〜14歳)
    • 男性
    • 閉経前(0歳〜49歳)

相互作用

薬剤との相互作用

薬剤名 影響
シクロスポリン 腎不全等の腎障害
タクロリムス水和物 腎不全等の腎障害
ナリジクス酸 下痢<血便>を発現し死亡

処方理由

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    添付文書

    効果・効能(添付文書全文)

    次記疾患における造血幹細胞移植時の前処置:白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、小児固形腫瘍。

    用法・用量(添付文書全文)

    造血幹細胞移植時の前処置として次記のとおり静脈内投与する。但し、移植は本剤の投与終了から24時間以上あけて行うこととする。
    1.成人(白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫):メルファランとして1日1回60mg/屬3日間投与(メルファラン3日間総量180mg/屐砲垢襦B身性骨髄腫に対してはメルファランとして1日1回100mg/屬2日間投与(メルファラン2日間総量200mg/屐砲皺弔箸垢襦
    2.小児(白血病、小児固形腫瘍):メルファランとして1日1回70mg/屬3日間投与(メルファラン3日間総量210mg/屐砲垢襦
    なお、メルファラン総量及び1日投与量は、患者の状態、併用する薬剤、全身放射線照射併用により適宜減量する。
    <用法・用量に関連する使用上の注意>
    1.肥満患者では投与量が過多にならないように、標準体重に基づいた体表面積から換算した投与量を考慮する。
    2.腎障害のある患者では本剤のクリアランスが低下する恐れがあり、本剤による副作用が増強する恐れがあるので、投与量が過多にならないよう考慮する(なお、減量の目安は確立されていない)。
    3.本剤の投与前日から投与終了後24時間は、水分補給及び利尿剤の投与を行い十分な尿量を確保する(なお、補液量は2000mL/日以上、確保すべき尿量は100mL/h以上を目安とし、患者の年齢及び状態を勘案し調整する)。
    <注射液の調製法及び投与法>
    メルファラン50mg(1バイアル)に専用溶解液10mLを加え激しく振盪して完全に溶解し、希釈する場合には100mL以上の日局生理食塩液を用いる。なお、本剤は室温(約25℃)で用時調製し、溶解後又は希釈後に混濁又は結晶が認められる場合には使用しない。溶解後は、安定性が低下するので速やかに使用し、室温においては少なくとも調製から1.5時間以内に投与を終了する。投与に際し、他の注射剤との配合又は混注は行わない。

    副作用(添付文書全文)簡潔に見る

    国内臨床試験において、安全性評価対象症例41例中、副作用は全例に合計164件報告され、主な副作用は下痢38例(92.7%)、口内炎・粘膜炎33例(80.5%)、悪心・嘔吐26例(63.4%)、AST(GOT)・ALT(GPT)上昇21例(51.2%)であった。また、成人及び小児における特徴的な副作用は認められなかった。
    成人・小児両試験で共通して発現した有害事象は、消化器、肝臓、循環器、泌尿器の障害及び代謝異常であった。Grade3以上の副作用は、下痢4件(9.8%)、口内炎・粘膜炎15件(36.6%)、悪心・嘔吐8件(19.5%)、直腸潰瘍1件(2.4%)、AST(GOT)・ALT(GPT)上昇8件(19.5%)、心筋症1件(2.4%)、不整脈1件(2.4%)及び咽頭炎1件(2.4%)であった。感染症(感染症の疑いを含む)は35例(85.4%)にみられた。試験期間中(移植後3カ月以内)、重篤な有害事象が2例(MRSA感染による肺炎及び心筋症(増悪)各1例)にみられ、そのうち1例は死亡した(死因:MRSA腸炎からの肺炎)。また、追跡調査時(観察期間の範囲:69〜1,462日)に、14例の死亡が確認された。その死因は、原病悪化が10例、ジギタリス中毒による心室細動からの脳の低酸素症及び肺水腫が各1例、他の抗癌剤を前処置剤とした末梢血幹細胞移植の敗血症・播種性血管内凝固症候群による死亡が1例ならびに胆管細胞癌による死亡が1例であった。死因は胆管細胞癌の1例を除き、いずれも本剤との因果関係は「なし」と判定された。また、造血幹細胞移植後に臨床上問題となる合併症として、感染症による出血性膀胱炎が1件(成人・感染症)、溶血性尿毒症症候群が2件(いずれも小児・追跡調査時に判明)確認された(承認時)。
    使用成績調査において、安全性評価対象症例2,603例中、臨床検査値異常を含む副作用は1,643例(63.1%)報告された。その主なものは、下痢611例(23.5%)、AST(GOT)・ALT(GPT)の上昇等を伴う肝機能障害545例(20.9%)、口内炎・粘膜炎等の粘膜障害475例(18.2%)、悪心465例(17.9%)、感染症336例(12.9%)、嘔吐264例(10.1%)であった(再審査終了時)。
    1.重大な副作用
    1).感染症及び出血等:本剤投与後は重度骨髄抑制状態となり、その結果感染症(12.8%)及び出血(1.6%)等を引き起こし、致命的となることがあるので、本剤の投与後は患者の状態を十分に把握し、致命的な感染症の発現を抑制するため、感染症予防のための処置(抗感染症薬の投与等)を行い、必要に応じ無菌管理を行い、また、輸血及び血液造血因子の投与等適切な支持療法を行う。
    2).ショック、アナフィラキシー:ショック、アナフィラキシー(0.2%)が現れることがあり、そのような症状に伴ってまれに心停止(頻度不明)が起こることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    3).胃腸障害:悪心(18.4%)、嘔吐(10.7%)及び下痢(24.5%)、口内炎・粘膜炎等の粘膜障害(19.3%)が高頻度に現れ、直腸潰瘍(0.04%)等の症状が起こることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行う。
    4).重篤な肝機能障害、黄疸:AST上昇(GOT上昇)・ALT上昇(GPT上昇)、ビリルビン値上昇、Al−P上昇、LDH上昇等を伴う肝機能障害(21.5%)や黄疸(0.7%)、また、黄疸、急激な体重増加、有痛性肝腫大等を伴う肝中心静脈閉塞(肝中心静脈閉塞症)(1.1%)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行う。
    5).心筋症、不整脈:心筋症(0.1%)、不整脈(0.8%)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行い、投与中の場合は投与を中止する。
    6).間質性肺炎、肺線維症:間質性肺炎(0.7%)、肺線維症(頻度不明)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行い、投与中の場合は投与を中止する。
    7).溶血性貧血:溶血性貧血(頻度不明)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行い、投与中の場合は投与を中止する。
    2.その他の副作用:次のような症状が投与中又は投与後も現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、適切な処置を行う。
    1).腎臓:(1〜5%未満)腎機能障害(BUN上昇、クレアチニン上昇等)、(1%未満)乏尿。
    2).消化器:(1〜5%未満)食欲不振。
    3).過敏症:(1〜5%未満)皮疹(斑状丘疹性皮疹、蕁麻疹)、(1%未満)そう痒、浮腫。
    4).皮膚:(1%未満)脱毛。
    5).全身症状:(頻度不明)温熱感、刺痛感。
    6).その他:(1%未満)月経異常、痙攣、(頻度不明)卵巣機能不全。

    使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る

    (警告)
    1.本剤の投与は、緊急時に十分措置できる医療施設及び造血幹細胞移植に十分な知識と経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ行う。
    2.本剤の使用にあたっては、患者又はそれに代わる適切な者に有効性及び危険性を十分に説明し、同意を得てから投与を開始する。
    3.本剤は強い骨髄抑制作用を有する薬剤であり、本剤を前処置剤として用いた造血幹細胞移植の施行後、骨髄抑制作用の結果、感染症を発現し死亡した例が認められている。本剤投与後は重度骨髄抑制状態となり、その結果致命的感染症及び致命的出血等を引き起こすことがあるので、次記につき十分注意する。
    1).重症感染症を合併している患者には投与しない。
    2).本剤の投与後は患者の状態を十分に観察し、致命的な感染症の発現を抑制するため、感染症予防のための処置(抗感染症薬の投与等)を行い、必要に応じ無菌管理を行う。
    3).本剤の投与後は輸血及び血液造血因子の投与等適切な支持療法を行う。
    4.本剤を前処置剤として用いた造血幹細胞移植の施行にあたっては、「禁忌」、「慎重投与」、「重要な基本的注意」の項を参照し、慎重に患者を選択する。
    本剤の使用にあたっては製品添付文書を熟読のこと。
    (禁忌)
    1.重症感染症を合併している患者[感染症が増悪し致命的となることがある]。
    2.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
    (慎重投与)
    1.腎機能障害のある患者。
    2.肝機能障害のある患者[肝機能障害が増悪する恐れがある]。
    3.心機能障害のある患者(特にアントラサイクリン系薬剤による前治療歴等、心毒性を有する薬剤による前治療歴のある患者)[致命的な心機能障害を発現する恐れがある]。
    4.感染症を合併している患者[感染症が増悪し致命的となることがある]。
    5.高齢者。
    (重要な基本的注意)
    1.本剤を前処置剤として用いた造血幹細胞移植は、各医療施設において定められている造血幹細胞移植の手法に従って実施する。
    2.本剤を前処置剤として用いた造血幹細胞移植にあたっては、患者の状態及び臓器機能(心、肺、肝、腎等)を十分検討し、造血幹細胞移植を実施可能と判断される患者にのみ投与し、次の事項について特に注意する。
    1).本剤の投与中は心電図、血圧及び尿量等のモニターを行う。また、投与後は定期的に臨床検査(血液検査、肝機能検査、腎機能検査等)及び尿量のモニター等を行う。
    2).本剤の投与後は患者の状態を十分に観察し、致命的な感染症の発現を抑制するため、感染症予防のための処置(抗感染症薬の投与等)を行い、必要に応じ無菌管理を行う。
    3).本剤の投与後は輸血及び血液造血因子の投与等適切な支持療法を行う。
    3.感染症が増悪し致命的となることがあるので、重症感染症を合併している患者においては投与しない。
    4.本剤の投与に際しては、患者の状態を十分に観察し、水分補給や利尿剤の投与により十分な尿量を確保する。
    5.本剤の用量規制因子は下痢及び口内炎等の粘膜障害であり、本剤を前処置剤として用いた造血幹細胞移植の施行に先立ち、口腔内病巣の治療、口腔内及び腸内の殺菌等の適切な処置を行う。
    6.本剤を前処置剤として用いた造血幹細胞移植は、次記のことを踏まえ、患者に対する有益性及び危険性を考慮し十分説明した上で行う。
    1).閉経前の女性においては、卵巣機能抑制の結果、一時的無月経又は永久的な無月経及び不妊症に陥る可能性が高いとの報告がある。
    2).動物試験(ラット及びイヌ)において精子形成抑制作用が認められたとの報告があるので、男性患者においては、一時的不妊症又は永久的な不妊症を起こす可能性がある。
    3).造血幹細胞移植を施行した小児においては、成長障害等が起こる可能性がある。
    4).本剤は動物試験(ラット及びマウス)において遺伝毒性が認められている。また、本剤を投与した患者において染色体異常が認められている。
    (相互作用)
    併用注意:
    1.シクロスポリン、タクロリムス[本剤投与後に移植片対宿主病(GVHD)予防のためシクロスポリン又はタクロリムスを投与した骨髄移植患者において腎不全等の腎障害が発現したとの報告がある(機序は不明である)]。
    2.ナリジクス酸[ナリジクス酸服用中の小児患者に本剤(140mg/屐砲療衢燭魍始したところ、その1〜2日後に下痢<血便>を発現し死亡(剖検で出血性腸炎を認めた)したとの報告がある(本剤との関連性は言及されていないが、ナリジクス酸による出血性腸炎を増強する恐れがある)]。
    (高齢者への投与)
    成人26例を対象とした国内臨床試験において、65歳以上の高齢者は1例であり、報告された副作用は悪心・嘔吐、下痢、口内炎・粘膜炎であった。一般に、高齢者では生理機能が低下していることが多いため、本剤投与前に患者の状態及び臓器機能を十分検討し確認し、投与開始後は、患者の状態を慎重に観察する。なお、高齢者に本剤を前処置剤として用いた造血幹細胞移植を施行するにあたっては、患者の全身状態を考慮し、慎重に患者を選択する。
    (妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
    1.妊婦<特に妊娠3カ月以内>又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する(また、妊娠する可能性のある婦人及びパートナーが妊娠する可能性のある男性には、適切な避妊をするよう指導し、妊娠中に本剤を使用するか、本剤を使用中に妊娠した場合は、胎児に異常が生じる可能性があることを患者に説明する)[動物試験で大量(1.0mg/kg以上)を雌ラットに投与した場合、胚死亡・胎仔死亡及び催奇形性が報告されており、また他のアルキル化剤(シクロホスファミド)で催奇形性を疑う症例報告がある。5mg/kg以上を雄マウスに投与した実験で生殖細胞に対する遺伝毒性が報告されている]。
    2.授乳中の婦人に投与する場合には、授乳を中止させる。
    (小児等への投与)
    小児15例(1〜14歳)を対象とした国内臨床試験において、小児に特徴的な副作用と考えられる症状等は認められなかった。本剤を前処置剤として用いた造血幹細胞移植を小児に施行するにあたっては、成長障害等の可能性を十分に考慮した上で行う。なお、低出生体重児、新生児又は乳児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
    (過量投与)
    本剤の用法・用量は、患者の成熟リンパ球や骨髄細胞を除去し移植する造血幹細胞を生着させること、及び腫瘍性疾患において体内に残存する腫瘍細胞の除去を目指しているので、本剤投与後は重度骨髄抑制状態となることから、致命的感染症及び致命的出血等を引き起こすことがあるので、用法・用量に定められている投与量を超えて投与しない。
    1.徴候、症状:本剤の投与後は重度骨髄抑制状態となり、本剤を急速に静脈内投与すると、嘔気及び嘔吐、下痢、口内炎等の発現が認められる。なお、海外において卵巣癌(アルケラン静注用50mgの効能・効果は白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、小児固形腫瘍における造血幹細胞移植時の前処置である)に対する本剤290mg/屬涼渦鸚徒内投与後、嘔吐、下痢、振戦、呼吸困難、QT延長、低ナトリウム血症、高アミラーゼ血症、尿路感染症、重度骨髄抑制等を発現し、投与6日後に突然死亡(死因:不整脈と推察された)した症例が報告されている。
    2.処置:本剤は特有の解毒剤を有しておらず、本剤は血液透析により除去されないとの報告があり、本剤の過量投与が疑われた場合は、輸血、血液造血因子、抗感染症薬の投与等の支持療法を行い、また、必要に応じ無菌管理を考慮し、血液学的検査を頻回に行い、患者の状態を十分観察する。
    (適用上の注意)
    1.投与経路:本剤は静脈内にのみ投与する。
    2.調製:
    1).本剤の調製は、本剤の性状及び取扱いについて十分な知識のある医師及び薬剤師が直接又は医師の監督下のもと行う。
    2).本剤は室温(約25℃)で用時調製する。
    3).糖類を含む輸液と配合すると分解しやすいので、希釈するときは日局生理食塩液を使用する。
    4).溶解後又は希釈後に混濁又は結晶が認められる場合は使用しない。
    5).調製後の溶液は、沈殿することがあるので冷蔵しない。また、使用後の残液は廃棄する。
    6).溶解後、室温では経時的に安定性が低下するので速やかに投与を開始し、投与量と投与速度を勘案し遅くとも調製から1.5時間以内に投与を終了する。
    3.投与時:
    1).本剤はアルキル化剤であり反応性が高いことから、他の注射剤<日局生理食塩液以外>との配合又は混注は行わない。
    2).直接末梢静脈に投与すると薬液の漏出による局所組織障害を起こす恐れがあるので、中心静脈よりゆっくりと投与することが望ましい。
    3).投与方法は次のいずれか適当な方法で中心静脈内に投与する。
    (1).生理食塩液の管の側管からゆっくりと注入する。なお、溶液が粘稠のため薬液の注入前後に生理食塩液で管を洗い流す。
    (2).点滴静注する。
    (その他の注意)
    1.アルキル化剤(メルファランを含む)の投与患者に急性白血病が発生したとの報告がある。
    2.マウス(1回0.75及び1.5mg/kgを週3回、6カ月間、腹腔内投与)及びラット(1回0.9及び1.8mg/kgを週3回、6カ月間、腹腔内投与)におけるがん原性試験で、マウスでは肺腫瘍及びリンパ肉腫の発生、ラットでは腹膜肉腫の発生が報告されている。
    (取扱い上の注意)
    本剤の溶液に触れると皮膚反応が起こることがあるので、取扱い時には手袋、マスク、防護メガネ等を着用し、十分に注意する。皮膚に本溶液が付着した場合には、直ちに石鹸で洗い、水で完全に洗い落とす。
    (保管上の注意)
    遮光。

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