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サーティカン錠0.25mg基本情報

先発品(後発品なし)

一般名:エベロリムス錠

製薬会社:ノバルティス ファーマ

薬価・規格: 679.2円(0.25mg1錠) 薬価を比較する

添付文書(PDF)

基本情報

薬効分類

免疫抑制薬詳しく見る

  • 免疫反応において中心的な役割を担う細胞の働きやその細胞の増殖などを抑え免疫抑制作用をあらわす薬
免疫抑制薬の代表的な商品名
  • プログラフ
  • グラセプター
  • ネオーラル
  • サーティカン
  • セルセプト

効能・効果詳しく見る

  • 腎移植の拒絶反応の抑制
  • 心移植の拒絶反応の抑制

注意すべき副作用詳しく見る

肝炎血小板減少高脂血症肺炎貧血心嚢液貯留悪性腫瘍浮腫溶血白血球減少糖尿病腎障害高コレステロール血症下痢単純疱疹咽頭炎尿路感染症帯状疱疹感染症敗血症深部静脈血栓症溶血性貧血発熱肺胞蛋白症肺臓炎腎尿細管壊死腎盂腎炎血中クレアチニン増加血栓性微小血管障害重篤な感染症間質性肺炎間質性肺疾患高トリグリセリド血症高血圧高血糖嘔吐悪心悪性リンパ腫肝機能検査値異常肝障害

用法・用量(主なもの)詳しく見る

  • 1.心移植の場合:エベロリムスとして1.5mgを、1日2回に分けて経口投与する
    • なお、開始用量は1日量として3mgまでを用いることができる
  • 患者の状態やトラフ濃度によって適宜増減する
  • 2.腎移植の場合:エベロリムスとして1.5mgを、1日2回に分けて経口投与する
  • 患者の状態やトラフ濃度によって適宜増減する

禁忌・原則禁忌

  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
  • 患者の属性に応じた注意事項
    • 妊婦・産婦

副作用

主な副作用

肝炎血小板減少高脂血症肺炎貧血心嚢液貯留悪性腫瘍浮腫溶血白血球減少糖尿病腎障害高コレステロール血症下痢単純疱疹咽頭炎尿路感染症帯状疱疹感染症敗血症深部静脈血栓症溶血性貧血発熱肺胞蛋白症肺臓炎腎尿細管壊死腎盂腎炎血中クレアチニン増加血栓性微小血管障害重篤な感染症間質性肺炎間質性肺疾患高トリグリセリド血症高血圧高血糖

重大な副作用

悪心悪性リンパ腫嘔吐肝機能検査値異常肝障害関節痛胸水筋痛口腔内潰瘍好中球減少口内炎高尿酸血症ざ瘡消化不良腎機能障害振戦腎不全膵炎精神症状咳嗽低カリウム血症疼痛肺塞栓症発疹汎血球減少皮膚悪性腫瘍腹痛無精子症溶血性尿毒症症候群微小血管性溶血性貧血血栓性血小板減少性紫斑病様症状急性呼吸窮迫症候群リンパ増殖性疾患リンパ嚢腫男性性腺機能低下進行性多巣性白質脳症術後創合併症テストステロン減少黄体形成ホルモン増加創傷治癒不良脂質異常症卵胞刺激ホルモン増加

上記以外の副作用

意識障害黄疸HUS血管神経性浮腫言語障害呼吸困難四肢麻痺腎血流量低下蛋白尿尿量減少片麻痺TTP様症状白血球破砕性血管炎両側性びまん性肺浸潤影低酸素症認知障害糖尿病増悪麻痺症状凝血異常BKウイルス腎症移植腎廃絶移植腎血栓症

注意事項

病気や症状に応じた注意事項

  • 禁止
    • 過敏症
  • 相対禁止
    • 高脂血症
  • 慎重投与
    • 肝機能障害
    • 感染症
    • 腎機能障害
  • 注意
    • 肝機能障害
    • 高脂血症
    • B型肝炎ウイルスキャリア
    • 移植3カ月後にシクロスポリンの投与を中止した腎移植
    • C型肝炎ウイルスキャリア
    • 肝炎ウイルスキャリア
    • HBs抗原陰性
    • 軽度又は中等度肝機能障害<Child−Pugh分類クラスA又はB>
  • 投与に際する指示
    • 軽度又は中等度肝機能障害<Child−Pugh分類クラスA又はB>

患者の属性に応じた注意事項

  • 禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用

薬剤名 影響
シクロスポリン 腎毒性を増強
風疹ワクチン 免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症
麻疹ワクチン 免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症
経口生ポリオワクチン 免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症
BCGワクチン 免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症
生ワクチン 免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症
抗てんかん剤 本剤の血中濃度が低下
ネビラピン 本剤の血中濃度が低下
エファビレンツ 本剤の血中濃度が低下
フェノバルビタール 本剤の血中濃度が低下
フェニトイン 本剤の血中濃度が低下
HIV感染症治療薬 本剤の血中濃度が低下
カルバマゼピン 本剤の血中濃度が低下
シクロスポリン 本剤のバイオアベイラビリティが有意に増加
リトナビル 本剤の血中濃度が上昇
マクロライド系抗生物質 本剤の血中濃度が上昇
ベラパミル 本剤の血中濃度が上昇
クラリスロマイシン 本剤の血中濃度が上昇
ネルフィナビル 本剤の血中濃度が上昇
エリスロマイシン 本剤の血中濃度が上昇
ホスアンプレナビル 本剤の血中濃度が上昇
HIVプロテアーゼ阻害剤 本剤の血中濃度が上昇
テリスロマイシン 本剤の血中濃度が上昇
カルシウム拮抗剤 本剤の血中濃度が上昇
ジルチアゼム 本剤の血中濃度が上昇
ニカルジピン 本剤の血中濃度が上昇
インジナビル 本剤の血中濃度が上昇
リファンピシン類 本剤の血中濃度が低下
イトラコナゾール 本剤の血中濃度が上昇
ボリコナゾール 本剤の血中濃度が上昇
アゾール系抗真菌剤 本剤の血中濃度が上昇
フルコナゾール 本剤の血中濃度が上昇
抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリン 高い死亡率
インフルエンザワクチン 効果が得られない
不活化ワクチン 効果が得られない
抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリン 過度の免疫抑制
ミダゾラム 血中濃度が上昇

飲食物との相互作用

  • グレープフルーツジュース
  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの

処方理由

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    添付文書

    効果・効能(添付文書全文)

    次記の臓器移植における拒絶反応の抑制:心移植、腎移植。

    用法・用量(添付文書全文)

    1.心移植の場合:エベロリムスとして1.5mgを、1日2回に分けて経口投与する。
    なお、開始用量は1日量として3mgまでを用いることができる。患者の状態やトラフ濃度によって適宜増減する。
    2.腎移植の場合:エベロリムスとして1.5mgを、1日2回に分けて経口投与する。
    患者の状態やトラフ濃度によって適宜増減する。
    <用法及び用量に関連する使用上の注意>
    1.本剤の投与にあたっては、食事の影響があるため、食後又は空腹時のいずれかの一定の条件下で投与し、血中トラフ濃度(trough level)を測定し、投与量を調節する。
    2.シクロスポリンのマイクロエマルジョン製剤(ネオーラル)及び副腎皮質ホルモン剤と併用する[タクロリムスと本剤の併用における有効性及び安全性は検討されていない、また、シクロスポリンを併用しない場合、十分な効果が得られない恐れがある。更に、類薬(シロリムス)の試験において、移植3カ月後にシクロスポリンの投与を中止した腎移植患者において、急性拒絶反応の発現率がシクロスポリンの投与を継続した患者に比べて有意に増加したとの報告がある]。
    3.シクロスポリンとの併用にあたっては次記に注意する。
    1).シクロスポリンのマイクロエマルジョン製剤(ネオーラル)と同時投与が望ましい。
    2).シクロスポリンとの併用にあたっては、本剤の全血中濃度を定期的に測定する(曝露量と有効性、及び曝露量と安全性の関連についての解析から、本剤の血中トラフ濃度(C0)が3.0ng/mL以上の患者では、3.0ng/mL未満の患者に比べて急性拒絶反応の発現率が低いことが認められており、推奨される治療濃度の上限は8ng/mLである)。12ng/mLを超える濃度でのシクロスポリンとの併用にあたっては、有効性及び安全性の検討は実施されていない。
    3).シクロスポリンとの併用にあたっては、本剤の用量調節は、用量変更から4〜5日以上経過してから測定したトラフ濃度(C0)に基づいて行うことが望ましい(シクロスポリンは本剤のバイオアベイラビリティを増加させるため、シクロスポリンの血中濃度が大幅に低下すると(トラフ濃度(C0)<50ng/mL)、本剤の血中濃度が低下する恐れがある)。
    4).シクロスポリンとの併用にあたっては、肝機能障害を有する患者では、頻繁に本剤の血中トラフ濃度(C0)を測定する。
    シクロスポリンとの併用にあたっては、軽度又は中等度肝機能障害<Child−Pugh分類クラスA又はB>を有する患者がビリルビン>2mg/dL、アルブミン<3.5g/dL、プロトロンビン時間>1.3INR(4秒を超える延長)の3項目の内2項目以上に該当する場合には、用量を通常量の約半量に減量し、更に、本剤の血中濃度に基づいて用量調節を行う。
    5).シクロスポリンとの併用にあたっては、本剤は併用するシクロスポリンの腎毒性を増強する恐れがあるため、腎移植患者及び維持期の心移植患者ではシクロスポリンの用量を減量する(なお、シクロスポリンの用量は、シクロスポリンの血中トラフ濃度(C0)に基づいて調節する)。
    6).シクロスポリンとの併用にあたっては、シクロスポリンを減量する前に、本剤の定常状態の血中トラフ濃度(C0)が3ng/mL以上であることを確認する。
    4.心移植における本剤の用量設定の際には、次記を参照する(海外心移植患者を対象として、標準量ネオーラル及び副腎皮質ホルモン剤と併用した本剤1.5mg/日及び3mg/日の有効性及び安全性をアザチオプリン(AZA)1〜3mg/kg/日と比較した臨床試験(B253試験)の結果)。
    1).本剤(1.5mg/日及び3mg/日)の平均血中トラフ濃度別の有効性及び副作用発現率:
    (1).本剤の平均血中トラフ濃度3ng/mL未満の場合:グレード3A(ISHLT)以上の急性拒絶反応発現率は44.1%(30/68)、副作用発現率は64.4%(47/73)。
    (2).本剤の平均血中トラフ濃度3〜4ng/mL未満の場合:グレード3A(ISHLT)以上の急性拒絶反応発現率は32.7%(16/49)、副作用発現率は63.0%(34/54)。
    (3).本剤の平均血中トラフ濃度4〜5ng/mL未満の場合:グレード3A(ISHLT)以上の急性拒絶反応発現率は18.6%(8/43)、副作用発現率は62.5%(25/40)。
    (4).本剤の平均血中トラフ濃度5〜6ng/mL未満の場合:グレード3A(ISHLT)以上の急性拒絶反応発現率は22.0%(11/50)、副作用発現率は57.5%(23/40)。
    (5).本剤の平均血中トラフ濃度6〜7ng/mL未満の場合:グレード3A(ISHLT)以上の急性拒絶反応発現率は18.9%(7/37)、副作用発現率は53.3%(16/30)。
    (6).本剤の平均血中トラフ濃度7〜8ng/mL未満の場合:グレード3A(ISHLT)以上の急性拒絶反応発現率は23.8%(10/42)、副作用発現率は60.0%(18/30)。
    (7).本剤の平均血中トラフ濃度8〜9ng/mL未満の場合:グレード3A(ISHLT)以上の急性拒絶反応発現率は21.4%(6/28)、副作用発現率は63.0%(17/27)。
    (8).本剤の平均血中トラフ濃度9〜10ng/mL未満の場合:グレード3A(ISHLT)以上の急性拒絶反応発現率は15.0%(3/20)、副作用発現率は60.9%(14/23)。
    (9).本剤の平均血中トラフ濃度10ng/mL以上の場合:グレード3A(ISHLT)以上の急性拒絶反応発現率は16.4%(11/67)、副作用発現率は77.2%(44/57)。
    (10).本剤の平均血中トラフ濃度の確認できた全症例の場合:副作用発現率は63.6%(238/374)。
    (11).本剤投与全症例の場合:グレード3A(ISHLT)以上の急性拒絶反応発現率は26.4%(111/420)、副作用発現率は66.2%(278/420)。
    *本剤の平均血中トラフ濃度は、副作用発現例については投与開始から発現までの平均、副作用非発現例では投与開始からカットオフ日(最大450日)までの平均。
    *副作用は投与開始からカットオフ日(最大450日)まで、もしくは中止後7日以内に発現したもの。
    2).移植後1年間の時期別副作用発現率:
    (1).移植後経過期間<〜5日>の場合:本剤1.5mg/日投与で15.8%(33/209)、本剤3mg/日投与で13.7%(29/211)。
    (2).移植後経過期間<6日〜14日(2週)>の場合:本剤1.5mg/日投与で9.3%(19/204)、本剤3mg/日投与で13.5%(28/207)。
    (3).移植後経過期間<15日〜30日(1カ月)>の場合:本剤1.5mg/日投与で23.1%(46/199)、本剤3mg/日投与で30.7%(62/202)。
    (4).移植後経過期間<31日〜90日(3カ月)>の場合:本剤1.5mg/日投与で23.0%(44/191)、本剤3mg/日投与で36.1%(69/191)。
    (5).移植後経過期間<91日〜365日(1年)>の場合:本剤1.5mg/日投与で40.1%(73/182)、本剤3mg/日投与で49.1%(84/171)。
    *副作用発現率(%)=(移植後経過期間中に1回以上副作用を発現した例数/移植後経過期間中に1日以上本剤を投与された例数)×100。
    3).本剤の血中トラフ濃度の経時推移:
    (1).本剤の投与期間2日目:本剤1.5mg/日投与の場合;血中トラフ濃度1.8±2.7ng/mL、148例、本剤3mg/日投与の場合;血中トラフ濃度4.2±3.6ng/mL、157例。
    (2).本剤の投与期間1週目:本剤1.5mg/日投与の場合;血中トラフ濃度5.4±3.7ng/mL、159例、本剤3mg/日投与の場合;血中トラフ濃度10.2±6.8ng/mL、159例。
    (3).本剤の投与期間2週目:本剤1.5mg/日投与の場合;血中トラフ濃度5.4±4.0ng/mL、159例、本剤3mg/日投与の場合;血中トラフ濃度10.0±7.2ng/mL、173例。
    (4).本剤の投与期間3週目:本剤1.5mg/日投与の場合;血中トラフ濃度5.2±4.4ng/mL、155例、本剤3mg/日投与の場合;血中トラフ濃度10.2±6.6ng/mL、150例。
    (5).本剤の投与期間1カ月目:本剤1.5mg/日投与の場合;血中トラフ濃度5.4±3.9ng/mL、147例、本剤3mg/日投与の場合;血中トラフ濃度8.9±6.0ng/mL、135例。
    (6).本剤の投与期間2カ月目:本剤1.5mg/日投与の場合;血中トラフ濃度5.1±3.5ng/mL、152例、本剤3mg/日投与の場合;血中トラフ濃度8.7±5.1ng/mL、141例。
    (7).本剤の投与期間3カ月目:本剤1.5mg/日投与の場合;血中トラフ濃度5.1±3.8ng/mL、143例、本剤3mg/日投与の場合;血中トラフ濃度9.1±6.3ng/mL、133例。
    (8).本剤の投与期間6カ月目:本剤1.5mg/日投与の場合;血中トラフ濃度4.8±3.3ng/mL、108例、本剤3mg/日投与の場合;血中トラフ濃度8.5±5.6ng/mL、109例。
    (血中トラフ濃度は平均値±SD)。

    副作用(添付文書全文)簡潔に見る

    海外での心移植を対象とした臨床試験(総症例420例)中、何らかの副作用が報告されたのは300例(71.4%)であった(24カ月の集計)。主な副作用は、白血球減少症83例(19.8%)、血小板減少症45例(10.7%)、高脂血症42例(10.0%)等であった。
    国内での腎移植を対象とした臨床試験(総症例61例)中、何らかの副作用が報告されたのは58例(95.1%)であった(12カ月の集計)。主な副作用は、高脂血症26例(42.6%)、鼻咽頭炎18例(29.5%)、発熱及び高血圧各13例(21.3%)等であった。
    また、腎移植を対象とした海外臨床試験(総症例1,331例)中、何らかの副作用が報告されたのは1,008例(75.7%)であった(24カ月(1試験)及び36カ月(2試験)の集計)。主な副作用は、高脂血症273例(20.5%)、高コレステロール血症241例(18.1%)等であった。
    「重大な副作用」及び「その他の副作用」の発現頻度に関しては、国内及び海外での臨床試験の結果を合わせて算出した。また、企業中核データシートに記載があるが、これらの臨床試験で現れていない副作用について頻度不明とした。
    1.重大な副作用
    1).悪性腫瘍(2.5%):悪性リンパ腫、リンパ増殖性疾患、悪性腫瘍(特に皮膚悪性腫瘍)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    2).腎障害(12.9%):腎尿細管壊死等の腎障害が現れることがあるので、頻回に腎機能検査(クレアチニン、BUN、クレアチニンクリアランス等)及び尿検査(尿蛋白等)を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う。蛋白尿が新規の腎移植患者において認められることがあり、本剤の血中濃度の上昇がリスクとして考えられている。
    3).移植腎血栓症(頻度不明):腎移植患者において、腎の動脈及び静脈の血栓症のリスク増加により、多くは移植後30日以内に移植腎廃絶に至ったとの報告がある。本剤の投与に際しては、観察を十分に行い、腎血流量低下、尿量減少等異常が認められた場合には適切な処置を行う。
    4).感染症(44.6%):細菌、真菌あるいはウイルスによる重篤な感染症(肺炎、敗血症、尿路感染症、単純疱疹、帯状疱疹、腎盂腎炎等)を併発することがある。また、免疫抑制剤を投与されたB型肝炎ウイルスキャリア又はC型肝炎ウイルスキャリアの患者において、B型肝炎ウイルス再活性化による肝炎やC型肝炎悪化が現れることがあり、強力な免疫抑制下では急激に重症化することがあるので、本剤を投与する場合は観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量又は投与を中止し、適切な処置を行う。
    5).進行性多巣性白質脳症(PML)(頻度不明):進行性多巣性白質脳症(PML)が現れることがあるので、本剤の治療期間中及び治療終了後は患者の状態を十分に観察し、意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、言語障害等の症状が現れた場合は、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、投与を中止し、適切な処置を行う。
    6).BKウイルス腎症(0.1%):BKウイルス腎症が現れることがあるので、このような場合には減量又は投与を中止し、適切な処置を行う。
    7).血栓性微小血管障害(0.8%):溶血性尿毒症症候群(HUS:血小板減少、溶血性貧血、腎不全を主徴とする)、血栓性血小板減少性紫斑病様症状(TTP様症状)(血小板減少、微小血管性溶血性貧血、腎機能障害、精神症状を主徴とする)等の血栓性微小血管障害が現れることがあるので、このような場合には減量又は投与を中止し、適切な処置を行う。
    8).間質性肺疾患(間質性肺炎、肺臓炎)(0.3%):間質性肺疾患(間質性肺炎、肺臓炎)が現れることがあり、死亡に至った例も報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。
    9).肺胞蛋白症(0.1%):肺胞蛋白症が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。
    10).心嚢液貯留(9.9%:心移植患者での頻度):特に心移植患者において、心嚢液貯留が現れることがあるので、使用に際しては心電図、心エコー、胸部X線検査を行うなど、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。
    11).高血糖(0.9%)、糖尿病の発症(1.4%)又は増悪(頻度不明):高血糖の発現、糖尿病の発症又は糖尿病増悪することがあるので、定期的に空腹時血糖値の測定を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量又は投与を中止し、適切な処置を行う。
    12).肺塞栓症(0.1%未満)、深部静脈血栓症(0.2%):肺塞栓症、深部静脈血栓症が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。
    13).急性呼吸窮迫症候群(頻度不明):急性呼吸窮迫症候群が現れることがあるので、観察を十分に行い、急速に進行する呼吸困難、低酸素症、両側性びまん性肺浸潤影等の胸部X線異常等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    2.その他の副作用:次の副作用が現れた場合には、必要に応じて適切な処置を行う。
    1).血液及びリンパ系障害:(頻度不明)凝血異常、溶血、(5%以上)白血球減少、血小板減少、貧血、(1%未満)好中球減少、汎血球減少。
    2).内分泌障害:(1%〜5%未満)男性性腺機能低下(テストステロン減少、黄体形成ホルモン増加、卵胞刺激ホルモン増加)。
    3).代謝及び栄養障害:(5%以上)高脂血症(18.9%)、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、(1%〜5%未満)低カリウム血症、脂質異常症、(1%未満)高尿酸血症。
    4).血管障害:(1%〜5%未満)高血圧、リンパ嚢腫。
    5).呼吸器、胸郭及び縦隔障害:(1%〜5%未満)胸水[心移植患者での頻度]、咳嗽、咽頭炎。
    6).胃腸障害:(5%以上)下痢、(1%〜5%未満)悪心、嘔吐、腹痛、口内炎、口腔内潰瘍、(1%未満)消化不良、膵炎。
    7).肝胆道系障害:(頻度不明)黄疸、(1%〜5%未満)肝機能検査値異常、肝障害、(1%未満)肝炎。
    8).皮膚及び皮下組織障害:(頻度不明)血管神経性浮腫、白血球破砕性血管炎、(1%〜5%未満)ざ瘡、発疹、(1%未満)術後創合併症。
    9).筋骨格系及び結合組織障害:(1%〜5%未満)関節痛、(1%未満)筋痛。
    10).腎及び尿路障害:(5%以上)血中クレアチニン増加。
    11).全身障害及び投与局所様態:(5%以上)浮腫、(1%〜5%未満)発熱、創傷治癒不良、(1%未満)疼痛。
    12).神経系障害:(1%〜5%未満)振戦。
    13).その他:(1%未満)無精子症。

    使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る

    (警告)
    心移植、腎移植における本剤の投与は、免疫抑制療法及び移植患者の管理に精通している医師又はその指導のもとで行う。
    (禁忌)
    1.本剤の成分又はシロリムス誘導体に対し過敏症の既往歴のある患者。
    2.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。
    (慎重投与)
    1.肝機能障害のある患者[血中濃度が上昇する恐れがある]。
    2.腎機能障害のある患者[本剤はシクロスポリンの腎毒性を増強する恐れがある]。
    3.高齢者。
    4.感染症を合併している患者[免疫抑制により感染症が悪化する恐れがある]。
    (重要な基本的注意)
    1.シクロスポリン及び副腎皮質ホルモン剤との併用に際しては、シクロスポリン及び副腎皮質ホルモン剤の添付文書に記載されている「警告」、「禁忌」、「併用禁忌」、「慎重投与」、「重要な基本的注意」、「重大な副作用」等の【使用上の注意】を必ず確認する。
    本剤はシクロスポリンの腎毒性を増強する恐れがあるので特に注意する。
    2.シクロスポリンの併用により本剤のバイオアベイラビリティは有意に増加する(健康成人を対象とした単回投与試験において、本剤にネオーラルを併用投与したところ、単独投与時に比べて本剤のAUCは168%(範囲46%〜365%)、Cmaxは82%(範囲25%〜158%)増加した)、従って、シクロスポリンの用量を変更する場合には、本剤の用量調節が必要であると考えられる。なお、ネオーラルを投与中の心移植患者において、シクロスポリンの薬物動態に対する本剤の臨床的影響はごく軽微であった。
    3.ダイレクトクロスマッチ陽性等、抗ドナー抗体等の拒絶反応のリスク因子を有する患者を対象とした適切な臨床試験は実施されていない。
    4.高脂血症のある患者に本剤を投与する場合には治療上の有益性が、危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[症状が悪化する恐れがある](本剤を投与している患者では、定期的に血清脂質の検査を行い、高脂血症がみられた場合には、適切な食事指導を実施し、必要により高脂血症用剤を投与するなど適切な処置を行う)。
    5.本剤を投与する場合には感染症の発現又は感染症増悪に十分注意する[免疫抑制作用により、感染症が発現又は悪化する恐れがある]。
    6.免疫抑制剤を投与されたB型肝炎ウイルスキャリアの患者において、B型肝炎ウイルス再活性化による肝炎が現れることがある。また、HBs抗原陰性の患者において、免疫抑制剤の投与開始後にB型肝炎ウイルス再活性化による肝炎を発症した症例が報告されている。また、C型肝炎ウイルスキャリアの患者において、免疫抑制剤の投与開始後にC型肝炎悪化がみられることがある。肝炎ウイルスキャリアの患者に本剤を投与する場合は、肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルス再活性化やC型肝炎悪化の徴候や症状の発現に注意する。
    (相互作用)
    本剤は主として肝代謝酵素CYP3A4によって代謝され、腸管に存在するCYP3A4によっても代謝され、また、本剤はP糖蛋白(Pgp)の基質でもあるため、本剤経口投与後の吸収と消失は、CYP3A4又はPgpに影響を及ぼす薬剤により影響を受けると考えられるので、CYP3A4を誘導する薬剤又はCYP3A4を阻害する薬剤を併用したり中止する場合は、必ず本剤の血中トラフ濃度(C0)をモニタリングする。
    1.併用禁忌:生ワクチン(乾燥弱毒生麻しんワクチン、乾燥弱毒生風しんワクチン、経口生ポリオワクチン、乾燥BCG等)[免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症する恐れがあるので併用しない(免疫抑制下で生ワクチンを接種すると増殖し、病原性を現す可能性がある)]。
    2.併用注意:
    1).リファンピシン[本剤の血中濃度が低下することがあるので、併用する場合には治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ使用する(これらの薬剤の代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により本剤の代謝が促進されると考えられる)]。
    2).抗てんかん剤(フェノバルビタール、フェニトイン、カルバマゼピン等)、抗HIV剤(エファビレンツ、ネビラピン等)[本剤の血中濃度が低下する恐れがあるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節する(これらの薬剤の代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により本剤の代謝が促進されると考えられる)]。
    3).アゾール系抗真菌剤(イトラコナゾール、ボリコナゾール、フルコナゾール等)[本剤の血中濃度が上昇することがあるので、併用する場合には治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ使用する(代謝酵素(CYP3A4等)の抑制又は競合により、本剤の代謝が阻害されると考えられる)]。
    4).マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン、クラリスロマイシン、テリスロマイシン等)、カルシウム拮抗剤(ベラパミル、ニカルジピン、ジルチアゼム等)、HIVプロテアーゼ阻害剤(ネルフィナビル、インジナビル、ホスアンプレナビル、リトナビル等)[本剤の血中濃度が上昇する恐れがあるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節する(代謝酵素(CYP3A4等)の抑制又は競合により、本剤の代謝が阻害されると考えられる)]。
    5).不活化ワクチン(不活化インフルエンザワクチン等)[ワクチンの効果が得られない恐れがある(免疫抑制作用によってワクチンに対する免疫が得られない恐れがある)]。
    6).セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’s Wort)[本剤の血中濃度が低下する恐れがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意する(セイヨウオトギリソウの代謝酵素誘導作用により本剤の代謝が促進されると考えられる)]。
    7).グレープフルーツジュース[本剤の血中濃度が上昇する恐れがあるので、本剤服用時は飲食を避けることが望ましい(グレープフルーツジュースが腸管の代謝酵素を阻害することによると考えられる)]。
    8).シクロスポリン[シクロスポリンのマイクロエマルジョン製剤(ネオーラル)との併用により、本剤のバイオアベイラビリティが有意に増加したとの報告があるので、ネオーラルとの併用に際しては<用法及び用量に関連する使用上の注意2.、3.>及び「重要な基本的注意1.、2.」の項を参照し投与する(代謝酵素(CYP3A4等)の競合により、本剤の代謝が阻害されると考えられる)]。
    9).抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリン<サイモグロブリン>[過度の免疫抑制が起こることがある(共に免疫抑制作用を有するため)。海外で実施された新規心移植患者を対象とした臨床試験において、本剤、シクロスポリン(腎移植よりも高い血中トラフ濃度)及び副腎皮質ホルモン剤を併用し、サイモグロブリン(抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリン)導入療法を受けた患者集団において、移植後の3カ月間に重大な感染症の増加がみられ、特に過剰な免疫抑制状態となりやすい移植前の入院及び心室補助循環装置を必要とする患者においてより高い死亡率との関連が認められた(共に免疫抑制作用を有するため)]。
    10).ミダゾラム(経口剤:国内未販売)[ミダゾラムの血中濃度が上昇する恐れがある(本剤がCYP3A4の基質となる薬剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇させる可能性がある)]。
    (高齢者への投与)
    1.高齢者では一般に生理機能(腎機能、肝機能、免疫機能等)が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
    2.高齢者(65歳以上の患者)における臨床使用経験は少ないが、本剤の薬物動態に65〜70歳の患者と若年成人との明らかな差は認められていない。
    (妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
    1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない[動物実験(ラット及びウサギ)で胚毒性・胎仔毒性を含む生殖発生毒性が認められたとの報告がある]。
    2.本剤投与中は授乳を避けさせる[動物実験(ラット)において乳汁中に移行することが報告されている]。
    (小児等への投与)
    低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する使用は極めて限られている(低出生体重児、新生児又は乳児に対しては使用経験がなく、幼児又は小児には使用経験が少ない)。
    (過量投与)
    ヒトにおける過量投与の報告は少ない。2歳の小児が本剤1.5mgを誤飲した症例が1例報告されているが、有害事象は認められなかった。また、腎移植患者に最大25mgが単回投与されているが、過量によると考えられる症状は特に認められなかった。過量投与が発生した場合は、一般的な処置と対症療法を行う。
    (適用上の注意)
    薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
    (その他の注意)
    ラットを用いた雄性授胎能試験では、0.5mg/kg以上の用量で精巣の形態に影響が認められたほか、5mg/kg用量(治療量の範囲内)で精子運動能減少、精子数減少及び血漿中テストステロン濃度減少し、これに伴って雄の授胎能が低下した(これらの所見は休薬による回復傾向がみられた)。
    (保管上の注意)
    光及び湿気を避けるため、PTP包装のまま保存する。

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