日経メディカル処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

グラセプターカプセル0.5mg基本情報

先発品(後発品なし)

一般名:タクロリムス水和物徐放カプセル

製薬会社:アステラス製薬

薬価・規格: 524.1円(0.5mg1カプセル) 薬価を比較する

添付文書(PDF)

基本情報

薬効分類

免疫抑制薬詳しく見る

  • 免疫反応において中心的な役割を担う細胞の働きやその細胞の増殖などを抑え免疫抑制作用をあらわす薬
免疫抑制薬の代表的な商品名
  • プログラフ
  • グラセプター
  • ネオーラル
  • サーティカン
  • セルセプト

効能・効果詳しく見る

  • 骨髄移植の移植片対宿主病の抑制
  • 骨髄移植の拒絶反応の抑制
  • 腎移植の拒絶反応の抑制
  • 肝移植の拒絶反応の抑制
  • 心移植の拒絶反応の抑制
  • 肺移植の拒絶反応の抑制
  • 膵移植の拒絶反応の抑制
  • 小腸移植の拒絶反応の抑制

注意すべき副作用詳しく見る

感染症腎障害麻痺クレアチニン上昇尿蛋白糖尿病血小板減少ウイルス性感染症不整脈原虫性感染症感染症増悪発熱真菌性感染症細菌性感染症血圧上昇血小板減少性紫斑病貧血高血糖イレウスウイルス性感染症増悪クレアチニンクリアランス低下リンパ腫中枢神経系障害低マグネシウム血症原虫性感染症増悪可逆性後白質脳症症候群呼吸困難心不全心筋梗塞心筋障害心膜液貯留急性腎障害振戦汎血球減少症狭心症真菌性感染症増悪細菌性感染症増悪肝機能異常脳血管障害膵炎血栓性微小血管障害高カリウム血症高尿酸血症高血圧性脳症Al−P上昇BUN上昇GOT上昇GPT上昇γ−GTP上昇

用法・用量(主なもの)詳しく見る

  • 1.腎移植の場合:移植2日前よりタクロリムスとして0.15〜0.20mg/kgを1日1回朝経口投与する
  • 以後、症状に応じて適宜増減する
  • 2.肝移植の場合:術後初期にはタクロリムスとして0.10〜0.15mg/kgを1日1回朝経口投与する
  • 以後、症状に応じて適宜増減する
  • 3.プログラフ経口製剤から切り替える場合(腎移植、肝移植、心移植、肺移植、膵移植、小腸移植、骨髄移植):プログラフ経口製剤からの切り替え時には同一1日用量を1日1回朝経口投与する
    • なお、本剤の経口投与時の吸収は一定しておらず、患者により個人差があるので、血中濃度の高い場合の副作用並びに血中濃度が低い場合の拒絶反応及び移植片対宿主病の発現を防ぐため、患者の状況に応じて血中濃度を測定し、トラフレベル(troughlevel)の血中濃度を参考にして投与量を調節する
  • 特に移植直後あるいは投与開始直後は頻回に血中濃度測定を行う
    • なお、血中トラフ濃度が20ng/mLを超える期間が長い場合、副作用が発現しやすくなるので注意する

禁忌・原則禁忌

  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
    • カリウム保持性利尿剤投与中
    • シクロスポリン投与中
    • ボセンタン投与中
  • 患者の属性に応じた注意事項
    • 妊婦・産婦

副作用

主な副作用

感染症腎障害麻痺クレアチニン上昇尿蛋白糖尿病血小板減少ウイルス性感染症不整脈原虫性感染症感染症増悪発熱真菌性感染症細菌性感染症血圧上昇血小板減少性紫斑病貧血高血糖イレウスウイルス性感染症増悪クレアチニンクリアランス低下リンパ腫中枢神経系障害低マグネシウム血症原虫性感染症増悪可逆性後白質脳症症候群呼吸困難心不全心筋梗塞心筋障害心膜液貯留急性腎障害振戦汎血球減少症狭心症真菌性感染症増悪細菌性感染症増悪肝機能異常脳血管障害膵炎血栓性微小血管障害高カリウム血症高尿酸血症高血圧性脳症

重大な副作用

Al−P上昇BUN上昇GOT上昇GPT上昇γ−GTP上昇LDH上昇悪心悪性腫瘍アシドーシス胃潰瘍意識障害黄疸嘔吐感覚異常肝機能障害狭心症胸水血圧上昇血圧低下月経過多血小板増多血尿下痢言語障害高カルシウム血症高血圧高血糖高コレステロール血症口内炎紅斑血栓性血小板減少性紫斑病錯乱視覚障害失見当識しびれ十二指腸潰瘍上室性不整脈食欲不振心機能低下心筋梗塞心筋障害心室性不整脈心電図異常心不全頭痛全身痙攣全身倦怠感喘息譫妄体重減少大腸炎脱毛多尿リンパ節腫大低カリウム血症低カルシウム血症低蛋白血症低ナトリウム血症動悸ALT上昇糖尿病悪化AST上昇尿糖尿量減少ネフローゼ症候群脳出血脳梗塞白血球減少白血球増多発疹汎血球減少症皮膚そう痒皮膚粘膜眼症候群頻脈不安腹水腹痛腹部膨満感浮腫不眠ほてり無顆粒球症溶血性貧血リンパ腫赤芽球癆腸管運動障害心内腔拡大アミラーゼ上昇高トリグリセリド血症高クロル血症溶血性尿毒症症候群低リン酸血症高リン酸血症血栓性微小血管障害急性呼吸窮迫症候群心壁肥厚進行性多巣性白質脳症

上記以外の副作用

悪心意識混濁移植片対宿主病運動失調眼振関節痛眼痛胸痛筋肉痛傾眠下血眩暈幻覚口渇高カリウム血症好中球減少興奮残尿感四肢麻痺消化管出血徐脈心機能低下全身痙攣代謝異常多汗疼痛尿糖脳梗塞発赤頻尿片麻痺味覚異常胸やけST−T変化冷感リンパ球減少四肢硬直外転神経麻痺心壁肥厚Epstein−Barrウイルスに関連したリンパ増殖性疾患咽喉頭違和感認知障害麻痺症状うつ病

注意事項

病気や症状に応じた注意事項

  • 禁止
    • 過敏症
    • カリウム保持性利尿剤投与中
    • シクロスポリン投与中
    • ボセンタン投与中
  • 慎重投与
    • 肝障害
    • 感染症
    • 腎障害
  • 注意
    • 肝障害
    • 腎障害
    • B型肝炎ウイルスキャリア
    • 術後初期
    • 腎移植及び肝移植以外の新規臓器移植
    • C型肝炎ウイルスキャリア
    • 肝炎ウイルスキャリア
    • HBs抗原陰性
  • 投与に際する指示
    • 肝障害
    • 腎障害
    • 術後初期

患者の属性に応じた注意事項

  • 禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用

薬剤名 影響
生ワクチン 類薬による免疫抑制下で生ワクチン接種により発症
風疹ワクチン 類薬による免疫抑制下で生ワクチン接種により発症
麻疹ワクチン 類薬による免疫抑制下で生ワクチン接種により発症
経口生ポリオワクチン 類薬による免疫抑制下で生ワクチン接種により発症
カンレノ酸カリウム 高カリウム血症
カリウム保持性利尿剤 高カリウム血症
スピロノラクトン 高カリウム血症
トリアムテレン 高カリウム血症
シクロスポリン 同一成分を含むプログラフにてシクロスポリンの血中濃度が上昇し副作用が増強
免疫抑制剤 過度の免疫抑制
ボセンタン 本剤の血中濃度が変動
インフルエンザHAワクチン 効果を減弱
不活化ワクチン 効果を減弱
副腎皮質ホルモン剤 過度の免疫抑制
メトトレキサート製剤 過度の免疫抑制
抗リウマチ剤 過度の免疫抑制
免疫抑制剤 過度の免疫抑制
免疫抑制作用を有する薬剤 過度の免疫抑制
イトラコナゾール 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
サキナビル 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
クラリスロマイシン 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
薬物代謝酵素<CYP3A4>を阻害する薬剤 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
ランソプラゾール 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
ニルバジピン 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
アミオダロン 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
トフィソパム 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
アゾール系抗真菌剤 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
ボリコナゾール 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
HIVプロテアーゼ阻害剤 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
リトナビル 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
ジョサマイシン 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
カルシウム拮抗剤 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
ニフェジピン 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
ジルチアゼム 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
エリスロマイシン 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
フルコナゾール 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
ネルフィナビル 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
ブロモクリプチン 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
オメプラゾール 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
肝薬物代謝酵素<CYP3A4>の基質となる薬剤 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
ニカルジピン 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
ダナゾール 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
エチニルエストラジオール 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
オムビタスビル水和物・パリタプレビル水和物・リトナビル 本剤のAUCが86倍に上昇
ニルバジピン 血中濃度が上昇
グラゾプレビル 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
フェニトイン 本剤の血中濃度が低下し拒絶反応出現
リファブチン 本剤の血中濃度が低下し拒絶反応出現
フェノバルビタール 本剤の血中濃度が低下し拒絶反応出現
リファンピシン類 本剤の血中濃度が低下し拒絶反応出現
カルバマゼピン 本剤の血中濃度が低下し拒絶反応出現
腎毒性を有する薬剤 腎障害
非ステロイド系抗炎症剤 腎障害
スルファメトキサゾール・トリメトプリム 腎障害
アムホテリシンB 腎障害
アミノグリコシド系抗生物質 腎障害
エプレレノン 血清カリウム値が上昇
フェニトイン 同一成分を含むプログラフとの併用によりフェニトインの血中濃度が上昇
テラプレビル 本剤のAUCが70倍に上昇

飲食物との相互作用

  • グレープフルーツジュース
  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの
  • 薬の代謝に影響する食品

処方理由

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    添付文書

    効果・効能(添付文書全文)

    1.次記の臓器移植における拒絶反応の抑制:腎移植、肝移植、心移植、肺移植、膵移植、小腸移植。
    2.骨髄移植における拒絶反応及び移植片対宿主病の抑制。
    <効能・効果に関連する使用上の注意>
    1.腎移植及び肝移植以外の新規臓器移植患者に対する有効性及び安全性は確立されていない。
    2.骨髄移植時の使用に際し、HLA適合同胞間移植では本剤を第一選択薬とはしない。

    用法・用量(添付文書全文)

    1.腎移植の場合:移植2日前よりタクロリムスとして0.15〜0.20mg/kgを1日1回朝経口投与する。以後、症状に応じて適宜増減する。
    2.肝移植の場合:術後初期にはタクロリムスとして0.10〜0.15mg/kgを1日1回朝経口投与する。以後、症状に応じて適宜増減する。
    3.プログラフ経口製剤から切り替える場合(腎移植、肝移植、心移植、肺移植、膵移植、小腸移植、骨髄移植):プログラフ経口製剤からの切り替え時には同一1日用量を1日1回朝経口投与する。
    なお、本剤の経口投与時の吸収は一定しておらず、患者により個人差があるので、血中濃度の高い場合の副作用並びに血中濃度が低い場合の拒絶反応及び移植片対宿主病の発現を防ぐため、患者の状況に応じて血中濃度を測定し、トラフレベル(trough level)の血中濃度を参考にして投与量を調節する。特に移植直後あるいは投与開始直後は頻回に血中濃度測定を行う。なお、血中トラフ濃度が20ng/mLを超える期間が長い場合、副作用が発現しやすくなるので注意する。
    <用法・用量に関連する使用上の注意>
    1.血液中のタクロリムスの多くは赤血球画分に分布するため、本剤の投与量を調節する際には全血中濃度を測定する。
    2.術後初期の患者に本剤を投与する場合は、プログラフ経口製剤と比較して血中濃度が低く推移することがあるので、術後数日間は連日血中濃度を測定し、投与量を調節する。
    3.プログラフ経口製剤と本剤の切り替えに際しては、血中濃度の推移を確認し、必要に応じて投与量を調節する。なお、プログラフ経口製剤からの切り替えは状態が安定した患者に行うことが望ましい。
    4.高い血中濃度が持続する場合に腎障害が認められているので、血中濃度(およそ投与24時間後)をできるだけ20ng/mL以下に維持する。なお、骨髄移植ではクレアチニン値が投与前の25%以上上昇した場合には、本剤の25%以上の減量又は休薬等の適切な処置を考慮する。
    5.他の免疫抑制剤との併用により、過度の免疫抑制の可能性があるため注意する。多剤免疫抑制療法を行う場合には、本剤の初期投与量を低く設定することが可能な場合もあるが、移植患者の状態及び併用される他の免疫抑制剤の種類・投与量等を考慮して調節する。
    6.肝移植及び腎移植では、市販後の調査において、承認された用量に比べ低用量を投与した成績が得られているので、投与量設定の際に考慮する。
    7.骨髄移植では血中濃度が低い場合に移植片対宿主病が認められているので、移植片対宿主病好発時期には血中濃度をできるだけ10〜20ng/mLとする。
    8.肝障害あるいは腎障害のある患者では、副作用の発現を防ぐため、定期的に血中濃度を測定し、投与量を調節することが望ましい。

    副作用(添付文書全文)簡潔に見る

    承認時までの臨床試験において、本剤を新規に投与した骨髄移植における拒絶反応及び移植片対宿主病の予防症例15例での主な副作用・臨床検査値異常は、サイトメガロウイルス感染、クレアチニン上昇、BUN上昇、β2ミクログロブリン上昇、尿酸上昇及び尿蛋白陽性であった。本剤の投与を中止するに至った副作用・臨床検査値異常は、血糖上昇、HbA1c上昇及びクレアチニン上昇であった。プログラフカプセルから本剤に切り替えられた腎移植症例35例で、複数例に認められた副作用は、発熱及び鼻咽頭炎であった。
    臨床試験において認められた副作用・臨床検査値異常は、本剤と同一成分を含むプログラフにおける副作用・臨床検査値異常と同様であり、本剤に特異的なものは認められなかった。
    なお、国内における肝移植、心移植、肺移植、膵移植及び小腸移植での臨床成績は得られていない。
    市販後の調査において、本剤を投与した560例(腎移植症例354例、肝移植症例141例、骨髄移植症例48例、肺移植症例7例及び膵移植症例10例)での主な副作用・臨床検査値異常は、サイトメガロウイルス感染7.9%(44/560)、血圧上昇2.1%(12/560)、糖尿病2.0%(11/560)、腎障害1.3%(7/560)、帯状疱疹1.3%(7/560)及びBKウイルス感染1.1%(6/560)であった(再審査終了時、但し腎移植は1年観察終了時)。
    1.重大な副作用
    1).急性腎障害、ネフローゼ症候群:急性腎障害(0.1〜5%未満)、ネフローゼ症候群(0.1%未満)が現れることがあるので、頻回に臨床検査(クレアチニン、BUN、クレアチニンクリアランス、尿蛋白、尿中NAG、尿中β2ミクログロブリン等)を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行う。
    2).心不全、不整脈、心筋梗塞、狭心症、心膜液貯留、心筋障害:心筋障害(ST−T変化、心機能低下、心内腔拡大、心壁肥厚等)、心不全、心室性不整脈あるいは上室性不整脈、心筋梗塞、狭心症、心膜液貯留(各0.1〜5%未満)が現れることがあるので、使用に際しては心電図、心エコー、胸部X線検査を行うなど患者の状態をよく観察し、異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行う。
    3).可逆性後白質脳症症候群、高血圧性脳症等の中枢神経系障害:可逆性後白質脳症症候群、高血圧性脳症等の中枢神経系障害(0.1〜5%未満)が現れることがあるので、全身痙攣、意識障害、錯乱、言語障害、視覚障害、麻痺等の症状が現れた場合には、神経学的検査やCT、MRIによる画像診断を行うとともに、本剤を減量又は中止し、血圧のコントロール、抗痙攣薬の投与等適切な処置を行う。
    4).脳血管障害:脳梗塞、脳出血等の脳血管障害(0.1〜5%未満)が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には、神経学的検査やCT、MRIによる画像診断を行うとともに、減量・休薬等の適切な処置を行う。
    5).血栓性微小血管障害:溶血性尿毒症症候群、血栓性血小板減少性紫斑病等の血栓性微小血管障害(0.1〜5%未満)が現れることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行う。
    6).汎血球減少症、血小板減少性紫斑病、無顆粒球症、溶血性貧血、赤芽球癆:汎血球減少症、血小板減少性紫斑病(各0.1〜5%未満)、無顆粒球症、溶血性貧血、赤芽球癆(いずれも頻度不明)が現れることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行う。
    7).イレウス:イレウス(0.1〜5%未満)が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行う。
    8).皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群):皮膚粘膜眼症候群(頻度不明)が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には、投与を中止し適切な処置を行う。
    9).呼吸困難:呼吸困難、急性呼吸窮迫症候群(各0.1〜5%未満)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行う。
    10).感染症:細菌性感染症が発現又は細菌性感染症増悪、ウイルス性感染症が発現又はウイルス性感染症増悪、真菌性感染症が発現又は真菌性感染症増悪あるいは原虫性感染症が発現又は原虫性感染症増悪(15%以上)することがあり、また、B型肝炎ウイルス再活性化による肝炎やC型肝炎悪化が現れることがあるので、本剤を投与する場合は観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量・休薬、抗生物質の投与等の適切な処置を行う。
    11).進行性多巣性白質脳症(PML):進行性多巣性白質脳症(PML)(頻度不明)が現れることがあるので、本剤の治療期間中及び治療終了後は患者の状態を十分に観察し、意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、言語障害等の症状が現れた場合は、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、投与を中止し、適切な処置を行う。
    12).BKウイルス腎症:BKウイルス腎症(頻度不明)が現れることがあるので、このような場合には減量又は投与を中止し、適切な処置を行う。
    13).リンパ腫等の悪性腫瘍:Epstein−Barrウイルスに関連したリンパ増殖性疾患あるいはリンパ腫(0.1〜5%未満)(初期症状:発熱、リンパ節腫大等)が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行う(特に2歳未満の乳幼児例又は抗リンパ球抗体の併用例において、発現の可能性が高い)。また、過度の免疫抑制により、悪性腫瘍発現の可能性が高まることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行う。
    14).膵炎:膵炎(0.1〜5%未満)が現れることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行う。
    15).糖尿病、高血糖:糖尿病及び糖尿病悪化(0.1〜5%未満)、高血糖(15%以上)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量・休薬等の適切な処置を行う。
    16).肝機能障害、黄疸:著しいAST上昇(著しいGOT上昇)、著しいALT上昇(著しいGPT上昇)、著しいγ−GTP上昇、著しいAl−P上昇、著しいLDH上昇等を伴う肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行う。
    2.その他の副作用:次のような副作用が現れた場合には症状に応じて、減量・休薬等の適切な処置を行う。
    1).腎臓:(5%以上)腎障害(BUN上昇、クレアチニン上昇、クレアチニンクリアランス低下、尿蛋白)(23.1%)、(0.1〜5%未満)尿量減少、血尿、多尿、(0.1%未満)頻尿、残尿感。
    2).代謝異常:(5%以上)高カリウム血症、高尿酸血症、低マグネシウム血症、(頻度不明)CK上昇(CPK上昇)、(0.1〜5%未満)アシドーシス、高コレステロール血症、高リン酸血症、低リン酸血症、高クロル血症、高カルシウム血症、低カルシウム血症、低蛋白血症、低ナトリウム血症、低カリウム血症、高トリグリセリド血症、尿糖。
    3).循環器:(5%以上)血圧上昇、(0.1〜5%未満)浮腫、頻脈、動悸、心電図異常、血圧低下、(0.1%未満)徐脈。
    4).精神神経系:(5%以上)振戦、(頻度不明)運動失調、幻覚、(0.1〜5%未満)しびれ、不眠、失見当識、譫妄、不安、頭痛、感覚異常、(0.1%未満)眩暈、眼振、外転神経麻痺、四肢硬直、傾眠、意識混濁、うつ病、興奮。
    5).消化器:(頻度不明)胸やけ、消化管出血、(0.1〜5%未満)腸管運動障害、食欲不振、下痢、腹痛、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、大腸炎、口内炎、悪心、嘔吐、腹部膨満感、(0.1%未満)下血。
    6).膵臓:(0.1〜5%未満)アミラーゼ上昇。
    7).肝臓:(5%以上)肝機能異常(AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇、LDH上昇、γ−GTP上昇)。
    8).血液:(頻度不明)好中球減少、(0.1〜5%未満)貧血、血小板増多、血小板減少、白血球増多、白血球減少、(0.1%未満)リンパ球減少。
    9).皮膚:(0.1〜5%未満)発疹、紅斑、皮膚そう痒、脱毛。
    10).その他:(頻度不明)疼痛、発赤、眼痛、多汗、口渇、冷感、胸痛、(0.1〜5%未満)胸水、腹水、喘息、発熱、全身倦怠感、体重減少、ほてり、月経過多、(0.1%未満)咽喉頭違和感、筋肉痛、関節痛、味覚異常。

    使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る

    (警告)
    1.本剤の投与において、重篤な副作用(腎不全、心不全、感染症、全身痙攣、意識障害、脳梗塞、血栓性微小血管障害、汎血球減少症等)により、致死的経過をたどることがあるので、緊急時に十分に措置できる医療施設及び本剤についての十分な知識と経験を有する医師が使用する。
    2.臓器移植における本剤の投与は、免疫抑制療法及び移植患者の管理に精通している医師又はその指導のもとで行う。
    3.本剤と同一成分を含むプログラフ経口製剤と本剤の切り替えに際しては、血中濃度を測定することにより製剤による血中濃度の変動がないことを確認する。
    (禁忌)
    1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
    2.シクロスポリン投与中又はボセンタン投与中の患者。
    3.カリウム保持性利尿剤投与中の患者。
    4.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。
    (慎重投与)
    1.肝障害のある患者[薬物代謝能が低下し、本剤血中濃度が上昇する可能性がある]。
    2.腎障害のある患者[腎障害が悪化する可能性がある]。
    3.高齢者。
    4.感染症のある患者[感染症が悪化する可能性がある]。
    (重要な基本的注意)
    1.腎障害の発現頻度が高いので、頻回に臨床検査(クレアチニン、BUN、クレアチニンクリアランス、尿中NAG、尿中β2ミクログロブリン等)を行うなど患者の状態を十分に観察する(特に投与初期にはその発現に十分注意する)。
    2.高カリウム血症が発現することがあるので、頻回に血清カリウムの測定を行う(なお、カリウム保持性利尿剤(スピロノラクトン、カンレノ酸カリウム、トリアムテレン)の併用あるいはカリウムの過剰摂取を行わない)。
    3.高血糖、尿糖等の膵機能障害の発現頻度が高いので、頻回に臨床検査(血液検査、空腹時血糖、アミラーゼ、尿糖等)を行うなど患者の状態を十分に観察する(特に投与初期にはその発現に十分注意する)。
    4.心不全、不整脈、心筋梗塞、狭心症、心筋障害(心機能低下、心壁肥厚を含む)等が認められているので、使用に際しては心電図、心エコー、胸部X線検査を行うなど患者の状態をよく観察する。
    5.高血圧が発現することがあるので、定期的に血圧測定を行い、血圧上昇が現れた場合には、降圧剤治療を行うなど適切な処置を行う。
    6.感染症の発現又は感染症増悪に十分注意する。
    7.過度の免疫抑制により感染に対する感受性上昇、リンパ腫等の悪性腫瘍発生の可能性があるので、十分注意する。
    8.免疫抑制剤を投与されたB型肝炎ウイルスキャリアの患者において、B型肝炎ウイルス再活性化による肝炎が現れることがある。また、HBs抗原陰性の患者において、免疫抑制剤の投与開始後にB型肝炎ウイルス再活性化による肝炎を発症した症例が報告されている。また、C型肝炎ウイルスキャリアの患者において、免疫抑制剤の投与開始後にC型肝炎悪化がみられることがある。肝炎ウイルスキャリアの患者に本剤を投与する場合は、肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルス再活性化やC型肝炎悪化の徴候や症状の発現に注意する。
    9.本剤の投与により副腎皮質ホルモン剤維持量の減量が可能であるが、副腎皮質ホルモン剤の副作用の発現についても引き続き観察を十分行う。
    10.移植片対宿主病が発症した場合は速やかに治療を開始することが望ましく、また、シクロスポリンが既に投与されている症例では継続治療が可能かどうかを早期に見極め、困難と判断されれば速やかにシクロスポリンを中止し、本剤に切り替える。
    (相互作用)
    本剤は主として薬物代謝酵素CYP3A4で代謝される。
    1.併用禁忌:
    1).生ワクチン(乾燥弱毒生麻しんワクチン、乾燥弱毒生風しんワクチン、経口生ポリオワクチン等)[類薬による免疫抑制下で生ワクチン接種により発症したとの報告がある(免疫抑制作用により発症の可能性が増加する)]。
    2).シクロスポリン<サンディミュン、ネオーラル>[本剤と同一成分を含むプログラフにてシクロスポリンの血中濃度が上昇し副作用が増強されたとの報告がある;なお、シクロスポリンより本剤に切り替える場合はシクロスポリンの最終投与から24時間以上経過後に本剤の投与を開始することが望ましい(本剤とシクロスポリンは薬物代謝酵素CYP3A4で代謝されるため、併用した場合、競合的に拮抗しシクロスポリンの代謝が阻害される)]。
    3).ボセンタン<トラクリア>[ボセンタンの血中濃度が上昇しボセンタンの副作用が発現する可能性があり、また、本剤の血中濃度が変動する可能性がある(本剤とボセンタンは薬物代謝酵素CYP3A4で代謝されるため、併用によりボセンタンの血中濃度が上昇する可能性があり、また、ボセンタンはCYP3A4で代謝されるとともにCYP3A4誘導作用も有するため、併用により本剤の血中濃度が変動する可能性がある)]。
    4).カリウム保持性利尿剤(スピロノラクトン<アルダクトンA>、カンレノ酸カリウム<ソルダクトン>、トリアムテレン<トリテレン>)[高カリウム血症が発現することがある(本剤と相手薬の副作用が相互に増強される)]。
    2.併用注意:
    1).抗生物質(エリスロマイシン、ジョサマイシン、クラリスロマイシン)、アゾール系抗真菌剤(イトラコナゾール、フルコナゾール、ボリコナゾール等)、カルシウム拮抗剤(ニフェジピン、ニルバジピン、ニカルジピン、ジルチアゼム等)、HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル、サキナビル、ネルフィナビル)、その他の薬剤(ブロモクリプチン、ダナゾール、エチニルエストラジオール、オメプラゾール、ランソプラゾール、トフィソパム、アミオダロン)、飲食物(グレープフルーツジュース)[本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用が発現することがあるので、本剤血中濃度のモニターを行い、必要に応じ減量・休薬等の処置を行う(CYP3A4で代謝される薬剤又はCYP3A4の阻害作用を有する薬剤やCYP3A4の阻害作用を有する飲食物との併用により、本剤の代謝が阻害される)](ニルバジピン:併用により相互に代謝が阻害され、ニルバジピンも血中濃度が上昇する可能性がある)。
    2).テラプレビル[テラプレビル750mg1日3回8日間服用後、本剤を併用したとき、本剤のAUCが70倍に上昇したとの報告があるので、本剤血中濃度のモニターを行い、必要に応じ減量・休薬等の処置を行う(CYP3A4で代謝される薬剤又はCYP3A4の阻害作用を有する薬剤や飲食物との併用により、本剤の代謝が阻害される)]。
    3).グラゾプレビル[本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用が発現することがあるので、本剤血中濃度のモニターを行い、必要に応じ減量・休薬等の処置を行う(グラゾプレビルのCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害される)]。
    4).オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル[オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル(25mg・150mg・100mg)1日1回服用後、本剤を併用したとき、本剤のAUCが86倍に上昇したとの報告があるので、やむを得ない場合を除き併用は避けるが、やむを得ず併用する場合には、本剤の血中濃度のモニタリング及び投与量・投与間隔の調整を行うとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意する(リトナビルのCYP3A4阻害作用により、本剤の代謝が阻害される)]。
    5).抗てんかん剤(カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン)、抗生物質(リファンピシン、リファブチン)[本剤の血中濃度が低下し拒絶反応出現の可能性があるので、本剤血中濃度のモニターを行い、必要に応じ増量等の処置を行う(薬物代謝酵素が誘導され、本剤の代謝が促進される)](フェニトイン:本剤と同一成分を含むプログラフとの併用によりフェニトインの血中濃度が上昇したとの報告がある(機序不明))。
    6).飲食物(セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’s Wort))[本剤の代謝が促進され血中濃度が低下する恐れがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意する(薬物代謝酵素CYP3A4が誘導され、本剤の代謝が促進されるためと考えられている)]。
    7).腎毒性のある薬剤(アムホテリシンB、アミノ糖系抗生物質、スルファメトキサゾール・トリメトプリム、非ステロイド性抗炎症剤等)[腎障害が発現することがある(本剤と相手薬の腎毒性が相互に増強される)]。
    8).不活化ワクチン(インフルエンザHAワクチン等)[ワクチンの効果を減弱させることがある(本剤の免疫抑制作用により、接種されたワクチンに対する抗体産生が抑制される)]。
    9).免疫抑制作用を有する薬剤(免疫抑制剤(副腎皮質ホルモン剤等)、抗リウマチ薬<DMARD>(メトトレキサート等))[過度の免疫抑制が起こることがある(ともに免疫抑制作用を有する)]。
    10).エプレレノン[血清カリウム値が上昇する可能性があるので、血清カリウム値を定期的に観察するなど十分に注意する(本剤と相手薬の副作用が相互に増強される)]。
    (高齢者への投与)
    高齢者では一般に生理機能(腎機能、肝機能、免疫機能等)が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
    (妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
    1.妊婦等:妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない[動物実験(ウサギ)で催奇形作用、胎仔毒性が報告されている]。
    2.授乳婦:本剤投与中は授乳を避けさせる[母乳中へ移行することが報告されている]。
    (小児等への投与)
    腎移植、心移植、肺移植、膵移植、小腸移植及び骨髄移植での小児等に対する安全性は確立していない(腎移植及び骨髄移植では使用経験が少なく、心移植、肺移植、膵移植及び小腸移植では使用経験がない)。
    (過量投与)
    1.過量投与時の症状:本剤と同一成分を含むプログラフでは、BUN上昇、クレアチニン上昇、悪心、手振戦、肝酵素上昇等が報告されている。
    2.過量投与時の処置:プログラフ経口製剤では胃洗浄、活性炭経口投与、フェニトイン投与などが行われているが、十分な経験はなく、脂溶性が高く蛋白結合も高いため、血液透析は有用ではない(必要に応じて支持・対症療法を行う)。
    (適用上の注意)
    1.本剤と同一成分を含むプログラフ経口製剤との併用は避ける[本剤とプログラフ経口製剤の併用時の有効性・安全性は確立していない]。
    2.薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
    (その他の注意)
    1.免疫抑制剤による治療を受けた患者では、悪性腫瘍(特にリンパ腫、皮膚癌等)の発生率が高いとする報告がある。
    2.ラット(1.0〜3.0mg/kg、皮下投与)で、精子数減少及び精子運動能低下が、また高用量群では軽度の繁殖能低下が認められた。
    (取扱い上の注意)
    1.注意:本品は高防湿性の内袋により品質保持をはかっている。
    2.使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用する。
    (保管上の注意)
    開封後防湿。

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