日経メディカル処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

プログラフカプセル0.5mg基本情報

先発品(後発品あり)

一般名:タクロリムス水和物カプセル

製薬会社:アステラス製薬

薬価・規格: 424.7円(0.5mg1カプセル) 薬価を比較する

添付文書(PDF)

基本情報

薬効分類

免疫抑制薬詳しく見る

  • 免疫反応において中心的な役割を担う細胞の働きやその細胞の増殖などを抑え免疫抑制作用をあらわす薬
免疫抑制薬の代表的な商品名
  • プログラフ
  • グラセプター
  • ネオーラル
  • サーティカン
  • セルセプト

免疫抑制薬(DMARDs)詳しく見る

  • 免疫反応を抑え炎症を引き起こす物質の異常産生などを抑えることで関節の腫れや痛みなどを改善する薬
免疫抑制薬(DMARDs)の代表的な商品名
  • アラバ
  • ブレディニン
  • プログラフ
  • リウマトレックス

効能・効果詳しく見る

  • 骨髄移植の移植片対宿主病の抑制
  • 骨髄移植の拒絶反応の抑制
  • 重症筋無力症
  • 腎移植の拒絶反応の抑制
  • 肝移植の拒絶反応の抑制
  • ループス腎炎
  • 関節リウマチ
  • 心移植の拒絶反応の抑制
  • 肺移植の拒絶反応の抑制
  • 膵移植の拒絶反応の抑制
  • 難治性ステロイド依存性活動期潰瘍性大腸炎<中等症〜重症に限る>
  • 難治性ステロイド抵抗性活動期潰瘍性大腸炎<中等症〜重症に限る>
  • 小腸移植の拒絶反応の抑制
  • 皮膚筋炎に合併する間質性肺炎
  • 多発性筋炎に合併する間質性肺炎

注意すべき副作用詳しく見る

感染症高血糖腎障害クレアチニン上昇下痢糖尿病振戦麻痺低マグネシウム血症大腸炎尿蛋白悪心白血球増多肝機能異常血圧上昇血小板減少間質性肺炎高尿酸血症ウイルス性感染症不整脈中枢神経系障害原虫性感染症呼吸困難感染症増悪発熱真菌性感染症細菌性感染症血小板減少性紫斑病貧血高カリウム血症高コレステロール血症ほてりイレウスウイルス性感染症増悪クレアチニンクリアランス低下リンパ球減少リンパ腫原虫性感染症増悪可逆性後白質脳症症候群尿糖心不全心筋梗塞心筋障害心膜液貯留急性腎障害感覚異常汎血球減少症狭心症真菌性感染症増悪細菌性感染症増悪肝機能障害脳血管障害腹痛膵炎血栓性微小血管障害頭痛高血圧性脳症Al−P上昇BUN上昇GOT上昇GPT上昇γ−GTP上昇

用法・用量(主なもの)詳しく見る

  • 1.腎移植の場合:移植2日前よりタクロリムスとして1回0.15mg/kgを1日2回経口投与する
  • 術後初期にはタクロリムスとして1回0.15mg/kgを1日2回経口投与し、以後、徐々に減量する
  • 維持量は1回0.06mg/kg、1日2回経口投与を標準とするが、症状に応じて適宜増減する
  • 2.肝移植の場合:初期にはタクロリムスとして1回0.15mg/kgを1日2回経口投与する
  • 以後、徐々に減量し、維持量は1日量0.10mg/kgを標準とするが、症状に応じて適宜増減する
  • 3.心移植の場合:初期にはタクロリムスとして1回0.03〜0.15mg/kgを1日2回経口投与する
    • また、拒絶反応発現後に本剤の投与を開始する場合には、タクロリムスとして1回0.075〜0.15mg/kgを1日2回経口投与する
  • 以後、症状に応じて適宜増減し、安定した状態が得られた後には、徐々に減量して有効最少量で維持する
  • 4.肺移植の場合:初期にはタクロリムスとして1回0.05〜0.15mg/kgを1日2回経口投与する
  • 以後、症状に応じて適宜増減し、安定した状態が得られた後には、徐々に減量して有効最少量で維持する
  • 5.膵移植の場合:初期にはタクロリムスとして1回0.15mg/kgを1日2回経口投与する
  • 以後、徐々に減量して有効最少量で維持する
  • 6.小腸移植の場合:初期にはタクロリムスとして1回0.15mg/kgを1日2回経口投与する
  • 以後、徐々に減量して有効最少量で維持する
  • 7.骨髄移植の場合:移植1日前よりタクロリムスとして1回0.06mg/kgを1日2回経口投与する
  • 移植初期にはタクロリムスとして1回0.06mg/kgを1日2回経口投与し、以後、徐々に減量する
    • また、移植片対宿主病発現後に本剤の投与を開始する場合には、タクロリムスとして1回0.15mg/kgを1日2回経口投与する
    • なお、症状に応じて適宜増減する
    • なお、本剤の経口投与時の吸収は一定しておらず、患者により個人差があるので、血中濃度の高い場合の副作用並びに血中濃度が低い場合の拒絶反応及び移植片対宿主病の発現を防ぐため、患者の状況に応じて血中濃度を測定し、トラフレベル(troughlevel)の血中濃度を参考にして投与量を調節する
  • 特に移植直後あるいは投与開始直後は頻回に血中濃度測定を行うことが望ましい
    • なお、血中トラフ濃度が20ng/mLを超える期間が長い場合、副作用が発現しやすくなるので注意する
  • 8.重症筋無力症の場合:タクロリムスとして3mgを1日1回夕食後に経口投与する
  • 9.関節リウマチの場合:タクロリムスとして3mgを1日1回夕食後に経口投与する
    • なお、高齢者には1.5mgを1日1回夕食後経口投与から開始し、症状により1日1回3mgまで増量できる
  • 10.ループス腎炎の場合:タクロリムスとして3mgを1日1回夕食後に経口投与する
  • 11.潰瘍性大腸炎の場合:初期にはタクロリムスとして1回0.025mg/kgを1日2回朝食後及び夕食後に経口投与する
  • 潰瘍性大腸炎の場合、血中トラフ濃度をモニタリングしながら、投与開始後2週間、目標血中トラフ濃度を10〜15ng/mLとし投与量を調節し、投与開始後2週以降は、目標血中トラフ濃度を5〜10ng/mLとし投与量を調節する
  • 12.多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎の場合:初期にはタクロリムスとして1回0.0375mg/kgを1日2回朝食後及び夕食後に経口投与する
  • 多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎の場合、血中トラフ濃度をモニタリングしながら、投与開始後、目標血中トラフ濃度を5〜10ng/mLとし投与量を調節する

禁忌・原則禁忌

  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
    • シクロスポリン投与中
    • カリウム保持性利尿剤投与中
    • ボセンタン投与中
  • 患者の属性に応じた注意事項
    • 妊婦・産婦

副作用

主な副作用

感染症高血糖腎障害クレアチニン上昇下痢糖尿病振戦麻痺低マグネシウム血症大腸炎尿蛋白悪心白血球増多肝機能異常血圧上昇血小板減少間質性肺炎高尿酸血症ウイルス性感染症不整脈中枢神経系障害原虫性感染症呼吸困難感染症増悪発熱真菌性感染症細菌性感染症血小板減少性紫斑病貧血高カリウム血症高コレステロール血症ほてりイレウスウイルス性感染症増悪クレアチニンクリアランス低下リンパ球減少リンパ腫原虫性感染症増悪可逆性後白質脳症症候群尿糖心不全心筋梗塞心筋障害心膜液貯留急性腎障害感覚異常汎血球減少症狭心症真菌性感染症増悪細菌性感染症増悪肝機能障害脳血管障害腹痛膵炎血栓性微小血管障害頭痛高血圧性脳症

重大な副作用

Al−P上昇BUN上昇GOT上昇GPT上昇γ−GTP上昇LDH上昇悪性腫瘍アシドーシス胃潰瘍意識障害移植片対宿主病黄疸嘔吐狭心症胸水胸痛クリーゼ血圧低下月経過多血小板増多血尿言語障害高カリウム血症高カルシウム血症高血圧口内炎紅斑呼吸器症状血栓性血小板減少性紫斑病錯乱視覚障害失見当識しびれ十二指腸潰瘍上室性不整脈食欲不振心機能低下心筋梗塞心筋障害心室性不整脈心電図異常心不全咳嗽全身痙攣全身倦怠感喘息譫妄体重減少脱毛多尿リンパ節腫大低カリウム血症低カルシウム血症低蛋白血症低ナトリウム血症動悸ALT上昇糖尿病悪化AST上昇尿糖尿量減少ネフローゼ症候群脳梗塞脳出血白血球減少発疹汎血球減少症皮膚そう痒皮膚粘膜眼症候群頻脈不安腹水腹部膨満感浮腫不眠無顆粒球症溶血性貧血リンパ腫腸管運動障害赤芽球癆心内腔拡大アミラーゼ上昇高トリグリセリド血症高クロル血症溶血性尿毒症症候群低リン酸血症高リン酸血症血栓性微小血管障害心壁肥厚急性呼吸窮迫症候群進行性多巣性白質脳症

上記以外の副作用

意識混濁運動失調眼振関節痛眼痛筋肉痛クレアチニンクリアランス低下傾眠下血眩暈幻覚口渇好中球減少興奮残尿感四肢麻痺消化管出血徐脈心機能低下全身痙攣代謝異常多汗疼痛脳梗塞発赤頻尿片麻痺味覚異常胸やけST−T変化冷感四肢硬直外転神経麻痺心壁肥厚Epstein−Barrウイルスに関連したリンパ増殖性疾患咽喉頭違和感認知障害麻痺症状うつ病

注意事項

病気や症状に応じた注意事項

  • 禁止
    • 過敏症
    • シクロスポリン投与中
    • カリウム保持性利尿剤投与中
    • ボセンタン投与中
  • 相対禁止
    • 胸腺腫
  • 慎重投与
    • 肝障害
    • 感染症
    • 腎障害
    • 関節リウマチに間質性肺炎を合併
  • 注意
    • 肝障害
    • 腎障害
    • B型肝炎ウイルスキャリア
    • 胸腺腫
    • C型肝炎ウイルスキャリア
    • 肝炎ウイルスキャリア
    • HBs抗原陰性
  • 投与に際する指示
    • 肝障害
    • 腎障害
    • 胸腺腫

患者の属性に応じた注意事項

  • 禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 高齢者
  • 注意
    • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)
    • 高齢の関節リウマチ(65歳〜)
  • 注意
    • 関節リウマチの高齢者(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用

薬剤名 影響
シクロスポリン 血中濃度が上昇し副作用が増強
ボセンタン 血中濃度が上昇しボセンタンの副作用が発現
ネルフィナビル 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
エリスロマイシン 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
アミオダロン 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
ジルチアゼム 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
エチニルエストラジオール 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
フルコナゾール 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
ボリコナゾール 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
アゾール系抗真菌剤 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
トフィソパム 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
薬物代謝酵素<CYP3A4>を阻害する薬剤 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
ジョサマイシン 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
ブロモクリプチン 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
クラリスロマイシン 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
ニフェジピン 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
ニルバジピン 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
ニカルジピン 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
ダナゾール 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
オメプラゾール 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
肝薬物代謝酵素<CYP3A4>の基質となる薬剤 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
カルシウム拮抗剤 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
リトナビル 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
イトラコナゾール 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
HIVプロテアーゼ阻害剤 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
サキナビル 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
ランソプラゾール 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
テラプレビル 本剤のAUCが70倍に上昇
グラゾプレビル 本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用
アミノグリコシド系抗生物質 腎障害
腎毒性を有する薬剤 腎障害
アムホテリシンB 腎障害
スルファメトキサゾール・トリメトプリム 腎障害
非ステロイド系抗炎症剤 腎障害
風疹ワクチン 類薬による免疫抑制下で生ワクチン接種により発症
麻疹ワクチン 類薬による免疫抑制下で生ワクチン接種により発症
経口生ポリオワクチン 類薬による免疫抑制下で生ワクチン接種により発症
生ワクチン 類薬による免疫抑制下で生ワクチン接種により発症
ニルバジピン 血中濃度が上昇
免疫抑制剤 過度の免疫抑制
オムビタスビル水和物・パリタプレビル水和物・リトナビル 本剤のAUCが86倍に上昇
リファンピシン類 本剤の血中濃度が低下し拒絶反応出現
リファブチン 本剤の血中濃度が低下し拒絶反応出現
カルバマゼピン 本剤の血中濃度が低下し拒絶反応出現
フェノバルビタール 本剤の血中濃度が低下し拒絶反応出現
フェニトイン 本剤の血中濃度が低下し拒絶反応出現
カンレノ酸カリウム 高カリウム血症
スピロノラクトン 高カリウム血症
トリアムテレン 高カリウム血症
カリウム保持性利尿剤 高カリウム血症
インフルエンザHAワクチン 効果を減弱
不活化ワクチン 効果を減弱
フェニトイン 血中濃度が上昇
エプレレノン 血清カリウム値が上昇
免疫抑制剤 過度の免疫抑制
副腎皮質ホルモン剤 過度の免疫抑制
メトトレキサート製剤 過度の免疫抑制
抗リウマチ剤 過度の免疫抑制
免疫抑制作用を有する薬剤 過度の免疫抑制

飲食物との相互作用

  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの
  • 薬の代謝に影響する食品
  • グレープフルーツジュース

処方理由

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    添付文書

    効果・効能(添付文書全文)

    1.次記の臓器移植における拒絶反応の抑制:腎移植、肝移植、心移植、肺移植、膵移植、小腸移植。
    2.骨髄移植における拒絶反応及び移植片対宿主病の抑制。
    3.重症筋無力症。
    4.関節リウマチ(既存治療で効果不十分な場合に限る)。
    5.ループス腎炎(ステロイド剤の投与が効果不十分、又は副作用により困難な場合)。
    6.難治性ステロイド抵抗性活動期潰瘍性大腸炎<中等症〜重症に限る>、難治性ステロイド依存性活動期潰瘍性大腸炎<中等症〜重症に限る>。
    7.多発性筋炎に合併する間質性肺炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎。
    <効能・効果に関連する使用上の注意>
    1.骨髄移植時の使用に際し、HLA適合同胞間移植では本剤を第一選択薬とはしない。
    2.重症筋無力症では、本剤を単独で使用した場合及びステロイド剤未治療例に使用した場合の有効性及び安全性は確立していない[本剤の単独使用及びステロイド剤未治療例における使用の経験は少ない]。
    3.関節リウマチでは、過去の治療において、非ステロイド性抗炎症剤及び他の抗リウマチ薬等による適切な治療を行っても、疾患に起因する明らかな症状が残る場合に投与する。
    4.ループス腎炎では、急性期で疾患活動性の高い時期に使用した際の本剤の有効性及び安全性は確立されていない。
    5.潰瘍性大腸炎では、治療指針等を参考に、難治性(ステロイド抵抗性、ステロイド依存性)であることを確認する。
    6.潰瘍性大腸炎では、本剤による維持療法の有効性及び安全性は確立していない。

    用法・用量(添付文書全文)

    1.腎移植の場合:移植2日前よりタクロリムスとして1回0.15mg/kgを1日2回経口投与する。術後初期にはタクロリムスとして1回0.15mg/kgを1日2回経口投与し、以後、徐々に減量する。維持量は1回0.06mg/kg、1日2回経口投与を標準とするが、症状に応じて適宜増減する。
    2.肝移植の場合:初期にはタクロリムスとして1回0.15mg/kgを1日2回経口投与する。以後、徐々に減量し、維持量は1日量0.10mg/kgを標準とするが、症状に応じて適宜増減する。
    3.心移植の場合:初期にはタクロリムスとして1回0.03〜0.15mg/kgを1日2回経口投与する。また、拒絶反応発現後に本剤の投与を開始する場合には、タクロリムスとして1回0.075〜0.15mg/kgを1日2回経口投与する。以後、症状に応じて適宜増減し、安定した状態が得られた後には、徐々に減量して有効最少量で維持する。
    4.肺移植の場合:初期にはタクロリムスとして1回0.05〜0.15mg/kgを1日2回経口投与する。以後、症状に応じて適宜増減し、安定した状態が得られた後には、徐々に減量して有効最少量で維持する。
    5.膵移植の場合:初期にはタクロリムスとして1回0.15mg/kgを1日2回経口投与する。以後、徐々に減量して有効最少量で維持する。
    6.小腸移植の場合:初期にはタクロリムスとして1回0.15mg/kgを1日2回経口投与する。以後、徐々に減量して有効最少量で維持する。
    7.骨髄移植の場合:移植1日前よりタクロリムスとして1回0.06mg/kgを1日2回経口投与する。移植初期にはタクロリムスとして1回0.06mg/kgを1日2回経口投与し、以後、徐々に減量する。また、移植片対宿主病発現後に本剤の投与を開始する場合には、タクロリムスとして1回0.15mg/kgを1日2回経口投与する。なお、症状に応じて適宜増減する。
    なお、本剤の経口投与時の吸収は一定しておらず、患者により個人差があるので、血中濃度の高い場合の副作用並びに血中濃度が低い場合の拒絶反応及び移植片対宿主病の発現を防ぐため、患者の状況に応じて血中濃度を測定し、トラフレベル(trough level)の血中濃度を参考にして投与量を調節する。特に移植直後あるいは投与開始直後は頻回に血中濃度測定を行うことが望ましい。なお、血中トラフ濃度が20ng/mLを超える期間が長い場合、副作用が発現しやすくなるので注意する。
    8.重症筋無力症の場合:タクロリムスとして3mgを1日1回夕食後に経口投与する。
    9.関節リウマチの場合:タクロリムスとして3mgを1日1回夕食後に経口投与する。
    なお、高齢者には1.5mgを1日1回夕食後経口投与から開始し、症状により1日1回3mgまで増量できる。
    10.ループス腎炎の場合:タクロリムスとして3mgを1日1回夕食後に経口投与する。
    11.潰瘍性大腸炎の場合:初期にはタクロリムスとして1回0.025mg/kgを1日2回朝食後及び夕食後に経口投与する。潰瘍性大腸炎の場合、血中トラフ濃度をモニタリングしながら、投与開始後2週間、目標血中トラフ濃度を10〜15ng/mLとし投与量を調節し、投与開始後2週以降は、目標血中トラフ濃度を5〜10ng/mLとし投与量を調節する。
    12.多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎の場合:初期にはタクロリムスとして1回0.0375mg/kgを1日2回朝食後及び夕食後に経口投与する。多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎の場合、血中トラフ濃度をモニタリングしながら、投与開始後、目標血中トラフ濃度を5〜10ng/mLとし投与量を調節する。
    <用法・用量に関連する使用上の注意>
    1.血液中のタクロリムスの多くは赤血球画分に分布するため、本剤の投与量を調節する際には全血中濃度を測定する。
    2.カプセルを使用するに当たっては、次の点に留意する。
    1).顆粒とカプセルの生物学的同等性は検証されていない(顆粒のカプセルに対するCmax比及びAUC比の平均値はそれぞれ1.18及び1.08)。
    2).カプセルと顆粒の切り替え及び併用に際しては、血中濃度を測定することにより製剤による吸収の変動がないことを確認する(なお、切り替えあるいは併用に伴う吸収変動がみられた場合には、必要に応じて投与量を調節する)。
    3.高い血中濃度が持続する場合に腎障害が認められているので、血中濃度(およそ投与12時間後)をできるだけ20ng/mL以下に維持する。なお、骨髄移植ではクレアチニン値が投与前の25%以上上昇した場合には、本剤の25%以上の減量又は休薬等の適切な処置を考慮する。
    4.他の免疫抑制剤との併用により、過度の免疫抑制の可能性があるため注意する。特に、臓器移植において3剤あるいは4剤の免疫抑制剤を組み合わせた多剤免疫抑制療法を行う場合には、本剤の初期投与量を低く設定することが可能な場合もあるが、移植患者の状態及び併用される他の免疫抑制剤の種類・投与量等を考慮して調節する。
    5.肝移植、腎移植及び骨髄移植では、市販後の調査において、承認された用量に比べ低用量を投与した成績が得られているので、投与量設定の際に考慮する。
    6.骨髄移植では血中濃度が低い場合に移植片対宿主病が認められているので、移植片対宿主病好発時期には血中濃度をできるだけ10〜20ng/mLとする。
    7.重症筋無力症では、副作用の発現を防ぐため、投与開始3カ月間は1カ月に1回、以後は定期的におよそ投与12時間後の血中濃度を測定し、投与量を調節することが望ましく、また、本剤により十分な効果が得られた場合には、その効果が維持できる用量まで減量することが望ましい。
    8.関節リウマチの高齢者には、投与開始4週後まで1日1.5mg投与として安全性を確認した上で、効果不十分例には、1日3mgに増量することが望ましく、また、増量する場合には、副作用の発現を防ぐため、およそ投与12時間後の血中濃度を測定し、投与量を調節することが望ましい。
    9.ループス腎炎では、副作用の発現を防ぐため、投与開始3カ月間は1カ月に1回、以後は定期的におよそ投与12時間後の血中濃度を測定し、投与量を調節することが望ましい。また、ループス腎炎では、本剤を2カ月以上継続投与しても、尿蛋白などの腎炎臨床所見及び免疫学的所見で効果が現れない場合には、投与を中止するか、他の治療法に変更することが望ましく、一方、本剤により十分な効果が得られた場合には、その効果が維持できる用量まで減量することが望ましい。
    10.肝障害あるいは腎障害のある患者では、副作用の発現を防ぐため、定期的に血中濃度を測定し、投与量を調節することが望ましい。
    11.潰瘍性大腸炎では、治療初期は頻回に血中トラフ濃度を測定し投与量を調節するため、入院又はそれに準じた管理の下で投与することが望ましい。
    12.潰瘍性大腸炎では、原則、1日あたりの投与量の上限を0.3mg/kgとし、特に次の点に注意して用量を調節する。
    1).初回投与から2週間まで:潰瘍性大腸炎では、(1)初回投与後12時間及び24時間の血中トラフ濃度に基づき、1回目の用量調節を実施する、(2)1回目の用量調節後少なくとも2日以上経過後に測定された2点の血中トラフ濃度に基づき、2回目の用量調節を実施する、(3)2回目の用量調節から1.5日以上経過後に測定された1点の血中トラフ濃度に基づき、2週時(3回目)の用量調節を実施する。
    2).2週以降:潰瘍性大腸炎では、投与開始後2週時(3回目)の用量調節から1週間程度後に血中トラフ濃度を測定し、用量調節を実施する。また、潰瘍性大腸炎では、投与開始4週以降は4週間に1回を目安とし、定期的に血中トラフ濃度を測定することが望ましい。
    3).潰瘍性大腸炎では、用量調節にあたっては服薬時の食事条件(食後投与/空腹時投与)が同じ血中トラフ濃度を用いる。
    13.潰瘍性大腸炎への投与にあたってはカプセル剤のみを用い、0.5mg刻みの投与量を決定する。
    14.潰瘍性大腸炎では、2週間投与しても臨床症状の改善が認められない場合は、投与を中止する。
    15.潰瘍性大腸炎では、通常、3カ月までの投与とする。
    16.多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎では、1日あたりの投与量の上限を0.3mg/kgとし、血中トラフ濃度に基づき投与量を調節する。
    17.多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎への投与にあたってはカプセル剤のみを用い、0.5mg刻みの投与量を決定する。
    18.本剤を多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎に投与する場合、投与開始時は原則としてステロイド剤を併用し、また、症状が安定した後にはステロイド剤の漸減を考慮する。

    副作用(添付文書全文)簡潔に見る

    1.移植領域:承認時までの臨床試験及び市販後の調査において、本剤(カプセル・顆粒・注射液)を投与した肝移植症例808例、骨髄移植における移植片対宿主病の治療症例236例、骨髄移植における拒絶反応及び移植片対宿主病の予防症例482例及び腎移植症例1,978例での主な副作用・臨床検査値異常は、感染症、腎障害、高血糖、肝機能異常、高尿酸血症、高カリウム血症であった。
    なお、承認時までの移植領域における臨床試験において、本剤の投与を中止するに至った主な副作用・臨床検査値異常は、腎障害、高血糖及び胸痛であった。
    腎機能検査値異常のうち、クレアチニン上昇及びBUN上昇の多くは本剤投与4週間以内に出現した(肝移植・骨髄移植・腎移植再審査結果通知:2008年12月)。
    承認時までに国内における心移植、肺移植、膵移植及び小腸移植での臨床試験成績は得られていない。
    市販後の調査において、本剤(カプセル・顆粒・注射液)を投与した心移植症例20例、肺移植症例29例及び膵移植症例36例での主な副作用・臨床検査値異常は、感染症28.2%(24/85)、腎障害9.4%(8/85)、高血糖5.9%(5/85)、高コレステロール血症5.9%(5/85)、中枢神経系障害5.9%(5/85)であった(心移植・肺移植・膵移植再審査結果通知:2012年6月)。
    2.重症筋無力症:承認時までの臨床試験において、本剤を投与した重症筋無力症患者100例(カプセル100例)での主な副作用・臨床検査値異常は、鼻咽頭炎33.0%(33/100)、白血球増多13.0%(13/100)、高血糖10.0%(10/100)、下痢9.0%(9/100)、尿糖7.0%(7/100)、リンパ球減少6.0%(6/100)であった。
    市販後の調査において、本剤を投与した重症筋無力症患者1,015例での主な副作用・臨床検査値異常は、高血糖8.0%(81/1,015)、白血球増多4.9%(50/1,015)、リンパ球減少4.2%(43/1,015)、下痢2.6%(26/1,015)、糖尿病2.6%(26/1,015)、高コレステロール血症2.1%(21/1,015)であった(再審査結果通知:2016年3月)。
    3.関節リウマチ:承認時までの臨床試験において、本剤を投与した関節リウマチ患者509例(カプセル509例)での主な副作用・臨床検査値異常は、BUN上昇13.6%(69/506)、クレアチニン上昇9.3%(47/506)等の腎機能検査値異常20.8%(105/506)、腹痛3.7%(19/508)、下痢2.6%(13/508)、悪心2.2%(11/508)等の消化管障害14.8%(75/508)、及びHbA1c上昇6.6%(33/498)、血糖上昇4.4%(22/495)等の耐糖能異常8.9%(45/505)であった。
    市販後の調査等において、本剤(カプセル)を投与した関節リウマチ患者3,509例中1,336例(38.1%)に臨床検査値異常を含む副作用が認められた。主な副作用は白血球数増加2.7%(96/3,509)、NAG上昇2.2%(78/3,509)、BUN上昇1.7%(58/3,509)、悪心1.5%(51/3,509)、HbA1c上昇1.4%(50/3,509)、糖尿病1.4%(50/3,509)、下痢1.3%(47/3,509)、腎機能障害1.3%(46/3,509)、リンパ球数減少1.3%(44/3,509)、尿中β2ミクログロブリン増加1.3%(44/3,509)であった(再審査結果通知:2013年9月)。
    4.ループス腎炎:本剤を投与したループス腎炎患者65例(カプセル65例)での主な副作用・臨床検査値異常は、尿中β2ミクログロブリン増加27.3%(12/44)、尿中NAG増加22.2%(14/63)、鼻咽頭炎15.4%(10/65)、高尿酸血症14.1%(9/64)、白血球増多14.1%(9/64)、クレアチニン上昇12.5%(8/64)、下痢12.3%(8/65)、血圧上昇10.8%(7/65)、高血糖10.9%(7/64)であった(効能・効果追加時:2007年1月)。
    5.潰瘍性大腸炎:承認時までの臨床試験において、本剤を最長3カ月間投与した潰瘍性大腸炎患者137例(カプセル137例)での主な副作用・臨床検査値異常は、振戦29.2%(40/137)、低マグネシウム血症16.8%(23/137)、ほてり、尿中NAG増加各13.9%(19/137)、感覚異常12.4%(17/137)、尿蛋白8.0%(11/137)、高血糖7.3%(10/137)、悪心6.6%(9/137)であった。
    市販後の調査において、本剤を投与した潰瘍性大腸炎患者671例での主な副作用・臨床検査値異常は、振戦7.5%(50/671)、低マグネシウム血症6.3%(42/671)、腎機能障害3.1%(21/671)、肝機能異常3.0%(20/671)、頭痛、クレアチニン上昇各2.5%(17/671)であった(再審査結果通知:2017年3月)。
    6.多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎:本剤を投与した多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎患者25例(カプセル25例)での主な副作用・臨床検査値異常は、脂質異常症60.0%(15/25)、血中免疫グロブリン減少48.0%(12/25)、高血糖44.0%(11/25)、肝機能障害40.0%(10/25)、糖尿病32.0%(8/25)、血圧上昇32.0%(8/25)、便秘32.0%(8/25)、腎障害32.0%(8/25)、間質性肺炎増悪28.0%(7/25)、振戦28.0%(7/25)であった(効能・効果追加時:2013年6月)。
    1.重大な副作用
    1).急性腎障害、ネフローゼ症候群:急性腎障害(0.1〜5%未満)、ネフローゼ症候群(0.1%未満)が現れることがあるので、頻回に臨床検査(クレアチニン、BUN、クレアチニンクリアランス、尿蛋白、尿中NAG、尿中β2ミクログロブリン等)を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行う。
    2).心不全、不整脈、心筋梗塞、狭心症、心膜液貯留、心筋障害:心筋障害(ST−T変化、心機能低下、心内腔拡大、心壁肥厚等)、心不全、心室性不整脈あるいは上室性不整脈、心筋梗塞、狭心症、心膜液貯留(各0.1〜5%未満)が現れることがあるので、使用に際しては心電図、心エコー、胸部X線検査を行うなど患者の状態をよく観察し、異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行う。
    3).可逆性後白質脳症症候群、高血圧性脳症等の中枢神経系障害:可逆性後白質脳症症候群、高血圧性脳症等の中枢神経系障害(0.1〜5%未満)が現れることがあるので、全身痙攣、意識障害、錯乱、言語障害、視覚障害、麻痺等の症状が現れた場合には、神経学的検査やCT、MRIによる画像診断を行うとともに、本剤を減量又は中止し、血圧のコントロール、抗痙攣薬の投与等適切な処置を行う。
    4).脳血管障害:脳梗塞、脳出血等の脳血管障害(0.1〜5%未満)が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には、神経学的検査やCT、MRIによる画像診断を行うとともに、減量・休薬等の適切な処置を行う。
    5).血栓性微小血管障害:溶血性尿毒症症候群、血栓性血小板減少性紫斑病等の血栓性微小血管障害(0.1〜5%未満)が現れることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行う。
    6).汎血球減少症、血小板減少性紫斑病、無顆粒球症、溶血性貧血、赤芽球癆:汎血球減少症、血小板減少性紫斑病(各0.1〜5%未満)、無顆粒球症、溶血性貧血、赤芽球癆(いずれも頻度不明)が現れることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行う。
    7).イレウス:イレウス(0.1〜5%未満)が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行う。
    8).皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群):皮膚粘膜眼症候群(頻度不明)が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には、投与を中止し適切な処置を行う。
    9).呼吸困難:呼吸困難、急性呼吸窮迫症候群(各0.1〜5%未満)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行う。重症筋無力症ではクリーゼ(0.1〜5%未満)を起こすことがあるので、使用に際しては患者の状態をよく観察し、このような症状が現れた場合には、人工呼吸等の適切な処置を行う(発現頻度は本剤の重症筋無力症での市販後の調査結果に基づいている)。
    10).間質性肺炎:関節リウマチ患者では、間質性肺炎(0.1〜5%未満)が現れることがあるので、観察を十分に行い、発熱、咳嗽、呼吸困難等の呼吸器症状が認められた場合には、本剤の投与を中止するとともに、速やかに胸部レントゲン検査、速やかに胸部CT検査及び速やかに血液検査等を実施し、感染症との鑑別診断を考慮に入れて、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う(発現頻度は本剤の関節リウマチでの市販後の調査等の結果に基づいている)。
    11).感染症:細菌性感染症が発現又は細菌性感染症増悪、ウイルス性感染症が発現又はウイルス性感染症増悪、真菌性感染症が発現又は真菌性感染症増悪あるいは原虫性感染症が発現又は原虫性感染症増悪(15%以上)することがあり、また、B型肝炎ウイルス再活性化による肝炎やC型肝炎悪化が現れることがあるので、本剤を投与する場合は観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量・休薬、抗生物質の投与等の適切な処置を行う。
    12).進行性多巣性白質脳症(PML):進行性多巣性白質脳症(PML)(頻度不明)が現れることがあるので、本剤の治療期間中及び治療終了後は患者の状態を十分に観察し、意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、言語障害等の症状が現れた場合は、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、投与を中止し、適切な処置を行う。
    13).BKウイルス腎症:BKウイルス腎症(頻度不明)が現れることがあるので、このような場合には減量又は投与を中止し、適切な処置を行う。
    14).リンパ腫等の悪性腫瘍:Epstein−Barrウイルスに関連したリンパ増殖性疾患あるいはリンパ腫(0.1〜5%未満)(初期症状:発熱、リンパ節腫大等)が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行う(特に2歳未満の乳幼児例又は抗リンパ球抗体の併用例において、発現の可能性が高い)。また、過度の免疫抑制により、悪性腫瘍発現の可能性が高まることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行う。
    15).膵炎:膵炎(0.1〜5%未満)が現れることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行う。
    16).糖尿病、高血糖:糖尿病及び糖尿病悪化(0.1〜5%未満)、高血糖(15%以上)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量・休薬等の適切な処置を行う。
    17).肝機能障害、黄疸:著しいAST上昇(著しいGOT上昇)、著しいALT上昇(著しいGPT上昇)、著しいγ−GTP上昇、著しいAl−P上昇、著しいLDH上昇等を伴う肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行う。
    2.その他の副作用:次のような副作用が現れた場合には症状に応じて、減量・休薬等の適切な処置を行う。
    1).腎臓:(5%以上)腎障害(BUN上昇、クレアチニン上昇、クレアチニンクリアランス低下、尿蛋白)(23.1%)、(0.1〜5%未満)尿量減少、血尿、多尿、(0.1%未満)頻尿、残尿感。
    2).代謝異常:(5%以上)高カリウム血症、高尿酸血症、低マグネシウム血症、(頻度不明)CK上昇(CPK上昇)、(0.1〜5%未満)アシドーシス、高コレステロール血症、高リン酸血症、低リン酸血症、高クロル血症、高カルシウム血症、低カルシウム血症、低蛋白血症、低ナトリウム血症、低カリウム血症、高トリグリセリド血症、尿糖。
    3).循環器:(5%以上)血圧上昇、(0.1〜5%未満)浮腫、頻脈、動悸、心電図異常、血圧低下、(0.1%未満)徐脈。
    4).精神神経系:(5%以上)振戦、(頻度不明)運動失調、幻覚、(0.1〜5%未満)しびれ、不眠、失見当識、譫妄、不安、頭痛、感覚異常、(0.1%未満)眩暈、眼振、外転神経麻痺、四肢硬直、傾眠、意識混濁、うつ病、興奮。
    5).消化器:(頻度不明)胸やけ、消化管出血、(0.1〜5%未満)腸管運動障害、食欲不振、下痢、腹痛、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、大腸炎、口内炎、悪心、嘔吐、腹部膨満感、(0.1%未満)下血。
    6).膵臓:(0.1〜5%未満)アミラーゼ上昇。
    7).肝臓:(5%以上)肝機能異常(AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇、LDH上昇、γ−GTP上昇)。
    8).血液:(頻度不明)好中球減少、(0.1〜5%未満)貧血、血小板増多、血小板減少、白血球増多、白血球減少、(0.1%未満)リンパ球減少。
    9).皮膚:(0.1〜5%未満)発疹、紅斑、皮膚そう痒、脱毛。
    10).その他:(頻度不明)疼痛、発赤、眼痛、多汗、口渇、冷感、胸痛、(0.1〜5%未満)胸水、腹水、喘息、発熱、全身倦怠感、体重減少、ほてり、月経過多、(0.1%未満)咽喉頭違和感、筋肉痛、関節痛、味覚異常。
    発現頻度は本剤の肝移植、骨髄移植及び腎移植での成績に基づいている。

    使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る

    (警告)
    1.本剤の投与において、重篤な副作用(腎不全、心不全、感染症、全身痙攣、意識障害、脳梗塞、血栓性微小血管障害、汎血球減少症等)により、致死的経過をたどることがあるので、緊急時に十分に措置できる医療施設及び本剤についての十分な知識と経験を有する医師が使用する。
    2.臓器移植における本剤の投与は、免疫抑制療法及び移植患者の管理に精通している医師又はその指導のもとで行う。
    3.関節リウマチ患者に投与する場合には、関節リウマチ治療に精通している医師のみが使用するとともに、関節リウマチ患者に対して本剤の危険性や本剤の投与が長期にわたることなどを予め十分説明し、患者が理解したことを確認した上で投与する。また、関節リウマチ患者に投与する場合、何らかの異常が認められた場合には、服用を中止するとともに、直ちに医師に連絡し、指示を仰ぐよう注意を与える。
    4.ループス腎炎における本剤の投与は、ループス腎炎の治療に十分精通している医師のもとで行う。
    5.多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎における本剤の投与は、その治療法に十分精通している医師のもとで行う。
    6.顆粒とカプセルの生物学的同等性は検証されていないので、切り替え及び併用に際しては、血中濃度を測定することにより製剤による吸収の変動がないことを確認する。
    (禁忌)
    1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
    2.シクロスポリン投与中又はボセンタン投与中の患者。
    3.カリウム保持性利尿剤投与中の患者。
    4.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。
    (慎重投与)
    1.肝障害のある患者[薬物代謝能が低下し、本剤血中濃度が上昇する可能性がある]。
    2.腎障害のある患者[腎障害が悪化する可能性がある]。
    3.高齢者。
    4.感染症のある患者[感染症が悪化する可能性がある]。
    5.関節リウマチに間質性肺炎を合併している患者[間質性肺炎が悪化する可能性がある]。
    (重要な基本的注意)
    1.腎障害の発現頻度が高いので、頻回に臨床検査(クレアチニン、BUN、クレアチニンクリアランス、尿中NAG、尿中β2ミクログロブリン等)を行うなど患者の状態を十分に観察する(特に投与初期にはその発現に十分注意する)。なお、関節リウマチ患者では、少数例ながら非ステロイド性抗炎症剤を2剤以上併用した症例でクレアチニン上昇発現率が高かったので注意する。また、ループス腎炎患者では病態の進行による腎障害の悪化もみられるので特に注意する。
    2.高カリウム血症が発現することがあるので、頻回に血清カリウムの測定を行う(なお、カリウム保持性利尿剤(スピロノラクトン、カンレノ酸カリウム、トリアムテレン)の併用あるいはカリウムの過剰摂取を行わない)。
    3.高血糖、尿糖等の膵機能障害の発現頻度が高いので、頻回に臨床検査(血液検査、空腹時血糖、アミラーゼ、尿糖等)を行うなど患者の状態を十分に観察する(特に投与初期にはその発現に十分注意する)。
    4.本剤投与中に心不全、不整脈、心筋梗塞、狭心症、心筋障害(心機能低下、心壁肥厚を含む)等が認められているので、使用に際しては心電図、心エコー、胸部X線検査を行うなど患者の状態をよく観察する。なお、ループス腎炎患者では、その基礎疾患である全身性エリテマトーデスにおいて冠動脈疾患の危険因子とされている高脂血症、高血圧症等の疾患を合併する場合が多いことから、高脂血症、高血圧症等の疾患の適切な治療を進めながら本剤を投与する。
    5.高血圧が発現することがあるので、定期的に血圧測定を行い、血圧上昇が現れた場合には、降圧剤治療を行うなど適切な処置を行う。
    6.感染症の発現又は感染症増悪に十分注意する。
    7.過度の免疫抑制により感染に対する感受性上昇、リンパ腫等の悪性腫瘍発生の可能性があるので、十分注意する。
    8.免疫抑制剤を投与されたB型肝炎ウイルスキャリアの患者において、B型肝炎ウイルス再活性化による肝炎が現れることがある。また、HBs抗原陰性の患者において、免疫抑制剤の投与開始後にB型肝炎ウイルス再活性化による肝炎を発症した症例が報告されている。また、C型肝炎ウイルスキャリアの患者において、免疫抑制剤の投与開始後にC型肝炎悪化がみられることがある。肝炎ウイルスキャリアの患者に本剤を投与する場合は、肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルス再活性化やC型肝炎悪化の徴候や症状の発現に注意する。
    9.重症筋無力症では、胸腺非摘除例に使用する場合、本剤の投与開始前及び投与開始後において、定期的に胸腺腫の有無を確認する。胸腺腫が確認された場合には、胸腺摘除等の胸腺腫の治療を適切に実施するとともに、治療上の有益性と危険性を慎重に評価した上で本剤を投与する(本剤の胸腺腫への影響は明らかになっていない)。
    10.本剤の投与により副腎皮質ホルモン剤維持量の減量が可能であるが、副腎皮質ホルモン剤の副作用の発現についても引き続き観察を十分行う。
    11.移植片対宿主病が発症した場合は速やかに治療を開始することが望ましく、また、シクロスポリンが既に投与されている症例では継続治療が可能かどうかを早期に見極め、困難と判断されれば速やかにシクロスポリンを中止し、本剤に切り替える。
    12.潰瘍性大腸炎における本剤の投与は、潰瘍性大腸炎の治療法に十分精通している医師のもとで行う。
    13.多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎患者においては、本剤によりニューモシスティス肺炎発現の恐れがあるので、適切な予防措置を考慮する。
    (相互作用)
    本剤は主として薬物代謝酵素CYP3A4で代謝される。
    1.併用禁忌:
    1).生ワクチン(乾燥弱毒生麻しんワクチン、乾燥弱毒生風しんワクチン、経口生ポリオワクチン等)[類薬による免疫抑制下で生ワクチン接種により発症したとの報告がある(免疫抑制作用により発症の可能性が増加する)]。
    2).シクロスポリン<サンディミュン、ネオーラル>[シクロスポリンの血中濃度が上昇し副作用が増強されたとの報告がある;なお、シクロスポリンより本剤に切り替える場合はシクロスポリンの最終投与から24時間以上経過後に本剤の投与を開始することが望ましい(本剤とシクロスポリンは薬物代謝酵素CYP3A4で代謝されるため、併用した場合、競合的に拮抗しシクロスポリンの代謝が阻害される)]。
    3).ボセンタン<トラクリア>[ボセンタンの血中濃度が上昇しボセンタンの副作用が発現する可能性があり、また、本剤の血中濃度が変動する可能性がある(本剤とボセンタンは薬物代謝酵素CYP3A4で代謝されるため、併用によりボセンタンの血中濃度が上昇する可能性があり、また、ボセンタンはCYP3A4で代謝されるとともにCYP3A4誘導作用も有するため、併用により本剤の血中濃度が変動する可能性がある)]。
    4).カリウム保持性利尿剤(スピロノラクトン<アルダクトンA>、カンレノ酸カリウム<ソルダクトン>、トリアムテレン<トリテレン>)[高カリウム血症が発現することがある(本剤と相手薬の副作用が相互に増強される)]。
    2.併用注意:
    1).抗生物質(エリスロマイシン、ジョサマイシン、クラリスロマイシン)、アゾール系抗真菌剤(イトラコナゾール、フルコナゾール、ボリコナゾール等)、カルシウム拮抗剤(ニフェジピン、ニルバジピン、ニカルジピン、ジルチアゼム等)、HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル、サキナビル、ネルフィナビル)、その他の薬剤(ブロモクリプチン、ダナゾール、エチニルエストラジオール、オメプラゾール、ランソプラゾール、トフィソパム、アミオダロン)、飲食物(グレープフルーツジュース)[本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用が発現することがあるので、本剤血中濃度のモニターを行い、必要に応じ減量・休薬等の処置を行う(CYP3A4で代謝される薬剤又はCYP3A4の阻害作用を有する薬剤やCYP3A4の阻害作用を有する飲食物との併用により、本剤の代謝が阻害される)](ニルバジピン:併用により相互に代謝が阻害され、ニルバジピンも血中濃度が上昇する可能性がある)。
    2).テラプレビル[テラプレビル750mg1日3回8日間服用後、本剤を併用したとき、本剤のAUCが70倍に上昇したとの報告があるので、本剤血中濃度のモニターを行い、必要に応じ減量・休薬等の処置を行う(CYP3A4で代謝される薬剤又はCYP3A4の阻害作用を有する薬剤や飲食物との併用により、本剤の代謝が阻害される)]。
    3).グラゾプレビル[本剤の血中濃度が上昇し腎障害等の副作用が発現することがあるので、本剤血中濃度のモニターを行い、必要に応じ減量・休薬等の処置を行う(グラゾプレビルのCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害される)]。
    4).オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル[オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル(25mg・150mg・100mg)1日1回服用後、本剤を併用したとき、本剤のAUCが86倍に上昇したとの報告があるので、やむを得ない場合を除き併用は避けるが、やむを得ず併用する場合には、本剤の血中濃度のモニタリング及び投与量・投与間隔の調整を行うとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意する(リトナビルのCYP3A4阻害作用により、本剤の代謝が阻害される)]。
    5).抗てんかん剤(カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン)、抗生物質(リファンピシン、リファブチン)[本剤の血中濃度が低下し拒絶反応出現の可能性があるので、本剤血中濃度のモニターを行い、必要に応じ増量等の処置を行う(薬物代謝酵素が誘導され、本剤の代謝が促進される)](フェニトイン:併用によりフェニトインの血中濃度が上昇したとの報告がある(機序不明))。
    6).飲食物(セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’s Wort))[本剤の代謝が促進され血中濃度が低下する恐れがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意する(薬物代謝酵素CYP3A4が誘導され、本剤の代謝が促進されるためと考えられている)]。
    7).腎毒性のある薬剤(アムホテリシンB、アミノ糖系抗生物質、スルファメトキサゾール・トリメトプリム、非ステロイド性抗炎症剤等)[腎障害が発現することがある(本剤と相手薬の腎毒性が相互に増強される)]。
    8).不活化ワクチン(インフルエンザHAワクチン等)[ワクチンの効果を減弱させることがある(本剤の免疫抑制作用により、接種されたワクチンに対する抗体産生が抑制される)]。
    9).免疫抑制作用を有する薬剤(免疫抑制剤(副腎皮質ホルモン剤等)、抗リウマチ薬<DMARD>(メトトレキサート等))[過度の免疫抑制が起こることがある(ともに免疫抑制作用を有する)]。
    10).エプレレノン[血清カリウム値が上昇する可能性があるので、血清カリウム値を定期的に観察するなど十分に注意する(本剤と相手薬の副作用が相互に増強される)]。
    (高齢者への投与)
    高齢者では一般に生理機能(腎機能、肝機能、免疫機能等)が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。高齢の関節リウマチ患者では、低用量(1日1回1.5mg)から投与を開始する。
    (妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
    1.妊婦等:妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない[動物実験(ウサギ)で催奇形作用、胎仔毒性が報告されている]。
    2.授乳婦:本剤投与中は授乳を避けさせる[母乳中へ移行することが報告されている]。
    (小児等への投与)
    1.骨髄移植及び腎移植では低出生体重児、新生児、乳児、幼児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
    2.心移植、肺移植、膵移植、小腸移植、重症筋無力症、関節リウマチ、ループス腎炎、潰瘍性大腸炎及び多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎では小児等に対する安全性は確立していない(心移植、肺移植、膵移植、小腸移植、重症筋無力症及び潰瘍性大腸炎では使用経験が少なく、関節リウマチ、ループス腎炎及び多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎では使用経験がない)。
    (過量投与)
    1.過量投与時の症状:BUN上昇、クレアチニン上昇、悪心、手振戦、肝酵素上昇等が報告されている。
    2.過量投与時の処置:胃洗浄、活性炭経口投与、フェニトイン投与などが行われているが、十分な経験はなく、脂溶性が高く蛋白結合も高いため、血液透析は有用ではない(必要に応じて支持・対症療法を行う)。
    (適用上の注意)
    薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
    (その他の注意)
    1.免疫抑制剤による治療を受けた患者では、悪性腫瘍(特にリンパ腫、皮膚癌等)の発生率が高いとする報告がある。
    2.関節リウマチ患者における本剤とメトトレキサートを併用、他の抗リウマチ薬を併用あるいは抗TNFα製剤を併用した際の有効性及び安全性は確立していない。
    3.ループス腎炎患者では、28週投与によりクレアチニンクリアランス低下がみられている。ループス腎炎患者では、28週を超える臨床試験成績は少ないので、長期投与時の安全性は確立されていない。
    4.関節リウマチでは、人工関節置換術等の手術時における本剤の安全性は確立していない。
    5.ラット(1.0〜3.0mg/kg、皮下投与)で、精子数減少及び精子運動能低下が、また高用量群では軽度の繁殖能低下が認められた。
    (取扱い上の注意)
    1.注意:本品は高防湿性の内袋により品質保持をはかっている。
    2.使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用する。
    (保管上の注意)
    開封後防湿。

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