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エクメット配合錠HD基本情報

先発品(後発品なし)

一般名:ビルダグリプチン・メトホルミン塩酸塩配合剤錠

製薬会社:ノバルティス ファーマ

薬価・規格: 85.2円(1錠) 薬価を比較する

添付文書(PDF)

基本情報

薬効分類

DPP-4阻害薬・ビグアナイド薬配合剤詳しく見る

  • 血糖を下げるインスリンの分泌を促すGLP-1(インクレチンと呼ばれるホルモンの一つ)の作用を増強するDPP-4阻害薬と肝臓からの糖放出を抑える他、筋肉・脂肪細胞における糖の取り込み促進作用や腸管での糖吸収抑制作用により血糖を改善するビグアナイド薬の配合製剤
DPP-4阻害薬・ビグアナイド薬配合剤の代表的な商品名
  • エクメット配合錠
  • イニシンク配合錠

効能・効果詳しく見る

  • 2型糖尿病

注意すべき副作用詳しく見る

乳酸アシドーシス低血糖便秘アミラーゼ増加下痢低血糖症嘔吐悪心浮腫筋肉痛腹痛腹部膨満間質性肺炎悪寒胃炎胃腸障害黄疸

用法・用量(主なもの)詳しく見る

  • 1回1錠(ビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩として50mg/500mg)を1日2回朝、夕に経口投与する

禁忌・原則禁忌

  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 胃腸障害
    • 栄養不良状態
    • 嘔吐
    • 過度のアルコール摂取
    • 過敏症
    • 飢餓状態
    • 腹膜透析
    • 重症感染症
    • 重篤な外傷
    • 手術前後
    • ショック
    • 心筋梗塞
    • 心不全
    • 糖尿病性前昏睡
    • 脱水症
    • 糖尿病性ケトアシドーシス
    • 糖尿病性昏睡
    • 乳酸アシドーシス
    • 脳下垂体機能不全
    • 肺塞栓
    • 副腎機能不全
    • 透析
    • 中等度以上の腎機能障害
    • 重度肝機能障害
    • 1型糖尿病
    • 低酸素血症を伴いやすい
    • 脱水状態が懸念される下痢
    • 心血管系に高度障害
    • 肺機能に高度障害
  • 患者の属性に応じた注意事項
    • 妊婦・産婦
    • 虚弱者(衰弱者を含む)
    • 授乳婦

副作用

主な副作用

乳酸アシドーシス低血糖便秘アミラーゼ増加下痢低血糖症嘔吐悪心浮腫筋肉痛腹痛腹部膨満間質性肺炎

重大な副作用

胃炎胃腸障害黄疸悪寒肝炎肝機能障害関節痛急性膵炎放屁増加血管浮腫眩暈倦怠感高血圧鼓腸振戦水疱体重増加多汗症腸閉塞低血糖症状横紋筋融解症貧血腹部不快感腹部膨満ふらつき無力症類天疱瘡白血球数増加リパーゼ増加胃食道逆流性疾患尿酸増加空腹乳酸増加

上記以外の副作用

意識消失胃腸症状過呼吸血中乳酸値上昇ケトーシス呼吸困難湿疹消化不良食欲減退蕁麻疹頭重頭痛咳嗽皮膚剥脱脱力感動悸眠気捻髪音白血球数減少発疹発熱皮膚そう痒症糜爛ビリルビン上昇血中ミオグロビン上昇味覚異常尿中ミオグロビン上昇血小板数減少高度便秘肺音異常皮膚水疱カリウム増加ALT増加GOT増加AST増加GPT増加持続する腹痛Al−P増加クレアチニン増加重篤な低血糖症状CK増加好酸球数増加CPK増加CRP増加持続的な激しい腹痛CK−MB増加CPK−MB増加

注意事項

病気や症状に応じた注意事項

  • 禁止
    • 胃腸障害
    • 栄養不良状態
    • 嘔吐
    • 過度のアルコール摂取
    • 過敏症
    • 飢餓状態
    • 腹膜透析
    • 重症感染症
    • 重篤な外傷
    • 手術前後
    • ショック
    • 心筋梗塞
    • 心不全
    • 糖尿病性前昏睡
    • 脱水症
    • 糖尿病性ケトアシドーシス
    • 糖尿病性昏睡
    • 乳酸アシドーシス
    • 脳下垂体機能不全
    • 肺塞栓
    • 副腎機能不全
    • 透析
    • 中等度以上の腎機能障害
    • 重度肝機能障害
    • 1型糖尿病
    • 低酸素血症を伴いやすい
    • 脱水状態が懸念される下痢
    • 心血管系に高度障害
    • 肺機能に高度障害
  • 慎重投与
    • 肝機能障害
    • 感染症
    • 腎機能障害
    • 腸閉塞
    • 激しい筋肉運動
    • 不規則な食事摂取
    • 糖尿病用薬投与中
    • 軽度腎機能障害
    • 食事摂取量不足
    • 腹部手術
    • 軽度〜中等度肝機能障害
    • インスリン製剤投与中
    • スルホニルウレア剤投与中
    • 腎毒性の強い抗生物質併用
    • ヨード造影剤併用
    • 利尿作用を有する薬剤併用
  • 注意
    • 肝機能障害
    • 腎機能障害
    • ヨード造影剤を用いて検査
    • 男性血清クレアチニン値1.3mg/dL以上
    • 女性血清クレアチニン値1.2mg/dL以上
    • ビルダグリプチン50mg1日2回の単剤の治療により効果不十分
  • 投与に際する指示
    • ヨード造影剤を用いて検査
    • 男性血清クレアチニン値1.3mg/dL以上
    • 女性血清クレアチニン値1.2mg/dL以上
    • ビルダグリプチン50mg1日2回の単剤の治療により効果不十分

患者の属性に応じた注意事項

  • 禁止
    • 妊婦・産婦
    • 虚弱者(衰弱者を含む)
  • 原則禁止
    • 授乳婦
  • 慎重投与
    • 高齢者
  • 注意
    • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

  • 警告
    • 高齢者(65歳〜)
    • 75歳以上の高齢者(75歳〜)
  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)
    • 75歳以上の高齢者(75歳〜)
  • 注意
    • 女性血清クレアチニン値1.2mg/dL以上
    • 男性血清クレアチニン値1.3mg/dL以上
    • 高齢者(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用

薬剤名 影響
ゲンタマイシン 乳酸アシドーシス
腎毒性の強い抗生物質 乳酸アシドーシス
利尿剤 脱水により乳酸アシドーシス
SGLT2阻害剤 脱水により乳酸アシドーシス
利尿剤 脱水により乳酸アシドーシス
糖尿病用薬 低血糖症状
スルホンアミド系薬剤 低血糖症状
SGLT2阻害剤 低血糖症状
チアゾリジン系薬剤 低血糖症状
GLP−1アナログ 低血糖症状
ビグアナイド系製剤 低血糖症状
速効型食後血糖降下剤 低血糖症状
卵胞ホルモン 血糖値が上昇してコントロール不良
甲状腺ホルモン剤 血糖値が上昇してコントロール不良
フェノチアジン系薬剤 血糖値が上昇してコントロール不良
ニコチン酸製剤 血糖値が上昇してコントロール不良
利尿剤 血糖値が上昇してコントロール不良
エピネフリン 血糖値が上昇してコントロール不良
副腎皮質ホルモン剤 血糖値が上昇してコントロール不良
糖尿病用薬及び糖尿病用薬の血糖降下作用を減弱する薬剤 血糖値が上昇してコントロール不良
イソニアジド 血糖値が上昇してコントロール不良
カチオン輸送系を介して腎排泄される薬剤 メトホルミン又は相手薬剤の血中濃度が上昇し作用が増強
シメチジン メトホルミン又は相手薬剤の血中濃度が上昇し作用が増強
α−グルコシダーゼ阻害剤 低血糖症状
フィブラート系薬剤 低血糖症状
糖尿病用薬及び糖尿病用薬の血糖降下作用を増強する薬剤 低血糖症状
β−遮断剤 低血糖症状
モノアミン酸化酵素阻害剤 低血糖症状
サリチル酸製剤 低血糖症状
蛋白同化ステロイド 低血糖症状
ヨウ素造影剤 乳酸アシドーシス
ピラジナミド 血糖値が上昇してコントロール不良
ACE阻害剤 血管浮腫
スルホニルウレア系薬剤 低血糖症状
インスリン製剤 低血糖症状
ACE阻害剤 低血糖

飲食物との相互作用

  • ニコチン酸(ナイアシン)を含むもの<まいたけ、たらこ、インスタントコーヒー、かつお節、まぐろ など>

処方理由

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    添付文書

    効果・効能(添付文書全文)

    2型糖尿病(但し、ビルダグリプチン及びメトホルミン塩酸塩の併用による治療が適切と判断される場合に限る)。
    <効能又は効果に関連する使用上の注意>
    1.本剤を2型糖尿病治療の第一選択薬として用いない。
    2.本剤HD(ビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩として50mg/500mg)については、原則として、既にビルダグリプチン50mg1日2回・メトホルミン塩酸塩500mg1日2回併用で状態が安定している、ビルダグリプチン50mg1日2回・メトホルミン塩酸塩250mg1日2回で効果不十分、メトホルミン塩酸塩500mg1日2回単剤で効果不十分な場合に使用を検討する。
    3.本剤投与中において、本剤の投与がビルダグリプチン及びメトホルミン塩酸塩の各単剤の併用よりも適切であるか慎重に判断する。

    用法・用量(添付文書全文)

    1回1錠(ビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩として50mg/500mg)を1日2回朝、夕に経口投与する。
    <用法及び用量に関連する使用上の注意>
    1.ビルダグリプチン及びメトホルミン塩酸塩の各単剤の用法・用量を考慮して、患者ごとに本剤の用量を決める。
    2.ビルダグリプチン50mg1日2回の単剤の治療により効果不十分な場合は、本剤LDから投与を開始する。

    副作用(添付文書全文)簡潔に見る

    国内で実施された臨床試験において、ビルダグリプチン及びメトホルミン塩酸塩を投与された241例中、48例(19.9%)に臨床検査値異常を含む副作用が認められた。主な副作用は便秘7例(2.9%)、アミラーゼ増加6例(2.5%)、下痢5例(2.1%)、悪心4例(1.7%)等であった(承認時までの集計)。
    次の副作用は、前記の試験あるいはビルダグリプチン、メトホルミン塩酸塩の各薬剤で認められているものである。前記の試験で認められなかった副作用は頻度不明とした。
    1.重大な副作用
    1).乳酸アシドーシス(頻度不明):乳酸アシドーシス(血中乳酸値上昇、乳酸/ピルビン酸比上昇、血液pH低下等を示す)は予後不良のことが多く、一般的に発現する臨床症状は様々であるが、胃腸症状、倦怠感、筋肉痛、過呼吸等の症状がみられることが多く、これらの症状が現れた場合には直ちに投与を中止し、必要な検査を行う。なお、乳酸アシドーシスの疑いが大きい場合には、乳酸の測定結果等を待つことなく適切な処置を行う。
    2).肝炎、肝機能障害、黄疸(頻度不明):ALT上昇(GPT上昇)又はAST上昇(GOT上昇)、Al−P上昇、γ−GTP上昇、ビリルビン上昇等を伴う肝炎、肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、適切な処置を行う。
    3).血管浮腫(頻度不明):ビルダグリプチンとアンジオテンシン変換酵素阻害剤を併用している患者では、併用していない患者に比べて血管浮腫の発現頻度が高かったとの報告があるので、観察を十分に行い、症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    4).低血糖(頻度不明):低血糖症が現れることがある。スルホニルウレア剤との併用で重篤な低血糖症状が現れ、意識消失を来す例も報告されていることから、スルホニルウレア剤と併用する場合には、スルホニルウレア剤の減量を検討する。低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行う。
    5).横紋筋融解症(頻度不明):筋肉痛、脱力感、CK上昇(CPK上昇)、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症が現れることがあるので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    6).急性膵炎(頻度不明):急性膵炎が現れることがあるので、観察を十分に行い、持続的な激しい腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    7).腸閉塞(頻度不明):腸閉塞が現れることがあるので、観察を十分に行い、高度便秘、腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    8).間質性肺炎(頻度不明):間質性肺炎が現れることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、速やかに胸部CT、速やかに血清マーカー等の検査を実施し、間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
    9).類天疱瘡(頻度不明):類天疱瘡が現れることがあるので、水疱、糜爛等が現れた場合には、皮膚科医と相談し、投与を中止するなど適切な処置を行う。
    2.その他の副作用:次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行う。
    1).血液及びリンパ系障害:(頻度不明)白血球数減少、血小板数減少、好酸球数増加、(1%未満)白血球数増加、貧血。
    2).神経系障害:(頻度不明)味覚異常、頭重、頭痛、眠気、(1%〜5%未満)眩暈・ふらつき、(1%未満)振戦。
    3).心臓障害:(頻度不明)動悸。
    4).血管障害:(1%未満)高血圧。
    5).胃腸障害:(頻度不明)腹痛、食欲減退、消化不良、嘔吐、胃腸障害、(1%〜5%未満)便秘、アミラーゼ増加、下痢、悪心、(1%未満)胃炎、腹部不快感、腹部膨満、鼓腸、放屁増加、胃食道逆流性疾患、リパーゼ増加[乳酸アシドーシスの初期症状であることもあるので注意する]。
    6).肝胆道系障害:(頻度不明)γ−GTP増加、(1%未満)ALT増加(GPT増加)、AST増加(GOT増加)、Al−P増加。
    7).腎及び尿路障害:(頻度不明)クレアチニン増加、BUN増加。
    8).代謝及び栄養障害:(頻度不明)ケトーシス、カリウム増加、*ビタミンB12減少[*:長期使用によりビタミンB12の吸収不良が現れることがある]、(1%未満)乳酸増加、尿酸増加。
    9).筋骨格系障害:(頻度不明)筋肉痛[乳酸アシドーシスの初期症状であることもあるので注意する]、(1%未満)関節痛。
    10).皮膚障害:(頻度不明)湿疹、発疹、皮膚そう痒症、蕁麻疹、皮膚剥脱、皮膚水疱、(1%未満)多汗症。
    11).その他:(頻度不明)倦怠感[乳酸アシドーシスの初期症状であることもあるので注意する]、浮腫、(1%〜5%未満)空腹、(1%未満)無力症、CRP増加、CK−MB増加(CPK−MB増加)、CK増加(CPK増加)、体重増加、悪寒。

    使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る

    (警告)
    重篤な乳酸アシドーシスを起こすことがあり、死亡に至った例も報告されているので、乳酸アシドーシスを起こしやすい患者には投与しない。腎機能障害又は肝機能障害のある患者、高齢者に投与する場合には、定期的に腎機能や肝機能を確認するなど慎重に投与する。特に75歳以上の高齢者では、本剤投与の適否を慎重に判断する。
    (禁忌)
    1.本剤の成分又はビグアナイド系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者。
    2.次に示す状態の患者:
    1).乳酸アシドーシスの既往[乳酸アシドーシスを起こしやすい]。
    2).中等度以上の腎機能障害[乳酸アシドーシスを起こしやすい;腎臓におけるメトホルミンの排泄が減少する]。
    3).透析患者(腹膜透析を含む)[乳酸アシドーシスを起こしやすい;高い血中メトホルミン濃度が持続する恐れがある]。
    4).ショック、心不全、心筋梗塞、肺塞栓等心血管系に高度障害、肺機能に高度障害のある患者及びその他の低酸素血症を伴いやすい状態[乳酸アシドーシスを起こしやすい;乳酸産生が増加する]。
    5).過度のアルコール摂取者[乳酸アシドーシスを起こしやすい;肝臓における乳酸の代謝能が低下する]。
    6).脱水症、脱水状態が懸念される下痢、嘔吐等の胃腸障害のある患者[乳酸アシドーシスを起こしやすい]。
    3.糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡又は糖尿病性前昏睡、1型糖尿病の患者[輸液、インスリンによる速やかな高血糖の是正が必須である]。
    4.重度肝機能障害のある患者[肝臓における乳酸の代謝能が低下し、乳酸アシドーシスを起こしやすい;また、肝機能障害が悪化する恐れがある]。
    5.重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない、また、乳酸アシドーシスを起こしやすい]。
    6.栄養不良状態、飢餓状態、衰弱状態、脳下垂体機能不全又は副腎機能不全の患者[低血糖を起こす恐れがある]。
    7.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。
    (慎重投与)
    次に掲げる患者又は状態の患者:
    1.軽度〜中等度肝機能障害[乳酸アシドーシス及び肝機能障害の悪化を起こす恐れがある]。
    2.軽度腎機能障害[乳酸アシドーシスを起こす恐れがある]。
    3.スルホニルウレア剤投与中又はインスリン製剤投与中等の他の糖尿病用薬投与中[低血糖のリスクが増加する恐れがある]。
    4.不規則な食事摂取、食事摂取量不足[低血糖を起こす恐れがある]。
    5.激しい筋肉運動[低血糖を起こす恐れがある]。
    6.腹部手術の既往又は腸閉塞の既往[腸閉塞を起こす恐れがある]。
    7.感染症[乳酸アシドーシスを起こす恐れがある]。
    8.高齢者。
    9.ヨード造影剤併用、腎毒性の強い抗生物質併用、利尿作用を有する薬剤併用[乳酸アシドーシスを起こす恐れがある]。
    (重要な基本的注意)
    1.本剤の使用にあたっては、患者及び家族に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明する。特に、スルホニルウレア剤と併用又はインスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加する恐れがあるので、スルホニルウレア剤又はインスリン製剤による低血糖のリスクを軽減するため、これらの薬剤と併用する場合には、スルホニルウレア剤又はインスリン製剤の減量を検討する。
    2.本剤の有効成分であるメトホルミンによりまれに重篤な乳酸アシドーシスを起こすことがあるので、次の内容を患者及びその家族に十分指導する。
    1).過度のアルコール摂取を避ける。
    2).発熱、下痢、嘔吐、食事摂取不良等により脱水状態が懸念される場合には、いったん服用を中止し、医師に相談する。
    3).乳酸アシドーシスの初期症状が現れた場合には、直ちに受診する。
    3.本剤投与開始前、投与開始後1年間は少なくとも3カ月毎に、その後も定期的に肝機能検査を行い、ALT異常(GPT異常)又はAST異常(GOT異常)等の肝機能検査値異常を認めた場合には、本剤の投与を中止するなど適切な処置を行う。黄疸や肝機能障害を示唆するその他の症状が現れた場合には、本剤の投与を中止する。ビルダグリプチンにおいて、投与中止後に肝酵素の上昇が回復したものの、再投与により再発した症例が報告されていることから、黄疸や肝機能障害を示唆するその他の症状が回復した場合でも本剤を含むビルダグリプチンを含有する製剤を再投与しない[肝機能障害のある患者では肝臓における乳酸の代謝能が低下する可能性があり、また、ビルダグリプチン又はメトホルミンにより肝機能障害(肝炎を含む)が現れることがある]。
    4.ヨード造影剤を用いて検査を行う患者においては、本剤の有効成分であるメトホルミンとの併用により乳酸アシドーシスを起こすことがあるので、検査前は本剤の投与を一時的に中止(但し、緊急に検査を行う必要がある場合を除く)し、ヨード造影剤投与後48時間は本剤の投与を再開しない(なお、投与再開時には、患者の状態に注意する)。
    5.脱水により乳酸アシドーシスを起こすことがあるので、脱水症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。利尿作用を有する薬剤(利尿剤、SGLT2阻害剤等)との併用時には、特に脱水に注意する。
    6.腎機能障害のある患者では腎臓における本剤の有効成分であるメトホルミンの排泄が減少し、血中濃度が上昇する。投与開始前及び投与中は次の点に注意する。
    1).腎機能障害のある患者では腎臓における本剤の有効成分であるメトホルミンの排泄が減少し、血中濃度が上昇するので、投与開始前及び投与中は腎機能や患者の状態に十分注意して投与の適否や投与量の調節を検討し、腎機能は、eGFRや血清クレアチニン値等を参考に判断する[メトホルミン塩酸塩製剤の国内臨床試験における除外基準は、男性血清クレアチニン値1.3mg/dL以上、女性血清クレアチニン値1.2mg/dL以上であった]。
    2).腎機能障害のある患者では腎臓における本剤の有効成分であるメトホルミンの排泄が減少し、血中濃度が上昇するので、本剤投与中は定期的に、高齢者等特に慎重な経過観察が必要な場合にはより頻回に腎機能(eGFR、血清クレアチニン値等)を確認し、腎機能悪化が認められた場合には、投与の中止や減量を行う。
    7.本剤の有効成分であるビルダグリプチンにより急性膵炎が現れることがあるので、持続的な激しい腹痛、嘔吐等の初期症状が現れた場合には、速やかに医師の診察を受けるよう患者に指導する。
    8.糖尿病の診断が確立した患者に対してのみ適用を考慮する。糖尿病以外にも耐糖能異常・尿糖陽性等、糖尿病類似の症状(腎性糖尿、甲状腺機能異常等)を有する疾患があることに留意する。
    9.本剤の適用においては、あらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分に行う。
    10.本剤投与中は、血糖、尿糖を定期的に検査し、薬剤の効果を確かめ、本剤を3カ月投与しても効果が不十分な場合には他の治療法への変更を考慮する。
    11.投与の継続中に、投与の必要がなくなる場合や減量する必要がある場合があり、また、患者の不養生、感染症の合併等により効果がなくなったり、不十分となる場合があるので、食事摂取量、体重の推移、血糖値、感染症の有無等に留意の上、常に投与継続の可否、投与量、薬剤の選択等に注意する。
    12.低血糖及び低血糖症状を起こす恐れがあるので、高所作業、自動車の運転等に従事している患者に投与するときには注意する。
    13.本剤と他の糖尿病用薬の併用における安全性は検討されていない。
    14.本剤の有効成分であるビルダグリプチンとGLP−1受容体作動薬はいずれもGLP−1受容体を介した血糖降下作用を有しており、ビルダグリプチンとGLP−1受容体作動薬を併用した際の臨床試験成績はなく、有効性及び安全性は確認されていない。
    (相互作用)
    ビルダグリプチンは主に代謝により消失し、未変化体の尿中排泄率は23%であった。また、メトホルミンはほとんど代謝されず、未変化体のまま尿中に排泄される。
    併用注意:
    1.ヨード造影剤[併用により乳酸アシドーシスを起こすことがあるので、ヨード造影剤を用いて検査を行う場合には、本剤の投与を一時的に中止する(腎機能が低下し、メトホルミンの排泄が低下することが考えられている)]。
    2.腎毒性の強い抗生物質(ゲンタマイシン等)[併用により乳酸アシドーシスを起こすことがあるので、併用する場合は本剤の投与を一時的に減量・中止するなど適切な処置を行う(腎機能が低下し、メトホルミンの排泄が低下することが考えられている)]。
    3.利尿作用を有する薬剤(利尿剤、SGLT2阻害剤等)[脱水により乳酸アシドーシスを起こすことがあるので、脱水症状が現れた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行う(利尿作用を有する薬剤により、体液量が減少し脱水状態になることがある)]。
    4.血糖降下作用を増強する薬剤:
    1).血糖降下作用を増強する薬剤(糖尿病用剤(スルホニルアミド系薬剤、ビグアナイド系薬剤、チアゾリジン系薬剤、SGLT2阻害剤、速効型インスリン分泌促進剤、GLP−1受容体作動薬等))[低血糖症状が起こる恐れがあるので、血糖値、その他患者の状態を十分に観察しながら投与し、低血糖症状が認められた場合には通常ショ糖を投与する(血糖降下作用の増強による)]。
    2).血糖降下作用を増強する薬剤(糖尿病用剤(スルホニルウレア系薬剤、インスリン製剤))[低血糖症状が起こる恐れがあるので、血糖値、その他患者の状態を十分に観察しながら投与し、特に、スルホニルウレア剤又はインスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加する恐れがあるので、低血糖のリスクを軽減するため、スルホニルウレア剤又はインスリン製剤の減量を検討し、低血糖症状が認められた場合には通常ショ糖を投与する(血糖降下作用の増強による)]。
    3).血糖降下作用を増強する薬剤(糖尿病用剤(α−グルコシダーゼ阻害剤))[低血糖症状が起こる恐れがあるので、血糖値、その他患者の状態を十分に観察しながら投与し、低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与する(血糖降下作用の増強による)]。
    4).血糖降下作用を増強する薬剤(β−遮断剤、サリチル酸剤、MAO阻害剤、フィブラート系薬剤等)[低血糖症状が起こる恐れがあるので、血糖値、その他患者の状態を十分に観察しながら投与し、低血糖症状が認められた場合には通常ショ糖を投与する(血糖降下作用の増強による)]。
    5.蛋白同化ホルモン剤[低血糖症状が起こる恐れがあるので、血糖値、その他患者の状態を十分に観察しながら投与し、低血糖症状が認められた場合には通常ショ糖を投与する(機序は不明である)]。
    6.血糖降下作用を減弱する薬剤(アドレナリン、副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモン、卵胞ホルモン、利尿剤、ニコチン酸、フェノチアジン系薬剤等)[血糖値が上昇してコントロール不良になる恐れがあるので、血糖値、その他患者の状態を十分に観察しながら投与する(血糖降下作用の減弱による)]。
    7.ピラジナミド[血糖値が上昇してコントロール不良になる恐れがあるので、血糖値、その他患者の状態を十分に観察しながら投与する(機序は不明である)]。
    8.イソニアジド[血糖値が上昇してコントロール不良になる恐れがあるので、血糖値、その他患者の状態を十分に観察しながら投与する(イソニアジドによる炭水化物代謝阻害が考えられている)]。
    9.有機カチオン輸送系を介して腎排泄される薬剤(シメチジン)[併用によりメトホルミン又は相手薬剤の血中濃度が上昇し作用が増強する恐れがあるので、観察を十分に行い、必要に応じて本剤又は相手薬剤を減量するなど慎重に投与する(尿細管輸送系をめぐる競合的な阻害作用によるメトホルミン又は相手薬剤の血中濃度上昇が考えられている)]。
    10.アンジオテンシン変換酵素阻害剤[ビルダグリプチンとアンジオテンシン変換酵素阻害剤を併用している患者では、併用していない患者に比べて血管浮腫の発現頻度が高かったとの報告がある(機序は不明である)]。
    (高齢者への投与)
    高齢者では、腎機能、肝機能等が低下していることが多く、また脱水症状を起こしやすい。これらの状態では乳酸アシドーシスを起こしやすいので、次の点に注意する。
    1.高齢者では、腎機能、肝機能等が低下していることが多く、また脱水症状を起こしやすい(これらの状態では乳酸アシドーシスを起こしやすい)ので、本剤の投与開始前、投与中は定期的に、特に慎重な経過観察が必要な場合にはより頻回に腎機能や肝機能を確認するなど十分に観察しながら慎重に投与する[メトホルミンはほとんど代謝されず、未変化体のまま尿中に排泄され、また、肝機能の低下により乳酸の代謝能が低下する]。
    2.高齢者では、腎機能、肝機能等が低下していることが多く、また脱水症状を起こしやすい(これらの状態では乳酸アシドーシスを起こしやすい)ので、腎機能や脱水症状等患者の状態に十分注意して投与の中止や減量を検討する。特に75歳以上の高齢者では、乳酸アシドーシスが多く報告されており、予後も不良であることが多いため、本剤投与の適否をより慎重に判断する。
    3.高齢者では、腎機能、肝機能等が低下していることが多く、また脱水症状を起こしやすい(これらの状態では乳酸アシドーシスを起こしやすい)ので、血清クレアチニン値が正常範囲内であっても、年齢によっては実際の腎機能が低下していることがあるので、eGFR等も考慮して、慎重に患者の状態を観察する。
    (妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
    1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない[動物実験(ラット、ウサギ)でビルダグリプチン及びメトホルミンの胎仔への移行が認められており、また、動物実験(ラット)でメトホルミンの催奇形作用が報告されており、また、妊婦は乳酸アシドーシスを起こしやすい]。
    2.授乳中の婦人には投与することを避け、やむを得ず投与する場合は授乳を中止させる[動物実験(ラット)で、ビルダグリプチン及びメトホルミンが乳汁中へ移行することが報告されている]。
    (小児等への投与)
    低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
    (過量投与)
    1.徴候、症状:過量投与により乳酸アシドーシスが起こることがある。また、外国人健康成人を対象としたビルダグリプチンの反復投与試験において、次の症状及び検査所見が確認されている。ビルダグリプチン400mg投与で、筋痛、錯感覚、発熱、浮腫、リパーゼ増加<基準値上限の2倍以上>、ビルダグリプチン600mg投与で、手足浮腫、CK増加(CPK増加)、AST増加(GOT増加)、CRP増加、ミオグロビン増加等が認められたが、全ての症状及び検査所見はビルダグリプチン投与中止後に回復した。
    2.処置:過量投与が認められた場合は本剤の投与を中止し、適切な処置を行い、乳酸アシドーシスが認められた場合は、アシドーシスの補正(炭酸水素ナトリウム静注等)、輸液(強制利尿)、血液透析等の適切な処置を行う(なお、ビルダグリプチンは血液透析により除去されない)。
    (適用上の注意)
    薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
    (その他の注意)
    1.インスリン又は経口血糖降下剤の投与中にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与することにより、低血糖が起こりやすいとの報告がある。
    2.マウスを用いたビルダグリプチンの104週間反復経口投与がん原性試験において、1000mg/kg/日(50mg1日2回用量でのヒト曝露量(AUC)の199倍)群の雌で乳腺腺癌の発生例数が増加し、ビルダグリプチン1000mg/kg/日群の雌及び250mg/kg/日以上群の雄で血管肉腫の発生例数が増加した。
    3.カニクイザルを用いたビルダグリプチンの13週間経口投与毒性試験において、50mg1日2回用量でのヒト曝露量(AUC)に相当する5mg/kg/日以上の用量で、四肢皮膚病変、耳皮膚病変及び尾部皮膚病変等の皮膚病変(5mg/kg/日で投与期間中に消失した一過性皮膚水疱、20mg/kg/日以上で落屑、痂皮等、80mg/kg/日以上で皮膚壊死等)が報告されている。また、カニクイザルを用いたビルダグリプチンの他の経口投与毒性試験において、20mg/kg/日以上の用量で、個体により初回投与後に急性毒性徴候として、骨格筋壊死、血液生化学的パラメータの上昇(LDH上昇、CK上昇(CPK上昇)、ALT上昇(GPT上昇)及びAST上昇(GOT上昇))、体温低下、血圧低下又は頻脈を伴う体の先端部分の浮腫が報告されており、40mg/kg/日以上の用量で、一部の個体で瀕死もしくは死亡が認められた一方で、生存例では症状は一過性で投与期間中に回復した。なお、同様の毒性所見は他の動物種(マウス、ラット、イヌ及びウサギ)及びヒトでは報告されていない。
    (取扱い上の注意)
    使用期限内であっても、湿気を避けるため開封後はなるべく速やかに使用する。

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