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コンプラビン配合錠基本情報

先発品(後発品なし)

一般名:クロピドグレル硫酸塩・アスピリン錠

製薬会社:サノフィ

薬価・規格: 265.6円(1錠) 薬価を比較する

添付文書(PDF)

基本情報

効能・効果詳しく見る

  • 虚血性心疾患
  • 陳旧性心筋梗塞
  • 不安定狭心症
  • 急性冠症候群
  • 非ST上昇心筋梗塞
  • 安定狭心症
  • ST上昇心筋梗塞

注意すべき副作用詳しく見る

出血発疹発熱貧血下血浮腫紫斑肝機能障害胃腸出血白血球減少皮下出血紅斑血小板減少頭蓋内出血中性脂肪上昇十二指腸潰瘍嘔吐大腸炎好中球減少好酸球増多意識障害眼底出血紫斑病脳出血腎機能障害蕁麻疹過敏症関節炎頭痛GOT上昇GPT上昇γ−GTP上昇アナフィラキシー悪心

用法・用量(主なもの)詳しく見る

  • 1日1回1錠(クロピドグレルとして75mg及びアスピリンとして100mg)を経口投与する

禁忌・原則禁忌

  • 病気や症状に応じた注意事項
    • アスピリン喘息
    • 喀血
    • 過敏症
    • 硝子体出血
    • 血友病
    • 出血
    • 出血傾向
    • 消化管出血
    • 消化性潰瘍
    • 頭蓋内出血
    • 尿路出血
    • 非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作
    • 重篤な肝障害
    • 重篤な腎障害
  • 患者の属性に応じた注意事項
    • 妊婦・産婦

副作用

主な副作用

出血発疹発熱貧血下血浮腫紫斑肝機能障害胃腸出血白血球減少皮下出血紅斑血小板減少頭蓋内出血中性脂肪上昇十二指腸潰瘍嘔吐大腸炎好中球減少好酸球増多意識障害眼底出血紫斑病脳出血腎機能障害蕁麻疹過敏症関節炎頭痛

重大な副作用

GOT上昇GPT上昇γ−GTP上昇悪心アナフィラキシー胃潰瘍胃腸炎嘔気黄疸嘔吐間質性肺炎急性腎不全血管浮腫大腸潰瘍血清ビリルビン上昇血糖上昇血痰血中尿酸上昇血尿下痢眩暈倦怠感口腔内出血高血圧好酸球増多口内炎呼吸困難再生不良性貧血痔出血湿疹食道炎食欲不振ショック腎機能障害蕁麻疹頭痛赤血球減少喘息発作硬膜下血腫そう痒感脱毛破砕赤血球ALT上昇AST上昇吐血尿沈渣異常肺出血剥脱性皮膚炎歯肉出血汎血球減少症横紋筋融解症鼻出血皮膚粘膜眼症候群腹痛不整脈ヘマトクリット減少ヘモグロビン減少便秘片麻痺眼出血無顆粒球症眼充血尿蛋白増加多形滲出性紅斑穿刺部位出血好酸球性肺炎中毒性表皮壊死融解症後天性血友病関節血腫消化器不快感止血延長処置後出血カテーテル留置部位血腫術中出血急性汎発性発疹性膿疱症

上記以外の副作用

Al−P上昇BUN上昇CPK上昇LDH上昇意識喪失胃腸障害角膜炎潰瘍性大腸炎過呼吸肩こり滑液包炎肝炎眼瞼浮腫眼瞼炎眼精疲労関節痛気管支痙攣気分不良気管支炎気管支肺炎嗅覚障害胸水胸痛筋肉痛筋痛急性肝不全痙攣血管炎月経過多血清病血中クレアチニン上昇結膜炎眩暈腱鞘炎口渇光線過敏性皮膚炎口唇腫脹血栓性血小板減少性紫斑病後腹膜出血耳下腺痛しびれ重篤な腎障害歯齦炎出血症状消化不良女性化乳房徐脈視力低下心窩部痛心電図異常膵炎CRP上昇咳嗽総コレステロール上昇代謝異常代謝性アシドーシス唾液分泌過多脱力感胆石症多発性筋炎胆嚢炎低血圧低血糖てんかん動悸難聴乳腺炎尿糖陽性尿閉眠気発汗白血球増加歯肉腫脹歯肉炎鼻炎皮膚乾燥頻尿頻脈複視血中ミオグロビン上昇腹部膨満アルブミン低下不眠症浮遊感扁平苔癬膨疹ほてり味覚異常耳鳴胸やけ水疱性皮疹全身潮紅溶血性貧血腰痛流涙リンパ節腫脹尿中ミオグロビン上昇アミラーゼ上昇斑状丘疹性皮疹異型リンパ球出現小腸潰瘍総蛋白低下多発性関節炎好酸球減少尿路感染K上昇肺音異常注射部位腫脹CK上昇男性乳房痛精神・神経症状糸球体症遅発性の重篤な過敏症状腸管虚血気分変動薬剤性過敏症症候群異常感筋骨格硬直ウイルス再活性化音声変調リンパ球性大腸炎皮膚感覚過敏手指硬直乳汁分泌過多脈拍数低下陰茎出血口唇出血肩痛尿道出血腹部血腫消化器粘膜出血

注意事項

病気や症状に応じた注意事項

  • 禁止
    • アスピリン喘息
    • 喀血
    • 過敏症
    • 硝子体出血
    • 血友病
    • 出血
    • 出血傾向
    • 消化管出血
    • 消化性潰瘍
    • 頭蓋内出血
    • 尿路出血
    • 非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作
  • 原則禁止
    • 重篤な肝障害
    • 重篤な腎障害
  • 慎重投与
    • 過敏症
    • 肝障害
    • 気管支喘息
    • 血液異常
    • 重篤な肝障害
    • 重篤な腎障害
    • 消化性潰瘍
    • 腎障害
    • 非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍
    • 出血傾向素因
    • アルコール常飲
    • 高血圧が持続
  • 注意
    • 出血
    • 血小板凝集抑制が問題となるような手術
    • 高血圧が持続
    • CYP2C19のPM
    • CYP2C19のIM
  • 投与に際する指示
    • 出血
    • 血小板凝集抑制が問題となるような手術
    • 高血圧が持続

患者の属性に応じた注意事項

  • 禁止
    • 妊婦・産婦
  • 相対禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 妊婦・産婦
    • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

  • 慎重投与
    • 低体重
    • 高齢者(65歳〜)
  • 注意
    • 長期間投与されている女性

相互作用

薬剤との相互作用

薬剤名 影響
ナプロキセン 消化管からの出血が助長
非ステロイド系抗炎症剤 消化管からの出血が助長
ジクロフェナク 消化管からの出血が助長
インドメタシン製剤 消化管からの出血が助長
トロンボキサン合成阻害剤 出血の危険性が増大
ベラプロストナトリウム 出血の危険性が増大
組織プラスミノゲンアクチベーター製剤 出血の危険性が増大
プロスタグランジンE1製剤 出血の危険性が増大
プロスタグランジンI2誘導体製剤 出血の危険性が増大
アルテプラーゼ 出血の危険性が増大
シロスタゾール 出血の危険性が増大
プロスタグランジンE1製剤 出血の危険性が増大
血栓溶解剤 出血の危険性が増大
ダナパロイドナトリウム 出血の危険性が増大
10a阻害剤 出血の危険性が増大
イコサペント酸エチル 出血の危険性が増大
ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩 出血の危険性が増大
リバーロキサバン 出血の危険性が増大
トロンボモデュリン アルファ 出血の危険性が増大
オザグレルナトリウム 出血の危険性が増大
サルポグレラート 出血の危険性が増大
ウロキナーゼ 出血の危険性が増大
ヘパリン製剤 出血の危険性が増大
血液凝固阻止剤 出血の危険性が増大
抗トロンビン剤 出血の危険性が増大
血小板凝集抑制作用を有する薬剤 出血の危険性が増大
ワルファリンカリウム 出血した時出血を助長
クマリン系抗凝血剤 出血した時出血を助長
ヒトインスリン 作用を増強し低血糖
糖尿病用薬 作用を増強し低血糖
トルブタミド 作用を増強し低血糖
メトトレキサート製剤 副作用<骨髄抑制・肝・腎・消化器障害等>が増強
非ステロイド系抗炎症剤 アスピリンとの併用により出血及び腎機能の低下
インドメタシン製剤 アスピリンとの併用により出血及び腎機能の低下
ジクロフェナク アスピリンとの併用により出血及び腎機能の低下
ナプロキセン アスピリンとの併用により出血及び腎機能の低下
プロベネシド 作用を減弱
ベンズブロマロン 作用を減弱
尿酸排泄促進剤 作用を減弱
ザフィルルカスト アスピリンとの併用によりザフィルルカストの血漿中濃度が上昇
プロスタグランジンD2受容体拮抗剤 非結合型分率が上昇
ラマトロバン 非結合型分率が上昇
セラトロダスト 非結合型分率が上昇
トロンボキサンA2受容体拮抗剤 非結合型分率が上昇
塩酸セルトラリン アスピリン併用で皮膚異常出血<斑状出血・紫斑等>・出血症状<胃腸出血等>
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 アスピリン併用で皮膚異常出血<斑状出血・紫斑等>・出血症状<胃腸出血等>
フルボキサミンマレイン酸塩 アスピリン併用で皮膚異常出血<斑状出血・紫斑等>・出血症状<胃腸出血等>
ジドブジン製剤 グルクロン酸抱合を阻害
リチウム製剤 中毒
ヒドロクロロチアジド 作用を減弱
フロセミド 作用を減弱
チアジド系薬剤 作用を減弱
ループ利尿剤 作用を減弱
ニトログリセリン 作用を減弱
タクロリムス水和物 アスピリンとの併用により腎障害
シクロスポリン アスピリンとの併用により腎障害
アルコール<経口> 消化管出血が増強
バルプロ酸 作用を増強し振戦
メチルプレドニゾロン 消化管出血を増強
ベタメタゾン 消化管出血を増強
副腎皮質ホルモン剤 消化管出血を増強
プレドニゾロン 消化管出血を増強
塩酸ドネペジル アスピリンとの併用により消化性潰瘍
ACE阻害剤 作用を減弱
マレイン酸エナラプリル 作用を減弱
プロプラノロール 作用を減弱
β−遮断剤 作用を減弱
ピンドロール 作用を減弱
ナプロキセン アスピリンの血小板凝集抑制作用を減弱
イブプロフェン アスピリンの血小板凝集抑制作用を減弱
ピロキシカム アスピリンの血小板凝集抑制作用を減弱
アセタゾラミド 副作用を増強し嗜眠・錯乱等の中枢神経系症状・代謝性アシドーシス
炭酸脱水酵素阻害剤 副作用を増強し嗜眠・錯乱等の中枢神経系症状・代謝性アシドーシス
CYP2C8で代謝される薬剤 血中濃度が増加し血糖降下作用が増強
レパグリニド 血中濃度が増加し血糖降下作用が増強
フェニトイン 総フェニトイン濃度を低下させるが非結合型フェニトイン濃度を低下させない
オメプラゾール クロピドグレルの作用が減弱
薬物代謝酵素<CYP2C19>を阻害する薬剤 クロピドグレルの作用が減弱

飲食物との相互作用

  • アルコールを含むもの<ジン、ウオッカ、ラム、ウイスキー、ブランデー など>

処方理由

抗血小板薬この薬をファーストチョイスする理由(2017年8月更新)もっと見る

  • ・コスト面、エビデンス面からバイアスピリンをよく使っています。腸溶剤でも胃粘膜障害が起こることは十分理解していますが、プラビックスはコスト面、代謝の個人差、併用薬との相互作用の問題から使いにくいところがあると思っています。(40歳代診療所勤務医、循環器内科)
  • ・PCI後のDAPTとして使用します。クロピドグレル、プラスグレルと組み合わせますが、結果的にアスピリンの使用頻度が一番高い。(40歳代病院勤務医、循環器内科)
  • ・PCI後のステント再狭窄の予防に使用する。安価であるが、高齢者にはほとんどPPIを併用している。クロピドグレル75mgを使うことも多い。(60歳代開業医、循環器内科)
  • ・安価であり、脳梗塞、冠動脈疾患、末梢動脈疾患の2次予防に広く使用できる。消化器科Drの意見では、他の抗血小板薬に比べ難治性の消化管出血を生じ易い印象があるとのこと。(50歳代病院勤務医、循環器内科)
  • ・やはり長期エビデンスがあるため本剤を第一選択としている。シロスタゾールなどと併用することが多いが、比較データが欲しいところ。1剤でよいならそれに越したことはないので。(60歳代診療所勤務医、一般内科)
  • ・脳梗塞、虚血性心疾患の既往歴のある方が多いため、前医からの継続処方として出すことが多い。自分から開始する場合は尿蛋白減少効果を期待してジピリダモールを処方することがある。(30歳代病院勤務医、内科系専門科)
  • ・圧倒的に安いから。二次予防を積極的に行おうとする場合には、クロピドグレルを使用している。薬価面で問題になる場合は、アスピリンになっている。(50歳代病院勤務医、一般内科)
  • ・陳旧性脳梗塞を持った人が母数としては一番多いので。ASOなんかがあれば、積極的にプレタールなんかを用いますけれど。(60歳代病院勤務医、放射線科)
  • ・圧倒的な量のエビデンスと著しく安いコスト。ただし、上部消化管障害、消化管出血は無視できない位に多い。今のところあまり投与していないが、最初からタケルダ配合錠を投与するのが合理的なのかもしれない。(50歳代診療所勤務医、一般内科)

抗血小板薬この薬をファーストチョイスする理由(2015年9月更新)もっと見る

  • ・疾患によりアスピリン以外の抗血小板薬の処方も少なくはないが、処方頻度という点では、今でもアスピリンが最多になっている。歴史の長い薬剤であること、抗血小板薬としてのアスピリンは鎮痛に使用する場合に比べて非常に低用量であることから、安全性は高いと思われるが、アスピリンには直接胃粘膜障害作用があると考えられており、消化管出血には留意が必要である。(40代勤務医、一般外科)
  • ・急性期から慢性期まで幅広く使えるので、脳梗塞、心筋梗塞の二次予防では第一選択として処方しています。胃潰瘍の既往がある人には、プロトンポンプ阻害薬(PPI)との合剤のタケルダが便利です。(50代勤務医、一般内科)
  • ・川崎病の標準治療だから。(50代開業医、小児科)
  • ・急性期脳梗塞に対し、ガイドラインでファーストチョイスなので。(40代開業医、脳神経外科)
  • ・バイアスピリンはバイパス手術後は必須のため、よく使用します。副作用も少ないので使用しやすいと思います。(40代勤務医、心臓血管外科)
  • ・最もエビデンスが多く、広く使用しやすい。検査時等も、中止基準が明確。(30代診療所勤務医、内科系専門科)
  • ・抗血小板薬は、ガイドラインでどの疾患・病態に何を出すかがしっかり決まっており、それに基づいて処方すればアスピリンが多くなるはずです。(30代勤務医、循環器内科)
  • ・最も多くのエビデンスを有し、薬価も安価で医療経済面からも推奨される。冠動脈疾患、非心原性脳梗塞や閉塞性動脈硬化症(ASO)などはもとより、大腸癌や関節リウマチの発症リスクが低下するなどの新たなエビデンスが現在も出続けている、素晴らしい薬剤と認識する。(50代開業医、神経内科)
  • ・薬価も安く使用しやすかったのですが、最近出血リスクなどの見直しがされており、再考の必要もありそうです。(50代勤務医、循環器内科)

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    添付文書

    効果・効能(添付文書全文)

    経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される次記の虚血性心疾患(急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)、安定狭心症、陳旧性心筋梗塞)。
    <効能又は効果に関連する使用上の注意>
    1.クロピドグレル75mg(維持量)とアスピリン100mgの併用による治療が適切と判断される場合に、本剤を使用することができる。なお、患者の状態を十分に考慮した上で、本剤の投与が適切であるか慎重に判断する。
    2.PCIが適用予定の虚血性心疾患患者への投与は可能であるが、冠動脈造影により保存的治療あるいは冠動脈バイパス術が選択され、PCIを適用しない場合には以降の投与は控える。

    用法・用量(添付文書全文)

    1日1回1錠(クロピドグレルとして75mg及びアスピリンとして100mg)を経口投与する。
    <用法及び用量に関連する使用上の注意>
    1.クロピドグレルのローディングドーズ投与(投与開始日に300mgを投与すること)には本剤を用いず、クロピドグレル硫酸塩(クロピドグレルとして75mg)単剤を用いる。なお、PCI施行の4日以上前からクロピドグレルを投与されている場合、ローディングドーズ投与は必須ではない。
    2.ステント留置患者への本剤投与時には該当医療機器の添付文書を必ず参照する。なお、原則として本剤の投与終了後は単剤の抗血小板剤に切り替える。
    3.空腹時の投与は避けることが望ましい。

    副作用(添付文書全文)簡潔に見る

    経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される虚血性心疾患患者に本剤を投与した臨床試験は実施されていないが、これらの患者にクロピドグレル硫酸塩(クロピドグレルとして初回量300mg、維持量75mg/日)とアスピリン(81〜100mg/日)を併用投与した国内臨床試験1,243例中報告された副作用(臨床検査値異常を含む)は35.6%(443例)で、主な症状は、皮下出血5.7%(71例)等の出血傾向であった。
    主な臨床検査値異常はALT(GPT)上昇7.9%(98例)、AST(GOT)上昇5.6%(69例)、γ−GTP上昇5.1%(64例)等の肝機能障害、好中球減少0.9%(11例)等の血液障害であった(承認時)。
    再審査で検討対象となった、クロピドグレル硫酸塩の使用成績調査から得られたクロピドグレル硫酸塩と低用量アスピリンの長期併用時の安全性データにおける安全性解析対象症例3,459例中報告された副作用(臨床検査値異常を含む)は9.8%(340例)で、主な症状は肝機能障害2.2%(76例)、胃腸出血0.8%(27例)、発疹0.5%(19例)、貧血0.5%(19例)等であった。主な臨床検査値異常はγ−GTP上昇0.4%(14例)、ALT(GPT)上昇0.3%(12例)、中性脂肪上昇0.3%(9例)、白血球減少0.3%(9例)等であった(再審査終了時)。
    1.重大な副作用(クロピドグレル硫酸塩あるいはアスピリンで報告されているもの):頻度(%)はクロピドグレル硫酸塩とアスピリンを併用した国内臨床試験で認められたものを示す。また、それ以外にクロピドグレル硫酸塩又はアスピリンの服用時に認められる副作用を頻度不明として示す。
    1).出血(頭蓋内出血、胃腸出血等の出血):
    (1).脳出血等の頭蓋内出血、硬膜下血腫等:脳出血等の頭蓋内出血(初期症状:頭痛、悪心・嘔吐、意識障害、片麻痺等)(1%未満)、硬膜下血腫(頻度不明)等が現れることがあるので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    (2).吐血、下血、胃腸出血、眼底出血、関節血腫、肺出血等:吐血(頻度不明)、下血(1%未満)、胃腸出血(1%未満)、眼底出血(1%未満)、関節血腫(頻度不明)、腹部血腫(0.1%未満)、後腹膜出血(頻度不明)、肺出血(頻度不明)等が現れることがあるので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    2).胃・十二指腸潰瘍(1%未満)、小腸・大腸潰瘍(頻度不明):出血を伴う胃潰瘍・十二指腸潰瘍、小腸潰瘍・大腸潰瘍が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。
    3).肝機能障害、黄疸:ALT上昇(GPT上昇)(7.9%)、γ−GTP上昇(5.1%)、AST上昇(GOT上昇)(5.6%)、黄疸(頻度不明)、急性肝不全(頻度不明)、肝炎(頻度不明)等が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、必要に応じ適切な処置を行う。
    4).血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)(頻度不明):TTPが現れることがあるので、観察を十分に行い、TTPの初期症状である倦怠感、食欲不振、紫斑等の出血症状、意識障害等の精神・神経症状、血小板減少、破砕赤血球の出現を認める溶血性貧血、発熱、腎機能障害等が発現した場合には、直ちに投与を中止し、血液検査(網赤血球、破砕赤血球の同定を含む)を実施し、必要に応じ血漿交換等の適切な処置を行う。
    5).間質性肺炎(頻度不明)、好酸球性肺炎(頻度不明):間質性肺炎、好酸球性肺炎が現れることがあるので、観察を十分に行い、咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音異常等が認められた場合には、速やかに胸部X線、速やかに胸部CT等の検査を実施し、異常が認められた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
    6).血小板減少(1%未満)、白血球減少(1%未満)、無顆粒球症(頻度不明)、再生不良性貧血を含む汎血球減少症(頻度不明):血小板減少、白血球減少、無顆粒球症、再生不良性貧血を含む汎血球減少症が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    7).中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、多形滲出性紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症、剥脱性皮膚炎(いずれも頻度不明):中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形滲出性紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症、剥脱性皮膚炎が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    8).薬剤性過敏症症候群(頻度不明):初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う(なお、ヒトヘルペスウイルス6再活性化(HHV−6再活性化)等のウイルス再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意する)。
    9).後天性血友病(頻度不明):後天性血友病が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    10).横紋筋融解症(頻度不明):筋肉痛、脱力感、CK上昇(CPK上昇)、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症が現れ、これに伴って急性腎不全等の重篤な腎障害が現れることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
    11).ショック、アナフィラキシー(頻度不明):ショックやアナフィラキシー(呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    12).喘息発作(頻度不明):喘息発作を誘発することがある。
    2.その他の副作用
    1).血液:(5%以上)皮下出血、(0.1〜5%未満)貧血、紫斑(紫斑病)、鼻出血、止血延長、眼出血、歯肉出血、痔出血、血痰、穿刺部位出血、処置後出血、口腔内出血、術中出血、カテーテル留置部位血腫、ヘモグロビン減少、赤血球減少、ヘマトクリット減少、好中球減少、好酸球増多、(0.1%未満)月経過多、口唇出血、陰茎出血、尿道出血、(頻度不明)好酸球減少、血清病。
    2).肝臓:(0.1〜5%未満)Al−P上昇、LDH上昇、血清ビリルビン上昇、(頻度不明)胆石症、胆嚢炎。
    3).消化器:(0.1〜5%未満)消化器不快感、腹痛、胃腸炎、食道炎、下痢、便秘、嘔気、口内炎、(0.1%未満)腹部膨満、腸管虚血、消化不良、嘔吐、食欲不振、(頻度不明)耳下腺痛、歯肉腫脹、歯肉炎(歯齦炎)、唾液分泌過多、消化器粘膜出血、口渇、胃腸障害、胸やけ、口唇腫脹、大腸炎(潰瘍性大腸炎、リンパ球性大腸炎)、膵炎。
    4).代謝異常:(0.1〜5%未満)中性脂肪上昇、CK上昇(CPK上昇)、K上昇、血糖上昇、血中尿酸上昇、(0.1%未満)Na下降、総コレステロール上昇、総蛋白低下、(頻度不明)アルブミン低下、アミラーゼ上昇、Cl下降、Na上昇、K下降、代謝性アシドーシス、低血糖。
    5).過敏症:(0.1〜5%未満)発疹、そう痒感、湿疹、蕁麻疹、紅斑、(頻度不明)斑状丘疹性皮疹、血管浮腫、気管支痙攣、光線過敏性皮膚炎、眼瞼浮腫。
    6).皮膚:(0.1〜5%未満)脱毛、(0.1%未満)皮膚乾燥、(頻度不明)膨疹、発汗、水疱性皮疹、扁平苔癬。
    7).感覚器:(0.1〜5%未満)眼充血、(0.1%未満)味覚異常、(頻度不明)眼精疲労、眼瞼炎、結膜炎、複視、嗅覚障害、視力低下、角膜炎、耳鳴、難聴。
    8).精神神経系:(0.1〜5%未満)頭痛、眩暈、高血圧、(0.1%未満)不眠症、意識障害、(頻度不明)意識喪失、音声変調、低血圧、てんかん、眠気、皮膚感覚過敏、流涙、筋骨格硬直(肩こり、手指硬直)、気分変動、しびれ。
    9).循環器:(0.1〜5%未満)浮腫、不整脈、(0.1%未満)徐脈、(頻度不明)胸痛、血管炎、心電図異常、脈拍数低下、頻脈、動悸、心窩部痛。
    10).腎臓:(0.1〜5%未満)BUN上昇、尿蛋白増加、血尿、尿沈渣異常、腎機能障害、(0.1%未満)尿路感染、血中クレアチニン上昇、尿糖陽性、(頻度不明)急性腎不全、尿閉、頻尿、糸球体症。
    11).呼吸器:(0.1%未満)気管支肺炎、咳、(頻度不明)胸水、痰、気管支炎、鼻炎、過呼吸。
    12).その他:(0.1〜5%未満)関節炎、発熱、CRP上昇、(0.1%未満)多発性関節炎、肩痛、腱鞘炎、注射部位腫脹、異常感(浮遊感、気分不良)、(頻度不明)ほてり、多発性筋炎、滑液包炎、男性乳房痛、乳汁分泌過多、乳腺炎、女性化乳房、倦怠感、腰痛、筋痛、関節痛。
    頻度(%):クロピドグレル硫酸塩とアスピリンを併用した国内臨床試験から算出した発現頻度。
    頻度不明:クロピドグレル硫酸塩とアスピリンを併用した国内臨床試験以外で認められている副作用のため頻度不明。

    使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る

    (禁忌)
    1.出血している患者(血友病、頭蓋内出血、消化管出血、尿路出血、喀血、硝子体出血等)[出血を助長する恐れがある]。
    2.出血傾向のある患者[血小板機能異常が起こることがあるため、出血傾向を助長する恐れがある]。
    3.本剤の成分又はサリチル酸系製剤に対し過敏症の既往歴のある患者。
    4.消化性潰瘍のある患者[プロスタグランジン生合成抑制作用により、胃の血流量が減少し、消化性潰瘍を悪化させることがある]。
    5.アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者[重篤なアスピリン喘息発作を誘発させることがある]。
    6.出産予定日12週以内の妊婦。
    (慎重投与)
    1.消化性潰瘍の既往歴のある患者[消化性潰瘍を再発させることがある]。
    2.血液異常又はその既往歴のある患者[血液の異常を悪化又は再発させる恐れがある]。
    3.出血傾向素因のある患者[出血を増強させる恐れがある]。
    4.肝障害又はその既往歴のある患者[肝障害を悪化又は再発させる恐れがある。重篤な肝障害患者では本剤の投与は控える]。
    5.腎障害又はその既往歴のある患者[腎障害を悪化又は再発させる恐れがある。重篤な腎障害患者では本剤の投与は控える]。
    6.気管支喘息のある患者[気管支喘息の患者の中にはアスピリン喘息患者も含まれており、それらの患者では重篤な喘息発作を誘発させることがある]。
    7.アルコール常飲している患者[アルコールと同時に服用すると、消化管出血を誘発又は消化管出血増強することがある]。
    8.高血圧が持続している患者[出血の危険性が高くなる恐れがある]。
    9.高齢者[出血の危険性が高くなる恐れがある]。
    10.低体重の患者[出血の危険性が高くなる恐れがある]。
    11.非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で、本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療が行われている患者[ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効能・効果としているが、ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もあるので、本剤を継続投与する場合には、十分経過を観察し、慎重に投与する]。
    12.妊婦<但し出産予定日12週以内の妊婦は禁忌>又は妊娠している可能性のある婦人。
    13.他のチエノピリジン系薬剤(チクロピジン塩酸塩等)に対し過敏症の既往歴のある患者。
    (重要な基本的注意)
    1.血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、無顆粒球症、重篤な肝障害等の重大な副作用が発現することがあるので、投与開始後2カ月間は、2週間に1回程度の血液検査等の実施を考慮する。
    2.本剤を適用するにあたっては、クロピドグレル硫酸塩又はアスピリン単独投与に比べ出血のリスクが高まる可能性があることを十分考慮する。
    3.本剤による血小板凝集抑制が問題となるような手術の場合には、14日以上前に投与を中止することが望ましい(投与中止期間中は必要に応じて単剤の抗血小板剤の使用も検討する)、また、血栓症や塞栓症のリスクの高い症例では、適切な血栓塞栓症の発症抑制策を講じる(なお、十分な休薬期間を設けることが出来ない場合は重大な出血のリスクが高まることが報告されているので十分に観察する)、手術後に本剤の再投与が必要な場合には、手術部位の止血を確認してから再開する。
    4.他の出血の危険性を増加させる薬剤等との相互作用に注意するとともに、高血圧が持続する患者への投与は慎重に行い、本剤投与中は十分な血圧のコントロールを行う。
    5.出血の危険性及び血液学的副作用の恐れがあることから、出血を起こす危険性が高いと考えられる場合には、中止等を考慮する。また、出血を示唆する臨床症状が疑われた場合は、直ちに血球算定等の適切な検査を実施する。
    6.後天性血友病(活性化部分トロンボプラスチン時間延長(aPTT延長)、第8因子活性低下等)が現れることがあるので、aPTTの延長等が認められた場合には、出血の有無にかかわらず、後天性血友病の可能性を考慮し、専門医と連携するなど適切な処置を行う。
    7.患者には通常よりも出血しやすくなることを説明し、異常な出血が認められた場合には医師に連絡するよう注意を促す。また、他院(他科)を受診する際には、本剤を服用している旨を医師に必ず伝えるよう患者に注意を促す。
    8.治療中に本剤の投与を中止あるいは休薬すると、血栓塞栓症の発現リスクが高まることがあるため、単剤の抗血小板剤へ切り替えを検討する。また、本剤を飲み忘れた場合には気づいた時に1錠服用するよう指導する(但し、次の服用時間に近い場合には飲み忘れた分は服用せずに次回服用時に1錠を服用することとし、倍量を服用しないよう患者に指導する)。
    9.本剤とワルファリン等の抗凝固薬との併用は、抗血栓作用のある薬剤を3成分同時に服用することになり、出血リスクを高める恐れがあるため、ワルファリン等の抗凝固薬を併用するベネフィットがリスクを上回ると判断される場合にのみ投与する。
    (相互作用)
    クロピドグレルは、主にCYP2C19により活性代謝物に代謝され、CYP1A2、CYP2B6、CYP3A4等も活性代謝物の生成に寄与する。また、クロピドグレルのグルクロン酸抱合体はCYP2C8を阻害する。
    併用注意:
    1.非ステロイド性消炎鎮痛剤:
    1).非ステロイド性消炎鎮痛剤(ナプロキセン、インドメタシン、ジクロフェナクナトリウム等)[クロピドグレルとの併用により、消化管からの出血が助長されたとの報告がある(クロピドグレルは血小板凝集抑制作用を有するため、これら薬剤と併用すると消化管出血を助長すると考えられている)]。
    2).非ステロイド性消炎鎮痛剤(ナプロキセン、インドメタシン、ジクロフェナクナトリウム等)[アスピリンとの併用により出血及び腎機能の低下を起こすことがある(機序不明)]。
    2.血小板凝集抑制作用を有する薬剤(シロスタゾール、トロンボキサン合成酵素阻害剤(オザグレルナトリウム)、プロスタグランジンE1製剤、プロスタグランジンE1誘導体及びプロスタグランジンI2誘導体(ベラプロストナトリウム等)、サルポグレラート塩酸塩、イコサペント酸エチル等)、血栓溶解剤(ウロキナーゼ、t−PA製剤(アルテプラーゼ等)等)、血液凝固阻止剤(ヘパリン製剤、ダナパロイドナトリウム、第10a因子阻害剤(リバーロキサバン等)、抗トロンビン剤(ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩等)、トロンボモデュリン アルファ等)[これら薬剤との併用により、出血の危険性が増大する恐れがあるので、観察を十分に行い、注意する(本剤は血小板凝集抑制作用を有するため、これら薬剤との併用により出血傾向が増強される恐れがある)]。
    3.クマリン系抗凝固剤(ワルファリンカリウム)[出血した時出血を助長する恐れがあり、また、アスピリンはクマリン系抗凝固剤の作用を増強し出血時間の延長・消化管出血等を起こすことがあるので、クマリン系抗凝固剤を減量するなど慎重に投与する(アスピリンは血漿蛋白に結合したクマリン系抗凝固剤と置換し、遊離させ、また、本剤は血小板凝集抑制作用、アスピリンは消化管刺激による出血作用を有する)]。
    4.薬物代謝酵素<CYP2C19>を阻害する薬剤(オメプラゾール)[クロピドグレルの作用が減弱する恐れがある(CYP2C19を阻害することにより、クロピドグレルの活性代謝物の血中濃度が低下する)]。
    5.糖尿病用剤(ヒトインスリン、トルブタミド等)[アスピリンは糖尿病用剤の作用を増強し低血糖を起こすことがあるので、糖尿病用剤を減量するなど慎重に投与する(アスピリン(高用量投与時)は血漿蛋白に結合した糖尿病用剤と置換し、遊離させ、また、アスピリンは大量で血糖降下作用を有する)]。
    6.メトトレキサート[アスピリンとの併用により、メトトレキサートの副作用<骨髄抑制・肝・腎・消化器障害等>が増強されることがある(アスピリン(高用量投与時)は血漿蛋白に結合したメトトレキサートと置換し、遊離させ、また、アスピリンはメトトレキサートの腎排泄を阻害すると考えられている)]。
    7.バルプロ酸ナトリウム[アスピリンはバルプロ酸ナトリウムの作用を増強し振戦等を起こすことがある(アスピリン(高用量投与時)は血漿蛋白に結合したバルプロ酸ナトリウムと置換し、遊離させる)]。
    8.フェニトイン[アスピリンは総フェニトイン濃度を低下させるが非結合型フェニトイン濃度を低下させないとの報告があるので、総フェニトイン濃度に基づいて増量する際には臨床症状等を慎重に観察する(アスピリン(高用量投与時)は血漿蛋白に結合したフェニトインと置換し、遊離させる)]。
    9.副腎皮質ホルモン剤(ベタメタゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン等)[アスピリン(高用量投与時)との併用時に副腎皮質ホルモン剤を減量すると、サリチル酸中毒を起こすことが報告されており、また、消化管出血を増強させることが考えられる(機序不明)]。
    10.リチウム製剤[アスピリンとの併用により、リチウム中毒を起こすことが報告されている(アスピリン(高用量投与時)は腎のプロスタグランジンの生合成を抑制し、腎血流量を減少させることにより、リチウムの腎排泄を低下させることが考えられる)]。
    11.チアジド系利尿剤(ヒドロクロロチアジド等)、ループ利尿剤(フロセミド)[アスピリンはこれらの薬剤の作用を減弱させることが報告されている(アスピリンは腎のプロスタグランジンの生合成を抑制して、水、塩類の体内貯留が生じ、利尿剤の水、塩類排泄作用に拮抗するためと考えられる)]。
    12.β遮断剤(プロプラノロール塩酸塩、ピンドロール等)、ACE阻害剤(エナラプリルマレイン酸塩等)[アスピリンはこれらの薬剤の作用を減弱させることが報告されている(アスピリンは血管拡張作用を有する腎プロスタグランジンの生合成、遊離を抑制し、血圧を上昇させることが考えられる)]。
    13.ニトログリセリン製剤[アスピリンはニトログリセリンの作用を減弱させることがある(アスピリンはプロスタグランジンの生合成を抑制することにより、冠動脈を収縮させ、ニトログリセリンの作用を減弱させることが考えられる)]。
    14.尿酸排泄促進剤(プロベネシド、ベンズブロマロン)[アスピリンはこれらの薬剤の作用を減弱させることがある(アスピリン(高用量投与時)はこれらの薬剤の尿酸排泄に拮抗する)]。
    15.イブプロフェン、ナプロキセン、ピロキシカム[アスピリンの血小板凝集抑制作用を減弱するとの報告がある(血小板のシクロオキシゲナーゼ−1とアスピリンの結合を阻害するためと考えられる)]。
    16.炭酸脱水酵素阻害剤(アセタゾラミド等)[アスピリンはアセタゾラミドの副作用を増強し嗜眠・錯乱等の中枢神経系症状・代謝性アシドーシス等を起こすことが報告されている(アスピリンは血漿蛋白に結合したアセタゾラミドと置換し、遊離させる)]。
    17.ドネペジル塩酸塩[アスピリンとの併用により消化性潰瘍を起こすことがある(コリン系が賦活され胃酸分泌が促進される)]。
    18.タクロリムス水和物、シクロスポリン[アスピリンとの併用により腎障害が発現することがある(腎障害の副作用が相互に増強されると考えられる)]。
    19.ザフィルルカスト[アスピリンとの併用によりザフィルルカストの血漿中濃度が上昇することがある(機序不明)]。
    20.プロスタグランジンD2受容体拮抗剤、トロンボキサンA2受容体拮抗剤(ラマトロバン、セラトロダスト)[ヒト血漿蛋白結合に対する相互作用の検討(in vitro)において、アスピリンによりこれらの薬剤の非結合型分率が上昇することがある(これら薬剤がアスピリンと血漿蛋白結合部位で置換し、遊離型血中濃度が上昇すると考えられる)]。
    21.選択的セロトニン再取り込み阻害剤<SSRI>(フルボキサミンマレイン酸塩、塩酸セルトラリン等)[出血を助長する恐れがあり、また、アスピリン併用で皮膚異常出血<斑状出血・紫斑等>・出血症状<胃腸出血等>が報告されている(SSRIの投与により血小板凝集が阻害され、本剤との併用により出血を助長すると考えられる)]。
    22.アルコール<経口>[アスピリンとの併用により、消化管出血が増強される恐れがある(アルコールによる胃粘膜障害とアスピリンのプロスタグランジン合成阻害作用により、相加的に消化管出血が増強すると考えられる)]。
    23.薬物代謝酵素<CYP2C8>の基質となる薬剤(レパグリニド)[レパグリニドの血中濃度が増加し血糖降下作用が増強する恐れがある(クロピドグレルのグルクロン酸抱合体によるCYP2C8阻害作用により、レパグリニドの血中濃度が増加すると考えられる)]。
    (高齢者への投与)
    高齢者では造血機能、腎機能、肝機能等の生理機能が低下していることが多く、また体重が少ない傾向があり、出血等の副作用が現れやすいので、患者の状態を観察しながら、慎重に投与する。
    (妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
    1.出産予定日12週以内の妊婦には投与しない[アスピリンにより妊娠期間延長、動脈管早期閉鎖、子宮収縮抑制、分娩時出血増加につながる恐れがある。海外での大規模な疫学調査では、妊娠中のアスピリン服用と先天異常児出産の因果関係は否定的であるが、長期連用した場合は、母体の貧血、産前産後出血、分娩時間延長、難産、死産、新生児の体重減少・死亡などの危険が高くなる恐れを否定できないとの報告がある。また、ヒトで妊娠末期にアスピリンを投与された患者及びその新生児に出血異常が現れたとの報告があり、更に、妊娠末期のラットにアスピリンを投与した実験で、弱い胎仔動脈管収縮が報告されている]。
    2.妊婦<但し出産予定日12週以内の妊婦は除く>又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[アスピリンの動物実験(ラット)で催奇形性作用が現れたとの報告があり、妊娠期間延長、過期産につながる恐れがあり、また、クロピドグレルにおいては妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
    3.授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせる[クロピドグレルにおいて動物実験(ラット)で乳汁中に移行すること及びアスピリンにおいてヒト乳汁中へ移行することが報告されている]。
    (小児等への投与)
    小児等に対する安全性は確立していない[使用経験がない]。
    (過量投与)
    1.徴候と症状:アスピリンの過量投与により、耳鳴、眩暈、頭痛、嘔吐、難聴、軽度の頻呼吸等の初期症状から血中濃度の上昇に伴い、重度過呼吸、呼吸性アルカローシス、代謝性アシドーシス、痙攣、昏睡、呼吸不全等が認められる。アスピリン及びクロピドグレルの過量投与により凝固時間延長及び出血が生じる恐れがある。
    2.処置:過量投与時には、催吐、胃洗浄、活性炭投与(但し、催吐及び胃洗浄後)、輸液注入によるアシドーシス是正、アルカリ尿促進(但し、腎機能が正常の場合)、血液透析、腹膜透析を必要に応じて行う。また、過量投与により出血が認められた場合、適切な処置を取る(クロピドグレル又はアスピリンの特異的な解毒剤は知られていないので、緊急措置が必要な出血の場合は血小板輸血を考慮する)。
    (適用上の注意)
    1.服用時:本剤は腸溶性の内核を含む有核錠であるので、割ったり、砕いたり、すりつぶしたりしないで、そのまま噛まずに服用させる。
    2.薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
    (その他の注意)
    1.国内で実施された健康成人を対象としたクロピドグレルの臨床薬理試験において、クロピドグレル300mgを初回投与後24時間の最大血小板凝集能(5μM ADP惹起maximum platelet aggregation intensity(MAI):%)は、CYP2C19の代謝能に応じて、Extensive metabolizer(EM)群、Intermediate metabolizer(IM)群、Poor metabolizer(PM)群の順に、43.67±6.82、47.17±5.71、54.11±4.34であり、その後6日間にわたってクロピドグレル75mg/日を投与した後のMAI(%)は、それぞれ32.87±5.10、39.41±6.34、47.48±3.60と、CYP2C19のPM群においてクロピドグレルの血小板凝集抑制作用が低下した。
    2.海外における経皮的冠動脈形成術施行を予定した患者を対象としたクロピドグレルの臨床試験及び複数の観察研究において、CYP2C19のPMもしくはCYP2C19のIMでは、CYP2C19のEMと比較して、クロピドグレル投与後の心血管系イベント発症率の増加が報告されている。
    3.In vitroの試験において、アスピリン等のグルクロン酸抱合により代謝される薬剤が抗ウイルス剤(ジドブジン)のグルクロン酸抱合を阻害したとの報告がある。
    4.非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されている女性において、一時的不妊が認められたとの報告がある。
    (保管上の注意)
    アルミピロー開封後防湿。

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