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レミケード点滴静注用100基本情報

先発品(後発品あり)

一般名:インフリキシマブ(遺伝子組換え)静注用

製薬会社:田辺三菱製薬

薬価・規格: 83243円(100mg1瓶) 薬価を比較する

添付文書(PDF)

基本情報

薬効分類

TNFα阻害薬詳しく見る

  • 炎症を引き起こす主要な体内物質TNFαの作用を抑え関節のリウマチの症状を改善し、骨などの損傷を防ぐ他、場合よってはベーチェット病やクローン病などの自己免疫疾患に使われる薬
TNFα阻害薬の代表的な商品名
  • レミケード
  • エンブレル
  • ヒュミラ
  • シンポニー
  • シムジア

効能・効果詳しく見る

  • 関節症性乾癬
  • 乾癬性紅皮症
  • 強直性脊椎炎
  • 尋常性乾癬
  • 膿疱性乾癬
  • ベーチェット病の難治性網膜ぶどう膜炎
  • 関節リウマチ
  • 外瘻を有するクローン病の維持療法
  • 中等度から重度の活動期にあるクローン病の維持療法
  • 外瘻を有するクローン病の治療
  • 中等度から重度の活動期にあるクローン病の治療
  • 川崎病の急性期
  • 中等症から重症の潰瘍性大腸炎の治療
  • 腸管型ベーチェット病
  • 神経型ベーチェット病
  • 血管型ベーチェット病

注意すべき副作用詳しく見る

浮腫結核発熱発疹皮疹肺炎頭痛不快感皮膚炎乾癬腸炎そう痒呼吸困難感染症インフルエンザウイルス感染丘疹咽喉頭炎尿潜血帯状疱疹悪心気道感染痙攣蕁麻疹血小板減少血尿貧血過敏症間質性肺炎関節痛ざ瘡そう痒性皮疹ほてりインフルエンザ様疾患ニューモシスティス肺炎不安単純ヘルペス咳嗽小水疱性皮疹抗カルジオリピン抗体陽性抗核抗体陽性斑状丘疹状皮疹斑状皮疹気管支痙攣湿疹疼痛神経痛紅斑紅斑性皮疹脂漏脱髄疾患膿疱性皮疹自己抗体陽性血圧上昇血圧低下血小板減少性紫斑病血管浮腫血管炎血管炎性皮疹遅発性過敏症頭部粃糠疹顔面浮腫骨髄球数増加髄膜炎アトピー性皮膚炎アナフィラキシー様症状総蛋白減少胃潰瘍胃炎

用法・用量(主なもの)詳しく見る

  • 1.関節リウマチ:インフリキシマブ(遺伝子組換え)として、体重1kg当たり3mgを1回の投与量とし点滴静注する
  • 初回投与後、2週、6週に投与し、以後8週間の間隔で投与を行う
    • なお、6週の投与以後、効果不十分又は効果が減弱した場合には、投与量の増量や投与間隔の短縮が可能である
  • これらの投与量の増量や投与間隔の短縮は段階的に行う
  • 1回の体重1kg当たりの投与量の上限は、8週間の間隔であれば10mg、投与間隔を短縮した場合であれば6mgとする
    • また、最短の投与間隔は4週間とする
  • 本剤は、メトトレキサート製剤による治療に併用して用いる
  • 2.ベーチェット病による難治性網膜ぶどう膜炎:インフリキシマブ(遺伝子組換え)として、体重1kg当たり5mgを1回の投与量とし点滴静注する
  • 初回投与後、2週、6週に投与し、以後8週間の間隔で投与を行う
  • 3.乾癬:インフリキシマブ(遺伝子組換え)として、体重1kg当たり5mgを1回の投与量とし点滴静注する
  • 初回投与後、2週、6週に投与し、以後8週間の間隔で投与を行う
    • なお、6週の投与以後、効果不十分又は効果が減弱した場合には、投与量の増量や投与間隔の短縮が可能である
  • これらの投与量の増量や投与間隔の短縮は患者の状態に応じて段階的に行う
  • 1回の体重1kg当たりの投与量の上限は、8週間の間隔であれば10mg、投与間隔を短縮した場合であれば6mgとする
    • また、最短の投与間隔は4週間とする
  • 4.強直性脊椎炎:インフリキシマブ(遺伝子組換え)として、体重1kg当たり5mgを1回の投与量とし点滴静注する
  • 初回投与後、2週、6週に投与し、以後6〜8週間の間隔で投与を行う
  • 5.腸管型ベーチェット病、神経型ベーチェット病、血管型ベーチェット病:インフリキシマブ(遺伝子組換え)として、体重1kg当たり5mgを1回の投与量とし点滴静注する
  • 初回投与後、2週、6週に投与し、以後8週間の間隔で投与を行う
    • なお、6週の投与以後、効果不十分又は効果が減弱した場合には、体重1kg当たり10mgを1回の投与量とすることができる
  • 6.川崎病の急性期:インフリキシマブ(遺伝子組換え)として、体重1kg当たり5mgを単回点滴静注する
  • 7.クローン病:インフリキシマブ(遺伝子組換え)として、体重1kg当たり5mgを1回の投与量とし点滴静注する
  • 初回投与後、2週、6週に投与し、以後8週間の間隔で投与を行う
    • なお、6週の投与以後、効果が減弱した場合には、投与量の増量又は投与間隔の短縮が可能である
  • 投与量を増量する場合は、体重1kg当たり10mgを1回の投与量とすることができる
  • 投与間隔を短縮する場合は、体重1kg当たり5mgを1回の投与量とし、最短4週間の間隔で投与することができる
  • 8.潰瘍性大腸炎:インフリキシマブ(遺伝子組換え)として、体重1kg当たり5mgを1回の投与量とし点滴静注する
  • 初回投与後、2週、6週に投与し、以後8週間の間隔で投与を行う
    • なお、本剤投与時には、1.2ミクロン以下のメンブランフィルターを用いたインラインフィルターを通して投与する

禁忌・原則禁忌

  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 活動性結核
    • 過敏症
    • 多発性硬化症
    • 敗血症
    • 重篤な感染症
    • 脱髄疾患
    • マウス由来の蛋白質に対する過敏症
    • うっ血性心不全

副作用

主な副作用

浮腫結核発熱発疹皮疹肺炎頭痛不快感皮膚炎乾癬腸炎そう痒呼吸困難感染症インフルエンザウイルス感染丘疹咽喉頭炎尿潜血帯状疱疹悪心気道感染痙攣蕁麻疹血小板減少血尿貧血過敏症間質性肺炎関節痛ざ瘡そう痒性皮疹ほてりインフルエンザ様疾患ニューモシスティス肺炎不安単純ヘルペス咳嗽小水疱性皮疹抗カルジオリピン抗体陽性抗核抗体陽性斑状丘疹状皮疹斑状皮疹気管支痙攣湿疹疼痛神経痛紅斑紅斑性皮疹脂漏脱髄疾患膿疱性皮疹自己抗体陽性血圧上昇血圧低下血小板減少性紫斑病血管浮腫血管炎血管炎性皮疹遅発性過敏症頭部粃糠疹顔面浮腫骨髄球数増加髄膜炎

重大な副作用

アトピー性皮膚炎アナフィラキシー様症状総蛋白減少胃炎胃潰瘍腸管穿孔異常感覚胃腸炎胃不快感運動過多嚥下障害嘔吐悪寒外耳炎角膜炎滑液包炎顆粒球減少眼圧上昇カリウム減少肝炎眼窩周囲浮腫眼脂眼瞼炎肝腫大関節炎眼痛皮膚変色顔面浮腫気管支痙攣気管支炎逆流性食道炎食道カンジダ症狭心症胸水胸痛胸部不快感強膜炎胸膜炎ギラン・バレー症候群筋痛筋肉痛筋力低下う歯憩室炎頚部痛傾眠血圧上昇血圧低下光線過敏性反応血腫血管浮腫アルブミン減少眼内炎結膜炎血沈亢進白帯下血便結膜充血下痢腱炎倦怠感抗DNA抗体陽性口渇口腔内潰瘍高血圧高血糖高コレステロール血症口唇炎喉頭浮腫口内炎高ビリルビン血症呼吸器症状骨髄炎骨痛錯乱痔核視覚障害視神経炎耳痛失神耳閉感脂肪肝視野欠損重篤な肝機能障害重篤な血液障害羞明ニューロパシー筋骨格痛消化不良上腹部痛食欲亢進食欲不振ショック徐脈脂漏性皮膚炎腎盂腎炎真菌感染症神経過敏心室性期外収縮振戦心拍数増加心不全ループス様症候群咳嗽せつ舌炎喘息蒼白皮膚剥脱体重減少体重増加眼球乾燥唾液腺炎多汗症多発性硬化症多発性筋炎胆嚢炎チアノーゼ知覚過敏乳房肥大中耳炎注射部位疼痛潮紅腸閉塞低カリウム血症低血圧鉄欠乏性貧血てんかん発作点状出血動悸糖尿病頭部不快感軟便熱感眠気脳炎膿瘍脳梗塞敗血症歯痛排尿困難麦粒腫背部痛蜂巣炎白血球減少発赤鼻炎汎血球減少横紋筋融解症脾腫鼻出血皮膚潰瘍皮膚乾燥皮膚そう痒症疲労頻尿頻脈腹痛腹部不快感副鼻腔炎腹部膨満腹膜炎不整脈不眠症扁桃炎ヘマトクリット減少片頭痛便秘膀胱炎放屁末梢性浮腫末梢性虚血味覚異常耳鳴無力症毛包炎溶血性貧血リビドー減退リンパ節結核リンパ節炎緑内障リンパ節症咽頭浮腫尿沈渣多毛症血小板数増加脱毛症重篤な感染症勃起不全尿路感染腸管狭窄嗅覚錯誤注射部位腫脹感情不安定感覚鈍麻ヘノッホ・シェーンライン紫斑病注射部位反応低酸素症嚢胞免疫グロブリン増加回転性眩暈好酸球増加症斑状出血協調運動異常全身性浮腫浮動性眩暈ジスキネジー皮膚白癬クロル減少膣感染カリウム増加ナトリウム減少リンパ球減少症尿中ウロビリノーゲン増加肺外結核胸膜結核手浮腫日和見感染症注射部位そう痒感遅発性過敏症髄膜結核咽喉絞扼感発声障害関節腫脹口腔内痛不随意性筋収縮クリプトコッカス症水疱性皮膚炎白血球増加症横断性脊髄炎注射部位炎症クレアチニン増加尿中蛋白陽性網膜静脈閉塞皮膚過角化筋骨格硬直膣出血肛門周囲痛尿中白血球陽性体位性眩暈尿酸増加総蛋白増加涙器障害注射部位出血血球貪食症候群アミラーゼ増加コレステロール減少トリグリセリド増加不規則月経尿中ブドウ糖陽性リンパ球形態異常単球減少症リンパ球増加症皮膚裂傷抗利尿ホルモン不適合分泌異形リンパ球好酸球数減少乾癬様皮膚炎耳不快感赤血球異常皮膚真菌感染後骨髄球数増加末梢腫脹多幸気分好中球増加症亀頭包皮炎性器分泌物耳感染皮膚嚢腫迷路炎胃ポリープ単球増加症歯周病爪周囲炎子宮平滑筋腫非結核性抗酸菌症ざ瘡様皮膚炎限局性感染非結核性マイコバクテリア感染サイトメガロウイルス抗原陽性リステリア菌性髄膜炎皮膚腫瘤うつ病

上記以外の副作用

嚥下障害ギラン・バレー症候群結核症血栓性血小板減少性紫斑病サルコイドーシス視神経炎真菌感染症ループス様症候群脱力感多発性硬化症チアノーゼ敗血症皮膚筋炎血中ミオグロビン上昇リンパ節結核尿中ミオグロビン上昇PaO2低下胸部X線異常重篤な感染症著しいGOT上昇著しいGPT上昇低酸素症著しいALT上昇著しいAST上昇著しいLDH上昇著しいγ−GTP上昇胸膜結核重篤なinfusion reaction多発性神経障害手浮腫抗dsDNA抗体陽性化髄膜結核肺外結核日和見感染症サルモネラ症間質性肺線維症ニューモシスティス症横断性脊髄炎BUN増加Al−P増加CPK増加CRP増加KL−6増加胸部CT異常

注意事項

病気や症状に応じた注意事項

  • 禁止
    • 活動性結核
    • 過敏症
    • 多発性硬化症
    • 敗血症
    • 重篤な感染症
    • 脱髄疾患
    • マウス由来の蛋白質に対する過敏症
    • うっ血性心不全
  • 相対禁止
    • 脱髄疾患
  • 慎重投与
    • 間質性肺炎
    • 感染症
    • 結核
    • 再生不良性貧血
    • 汎血球減少
    • 脱髄疾患
    • 胸部レントゲン上結核治癒所見
    • 重篤な血液疾患
    • 本剤投与経験のある
  • 注意
    • B型肝炎
    • 間質性肺炎
    • 結核
    • 脱髄疾患
    • 肺外結核
    • 慢性炎症性疾患
    • B型肝炎ウイルスキャリア
    • 結核患者との濃厚接触歴
    • 胸部画像検査で陳旧性結核
    • 結核既感染
    • 免疫抑制作用を持つ薬剤を併用投与したB型肝炎ウイルスキャリア
    • HBs抗原陰性かつHBs抗体陽性
    • HBs抗原陰性かつHBc抗体陽性
    • 免疫抑制作用を持つ薬剤を併用投与したB型肝炎既往感染
    • 左室駆出率35%以下でNYHA心機能分類3/4度のうっ血性心不全
    • 中等度から重度のうっ血性心不全
  • 投与に際する指示
    • 結核
    • 肺外結核
    • 胸部画像検査で陳旧性結核
    • 結核既感染
    • 結核患者との濃厚接触歴

患者の属性に応じた注意事項

  • 相対禁止
    • 妊婦・産婦
    • 乳児
    • 幼児・乳児
  • 慎重投与
    • 幼児・乳児
    • 高齢者
  • 注意
    • 妊婦・産婦
    • 新生児(低出生体重児を含む)
    • 幼児・乳児
    • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

  • 相対禁止
    • 川崎病の急性期で1歳未満の乳児(0日〜364日)
    • クローン病で6歳未満の幼児(0歳〜5歳)
    • 潰瘍性大腸炎で6歳未満の幼児(0歳〜5歳)
  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)
    • 小児(0歳〜14歳)
  • 注意
    • 高齢者(65歳〜)
    • 若年成人
    • 小児(0歳〜14歳)
    • 出生児

相互作用

薬剤との相互作用

薬剤名 影響
アバタセプト<遺伝子組換え> 感染症
生ワクチン 感染症
免疫抑制作用を有する薬剤 B型肝炎ウイルス再活性化
免疫抑制作用を有する薬剤 B型肝炎ウイルス再活性化

処方理由

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    添付文書

    効果・効能(添付文書全文)

    1.既存治療で効果不十分な次記疾患:関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)、ベーチェット病による難治性網膜ぶどう膜炎、尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、強直性脊椎炎、腸管型ベーチェット病、神経型ベーチェット病、血管型ベーチェット病、川崎病の急性期。
    2.次のいずれかの状態を示すクローン病の治療及び維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る):中等度から重度の活動期にあるクローン病患者、外瘻を有するクローン病患者。
    3.中等症から重症の潰瘍性大腸炎の治療(既存治療で効果不十分な場合に限る)。
    <効能・効果に関連する使用上の注意>
    1.関節リウマチ:
    1).関節リウマチ:過去の治療において、非ステロイド性抗炎症剤及び他の抗リウマチ薬(メトトレキサート製剤を含む)等による適切な治療を行っても、疾患に起因する明らかな臨床症状が残る場合に投与を行う(また、メトトレキサート製剤に本剤を上乗せすることのリスク・ベネフィットを判断した上で使用する)。関節リウマチの場合、本剤による効果は、通常投与開始から14週以内に得られることが確認されているので、14週以内に全く効果が得られない場合や、増量や投与間隔の短縮を行っても効果が得られない場合には、現在の治療計画の継続を慎重に再考する。
    2).関節リウマチ:本剤とアバタセプト<遺伝子組換え>の併用は行わない。
    2.ベーチェット病による難治性網膜ぶどう膜炎:過去の治療において、他の薬物療法(シクロスポリン等)等の適切な治療を行っても、疾患に起因する明らかな臨床症状が残る場合に本剤の投与を行う。
    3.乾癬:過去の治療において、既存の全身療法(紫外線療法を含む)等の適切な治療を行っても、皮疹が体表面積の10%以上に存在する場合、もしくは難治性の皮疹、関節症状又は膿疱を有する場合に本剤の投与を行う。
    4.強直性脊椎炎:過去の治療において、他の薬物療法(非ステロイド性抗炎症剤等)等の適切な治療を行っても、疾患に起因する明らかな臨床症状が残る場合に本剤の投与を行う。
    5.腸管型ベーチェット病、神経型ベーチェット病、血管型ベーチェット病:過去の治療において、他の薬物療法等の適切な治療を行っても、疾患に起因する明らかな臨床症状が残る場合に本剤の投与を行う。
    6.川崎病の急性期:過去の治療において、免疫グロブリン療法等を行っても、疾患に起因する明らかな臨床症状が残る場合に本剤の投与を行う。
    7.クローン病:過去の治療において、栄養療法、他の薬物療法(5−アミノサリチル酸製剤、ステロイド、アザチオプリン等)等の適切な治療を行っても、疾患に起因する明らかな臨床症状が残る場合に本剤の投与を行う(なお、緩解維持投与は漫然と行わず経過を観察しながら行う)。
    8.潰瘍性大腸炎:過去の治療において、他の薬物療法(5−アミノサリチル酸製剤、ステロイド、アザチオプリン等)等の適切な治療を行っても、疾患に起因する明らかな臨床症状が残る場合に本剤の投与を行う(緩解維持効果は確認されていないため、緩解導入後には本剤の継続投与の必要性を検討し、他の治療法への切替えを考慮する)。

    用法・用量(添付文書全文)

    1.関節リウマチ:インフリキシマブ(遺伝子組換え)として、体重1kg当たり3mgを1回の投与量とし点滴静注する。初回投与後、2週、6週に投与し、以後8週間の間隔で投与を行う。なお、6週の投与以後、効果不十分又は効果が減弱した場合には、投与量の増量や投与間隔の短縮が可能である。これらの投与量の増量や投与間隔の短縮は段階的に行う。1回の体重1kg当たりの投与量の上限は、8週間の間隔であれば10mg、投与間隔を短縮した場合であれば6mgとする。また、最短の投与間隔は4週間とする。本剤は、メトトレキサート製剤による治療に併用して用いる。
    2.ベーチェット病による難治性網膜ぶどう膜炎:インフリキシマブ(遺伝子組換え)として、体重1kg当たり5mgを1回の投与量とし点滴静注する。初回投与後、2週、6週に投与し、以後8週間の間隔で投与を行う。
    3.乾癬:インフリキシマブ(遺伝子組換え)として、体重1kg当たり5mgを1回の投与量とし点滴静注する。初回投与後、2週、6週に投与し、以後8週間の間隔で投与を行う。なお、6週の投与以後、効果不十分又は効果が減弱した場合には、投与量の増量や投与間隔の短縮が可能である。これらの投与量の増量や投与間隔の短縮は患者の状態に応じて段階的に行う。1回の体重1kg当たりの投与量の上限は、8週間の間隔であれば10mg、投与間隔を短縮した場合であれば6mgとする。また、最短の投与間隔は4週間とする。
    4.強直性脊椎炎:インフリキシマブ(遺伝子組換え)として、体重1kg当たり5mgを1回の投与量とし点滴静注する。初回投与後、2週、6週に投与し、以後6〜8週間の間隔で投与を行う。
    5.腸管型ベーチェット病、神経型ベーチェット病、血管型ベーチェット病:インフリキシマブ(遺伝子組換え)として、体重1kg当たり5mgを1回の投与量とし点滴静注する。初回投与後、2週、6週に投与し、以後8週間の間隔で投与を行う。なお、6週の投与以後、効果不十分又は効果が減弱した場合には、体重1kg当たり10mgを1回の投与量とすることができる。
    6.川崎病の急性期:インフリキシマブ(遺伝子組換え)として、体重1kg当たり5mgを単回点滴静注する。
    7.クローン病:インフリキシマブ(遺伝子組換え)として、体重1kg当たり5mgを1回の投与量とし点滴静注する。初回投与後、2週、6週に投与し、以後8週間の間隔で投与を行う。なお、6週の投与以後、効果が減弱した場合には、投与量の増量又は投与間隔の短縮が可能である。投与量を増量する場合は、体重1kg当たり10mgを1回の投与量とすることができる。投与間隔を短縮する場合は、体重1kg当たり5mgを1回の投与量とし、最短4週間の間隔で投与することができる。
    8.潰瘍性大腸炎:インフリキシマブ(遺伝子組換え)として、体重1kg当たり5mgを1回の投与量とし点滴静注する。初回投与後、2週、6週に投与し、以後8週間の間隔で投与を行う。
    なお、本剤投与時には、1.2ミクロン以下のメンブランフィルターを用いたインラインフィルターを通して投与する。
    <用法・用量に関連する使用上の注意>
    1.溶解及び希釈方法:本剤1バイアル当たり10mLの日局注射用水で溶解する。患者の体重から換算した必要溶解液量を約250mL、体重が25kg未満の小児は約50mL、25kg以上の小児は約100mLの日局生理食塩液に希釈し、他の注射剤、輸液等とは混合しない。体重が100kgを超える患者に投与する場合には、希釈後のインフリキシマブ濃度が4mg/mLを超えないよう、日局生理食塩液の量を調整する。
    2.投与方法:本剤は独立した点滴ラインにより、原則、2時間以上をかけて緩徐に点滴静注する。
    3.メトトレキサート製剤の併用(関節リウマチ):国内及び海外の臨床試験により、メトトレキサート製剤併用での有効性及び安全性が確認されている。国内臨床試験におけるメトトレキサート製剤の併用量は、6mg/週以上であり、メトトレキサート併用時の本剤に対する抗体の産生率は、メトトレキサート非併用時よりも低かった。なお、関節リウマチ患者におけるメトトレキサート製剤以外の抗リウマチ薬併用の有用性は確立していない。
    4.関節リウマチにおいて、初回、2週、6週投与までは10mg/kg等への増量投与は行わない。また、関節リウマチにおいて、増量により感染症の発現頻度が高まる恐れがあるため、感染症の発現には十分注意する[10mg/kg等の高用量を初回投与から行うことにより、重篤な感染症の発現頻度が高まったとの報告がある]。
    5.乾癬において、初回、2週、6週投与までは10mg/kg等への増量投与は行わない。また、乾癬において、増量により感染症の発現頻度が高まる恐れがあるため、感染症の発現には十分注意する[関節リウマチ患者において、10mg/kg等の高用量を初回投与から行うことにより、重篤な感染症の発現頻度が高まったとの報告がある]。乾癬において、本剤による効果が全く認められない場合や、増量や投与間隔の短縮を行っても症状の改善が認められない場合には、現在の治療計画の継続を慎重に再考する。
    6.腸管型ベーチェット病、神経型ベーチェット病及び血管型ベーチェット病において、初回、2週、6週投与までは10mg/kgへの増量投与は行わない。腸管型ベーチェット病、神経型ベーチェット病及び血管型ベーチェット病において、増量を行っても、症状や検査所見の改善が認められない場合には、現在の治療計画の継続を慎重に再考する。
    7.クローン病において、本剤を初回投与後、2週、6週と投与した後、臨床症状や内視鏡所見等により治療効果を評価し、効果が認められない場合には、更に継続投与を行っても効果が得られない可能性があり、他の治療法を考慮する。また、クローン病において、10mg/kgへの増量や投与間隔の短縮は、5mg/kg8週間隔投与による治療により効果は認められたものの、維持療法中に効果が減弱し、症状の再燃が認められた患者に対して行う。クローン病において、増量又は投与間隔の短縮を行っても効果が認められない場合には、他の治療法を考慮する。
    8.潰瘍性大腸炎において、本剤を初回投与後、2週、6週と投与した後、8週時点で臨床症状や内視鏡所見等により治療効果を評価し、効果が認められない場合には、更に継続投与を行っても効果が得られない可能性があり、他の治療法を考慮する。

    副作用(添付文書全文)簡潔に見る

    <承認時までの試験>
    国内で実施された関節リウマチ、クローン病、ベーチェット病による難治性網膜ぶどう膜炎、乾癬、強直性脊椎炎、潰瘍性大腸炎、腸管型ベーチェット病、神経型ベーチェット病、血管型ベーチェット病を含む臨床試験で、本剤が投与された1,115例中、副作用が報告されたのは959例(86.0%)であり、その主なものは咽喉頭炎(22.2%)、発熱(9.9%)、発疹(8.3%)、ウイルス感染(5.1%)等であった。また、主な臨床検査値異常変動はALT(GPT)増加(8.8%)、AST(GOT)増加(6.6%)、LDH増加(6.0%)、血尿(尿潜血)(5.1%)等であった。また、海外で実施された関節リウマチ、クローン病、乾癬、強直性脊椎炎及び潰瘍性大腸炎を含む臨床試験で、本剤が投与された5,979例中、副作用が報告されたのは3,226例(54.0%)であり、その主なものは、頭痛(9.1%)、気道感染(9.1%)、発疹(5.6%)、悪心(5.5%)等であった(クローン病用法・用量追加時)。
    なお、国内で実施された川崎病に対する臨床試験で、本剤が投与された16例中、副作用が報告されたのは11例(68.8%)であり、神経痛(6.3%)、発疹(6.3%)等であった(川崎病の急性期効能・効果追加時)。
    <承認後の調査>
    関節リウマチ:使用成績調査において、7,522例中1,850例(24.6%)に副作用が報告された。主なものは発熱(3.6%)、発疹(2.5%)、頭痛(2.5%)、ほてり(1.7%)、肺炎(1.6%)等であった(再審査終了時)。
    乾癬:特定使用成績調査において、764例中172例(22.5%)に副作用が報告された。主なものは注入に伴う反応(3.9%)、発熱(2.5%)、関節痛(1.7%)、肝機能異常(1.4%)、帯状疱疹(1.2%)であった(再審査終了時)。
    クローン病:使用成績調査及び特定使用成績調査において、3,762例中901例(24.0%)に副作用が報告された。主なものは発熱(2.8%)、頭痛(2.2%)、白血球数減少(1.7%)、発疹(1.5%)、呼吸困難(1.3%)であった(調査終了時)。
    潰瘍性大腸炎:特定使用成績調査において、557例中103例(18.5%)に副作用が報告された。主なものは注入に伴う反応(6.3%)、発疹(1.1%)であった(調査終了時)。
    1.重大な副作用
    1).感染症(3.5%):敗血症、肺炎(ニューモシスティス肺炎を含む)、真菌感染症、脳炎、髄膜炎(リステリア菌性髄膜炎を含む)、骨髄炎等の重篤な感染症(日和見感染症を含む)が現れることがあるので患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、投与中止等の適切な処置を行う。なお、死亡に至った症例の多くは、感染症によるものであった。
    2).結核(0.3%):本剤投与による結核の発症は、投与初期から現れる可能性があるため、結核の既感染者には、本剤投与後、問診及び胸部レントゲン検査等を定期的(投与開始後2カ月間は可能な限り1カ月に1回、以降は適宜必要に応じて)に行うことにより、結核症状の発現に十分に注意し、また、肺外結核(髄膜結核、胸膜結核、リンパ節結核等)も現れることがあることから、その可能性も十分考慮した観察を行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    3).重篤なinfusion reaction(0.6%):ショック、アナフィラキシー様症状(呼吸困難、気管支痙攣、血圧上昇、血圧低下、血管浮腫、チアノーゼ、低酸素症、発熱、蕁麻疹等の重篤な副作用)、痙攣が現れることがあるので、重篤なinfusion reactionが発現した場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行う。また、本剤投与の際には、infusion reaction発現に備え適切な薬剤治療(アドレナリン、副腎皮質ホルモン剤、抗ヒスタミン剤又はアセトアミノフェン等)や緊急処置ができるよう十分な体制で投与開始し投与終了後も十分な観察を行う。
    4).脱髄疾患(0.1%):脱髄疾患(多発性硬化症、視神経炎、横断性脊髄炎、ギラン・バレー症候群等)が現れることがあるので、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
    5).間質性肺炎(0.5%):間質性肺炎が現れることがあるので、発熱、咳嗽、呼吸困難等の呼吸器症状に十分に注意し、異常が認められた場合には、速やかに胸部レントゲン検査、速やかに胸部CT検査及び速やかに血液ガス検査等を実施し、本剤及びメトトレキサート製剤の投与を中止するとともにニューモシスティス肺炎との鑑別診断(β−Dグルカンの測定等)を考慮に入れ適切な処置を行う。なお、間質性肺炎の既往歴のある患者には、定期的に問診を行うなど、注意する。
    6).肝機能障害(0.1%):著しいAST上昇(著しいGOT上昇)、著しいALT上昇(著しいGPT上昇)、著しいγ−GTP上昇、著しいLDH上昇等を伴う重篤な肝機能障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    7).遅発性過敏症(0.6%):遅発性過敏症(3日以上経過後)が発現する可能性もあることから、患者に十分説明し、発疹、発熱、そう痒、手浮腫・顔面浮腫、蕁麻疹、頭痛等が発現した場合、主治医に連絡するよう指示するなど適切な対応をとる。
    8).抗dsDNA抗体陽性化を伴うループス様症候群(0.4%):抗dsDNA抗体が陽性化し、関節痛、筋肉痛、皮疹等の症状が現れることがあるので、このような場合には、投与を中止する。
    9).重篤な血液障害(0.1%):汎血球減少、血小板減少、白血球減少、顆粒球減少、血球貪食症候群、血小板減少性紫斑病が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    10).横紋筋融解症(0.01%*):横紋筋融解症が現れることがあるので、脱力感、筋肉痛、CK上昇(CPK上昇)、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇に注意し、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    2.その他の副作用:副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
    1).精神・神経系:(5%以上)頭痛、(1%以上〜5%未満)浮動性眩暈、感覚鈍麻、異常感覚、(1%未満)頭部不快感、体位性眩暈、知覚過敏、失神、嗅覚錯誤、味覚異常、神経痛、不随意性筋収縮、片頭痛、振戦、運動過多、ジスキネジー、脳梗塞、協調運動異常、不眠症、不安、神経過敏、うつ病、感情不安定、多幸気分、錯乱、傾眠(眠気)、*ニューロパシー、*てんかん発作、(頻度不明)多発性神経障害。
    2).血液:(1%以上〜5%未満)貧血(鉄欠乏性貧血、溶血性貧血)、カリウム減少、血小板数増加、(1%未満)リンパ節炎、脾腫、単球減少症、リンパ球減少症、リンパ球増加症、単球増加症、白血球増加症、好中球増加症、好酸球増加症、赤血球異常、低カリウム血症、好酸球数減少、骨髄球数増加、アミラーゼ増加、総蛋白減少、総蛋白増加、アルブミン減少、クロル減少、ナトリウム減少、血沈亢進、リンパ球形態異常(異形リンパ球)、リンパ節症、後骨髄球数増加、尿酸増加、カリウム増加、CRP増加、ヘマトクリット減少、(頻度不明)血栓性血小板減少性紫斑病。
    3).循環器:(1%以上〜5%未満)ほてり、潮紅、高血圧、低血圧、動悸、血圧低下、血圧上昇、(1%未満)血腫、蒼白、末梢性虚血、徐脈、不整脈、頻脈、心室性期外収縮、狭心症、心不全、心拍数増加、*血管炎(*ヘノッホ・シェーンライン紫斑病)。
    4).呼吸器:(5%以上)気道感染、咽喉頭炎、(1%以上〜5%未満)呼吸困難、気管支炎、咳嗽、鼻炎、副鼻腔炎、(1%未満)発声障害、咽喉絞扼感、鼻出血、胸膜炎、胸水、喘息、気管支痙攣、胸部X線異常(胸部CT異常)、PaO2低下、KL−6増加、扁桃炎、(頻度不明)間質性肺線維症。
    5).肝臓:(1%以上〜5%未満)Al−P増加、(1%未満)脂肪肝、肝炎、胆嚢炎、肝腫大、高ビリルビン血症。
    6).泌尿器:(5%以上)血尿(尿潜血)、(1%以上〜5%未満)尿路感染、尿中ブドウ糖陽性、尿中蛋白陽性、BUN増加、尿沈渣、(1%未満)腎盂腎炎、排尿困難、尿中白血球陽性、頻尿、クレアチニン増加、尿中ウロビリノーゲン増加、膀胱炎。
    7).消化器:(5%以上)悪心、(1%以上〜5%未満)嘔吐、下痢、腹痛、便秘、胃腸炎、口内炎、歯周病、(1%未満)上腹部痛、嚥下障害、逆流性食道炎、腸閉塞、腸管狭窄、消化不良、血便、腸管穿孔、胃炎、痔核、肛門周囲痛、憩室炎、腹部膨満、胃ポリープ、胃潰瘍、腹膜炎、腹部不快感、腸炎、胃不快感、軟便、放屁、口腔内潰瘍形成、歯痛、口唇炎、口腔内痛、う歯、唾液腺炎、口渇、舌炎。
    8).皮膚:(5%以上)発疹(膿疱性皮疹、斑状皮疹、斑状丘疹状皮疹、小水疱性皮疹、そう痒性皮疹、湿疹、紅斑性皮疹、頭部粃糠疹、丘疹、血管炎性皮疹)、(1%以上〜5%未満)皮膚白癬、皮膚炎(脂漏性皮膚炎、水疱性皮膚炎、乾癬様皮膚炎、ざ瘡様皮膚炎)、毛包炎、皮膚そう痒症、蕁麻疹、紅斑(発赤)、多汗症、(1%未満)麦粒腫、せつ、皮膚真菌感染、皮膚裂傷、皮膚嚢腫、ざ瘡、皮膚乾燥、皮膚変色、皮膚剥脱、脱毛症、乾癬、斑状出血、点状出血、皮膚潰瘍、脂漏、皮膚過角化、光線過敏性反応、皮膚腫瘤、多毛症、アトピー性皮膚炎。
    9).投与部位:(1%未満)注射部位反応(注射部位疼痛、注射部位炎症、注射部位腫脹、注射部位出血、注射部位そう痒感)。
    10).眼:(1%未満)眼内炎、涙器障害、角膜炎、眼瞼炎、視覚障害、眼痛、眼球乾燥、羞明、強膜炎、緑内障、眼圧上昇、眼脂、結膜炎、結膜充血、視野欠損、網膜静脈閉塞。
    11).耳:(1%未満)耳痛、回転性眩暈、耳鳴、耳不快感(耳閉感)、耳感染(外耳炎、中耳炎、迷路炎)。
    12).筋・骨格系:(1%以上〜5%未満)関節痛、筋痛、(1%未満)関節腫脹、背部痛、筋骨格硬直、頚部痛、関節炎、骨痛、腱炎、筋力低下、滑液包炎、CPK増加、筋骨格痛、*多発性筋炎、(頻度不明)皮膚筋炎。
    13).抵抗機構:(5%以上)自己抗体陽性(抗DNA抗体陽性、抗カルジオリピン抗体陽性、抗核抗体陽性)、ウイルス感染(帯状疱疹、単純ヘルペス、インフルエンザ様疾患、インフルエンザ)、(1%以上〜5%未満)膿瘍、(1%未満)免疫グロブリン増加、爪周囲炎、限局性感染、サイトメガロウイルス抗原陽性、食道カンジダ症、蜂巣炎、*非結核性マイコバクテリア感染(*非結核性抗酸菌症)、*クリプトコッカス症、(頻度不明)ニューモシスティス症、サルモネラ症、サルコイドーシス。
    14).代謝:(1%以上〜5%未満)高コレステロール血症、(1%未満)糖尿病、高血糖、抗利尿ホルモン不適合分泌、コレステロール減少、トリグリセリド増加。
    15).その他:(5%以上)発熱、(1%以上〜5%未満)悪寒、熱感、倦怠感、疲労、胸痛、疼痛、浮腫(末梢性浮腫、顔面浮腫、全身性浮腫、眼窩周囲浮腫、血管浮腫、咽頭浮腫、喉頭浮腫)、(1%未満)膣感染、勃起不全、乳房肥大、亀頭包皮炎、不規則月経、膣出血、性器分泌物(白帯下)、無力症、不快感、胸部不快感、嚢胞、食欲不振、食欲亢進、過敏症、体重増加、体重減少、子宮平滑筋腫、リビドー減退、末梢腫脹。
    副作用の頻度は承認時までの臨床試験に基づき算出した。
    *:承認時までに認められなかった副作用については、承認後の調査結果に基づき頻度を算出した。

    使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る

    (警告)
    1.本剤投与により、結核、敗血症を含む重篤な感染症及び脱髄疾患悪化等が現れることがあり、本剤との関連性は明らかではないが、悪性腫瘍の発現も報告されている。本剤が疾病を完治させる薬剤でないことも含め、重篤な感染症及び脱髄疾患悪化等が現れることがあり、本剤との関連性は明らかではないが、悪性腫瘍の発現も報告されていることを患者に十分説明し、患者が理解したことを確認した上で、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する。また、本剤の投与において、重篤な副作用により、致命的な経過をたどることがあるので、緊急時に十分に措置できる医療施設及び医師のもとで投与し、本剤投与後に副作用が発現した場合には、主治医に連絡するよう患者に注意を与える。
    2.感染症:
    1).重篤な感染症:敗血症、真菌感染症を含む日和見感染症等の致死的感染症が現れることがあるため、十分な観察を行うなど感染症の発症に注意する。
    2).結核:播種性結核(粟粒結核)及び肺外結核(髄膜結核、胸膜結核、リンパ節結核等)を含む結核が発症し、死亡例も認められている。結核の既感染者では症状の顕在化及び悪化の恐れがあるため、本剤投与に先立って結核に関する十分な問診及び胸部レントゲン検査に加え、インターフェロン−γ遊離試験又はツベルクリン反応検査を行い、適宜胸部CT検査等を行うことにより、結核感染の有無を確認する。川崎病患者において、本剤の投与に緊急を要する場合には、少なくとも十分な問診、胸部レントゲン検査等を行うことにより、結核感染の有無を十分に確認する。また、結核の既感染者には、抗結核薬の投与をした上で、本剤を投与する。ツベルクリン反応等の検査が陰性の患者において、投与後活動性結核が認められた例も報告されている。
    3.本剤投与に関連する反応:
    1).Infusion reaction:本剤投与中あるいは投与終了後2時間以内に発現するinfusion reactionのうち、重篤なアナフィラキシー様症状(呼吸困難、気管支痙攣、血圧上昇、血圧低下、血管浮腫、チアノーゼ、低酸素症、発熱、蕁麻疹等)、痙攣が現れることがある。本剤は緊急時に十分な対応のできる準備をした上で投与を開始し、投与終了後も十分な観察を行う。また、重篤なinfusion reactionが発現した場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行う。
    2).遅発性過敏症(再投与の場合):本剤投与後3日以上経過後に重篤なものを含む遅発性過敏症(筋肉痛、発疹、発熱、多関節痛、そう痒、手浮腫・顔面浮腫、嚥下障害、蕁麻疹、咽頭痛、頭痛等)が現れることがある。再投与には遅発性過敏症の発現に備え、十分な観察を行う。
    4.脱髄疾患の臨床症状及び/又は画像診断上の悪化が、本剤を含むTNF抑制作用を有する薬剤で現れることがあるので、脱髄疾患(多発性硬化症等)及びその既往歴のある患者には投与しないこととし、脱髄疾患を疑う患者や家族歴を有する患者に投与する場合には、適宜画像診断等の検査を実施するなど、十分な観察を行う。
    5.関節リウマチ患者では、本剤の治療を行う前に、非ステロイド性抗炎症剤及び他の抗リウマチ薬等の使用を十分勘案し、また、本剤についての十分な知識とリウマチ治療の経験を持つ医師が使用する。
    6.ベーチェット病による難治性網膜ぶどう膜炎では、本剤の治療を行う前に、既存治療薬(シクロスポリン等)の使用を十分勘案し、また、ベーチェット病による難治性網膜ぶどう膜炎の治療経験を持つ眼科医と本剤について十分な知識を有する内科等の医師が診断と治療に対して十分な連携をとり使用する。
    7.乾癬では、本剤の治療を行う前に、既存の全身療法(紫外線療法を含む)の使用を十分勘案し、また、乾癬の治療経験を持つ医師と本剤について十分な知識を有する医師が連携をとり使用する。
    8.強直性脊椎炎では、本剤の治療を行う前に、既存治療薬(非ステロイド性抗炎症剤等)の使用を十分勘案し、また、本剤についての十分な知識と強直性脊椎炎の診断及び治療の経験を持つ医師が使用する。
    9.腸管型ベーチェット病、神経型ベーチェット病及び血管型ベーチェット病では、本剤の治療を行う前に、既存治療薬の使用を十分勘案し、また、本剤についての十分な知識と腸管型ベーチェット病、神経型ベーチェット病又は血管型ベーチェット病治療の十分な知識・経験を持つ医師が使用する。
    10.川崎病患者では、本剤の治療を行う前に、免疫グロブリン療法等の実施を十分勘案し、また、本剤についての十分な知識と川崎病治療の経験を持つ医師が使用する。
    11.クローン病患者では、本剤の治療を行う前に、既存治療薬の使用を十分勘案し、また、本剤についての十分な知識とクローン病治療の経験を持つ医師が使用する。
    12.潰瘍性大腸炎患者では、本剤の治療を行う前に、既存治療薬の使用を十分勘案し、また、本剤についての十分な知識と潰瘍性大腸炎治療の経験を持つ医師が使用する。
    (禁忌)
    1.重篤な感染症(敗血症等)の患者[症状を悪化させる恐れがある]。
    2.活動性結核の患者[症状を悪化させる恐れがある]。
    3.本剤の成分に対する過敏症又はマウス由来の蛋白質に対する過敏症(マウス型、キメラ型、ヒト化抗体等)の既往歴のある患者。
    4.脱髄疾患(多発性硬化症等)及びその既往歴のある患者[症状の再燃及び悪化の恐れがある]。
    5.うっ血性心不全の患者[症状を悪化させる恐れがある]。
    (慎重投与)
    1.感染症の患者又は感染症が疑われる患者[本剤は免疫反応を減弱する作用を有し、正常な免疫応答に影響を与える可能性があるので、適切な処置と十分な観察が必要である]。
    2.結核の既感染者(特に結核の既往歴のある患者及び胸部レントゲン上結核治癒所見のある患者)[結核を活動化させる恐れがあるので、胸部レントゲン検査等を定期的に行うなど、結核症状の発現に十分注意する]。
    3.脱髄疾患が疑われる徴候を有する患者及び家族歴のある患者[脱髄疾患発現の恐れがあるため、適宜画像診断等の検査を実施し、十分注意する]。
    4.間質性肺炎の既往歴のある患者[間質性肺炎が増悪又は再発することがある]。
    5.重篤な血液疾患(汎血球減少、再生不良性貧血等)の患者又はその既往歴のある患者[血液疾患が悪化する恐れがある]。
    6.本剤投与経験のある患者。
    7.高齢者。
    8.小児等。
    (重要な基本的注意)
    1.本剤は血中濃度が長期にわたり持続するため(5mg/kg投与時は少なくとも8〜12週間)、この間には副作用の発現に注意し、また、他の生物製剤との切り替えの際も注意する。
    2.本剤投与に先立って結核に関する十分な問診及び胸部レントゲン検査に加え、インターフェロン−γ遊離試験又はツベルクリン反応検査を行い、適宜胸部CT検査等を行うことにより、結核感染の有無を確認する。川崎病患者において、本剤の投与に緊急を要する場合には、少なくとも十分な問診、胸部レントゲン検査等を行うことにより、結核感染の有無を十分に確認する。結核の既往歴を有する場合及び結核感染が疑われる場合には、結核の診療経験がある医師に相談する。次のいずれかの患者には、原則として抗結核薬の投与をした上で、本剤を投与する[1)胸部画像検査で陳旧性結核に合致するか推定される陰影を有する患者、2)結核の治療歴(肺外結核を含む)を有する患者、3)インターフェロン−γ遊離試験やツベルクリン反応検査などの検査により、結核既感染が強く疑われる患者、4)結核患者との濃厚接触歴を有する患者]。また、本剤投与中も、胸部レントゲン検査等の適切な検査を定期的に行うなど結核症の発現には十分に注意し、患者に対し、結核を疑う症状が発現した場合(持続する咳、発熱等)には速やかに主治医に連絡するよう説明する。なお、結核の活動性が確認された場合は本剤を投与しない。
    3.本剤を含む抗TNF製剤を投与されたB型肝炎ウイルスキャリアの患者又はB型肝炎既往感染者(HBs抗原陰性かつHBc抗体陽性又はHBs抗原陰性かつHBs抗体陽性)において、B型肝炎ウイルス再活性化が報告されており、本剤投与に先立って、B型肝炎ウイルス感染の有無を確認し、B型肝炎ウイルスキャリアの患者又は既往感染者に本剤を投与する場合は、肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状の発現に注意する(なお、これらの報告の多くは、他の免疫抑制作用を持つ薬剤を併用投与したB型肝炎ウイルスキャリアの患者又は免疫抑制作用を持つ薬剤を併用投与したB型肝炎既往感染者に起きている)。
    4.間質性肺炎が現れることがあるので、本剤を投与した後、発熱、咳嗽、呼吸困難等の症状が現れた場合には速やかに主治医に連絡するよう患者に説明するとともに、このような症状が現れた場合には胸部レントゲン検査及び胸部CT検査等を行い、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。主としてメトトレキサート製剤併用時において、間質性肺炎を発現し致命的経過をたどった症例が報告されている。
    5.メトトレキサート製剤と併用する場合、メトトレキサート製剤の添付文書についても熟読し、リスク・ベネフィットを判断した上で本剤を投与する。
    6.本剤治療中は、生ワクチン接種を行わない、また、本剤の投与と生ワクチン接種との間隔は十分にあけることが望ましいが、やむを得ず生ワクチン接種から本剤の投与まで十分な間隔をあけることができない場合には、リスク・ベネフィットを慎重に判断した上で使用する(生ワクチンによる感染症発現の可能性が否定できない)。
    7.本剤を含む抗TNF療法において、中枢神経系脱髄疾患(多発性硬化症、視神経炎、横断性脊髄炎等)の発現や中枢神経系脱髄疾患悪化(多発性硬化症悪化、視神経炎悪化、横断性脊髄炎悪化等)及び末梢神経系脱髄疾患(ギラン・バレー症候群等)の発現や末梢神経系脱髄疾患悪化(ギラン・バレー症候群悪化等)が報告されているため、脱髄疾患及びその既往歴のある患者へは本剤を投与しない。脱髄疾患が疑われる患者については、神経学的評価や画像診断等の検査を行い、慎重に危険性と有益性を評価した上で本剤適用の妥当性を検討し、投与後は十分に観察を行う。
    8.本剤投与によりinfusion reactionが発現する可能性があるため、適切な薬剤治療(アドレナリン、副腎皮質ホルモン剤、抗ヒスタミン剤又はアセトアミノフェン等)や緊急処置を直ちに実施できるようにしておく。また、遅発性過敏症(3日以上経過後)が発現する可能性もあることから、患者に十分説明し、発疹、発熱、そう痒、手・顔面浮腫、蕁麻疹、頭痛等が発現した場合、主治医に連絡するよう指示するなど適切な対応をとる。
    9.臨床試験における投与後3年間の追跡調査で、悪性リンパ腫等の悪性腫瘍の発現が報告されている。慢性炎症性疾患のある患者に長期の免疫抑制剤を投与した場合、感染症や悪性リンパ腫の発現の危険性が高まることが報告されている。また、本剤を含む抗TNF製剤を使用した小児や若年成人においても、悪性リンパ腫等の悪性腫瘍が報告されている。本剤に起因するか明らかでないが、悪性腫瘍等の発現には注意する。
    10.本剤はマウス蛋白由来部分があるため、ヒトには異種蛋白であり、投与後、本剤に対する抗体が産生されることがある(臨床試験において本剤に対する抗体の産生が確認された患者群は、抗体が産生されなかった患者群に比べ、infusion reactionの発現が多い傾向にあり、また、本剤の血中濃度の持続が短くなる傾向がみられ、血中濃度が低下した患者では効果の減弱の可能性がある。なお、本剤の臨床試験において、メトトレキサート等の免疫抑制剤の投与を受けていた患者では、本剤に対する抗体の産生率は低かった)。
    11.本剤投与後にループス様症候群が発現し、更に抗dsDNA抗体陽性となった場合は、投与を中止する(本剤投与により抗dsDNA抗体の陽性化及びループス様症候群を疑わせる症状が発現することがある)。
    12.本剤を投与した患者において、乾癬悪化又は乾癬が新規発現したとの報告があるので、重症な場合には本剤投与の中止を考慮する。
    13.本剤とアバタセプト<遺伝子組換え>の併用は行わない(海外で実施したプラセボを対照とした臨床試験において、本剤を含む抗TNF製剤とアバタセプト(遺伝子組換え)の併用療法を受けた患者では併用による効果の増強は示されておらず、感染症及び重篤な感染症の発現率が本剤を含む抗TNF製剤のみによる治療を受けた患者での発現率と比べて高かった)。また、本剤と他の生物製剤の併用について安全性及び有効性は確立していないので併用を避ける。
    14.本剤は、培養工程においてウシ由来成分[血液由来成分(血清アルブミン、胎仔血清、リポプロテイン、アポトランスフェリン)、脾臓及び血液由来成分(蛋白加水分解物:分子量1000以下のアミノ酸及びペプチド等に加水分解した成分)]を培地に添加している。マスターセルバンクの調製には米国又はカナダ産を含むウシ胎仔血清を、製造工程の培養段階における培地成分は、米国農務省の検疫により食用可能とされた健康な米国産を含むウシから採取されたものを用いて製造されたものであり、欧州の公的機関である欧州薬局方委員会(EDQM)の評価に適合することが証明されている。更に、製造工程での安全対策として、TSE伝播の原因であるプリオン蛋白を除去し得る工程として、脾臓及び血液由来成分(蛋白加水分解物)に対して限外濾過処理を培地添加前に実施している。また、培養工程後の精製工程でもアフィニティークロマトグラフィー処理、ウイルス不活化/陽イオン交換カラム処理、ウイルス濾過処理を実施している。なお、これらの各処理で実際にプリオン蛋白を除去し得ることを証明するために、意図的にプリオン蛋白を大量添加し、処理後にプリオン蛋白が除去されていることを、欧州や日本において食品の安全性を判断するために用いられているウエスタンブロット法で測定し、陰性であることを確認している。本剤の投与によりTSEがヒトに伝播したとの報告はない。このことから、本剤によるTSE伝播のリスクは極めて低いものと考えられるが、理論的リスクは完全に否定し得ないため、その旨を安全性に関する対策とともに患者へ説明することを考慮する。
    (高齢者への投与)
    一般に高齢者では生理機能(免疫機能等)が低下しているので、感染症等の副作用の発現に留意し、十分な観察を行う。
    (妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
    1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[本剤投与による生殖発生毒性試験は実施されていない(本剤がヒトTNFα特異的で動物実験が実施できないため)。また、マウスTNFαを中和する抗体投与により、マウスを用いて検討された結果では、催奇形性、母体毒性、胎仔毒性は認められていない]。
    2.本剤は胎盤通過性があるとの報告があるので、本剤の投与を受けた患者からの出生児においては、感染のリスクが高まる可能性があるため、生ワクチンを接種する際には注意が必要である。
    3.授乳中の婦人には、授乳を中止させる[授乳中の投与に関する安全性は確立していない]。
    (小児等への投与)
    1.クローン病及び潰瘍性大腸炎:国内臨床試験において、クローン病で6歳未満の幼児及び潰瘍性大腸炎で6歳未満の幼児等に対する使用経験が得られていないため、これらの患者には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与し、副作用の発現に十分注意する。
    2.川崎病の急性期:国内臨床試験において、川崎病の急性期で1歳未満の乳児に対する使用経験が得られていないため、これらの患者には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与し、副作用の発現に十分注意する。
    3.前記1.、2.以外の効能:クローン病及び潰瘍性大腸炎・川崎病の急性期以外の小児等に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
    (適用上の注意)
    1.投与器具:本剤は無菌・パイロジェンフリーのインラインフィルター(ポアサイズ1.2ミクロン以下)を用いて投与する。
    2.投与経路及び投与速度:本剤は点滴静注用としてのみ用い、皮下・筋肉内には投与しない。本剤は独立したラインにて投与するものとし、他の注射剤<日局注射用水・日局生理食塩液以外>、輸液<日局注射用水・日局生理食塩液以外>等と混合しない(ブドウ糖注射液等の汎用される注射液でも配合変化が確認されているため)。また、原則、2時間以上をかけて緩徐に点滴静注する。なお、6週の投与以後、それまでの投与でinfusion reactionが認められなければ、点滴速度を上げて点滴時間を短縮することができるが、平均点滴速度は1時間当たり5mg/kgを投与する速度を超えない(臨床試験において投与経験がない)。また、点滴時間を短縮した際にinfusion reactionが認められた場合には、次回以降の投与では、点滴時間を短縮せずに投与する。
    3.溶解方法:本剤は用時溶解とする(溶解後3時間以内に投与開始をする)。
    1).ゴム栓をエタノール綿等で清拭した後、21−Gあるいは更に細い注射針を用いて、1バイアル当たり10mLの日局注射用水(日局生理食塩液も使用可)を静かに注入する(その際に陰圧状態でないバイアルは使用しない)。
    2).バイアルを回転させながら緩やかに溶解し、溶解後は5分間静置する(抗体蛋白が凝集する恐れがあるため、決して激しく振らず、長時間振り混ぜない)。
    3).蛋白製剤なので、溶解後の性状として、無色から薄黄色及び乳白色をしており、僅かながら半透明の微粒子を含むことがあるが、力価等に影響はない(変色、異物、その他の異常を認めたものは使用しない)。
    4).溶解後の残液の再使用や保存は行わない。
    4.希釈方法:患者の体重当たりで計算した必要量を成人は約250mL、体重が25kg未満の小児は約50mL、25kg以上の小児は約100mLの日局生理食塩液に希釈しブドウ糖注射液等を含め日局生理食塩液以外の注射液は用いない。日局生理食塩液で希釈する際は、溶解液を緩徐に注入し、混和の際も静かに行う。希釈後のインフリキシマブ濃度は、0.4〜4mg/mLとする。
    (その他の注意)
    1.本剤の臨床試験は、国内では62週間(1年)まで、海外では102週間(2年)までの期間で実施されている。また、本剤の長期使用に関する特定使用成績調査は2年間までの期間で実施されている。これらの期間を超えた本剤の長期投与時の安全性は確立していない。
    2.150例の中等度から重度のうっ血性心不全の患者(左室駆出率35%以下でNYHA心機能分類3/4度のうっ血性心不全)に、プラセボ及び本剤5、10mg/kgを初回、2週後、6週後に3回投与した海外での臨床試験を実施し、その結果、本剤投与群、特に10mg/kg群において心不全症状悪化及び死亡が高率に認められたとの報告がある。初回投与後28週時点において、10mg/kg群で3例、5mg/kg群で1例の死亡が認められ、プラセボ群では死亡例はなかった。また、症状悪化による入院は、10mg/kg群51例中11例、5mg/kg群50例中3例、プラセボ群49例中5例であった。更に、1年後の評価における死亡例は、10mg/kg群で8例であったのに対し、5mg/kg群及びプラセボ群ではそれぞれ4例であった。
    3.本剤はヒト及びチンパンジーのTNFαのみに結合能を有し、ラットやカニクイザル等の一般的に動物実験に使用される動物種のTNFαと結合しない。このため、がん原性試験は実施されていない。
    4.海外で行われた関節リウマチ患者を対象とした市販後臨床試験において、初回から10mg/kgを投与された患者では、3mg/kgを投与された患者よりも重篤な感染症の発現頻度が有意に高かったとの報告がある。
    5.乾癬患者において、本剤と紫外線療法又は既存の全身治療との併用に対する有効性と安全性は確立していない(使用経験がない)。
    6.本剤は、マスターセルバンク調製時に米国又はカナダ産を含むウシ胎仔血清を、また、製造工程の培養段階で米国産を含むウシの血液由来成分(血清アルブミン、胎仔血清、リポプロテイン、アポトランスフェリン)、脾臓及び血液由来成分(蛋白加水分解物)を用いて製造されたものである。ウシ由来成分を製造工程に使用しており、本剤による伝達性海綿状脳症(TSE)伝播の理論的リスクを完全に否定し得ないので、疾病の治療上の必要性を十分に検討の上、本剤を投与する。
    (保管上の注意)
    凍結を避け、2〜8℃に保存。

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